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白玉ぜんざい

手軽に作れる白玉団子のアレンジレシピ!白玉粉の求肥で作るいちご大福も

キッチン

家庭で手軽に作ることができる和風おやつとして、白玉団子は人気ですね。
「基本の白玉団子の作り方」を覚えたら、次はアレンジレシピも試してみませんか。

この記事では作りやすいお豆腐入り白玉団子や、食材を混ぜてきれいなカラフル団子にする方法をご紹介します。
また、ちょっとステップアップして白玉粉を使ったいちご大福にもチャレンジしてみましょう。

初心者でも失敗しない作り方のコツを、調理師racssが実際に作りながら解説していきます。

幼いころから「つくること」全般が好きで調理師、ハンドメイド作家に。ハウジーでは主婦の負担になりがちな毎日の料理を楽しめるよう、ちょっとしたヒントをお伝えします。また「大人の食育」に直結する料理のおもしろさをシェアしたい!北海道での菜園づくりや調理の工夫はブログとインスタグラムでも発信しています。

栄養価アップ!初心者向きの「お豆腐入り白玉団子」

豆腐入り白玉団子

白玉団子を練るのに、水ではなくお豆腐を使うと栄養価がアップするだけでなく、こねやすくなります。

お豆腐のタンパク質やカルシウム、レシチンといった栄養素を足すことができるので、成長期のお子さんのおやつにもぴったり。

さらに、お豆腐を入れて練るほうがベタつきにくく丸めやすくなるため、初心者でも失敗なし!
初めて作る人にもおすすめのレシピなんです。

お豆腐入り白玉団子は色が真っ白ではなくクリーム色になりますが、茹でてしまうとお豆腐の味はまったく気にならないので、様々なアレンジレシピにも向いています。

お豆腐入り白玉団子の作り方

では、お豆腐で作る白玉団子の作り方手順を解説します。

お豆腐入り白玉団子(18個~20個分)の材料

  • 白玉粉 100g
  • 絹ごし豆腐 120g
  • 予備の白玉粉 10g

失敗しないコツ
使用するお豆腐は、絹ごしのほうがなめらかに混ざりやすいです。
水切りはせずに使います。

また、使う白玉粉や湿度、豆腐の密度などによってちょうどよい分量が前後します。
生地の固さを微調整できるよう、予備の白玉粉を10g程度とっておくのがおすすめ。

 白玉団子のこね方・茹で方もコツをチェック
白玉団子の大きさを揃えるコツや茹で方のコツは「基本の白玉団子の作り方」の記事を参考にしてください。

お豆腐入り白玉団子の作り方手順

豆腐入り白玉団子

1.白玉粉とお豆腐を混ぜる
白玉粉にお豆腐を入れ、指でほぐしながら混ぜます。
パラパラの状態からこねているうちにまとまってくるので、白玉粉が完全に混ざってなめらかになるまでこねましょう。

豆腐入りの白玉団子を作る

2.ベタつかなくなるまでこねる
手にもボウルにもベタつかなくなった状態になればOKです。
しばらく練ってもベタつくようなら、予備の白玉粉を足して調整してください。

豆腐入り白玉団子を丸める

3.生地を丸める
生地を一口大(12gから15g程度)に分けて丸めます。

豆腐入り白玉団子

4.茹でて水気をきる
沸騰させたお湯に一度に入れて茹でます。
白玉団子が浮いてきてから、さらに1分ほど茹でて冷水にとり冷やします。
水気をきってできあがり。

お豆腐入り白玉団子はお子さんや年配者にもおすすめ

豆腐入りのヘルシーな白玉団子

お豆腐で練った白玉団子の食感は、白玉粉だけのときよりふわふわ。

もっちりした弾力がありながらも、噛み切りやすさが増したお団子になります。
ですから小さなお子さんや年配者でも食べやすいと感じるはず。

お豆腐入り白玉団子は通常の白玉団子と同じく次の日になると徐々に固くなりますが、電子レンジで温めると柔らかさが戻ります。
冷凍もできますので、作り置きしてもいいですね。

ジュースで練るとカラフルに!「フルーツ味の白玉団子」

カラフルなフルーツ白玉団子

白玉粉をジュースで練ると、きれいな色がつきます。

画像左は、オレンジジュースで練ったもの。
画像右は、ぶどうジュースで練ったものです。

フルーツ味の白玉団子の作り方

水の代わりにジュースを白玉粉と混ぜて作ります。

今回は白玉粉70gに対し、ジュース70ccを使って練り、10個分の生地ができました。
フルーツの香りと甘さがついたお団子です。

トマトジュースや野菜ジュースを使ってもきれいな色になりますよ。

失敗しないコツ
ジュースの成分によっては生地がゆるくなることがあります。
必ず予備の白玉粉をとっておき、微調整できるようにしておきましょう。
今回、同じ分量のジュースを使いましたが、オレンジジュースを使ったほうが生地がゆるめになりました。

フルーツ味の白玉団子を使ったデザート

フルーツポンチ

フルーツ味の白玉団子は透明な白ぶどうジュースに入れて、きれいな色を活かしたデザートにしてみました。
爽やかな味でつるんといただけます。

食材を練り込む「色付き白玉団子」もおすすめ

色付きの白玉団子

白玉粉に色の濃い食材を混ぜることで、色付きの白玉にすることもできます。

画像左は、抹茶を混ぜたものです。
濃い緑色とほろ苦さは和菓子アレンジにぴったり。

画像右は、豆腐白玉を作るときに茹でたかぼちゃを混ぜたもの。
濃い黄色が付き、かぼちゃのボリュームも加わりました。

その他におすすめの食材は?

他にも、練りごま野菜のペーストジャムなども使えます。

ただし、糖分や油分の多いものは生地がゆるくなる傾向があるので、様子を見ながら白玉粉を追加してこねましょう。
逆に混ぜる食材の水分が少ないときは、水またはお豆腐を適量足してください。

色付き白玉団子を使った和風デザート

カラフルな色付きの白玉団子

抹茶白玉、かぼちゃ白玉、豆腐白玉の3色のお団子につぶあんをかけて和風デザートに。
バニラアイスや生クリームを添えてもいいですね。

白玉粉で「求肥」を作って「いちご大福」に!

白玉団子で苺大福

白玉粉は、大福などに使う「求肥(ぎゅうひ)」を作るときにも使えます。

求肥とは柔らかくて透明感のあるお餅で、本来は米粉に砂糖を混ぜて蒸して作るものです。
「お餅を蒸す」というとちょっと難しそうに感じますね。

しかし、白玉粉を使って電子レンジで蒸す方法ならとても簡単!
この簡単求肥を皮にして、いちご大福を作ってみましょう。

白玉粉を使ったいちご大福の作り方

こちらが使用する材料です。

白玉粉を使ったいちご大福(8個分)の材料

  • 白玉粉 50g
  • 砂糖 50g
  • 水 90ml
  • いちご 8個
  • あん 240g
  • 片栗粉(打ち粉用)1カップ

白玉粉を使ったいちご大福の作り方手順

苺大福の作り方

1.あんを小分けにしてラップで包む
最初にあんを分けてラップで包んでおきます。
30gほどの小さな固まりにしましょう。
また、いちごは洗ってヘタ部分を切り、水分をよくとっておきます。

白玉粉で求肥づくり

2.求肥の材料を混ぜ合わせる
次に求肥を作ります。
耐熱容器に白玉粉、砂糖と水を入れ、泡立て器でよく混ぜて溶かします。
白玉粉の粒が完全になくなるのを確認してください。

白玉粉で大福

3.求肥の材料を電子レンジで温める
ラップまたは蓋をし、600ワットの電子レンジで3分加熱します。
その間に、バットなどの広い容器に片栗粉を出して広げておきます。

白玉粉で作った大福

4.生地を木べらで練る
電子レンジから取り出して木べらで手早く練ります。
加熱ムラができている場合も練ってしまえば大丈夫です。
生地に弾力がつき表面につや・透明感が出てくればOK。

大福を作る

5.生地に片栗粉をまぶして小分けにする
求肥の生地に片栗粉をまぶして小分けにする
まだ熱いうちに生地を片栗粉の上に出し、片栗粉をまぶします。
素早く手でちぎるようにして8個に分けます。

あんこを入れる

6.あんを乗せて包む
くっつかないよう片栗粉をつけながら、平らにのばします。直径8cmくらいが目安です。
あんの固まりを乗せ、包んでとじます。

●あんの分量は調整が必要
この写真はあんが大きめです。
伸びの良い求肥なので丁寧に伸ばしていくときちんと包めますが、慣れないうちはこの3分の2から半分の分量でも良いと思います。

餡を包んだ大福

7.片栗粉を敷いたところへ置く
片栗粉を薄く敷いたところへとじ目を下にして置きます。
さらにキッチンペーパーの上ならくっつきません。

餡入り大福に切り込みを入れる

8.キッチンバサミで切れ目を入れる
キッチンバサミで真ん中に切れ目を入れます。

苺大福の完成

9.いちごを入れてできあがり
切れ目にいちごを入れ込みます。
いちご大福のできあがり。

失敗しないコツ

求肥生地はまだ熱いうちにちぎり、手早くのばすのがポイント。
冷めてしまうとのばしにくく、粉っぽくなるばかりで綴じ目もきれいにくっつきません。

包むあんの分量は控えめを意識します。
事前にあんを分けて丸めておきますが、この「あん玉」が大きいと求肥生地を薄く伸ばさなくてはならないので難易度が高くなってしまいます。
破れたりはみ出たりしないためには、最初は小さめにしましょう。

初心者向きの包み方でまずはチャレンジ

おいしそうにできた苺大福

生のいちごをあんで包んでおき、それをさらに求肥で包むというのが、ベーシックないちご大福の作り方。
いちごとあんと求肥を一度に口に入れて、絶妙な味わいを楽しむにはこれが最適の包み方と言えます。

ただ、作り慣れないと、潰れやすいいちごとあんを柔らかい求肥にきれいに包むのは大変。
そこで、キッチンバサミで切り込みを入れるという今回の方法がおすすめなんです。

少々食べにくさはありますが、いちごが露出している分、見た目も華やか。
いちごが包みきれなくて破けてしまうといった心配もありません。

使用するハサミは家庭用のキッチンバサミでOK。
刃を大きく開いて、1回で切るのがポイントです。深めにはさむ意識で切るとうまくいきます。
刃先がベタつきますので、こまめに拭き取りながら行いましょう。

たくさん作ったら冷凍保存もできます

作った大福は、ラップで包んで冷凍もできます。
いちご大福が食べたいときに、大福を自然解凍してから切り込みを入れ、その都度いちごを挟むようにすれば、いつでも新鮮ないちご大福が食べられますよ。

他のフルーツを挟むのもおすすめです。
特に桃、キウイ、洋梨などの柔らかい食感のフルーツが求肥とよく合います。

「草餅」の求肥にするには

よもぎ団子

求肥を緑色の草餅にするには、よもぎを混ぜます。
摘んできたよもぎを茹でて刻んだものを練り込む方法のほか、「乾燥よもぎ」を戻して使う方法もあります。

写真のような、乾燥よもぎを粉末にしてある「よもぎ粉」を使うと手軽です。
白玉粉や餅粉が並ぶコーナーに一緒に販売されていることが多いので、探してみてください。

今回は求肥作りに使用する分量の水の代わりに、水で戻したよもぎ粉を水ごと加えて作りました。
よもぎ粉の使い方は商品パッケージにある方法を参照してくださいね。

白玉粉を焼き菓子に混ぜるともっちり食感に

白玉粉はお団子だけでなく、焼き菓子やパンの生地に混ぜて、もっちりした食感を出すことができます。

本格的に作るなら、混ぜやすい専用の米粉や餅粉がありますが、少量なら白玉粉で代用可能。

少しだけ残った白玉粉はパンケーキの生地に混ぜて焼き、あんを挟んでどら焼き風のおやつにしてみては?

白玉粉で気軽に「和のおやつ」を楽しんで

この記事では、家庭で手軽に「和のおやつ」を作れる、白玉粉のアレンジレシピをご紹介しました。

白玉粉に豆腐や他の食材を混ぜることで、栄養価をアップさせることができますし、色合いの違いも楽しめます。

我が家でも、お豆腐で練る白玉団子はふわふわで食べやすいと大好評!
絹ごし豆腐を使えば豆腐の粒が残ることもなく、とても丸めやすいと感じました。

いちご大福は、手早くしなければならない工程があり、やや難しいですが出来上がりと食べたときの満足感は最高!
白玉団子で腕慣らしをしてから、ぜひ挑戦してみてほしいレシピです。

この記事を参考にして、家庭ならではの工夫やアイデアで「和のおやつ」を楽しんでくださいね。

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