大学で建築・インテリアについて学んだのち、大手家具販売店に就職。現在はインテリア・ライフスタイル専門のママライターとして活動中。念願のマイホームを手に入れ、北欧インテリア×グリーンのある暮らしを楽しんでいます。
こまごまして散らかりがちな文房具。うまく収納できないと、出しっぱなしや行方不明の原因になることも……。子どもがいるお家なら、たくさんの文房具であふれていることもあるのでは?
今回は、リビングやワークスペース、子ども部屋など「使う場所」や「人」にあわせた文房具の収納アイデアをご紹介します。
文房具の収納を成功させる4ステップ
文房具の収納方法を考える前に、まずは押さえておきたい4つのポイントを紹介します。
今あるものをただ片付けるのではなく、「不要なものを処分する」ことも大事。
また、「どんなシーン」で「誰が使うのか」などを考えておくと上手に収納できますよ。
【文房具収納STEP1】全部出してから不要なものを処分する
文房具って、気づけばどんどん増えてしまいますよね。自分で購入することもありますが、粗品などでもらう場合も多いもの。
新品だからと使わないものを置いていても収納スペースを圧迫するだけなので、この機会に不要なものは処分しましょう。
まずは文房具類を全部出してみて、使うものかどうか、インクが出るかどうかも併せてチェック!
必ず使うものだけにしておけば、「すっきり収納」に近づきますよ。
【文房具収納STEP2】使う頻度にあわせた収納を考える
毎日使うものはすぐ手に取りやすいところへ収納し、ワンアクションで出し入れできるようにすると便利。
一方であまり使わないものは引き出しや収納ボックスなどを使ってわかりやすく収納し、行方不明にならないようにしておきましょう。
さまざまな文房具の中でも、ボールペンやはさみなど毎日使うものもあれば、筆ペンや穴あけパンチのように時々しか使わないものもありますよね。
そのため、それぞれの使用頻度にあわせた収納方法を考えることが大切です。
【文房具収納STEP3】使う人に合わせた置き場所を考える
家族みんなが使うものならリビングなどの誰でも手に取りやすい場所に収納。
子ども用の文房具なら、子どもの用品とまとめて収納というように、使う人ごとにあわせた場所を考えるのがおすすめです。
家族みんなで使う文房具もあれば、大人が使うもの、子どもしか使わないものもあります。
そのため、使う人によって収納方法を分けるのも大切です。
【文房具収納STEP4】種類ごとに仕切って収納する
文房具収納スペースには、ボールペンやはさみ、ホチキスにのりなど多種類のアイテムをしまうことになります。全部ひとまとめにして引き出しの中にザっと入れると、ごちゃごちゃして目的のものがスムーズに見つからないことも。
そのため、文房具は種類ごとに仕切って収納するのがおすすめです。
アイテムの種類ごとに分けて、それぞれの定位置を決めることで家族みんなが出し入れしやすくなり、迷子防止にもなります。
仕切り板やケースをうまく活用するのがおすすめです。
出し入れしやすい文房具収納スタイル3選
先ほどステップの部分でもご説明したように、文房具は使用頻度にあわせて収納スタイルを考えるとうまくいきます。「よく使うもの」「たまにしか使わないもの」にあわせた収納方法だと使いやすさもアップ!
ここでは、おすすめの収納スタイルを3つ紹介します。
【1】よく使うなら「立てる収納」
頻繁に使うものは「立てる収納」が便利。ペンスタンドや収納ケースを手の届きやすい場所に置いておくと、出し入れもスムーズです。
また、どこに何があるのかがひと目でわかるというメリットもあります。
立てる収納ならワンアクションで片付けられるので、文房具の出しっぱなしを防ぎたい場合にもおすすめです。
【2】たまにしか使わないなら「引き出し収納」
ホチキスや穴あけパンチなどたまにしか使わないものは「引き出し収納」がおすすめ。
仕切りをつけてそれぞれの定位置を決めると、引き出しを開けた時にどこに何があるか一目瞭然です。
この時、浅いタイプの引き出しを使うと、1つのスペースにたくさんのものが集まりにくくなって、しっかり仕分けた状態をキープできますよ。
また、引き出しの中の配置を考える時は、使う頻度が高いものを手前にしておくと使いやすくなります。
【3】パッと手に取りたいなら「マグネット収納」
カレンダーに予定を書き込む時などは、その場にペンがあると便利ですよね。
マグネットを使うと、書き込みたい場所にペンをセットしておくことができます。
100均に売っているミニサイズの強力マグネットを貼り付けることで、簡単にマグネット収納ができるようになるのでご紹介します。
100均マグネットを使った収納アイデア
ペンに貼り付けることで、マグネット収納が簡単にできるようになります。
こちらはネオジム磁石という強力なマグネットなので、ミニサイズでもしっかりくっつきますよ。
ボールペンにマグネットをつける時は、接着剤でくっつけてからマスキングテープなどで保護するのがおすすめ。
磁力が強いため使っているうちにマグネットがペンから外れてしまう可能性があるからです。
小さな粒状のマグネットは小さなお子さんやペットのいるご家庭では誤飲の心配も。ペンから外れないように、しっかりと貼りつけましょう。
お気に入りのマスキングテープでデコレーションするようにすれば、見た目も気になりませんよ。
ここからは、家の中の場所や使用シーン別に「文房具の収納アイデア」をご紹介します。
【リビングやダイニングに】いつでも使いやすい文房具の収納アイデア
まずは家族みんなが集まるリビングやダイニングから。
「家族全員がよく使うもの」「子どものリビング学習用のもの」というふうに使う人ごとに分かりやすく収納しましょう。
「家族みんなが毎日使うもの」はワンアクション収納に
ペンやはさみなど、家族みんなが毎日使うアイテムは使いやすい場所にスタンバイしておくのがおすすめ。リビングやダイニングの手が届きやすいスペースにケースを使って立てておくと、ワンアクションで出し入れができます。
こちらで使っているのは100均のダイソーで売っている積み重ねボックスの仕切り付きタイプ。
アイテムごとに分けて収納できるので、ごちゃごちゃしません。
わが家では、毎日の体調チェックに必要な体温計も一緒に収納しています。
「たまに使うアイテム」はリビングの引き出しの中に
カッターやホチキス、油性マジックといった「たまに使うアイテム」は、リビングチェストなどの引き出しへ収納するのがおすすめ。
引き出しの中をケースで仕切れば見やすくなり、家族みんなが目的のものをサッと取り出せます。
また、アイテムごとに定位置が決まると、自然と片付けられる習慣づけにもなりますよ。
こちらでは無印良品の「ポリプロピレンデスク内整理トレー」を使っています。
「子どものリビング学習用のもの」はファイルボックスに
子どもがリビングやダイニングで勉強するというお家も多いと思います。
勉強で使うテキストや文房具などをまとめてリビングに置いておくとスムーズに取り掛かれますね。
そんな時の収納におすすめしたいのが、無印良品のファイルボックスとペンポケットの組み合わせ。
ドリルやテキストを収納したファイルボックスに別売りのペンポケットを取りつけると、鉛筆や消しゴムなどの細かい文房具も一緒に片付けることができます。
勉強を始める時も片付ける時もサッとできるので子どもも楽チンです。
【ワークスペースに】作業効率がアップする文房具収納アイデア
自宅で仕事や作業をする場合は、使う文房具をワークスペースにセッティングしておきたいですね。
必要なものを卓上にわかりやすく収納しておくと作業もはかどります。
そんな時におすすめなのが、使いたいものがすぐに取れる卓上タイプの「整理収納ボックス」。
わが家で使っているlike-it「整理収納ボックス」は、細かいアイテムからA4サイズのものまですっきり収納できるので、テレワークをする人にもおすすめ。
「よく使うもの」は仕切りながらすっきり収納
ライクイットの整理収納ボックスは、仕切り板を自由に設定して収納したいものにあわせたスペースを作れるほか、ポケットも複数に分かれていて便利です。
はさみやペンといった細長いもの、付箋ふせんやメモ帳、A4ファイルまでさまざまなアイテムを仕切りながら収納できるので、ケース内がごちゃごちゃになることなく、すっきり片付きます。
パソコン周りで使うメガネもスマートに収納できました。
どこに何があるのか一目瞭然なので、ものを探す手間がなくなって、作業もスムーズに進みますよ。
「紛失しやすい細かいもの」はケースで取り出しやすく
クリップやふせん、テープなどの細かいものはデスク周りで紛失しやすいですよね。
ファイルボックスのような深い入れ物に入れると取り出しにくいので、浅めの容器などに入れてから収納するのがおすすめ。
こちらのlike-it「整理収納ボックス」には、そんな「細かいもの専用」のケースも付属しています。
クリップ用のケースは底がカーブしているので取り出しやすさ抜群! ふせんも立ててすっきり収納できます。
「テレワークに使うもの」は持ち運びしやすい収納に
テレワークになった時に、ダイニングテーブルなどで仕事をする場合もあると思います。
そんなときは、持ち運びに便利な「持ち手つきの収納アイテム」がおすすめ。
仕事の時だけテーブルに置いて、普段は別の場所に片付けておくという使い方もできます。
like-it「整理収納ボックス」のA4サイズの収納部分にはタブレットや小型のノートパソコンも入るので、このケース一つで仕事に必要なものをまとめておけます。いつでもサッと簡易のワークスペースを作れるので、とても便利ですよ。
また、ケースを置けばテーブル上を軽く仕切れるので、集中しやすい環境づくりにも役立ちます。
【子ども部屋に】勉強がはかどる文房具収納のアイデア
子どもがいるとどうしても増えがちな文房具。
子どもが簡単に目的のものを見つけられ、自分から片付けられるような収納を目指したいですね。
引き出しの中は「整理トレー」で仕切り収納に
子どもの文房具は引き出しの中を仕切って、アイテムごとの定位置を作ってあげるのが大切です。
リビングの引き出しと同様に、無印良品「ポリプロピレンデスク内整理トレー」をここでも活用します。
「ポリプロピレンデスク内整理トレー」は付属の仕切り板でトレーの中を区切れます。
そのため、収納したいものの量やサイズに合わせて自由にスペースを作れます。
鉛筆や消しゴムなど新品がたくさんあるものは、使いかけのものと分けるとわかりやすいですよ。
「ケース入りのもの」や「こまかいもの」は別の段に
子どもの文房具は、鉛筆や消しゴムなどのこまごましたものの他、クレヨンや色鉛筆、カラーペンなどの「ケース入りのもの」もたくさんありますよね。
「細かいもの」と「ケース入りのもの」とで引き出しの段を分けると、それぞれが混ざらず散らかりにくいです。
また、浅い引き出しならクレヨンなどのケースを重ねても見やすいため、子どもでも目的のものがサッと取り出せるでしょう。
【キッチンに】マグネットを使った文房具収納アイデア
賞味期限をメモしたり、カレンダーに予定を書き込んだり。キッチンでペンを使う機会は意外と多いと思います。
また、輪ゴムを使うシーンが多いのもキッチンではないでしょうか?
ここでは、そんなキッチンで使う文房具におすすめの収納アイデアをご紹介します。
いつでも書けるようにペンをくっつける収納に
先ほどもご紹介した、100均の磁石でペンをマグネット収納できるようにするアイデア。
カレンダー上部の金具部分にくっつけると、カレンダーに予定を書き込む時もとってもスムーズです。
輪ゴムをマグネットフックでくっつける収納に
食品の袋の口をとめるなど、輪ゴムをキッチンで使用する場合は料理中でもサッと使えるようにしたいですね。
そんな時はマグネットフックを使って冷蔵庫やキッチンパネルに引っかけておくのがおすすめ。
ワンアクションで手に取れ、片手がふさがっている時も便利ですよ。
ちなみにこちらも100均のマグネットフックを使用しています。
【玄関に】ドア付近で使いやすい文房具の収納アイデア
宅配便の受け取りに使う印鑑やペン、段ボールの片付けに便利なカッターなど、玄関でもちょっとした文房具をスタンバイしておきたいものです。
そんな時にもマグネット収納がおすすめ!
100均の強力マグネットを使って、玄関ドアに直接印鑑やペンを貼りつけてみました。
急に宅配便が来た時も、ドアを開けながら印鑑を取れるのでとってもスムーズ。紛失しにくくなるのも大きなポイントです。
便利アイテムを活用して、使いやすい文房具収納に
いかがでしたか? リビングやワークスペース、子ども部屋など、場所やシーンごとに色々な収納アイデアをご紹介してきました。
こまごまとして散らかりやすい文房具は、アイテムごとに仕切って収納するのがポイント。
また、使う頻度や人にあわせた収納場所を考えることも大切です。
卓上用の収納ボックスや100均グッズなど、便利なアイテムを活用してすっきり使いやすい文房具収納を目指しましょう。