ネットショップで10年間、商品ページの制作を担当。キッチングッズやゴミ箱などの商品を知り尽くすプロ。豊富な商品知識と主婦歴20年の家事経験で、ライフスタイルにマッチしたアイテムをご提案します。
夏の冷蔵庫にかかせない麦茶ポット。いまだに進化を遂げているアイテムですが、今年は蛇口タイプの麦茶ポットが話題になっています。麦茶ポットの使い勝手が悪いと夏のプチストレスに。
今回は、キッチン関連アイテムの商品ページを作っているタカハシが、本当に使いやすい麦茶ポットだけを厳選しましたので、参考にしてみてください。
使いやすい!麦茶ポットを選ぶときのポイント
夏の麦茶作り。子供がいたり大家族であるご家庭なら、夕食後や朝にほぼ毎日作らなくてはいけないので、麦茶ポットが使いにくいと結構なストレスになります。そのためストレスをためない麦茶ポットとはなんでしょうか?
家族構成と人数で【容量】を決める
どれぐらいの量を飲むか、家族構成や子供の年齢を考えてサイズを決めます。夏、1日に摂るべき水分量は、以下です。
- 大人で2~2.5リットル
- 小学生以上の子どもで1~1.5リットル
飲み物を切らさないためには、麦茶ポットを複数使いしてローテーションする、というのもひとつの解決策です。
取り出しやすさは【持ち手】と【カタチ】を考える
小学生ぐらいの子供がいるご家庭だと、取り出しにくいものは危険です。とはいえ、夏の冷蔵庫はいっぱいに。庫内のどこに収納するのかを考えます。
【ドアポケット】収納なら、持ち手の位置に注意
ドアポケットに入れる際には、横についている持ち手がとなりのボトルと干渉しないかチェックが必要。大きな持ち手が付いていると取り出しやすいものの邪魔になってしまいます。写真のように上にも横にもついているタイプがおすすめです。
【庫内の棚】収納なら、横置きできるものかサーバータイプを
最近では常識になった横置きOKの麦茶ポット。上にも取っ手の付いたタイプが取り出しやすくておすすめです。ただ、横置き可能アイテムは、パッキンが必要不可欠です。そのためパーツが多くなるのは覚悟しましょう。
今年はドリンクサーバーがトレンドになっています。「子どもが棚から取り出すのが危険」というなら、おすすめです。ただしパーツはかなり多め。洗いやすさより飲みやすさを重視することに割り切れる人向けです。
【ひざ下引き出し】収納なら、上部の持ち手は必須
主に野菜室になっているひざ下の引き出しスペース。夏は冷蔵室がいっぱいになるので、ここに収納予定という人もいるのでは。その際は、上に持ち手がある麦茶ポットを選ぶのが必須。横の持ち手もスペースをとらないものを選ぶとよいでしょう。
注ぎやすさは「持ち手の有無」と「重さ」がポイント
注ぎやすいのは、断然持ち手が付いた麦茶ポットです。
ただし、横置きしたいという理由で持ち手が邪魔な場合も。そのときは、細くなったものを選ぶと子供でもつかみやすく、注ぎやすいでしょう。
フタを回して開け閉めするタイプは、力の弱い小さな子どもやお年寄りでは操作が難しい場合もあります。また、フタを閉めたつもりでもしっかり閉まっていなくて、お茶がこぼれてしまったなんていうトラブルの原因にも。
「注ぎやすさ」をを最も重視するなら、プラスチック製で取っ手(ハンドル)付きのものを選ぶのが断然おすすめ。
素材についてはガラス製はどうしても重くなりがちで、小さい子どもがいる場合は割ってしまうという危険も。茶渋が残りやすくはなりますが、軽いプラスチックを選ぶ方がベターです。
洗いやすさは【カタチ】【パーツ】で異なる
夏場に麦茶ポットを洗う回数は相当なもの。毎日のことだけに洗いにくいと結構なストレスになってしまいます。そこで押さえたいポイントは以下。
- パーツが少ないか、パッキンが付いているかいないか
- 口が広くて手が入るかどうか
- 角が丸くて茶渋がたまりにくいか
- 食洗機対応か
いろんな麦茶ポットを試して、私が特に大事だと思うのは、パーツが少ないことと口が広いかどうかという点。
麦茶ポットに茶渋がたまるのはどうしても避けられないため、清潔に保つにはパーツごとにばらして洗う必要が。そのときに、小さなパーツがあると、水切りラックの中で失くしてしまうことも。しかもパッキンは装着が、結構面倒……。
そのためパーツ数のチェックも行いたいところ。
また、口が狭いと手が入らず、ボトルスポンジが必要になってきます。ボトルブラシを持ち出すのが面倒という事態を避けるためにも、口が広くて手が入るものを選ぶのがベターです。(写真撮影:haru.)
お茶が作りやすいかは【耐熱性】か【茶こし付き】かをチェック
麦茶ポットには大きく分けて「ガラス製」のものと「プラスチック製」のものがあります。
麦茶ポットの中で麦茶を冷ましたい、お茶を淹れたいというなら、耐熱性であることは必須項目。ガラス製でも必ず耐熱ガラスでできているとは限らず、またプラスチック製でも熱湯OKのものもあるので、スペックを確認するようにしてください。
茶こし付きなら、茶葉のまま使用可能。煎茶やほうじ茶など、ティーバックになってないお茶を麦茶ポット内でいれることが可能。茶こしの目が小さくなった、水出しアイスコーヒー用のものも。「コールドブリュー」と名前が付いている麦茶ポットは、水出しすることを前提に開発されたアイテムです。
子どもやお年寄りが「使いやすい」麦茶ポット4選
開けにくい麦茶ポットだと「ママー!お茶~」と子どもに呼ばれてしまうことに。子どもやお年寄りがいる場合の選ぶポイントは
- 飲み物をいれても、重くなくなりすぎないこと
- 割れにくいこと
- 飲み物を飲むときに、回す動作がいらない注ぎ口であること
大容量の麦茶ポットは重くなるので、ドリンクを大量消費するなら、1~2リットルのサイズを複数使いしてローテーションするか、ドリンクサーバーを使うのがおすすめ。ガラス製は避けた方が無難です。ワンタッチで開けやすいものを選ぶようにしましょう。
TOP3と今年トレンドのドリンクサーバーをご紹介します。
傾けるだけで注げると人気の定番(0.7L/1L)
開け閉めする作業がいらず、360度どこからでも傾けるだけで注げる麦茶ポット。さらにつかみやすいサイズ感、分解できて洗いやすいパーツも人気の理由です。熱湯OKで、アツアツの麦茶を入れてもOK。ラインナップには茶こし付きアイテムもあるので、水出しコーヒーを作りたいなら、そちらをチョイスして。毎年、高評価レビューが付く定番の人気アイテムです。容量は、0.7Lと1Lあり。耐熱ガラス製。食洗機使用可能。
傾けるだけ!注ぎやすい口もポイント(1.2L)
フタは傾けるだけで開く仕様になっていて、カタチも相まって簡単に注げる麦茶ポット。ハンドル付きで、ドアポケットに入れていても、取り出しやすく持ちやすいのもおすすめポイントです。パーツが少なくお手入れラクラク。容量1.2L。熱湯OK。食洗機使用不可。
両方に注ぎ口があるtowerの麦茶ポット(1.2L)
こちらもフタを回したり開けたりする必要なく、傾けるだけで注げる麦茶ポット。しかも両側から注げるのが、おすすめの理由。パーツはフタとボディだけで洗いやすいのも◎。ただし耐熱温度は90度なので、注意して。食洗機OKです。
今年トレンドのドリンクサーバーで一番人気(1.8L/2.8L)
取り出さずに注げると今年トレンドになっているドリンクサーバーが、山崎実業の人気ブランド「tower」から新発売。予約販売時から売れに売れていて、入荷待ちになっているドリンクサーバーです。パーツは多いものの、すべて分解できるので衛生的に保つことができるのもポイント高し。厚さは約10cmでスリム設計なのも◎。熱湯はNGなので注意して。1.8L/2.8Lの2サイズ展開。
飲み物が「作りやすい」麦茶ポット3選
麦茶をヤカンで冷ますと茶渋が付く&ヤカンは洗いにくいというストレスが。そこで麦茶ポットで冷ますのがおすすめ。
- 耐熱性であること
は絶対条件ですが、それ以外にも使いやすいと人気のアイテムTOP3はこちら。
耐熱ガラスメーカー「ハリオ」の人気アイテム
熱湯消毒もできる耐熱性の高い樹脂を使用。さらに茶こしフィルターが付いていて、ボトル内でお茶を出すことができるアイテムです。横置きができる仕様で、持ち手がないので収納したときにすっきり。パーツを取り外すと中に手が入るので、洗いやすさも両立しています。
ただし少し太めで持ち手もついてないので、つかみにくいのが難点。とはいえ、難点より使いやすさが優る点と麦茶ローテーションにぴったりという意味でおすすめします。
人気シリーズの冷茶作りに特化した姉妹品
ハウジーでも姉妹店のリビングート楽天市場店でもNo.1人気を誇る麦茶ポット「スリムジャグ」。その姉妹アイテムで、冷茶作りに特化したのがこちら。密閉性も高いので、お茶の風味を失わず作ることが可能。タテでもヨコでも置けるのも使い勝手抜群です。
お茶パックいらずで、冷茶が作れるカラフェ
フタにメッシュが付いていて、茶葉を入れて熱湯を入れてお茶を作ってそのまま冷やすといった使い方ができることで人気の麦茶ポットです。しかもドリンクを注ぐとき、フタを開け閉めする必要がないのも◎。
「デザイン性に惚れた!」ということで、編集長のnoemiuも購入。「冷たい煎茶を作るのに使用。お茶パックだとできないダンピングが実現するし、茶こしがいらないのがお気に入り」。ただ、「ドアポケットにぴったりだけど、少し太くて子供は持ちにくいかも」とのこと。紅茶やフルーツティーなどこだわりのお茶を作る人はおすすめ。1.1Lで、熱湯対応の耐熱ガラス製。
パーツが少なくて「洗いやすい」麦茶ポット3選
エンドレス麦茶作りに最もストレスになるのが、洗うとき。洗いやすさは
- パーツが少ないか
- 食洗機対応か
- 口径が広くて、底まで手が届くか
を重視して選ぶとよいでしょう。
極限までシンプルを極めた麦茶ポット(1L)
本体とフタだけのパーツは2つ。しかも透明というミニマムで美しい麦茶ポットです。手を入れて奥までしっかり洗える太さも◎。ドアポケットに収納しやすい四角形、軽いプラスチック製と使い勝手にもこだわったアイテムで、売れに売れています。耐熱温度は90度。食洗機も使用可能。
茶渋が付きにくいフタがうれしい麦茶ポット
横置きも可能な麦茶ポットはパーツ数が多くなりがち。でもこちらの麦茶ポットは、フタ・パッキン・本体の3パーツ。口が広くしかも角は丸みを帯びているので、内部に手を入れてしっかり洗えます。さらに、フタには特殊樹脂が配合されていて、茶渋が付きにくい加工が。シンプル設計でとにかく洗いやすい麦茶ポットです。容量1.1L。
パッキン一体型!大容量サイズもあるアイテム(1.6/2.1/3L)
パッキンとフタが一体化した構造で、パッキンを失くす心配がありません。フタとパッキンに境目や段差がないのも洗いやすいポイント。タテにも横にも置ける、レバーで開け締めできると麦茶ポットとしての使いやすさを追求していて、社内で人気のアイテムです。1.6L・2.1L・3Lの3サイズ展開です。
タテでもヨコでも置ける「収納しやすい」麦茶ポット
今は縦にも横にも置ける麦茶ポットは、
- 横置きしたときに、冷蔵庫棚から取り出しやすいか
- 横置きしたときに転がらないか
に重点を置いて選びましょう。持ち手が上にも横にも付いているものがおすすめです。横置き可能な麦茶ポットはパッキンが必須。そのため、パーツが多くなりがちですが、今回はその中でも洗いやすい麦茶ポットをおすすめします。
カラー別に使分けできて、飲み間違い防止(1.1L)
スリムで冷蔵庫のドアポケットにすっぽり収まるだけでなく横置きも可能。上部のフタが持ちやすいので、冷蔵庫棚においていても取り出しやすいのが◎。しかも洗いやすさを追求したアイテムです。フタは、イエロー、ネイビー、ピンク、グリーンの4色展開で、新しいお茶と古いお茶、紅茶と麦茶の飲み間違いを防ぎます。
横の持ち手が短く、ドアポケットに入れても干渉しにくいデザイン。なおかつカタチも四角くて、横置き時に転倒しにくい麦茶ポットです。 プラスチック製ながら、耐熱性であるのもポイント。2.1Lで色はブルーとホワイトがスタンバイ。パーツは3つ。食洗機は不可です。
3Lの大容量なのにポケットに収納可能
3Lの大容量の麦茶ポット。重くなるそのボディを持ち上げやすいよう、上にも横にも取っ手が。しかも横置きもできるというアイテムです。片手で開閉できる工夫もうれしいところ。フタ部分に茶シブが付かないような加工がされているのも◎。パーツは6つ。食洗機不可。熱湯Okです。
使いやすい麦茶ポットで「ママー!お茶~」から解放を
いかがでしたか。
個人的にコスパもスぺパもよいと思う麦茶ポットは、こちらの「スリムジャグ」という商品。
定番のヒット商品で、毎年夏にランクインするアイテムです。大量に飲み物を消費するご家庭は、こちらをローテーション使いするのがおすすめ。洗いやすさも考えられたアイテムです。
また今年社内で話題になっているのは、野菜が長期保存できるとSNSでバズった保存容器「エンバラス」の麦茶ポット。
「水がまろやかになっておいしい」とのレビュー多数で、社販する人が続出しています。タテ置きも横置きもOK、持ちやすく使い勝手抜群で、この値段はコスパがすばらしい!と思います。
少なくても10種類は麦茶ポットを試したことがあるタカハシ。商品ページを作り続けて11年目、渾身のセレクトなので、ぜひ参考にしてみてくださいね。