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暑い日が続くとさっぱりしたものが食べたくなりますよね。そんなときにぴったりなのがマリネ液で作る調理。しかもマリネ液で作る料理は、ほんとんどのものが火を使わず作れるのもうれしい点。
今回は、自家製マリネ液の黄金比率とアレンジレシピをご紹介します。
混ぜるだけ! 2種類の「マリネ液」の黄金比
フランス語で漬けるという意味の「マリネ」。お酢やレモン汁、オイルなどで作る「マリネ液」に食材を浸して食べる料理は、夏にぴったりのメニューです。
料理が大好きな料理写真家haru.さんも「ピクルスと違って漬け込みに時間がかからず、比較的早く食べられる」とおすすめ。今回は、マリネ液の作り方とアレンジを教えていただきました! 写真もすべてharu.さん撮影です。
haru.
料理写真家。料理写真講座の講師。料理フォトグラファーとして活躍するだけでなく、旅行や料理レシピに関する記事も執筆。料理と旅行好きを生かしたInstagramアカウントも。
まずはマリネの基本となる「マリネ液」のレシピをご紹介します。簡単なのでぜひ挑戦して!
基本のマリネ液のレシピ
- 酢……大さじ3
- オリーブオイル……大さじ1
- 砂糖……小さじ1
- 塩コショウ……少々
すべての材料をボウルに入れて、砂糖がとけるまでよく混ぜ合わせれば完成です。「食材の量や好みに合わせ、調味料を増減し、調整することも可能です。オイルはサラダ油でも代用できますよ」とharu.さん。
レモンを使ったマリネ液のレシピ
- 酢……大さじ2
- レモン汁……大さじ2
- オリーブオイル……大さじ1.5
- 砂糖……小さじ1
- 塩・コショウ……少々
こちらも「基本のマリネ液」と同様にすべてボウルに入れて、混ぜるだけです。レモンを使って、よりさっぱり夏らしい仕上がりです。
それでは今回は、このマリネ液を使ったレシピをご紹介します。
レンジで簡単!「パプリカのマリネ」
まずは、野菜だけで作るマリネレシピから。赤と黄、2色のパプリカと玉ねぎを使って作るマリネで彩りも夏らしい一品です。「皮をむかず、レンジ加熱のみでできるので、とても手軽です」とharu.さんおすすめのレシピです。
<パプリカのマリネの材料>
- パプリカ(赤、黄色)……1個ずつ
- 玉ねぎ……1/4個
- 基本のマリネ液
<パプリカのマリネの作り方>
1. パプリカは種とヘタを取り、1.5センチ幅程度の細切りにします。玉ねぎは薄切りにし、水にさらす。マリネ液の材料をボウルに入れ、砂糖がとけるまでよく撹拌(かくはん)しておきます。
2. 耐熱皿にパプリカを並べ、電子レンジ(600w)で3分30秒ほど加熱します。
3. 保存容器に水気を切った玉ねぎを入れ、その上にパプリカを並べてマリネ液を回しかけます。フタをして冷蔵庫で味がなじむまで1時間程度冷やします。
4. 全体をよく混ぜ合わせてから、器に持りつけて完成です。
レモンで爽やか!「プチトマトときゅうりのマリネ」
夏野菜2種を使った色どりも夏らしいマリネです。「レモン汁を加えることで、さわやかな酸味のマリネに仕上げています」とharu.さん。ランチや夕食にひと品足りないときにササっとできる料理です。
<プチトマトときゅうりのマリネの材料>
- きゅうり……1本
- プチトマト……7〜8個
- 玉ねぎ……1/4個
- レモンを使ったマリネ液
<プチトマトときゅうりのマリネの作り方>
1. プチトマトは半分の大きさに切り、きゅうりは乱切りに。玉ねぎは粗みじんにしておきます。
2. レモンのマリネ液の材料をボウルに入れて、よく撹拌しておきます。
3. レモンのマリネ液が入ったボウルにきゅうり、プチトマト、玉ねぎを入れてよく混ぜます。ラップをして冷蔵庫でよく冷やして完成です。
パーティーにもぴったり「生ハムのマリネ」
シャキシャキ野菜と生ハムの違った食感が楽しいマリネです。「生ハムと野菜をたっぷりと使用しているので食べ応えもあり、パーティーメニューなどにもおすすめ」とharu.さん。麺の上にかけてサラダ麺の具材にしてもおいしそう。
<生ハムのマリネの材料>
- 生ハム……100g程度
- 玉ねぎ……1/2個
- トマト……1/2個
- きゅうり……1/2本
- レタス……3枚程度
- 基本のマリネ液
- レモン汁……大さじ1
- オリーブオイル……大さじ1
マリネ液は、基本のマリネ液にレモン汁(大さじ1)とオリーブオイル(大さじ1)を加えて作ります。
<生ハムのマリネの作り方>
1. 玉ねぎは薄くスライスしてから水にさらし、水気を切っておきます。トマトは2センチ程度の角切りに、きゅうりはスライサーなどで薄い輪切り、レタスは手でちぎっておきます。生ハムは半分の大きさにカットし、1枚1枚を手ではがしておきます。
2. 基本のマリネ液に、レモン汁(大さじ1)とオリーブオイル(大さじ1)を加えて、ボウルにいれて撹拌しておきます。
3. 大きめのボウルに野菜と生ハムを加え、2のマリネ液を上からまわしかけます。菜箸などで上下をひっくり返すようによく混ぜ合わせます。
4. ボウルごとラップをして冷蔵庫で冷やし、味をなじませたら完成です。
メインのおかずになる「鮭のマリネ」
焼いた鮭とたっぷりの野菜を一緒に食べられるボリューム満点の料理です。「こちらのレシピでは、野菜をたっぷり使用しているので、マリネ液の分量を少し増量してあります。鮭を油で揚げ焼きにしているので、オリーブオイルは少なめにして作るのがポイント」とharu.さん。
<鮭のマリネの材料>
- 鮭……2切れ
- にんじん……1/3本
- 玉ねぎ……1/2個
- ピーマン……1個
- 塩・コショウ……少々
- 小麦粉……適量
- オリーブオイル……大さじ1.5
▼マリネ液 - 酢……大さじ4
- オリーブオイル……大さじ1/2
- 砂糖……小さじ2
- 塩・コショウ……少々
<鮭のマリネの作り方>
1. 玉ねぎは薄切りにし、水にさらしてから水気を切っておきます。にんじん・ピーマンは細めの千切りに。ボウルにマリネ液の材料をすべて入れ、よく撹拌しておきます。
2. 鮭は1切れを4等分に切り、キッチンペーパーなどで表面の水分を拭き取ってから、小麦粉をかるくまぶしておきます。
3. フライパンにオリーブオイルを入れて中火で熱し、鮭を入れて表面にこんがりと焼き色がつくまで焼きます。裏も同様に焼き上げます。
4. 保存容器に野菜をすべて入れ、その上に焼いた鮭をのせます。
5. 上からマリネ液をまわしかけ、冷蔵庫で冷やします。30分ほど冷やしたら一度冷蔵庫から出し、野菜とマリネ液がなじむように軽く混ぜ合わせます。もう一度冷蔵庫で冷やして、しっかりと味がなじめば完成です。
ときにはHOTに「ナスと豚肉のホットマリネ」
ここまでは冷たいマリネをご紹介してきましたが、こちらはフライパンで仕上げる温かいマリネです。くったりとしたナスとジューシーな豚肉で、ごはんがすすむ一品です。「もちろん、冷たく冷やしてもおいしくいただけます」とharu.さん。
<ナスと豚肉のホットマリネの材料>
- ナス……2本
- 豚切り落とし肉……200g
- オリーブオイル……大さじ1.5
▼マリネ液 - めんつゆ(3倍濃縮タイプ)……大さじ2
- 酢……大さじ1
- レモン汁……大さじ1
- オリーブオイル……大さじ1
- 粒マスタード……小さじ1
- おろしにんにく……小さじ1/2
- 塩・コショウ……少々
<ナスと豚肉のホットマリネの作り方>
1. ナスはひと口大の乱切りにし、豚肉はよくほぐしておきます。ボウルにマリネ液の材料をすべて入れ、よく撹拌しておきます。
2. フライパンにナスをいれ、上からオリーブオイルをまわしかけてから中火にかけ炒めていく。途中、塩コショウをし、ナスが油を吸い、くったりするまでよく炒めます。
3. 一度ナスを取り出してからフライパンに豚肉を入れ、中火で豚肉の色がかわり肉に火が通るまで炒めます。
4. フライパンにナスを戻し、全体をよく混ぜ合わせたら火を止めます。
5. フライパンにマリネ液を加え、全体をよく混ぜ合わせてマリネ液を絡めたら完成です。
夏にもぴったり! レパートリーが広がる「マリネ」を楽しんで
お酢でクエン酸を手軽にとれるのも「マリネ」のうれしいところ。猛暑で疲れているときなどにぴったりな料理ばかりです。
今回haru.さんに教えていただいたレシピは、どれも野菜をたっぷり使ったレシピばかり。食欲がなくなったときにも食べやすい料理なので、栄養もしっかりと摂ることができるはず。
ぜひチャレンジしてみてくださいね。