家事のコツや収納術、インテリアやおでかけにまつわる話などを通して「わたしらしい暮らし方」をご提案します。
ざるは野菜を洗うときや麺類をゆでたとき、なくてはならない調理用具。でも意外と種類が多く、どれを選べばいいのか分からないという人も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、ざるを選ぶときのポイントや、おすすめアイテムをご紹介します。ぜひ参考にしてくださいね。
【SETP1】素材をチェック
いろいろな素材のざるが販売されていますが、特になじみのあるのは次の4種類です。まずは、素材の特徴が使いたい用途に合っているか確認しましょう。
ステンレス製のざる
ステンレス製のざるは軽くて丈夫。熱伝導もよいので氷水や熱湯を使用する調理にも適しています。
においがつきにくく汚れ落ちもよいので、使用後のお手入れも簡単です。
プラスチック製のざる
プラスチック製のざるはカラフルなものが多く、お手頃な価格でも手に入るのが魅力。
軽くて扱いやすい素材ですが、熱による変形や割れには注意が必要です。
また柔らかい素材なので傷がつきやすく、その傷から雑菌が繁殖することも考えられます。衛生的に使うため定期的に交換するのがおすすめです。
シリコン製のざる
シリコン製のざるは耐熱性があり、電子レンジで使えるのがメリット。時短調理に活躍します。
ただし、色やにおいがうつりやすいので使用後はすぐに洗うようにしましょう。
竹製のざる
竹製のざるは、食材の水切りだけでなく天日干しにも便利なアイテム。
自然素材ならではの温かみがあり、そばやうどん、おにぎりなど日本食の器としても利用されます。
素材の性質上、水分やにおいが染み込みやすいので、使用後は早めに洗いよく乾燥させることが大切です。
【SETP2】サイズをチェック
素材の次は、大きさを確認しましょう。小サイズと中サイズ以上の2種類があれば、調理時に困らずさまざまな場面で活用できます。
中小のざるとは以下のサイズを指します。
- 中~大サイズ 直径20センチ以上
- 小サイズ 直径15センチまで
【SETP3】取っ手をチェック
取っ手付きのざるは水切りの際、取っ手を持って上下に振ることでしっかりと水気を切ることができます。
また「取り出す・洗う・しまう」どの場面でも、取っ手を持てるのでとても扱いやすいのが特徴です。
【SETP4】形をチェック
ざるといえば丸い形を思い浮かべる方が多いと思いますが、最近では丸くないざるも登場してきています。
丸ざる
丸く深さのある一般的な形。ボウルと重ねて収納できるので便利です。事前にボウルとざるの大きさを調べて、きちんと重なるかチェックしておきましょう。
角ざる
四角い形の角ざるは、キッチンが狭く調理スペースがあまりないご家庭に特におすすめです。丸ざるに比べてスペースを取らず、冷蔵庫内にもすっきりと入ります。
ただし、丸いボウルをすでに持っている場合は、一緒に重ねることができないので、収納スペースが別に必要になります。
【SETP4】穴の種類・網目の大きさをチェック
ざるには水気を飛ばすための網目や穴がついていますよね。この穴にはメッシュタイプとパンチングタイプがあります。それぞれの特徴を説明します。
メッシュタイプ
穴が網目状になったメッシュタイプ。網目の大きさは「メッシュ」という単位で見分け、数字が大きくなるほど目が細かくなります。
一般家庭用として販売されているのは「12メッシュ」のものが多いようです。
12メッシュのざるは、米研ぎの際に米粒が通らないので便利ですが、出汁を取るときやひじきなど細い乾物を戻すときに使うと、食材がはさまってしまうことがあります。
そこで、目詰まりしにくく水切れがよい万能タイプとしておすすめするのは、16メッシュのざるです。
- 12メッシュ 米研ぎに適している。
- 16メッシュ 細かい食材も目に詰まらず、水切れがよい。
- 30メッシュ 茶こしくらいの細かさで、だしをとったりこしたりするのに便利。
▲写真撮影:haru.
パンチングタイプ
▲写真撮影:haru.
網目が、丸いパンチ穴になっているタイプ。スポンジで洗いやすく、金網のざるのように針金がほつれてくるということもありません。
穴に水の膜が張るので、メッシュタイプ比べると水切れが悪くなります。
メッシュざるとパンチングざるの使い分けは?
▲写真撮影:haru.
最近のパンチングボウルは水切りがよくなるよう改良されています。
メッシュタイプだと薄い食材は網に張り付いてしまうこともあるのですが、パンチングタイプだとさっと集めやすく使い勝手抜群。水切れが気になる場合は、食材を手でぎゅっと絞ることでカバーできます。
ただ、お米やそうめんなどは穴にはさまることもあるので、メッシュざるのほうがおすすめ。食材によって使い分けるのがポイントです。
- メッシュざる 水切れがよい。お米、しらたき、そうめんなどの食材におすすめ。
- パンチングざる 洗いやすく耐久性がある。玉ねぎのスライスやわかめなど薄い食材におすすめ。
目詰まりしにくい万能タイプは?
野菜洗いや麺の湯切りなどの普段使いに、ひとつは持っておきたい万能ざる。取っ手付きならゆでた食材をあげるときも安心です。
底の金具がなく洗いやすい
食材がはさまりにくく水切れもよい16メッシュの網目です。
底面に脚の金具や補強線がないので、スポンジでさっとお手入れできます。
機能的で美しいフォルム
柳宗理デザインのパンチングざる。
一枚のステンレス板からできているので食材が集めやすく、洗うときもひっかからずラクにお手入れできます。
野菜や麺をゆでるのにぴったりなのは?
野菜や麺類をゆでるときは、鍋やフライパンに掛けて使えるゆで上げざるが便利です。鍋にセットして食材を入れ、ゆで上がったら引き上げるだけ。重い鍋を持ち上げる必要がないので移し替えがスムーズです。
粗目のメッシュでさっと湯が切れる
引き上げるだけでさっと湯が切れるので、素早く次の工程に移ることができます。
ボウルのフチに掛けられるので、洗った野菜の水切りにも便利です。
麺類を一気にゆでるときに活躍
夏場のそうめんなど、大量に麺をゆでるときに重宝する平ざる。
フライパンにセットして一気に調理できます。
平たいので、食材を広げてまんべんなく水を掛けて洗うときも便利。深さのあるざるのように上下をかえす手間がありません。
コンパクトに収納できるのは?
ひとり暮らしのお部屋などの小さなキッチンでは、調理中も収納時も省スペースに置けるざるがうれしいですよね。
取っ手が出っ張らないタイプなら、せまい場所でもストレスなく使えます。
丈夫で清潔に使えるステンレス製
耐久性のある18-8ステンレスを使用した両手ざる。
丈夫で小回りがきくので、毎日使うざるとしておすすめです。
おしゃれ&便利な下向きハンドル
サッと持って手軽に使える下向きハンドル。調理台や収納場所にもコンパクトに置けます。
キュートな見た目で気分をあげてくれますよ。
電子レンジで調理できるのは?
洗った野菜をそのまま加熱調理できれば、移し替えの手間や洗い物が減って便利ですよね。
時短できる耐熱製のざるをご紹介します。
調理から保存まで幅広く活躍
電子レンジはもちろんオーブンにも使えるシリコン製のざる。-30度から230度まで耐えるので、加熱調理から冷凍保存まで幅広く活用できます。
折りたためば3分の1のサイズになり、コンパクトに収納できるのもうれしいポイント。
下ごしらえや鍋のときに便利なのは?
洗った野菜や食材を調理台に並べると、どうしても作業スペースが狭くなってしまいますよね。
省スペースに置ける形のざるなら、下ごしらえの効率がよくなりますよ。
場所をとらない角ざる
丸ざるに比べて効率よく置ける角型のざる。サンドイッチを作るときやお鍋のとき、調理台や食卓にすっきり食材を並べることができますよ。
脚付きでしっかり水が切れます。
天日干しや器にも使えるのは?
和食の器としても使える竹ざる
竹製の盆ざるは、食材の水切りや水切りに使うのはもちろん、和食の器にしたり果物を盛り付けたりすると風情があり素敵です。
使用後はキッチンで干しながら、魅せる収納にしてもおしゃれ。
自分に合ったざるを選ぼう
ざるを選ぶときのポイントや用途別のおすすめアイテムを紹介しました。
サイズ違いを用意したいときは、同じシリーズでそろえるのがおすすめ。収納スペースがせまいときも、きれいに重なるのですっきり片付きます。
また、「失敗しないボウルの選び方。用途別のおすすめボウルとは?」の記事でご紹介してような、ボウルとしてもざるとしても使えるアイテムを1つ持っておくと便利ですよ。
おうちの定番メニューに合わせて、自分に合った使いやすいざるを選んでみてくださいね。