元小学校家庭科教諭。子どものハウスダストアレルギーをきっかけにおそうじにはまり、ブログ「節約ママのこだわり掃除」をスタート。時短家事や節約を楽しみながら日々研究中です。 著書「家族が笑顔になる おそうじの魔法」など。
家族に人気のカレーライス。作るのも簡単なので、我が家では休日の定番メニューです。
ただ、カレーライスを作ったあとの後片付けがちょっと面倒ですよね。カレーがこびりついて落ちにくかったり、スポンジがベトベトになってしまったり。さらには洗い物のあと、黄色く染まったスポンジを、再び洗剤を使って洗うという苦行も待ち受けています。
そんな後始末が大変なイメージのカレーライスですが、実はカレーを作ったあとの鍋を簡単に洗うコツがあります。
シンクを汚さず、スポンジも綺麗なまま鍋をピカピカにする方法をご紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
スポンジをダメにしない!カレー鍋の洗い方
カレーを作る際、フッ素加工の鍋やステンレス鍋を使って調理するお家が多いと思います。
今回は、代表的なこの2つの鍋の洗い方についてご紹介します。
フッ素加工のカレー鍋の洗い方
焦げ付きにくいフッ素加工の鍋。ひと手間で、キレイにピカピカになります。
1. 重曹水か水を鍋にスプレーする
まず、お玉でカレーを取り除きます。
その後、重曹水をスプレーで鍋全体に吹きかけます。重曹水がない場合は、水でもOK。フッ素加工の鍋の場合は、水でも十分汚れは落ちますよ。
2. コンロで鍋を温める
20秒ほどコンロを温めてから、火を止めます。温めると、固まってこびりついていたカレーが溶け、汚れが落ちやすくなります。
ただ、このとき焦げ付かないように気を付けてください。
3. ウエスで汚れを拭きとる
使う古した布(ウエス)カレーの汚れをかき集めるように拭き取ります。このとき折り畳んで厚みを持たせようにすると、熱い鍋に触れず拭き取りやすくなるのでおすすめです。
くれぐれもヤケドしないように注意してくてくださいね。
汚れを拭きとるのに、キッチンペーパーを使うのもありですが、汚れを拭き取るという面では、ウエスの方がよいでしょう。また、スクレイパーを使うのも手ですが、洗い物を減らす意味でも使い捨てられるものを使うのがベターです。
4. 台所用中性洗剤で洗う
スポンジを使って台所用中性洗剤でいつもの洗っているように洗います。
5.ピカピカに洗いあがり
すっかりキレイになりました。
フッ素加工の鍋は、比較的汚れが落ちやすいので、調理後のお手入れも簡単にすみます。
ステンレス製のカレー鍋の洗い方
カレーが焦げ付きやすいステンレス鍋。フッ素加工の鍋と基本の洗い方は同じですが、ちょっとした工夫をすることでキレイになります。
1. 重曹水か水を鍋にスプレーする
水か重曹水を多めにスプレーします。
特にフチの部分は、こびりついたカレーが固まりやすいので重点的に。
2. コンロで鍋を温める
20秒ほどコンロで温めて、火を止めます。
焦げ付くとかえって取りにくくなるので、カレーがゆるんできたらすぐに火を止めるようにしてください。
3. ウエスやキッチンペーパーで汚れを拭きとる
さきほどと同じようにかき集めるようにカレーを拭き取ります。鍋底の角部分までしっかり拭き取るるのがポイントです。
ここでもヤケドには十分注意してください。
ステンレス鍋の場合、フッ素加工のものよりとれにくいので、厚めになるよう畳んで拭き取るとよいでしょう。ウエスを使う場合は、しっかりと拭き取れる写真のようなものがおすすめです。
4. 台所用中性洗剤で洗う
カレーが焦げ付きやすいステンレス製の鍋。
固くこびりついてなかなか取れない汚れがあれば、スポンジよりもタワシで洗うとキレイになります。
5.ステンレス製のカレー鍋もピカピカに洗いあがり
こちらもすっかりキレイになりました。
ピカピカになる! カレー皿の洗い方
カレー皿の洗い方についてもご紹介します。
鍋とは違って加熱をしないだけで、基本的な洗い方のポイントは同じです。
1. 重曹水か水を鍋にスプレーする
鍋の洗い方と同じように、重曹水か水をお皿に吹きかけます。
2.ウエスでカレーを拭き取る
鍋と同じように、ウエスなどで皿に残っているカレーを丁寧に拭き取ります。
キッチンペーパーやスクレイパーを使ってもOKです。
3. つけ置き洗いをする
頑固な汚れの場合、台所用中性洗剤を溶かしたぬるま湯でつけ置きしてから洗い流します。
カレーに使った調理器具やスクレイパーを使用した場合も、汚れやニオイが気になる場合はつけ置き洗いをします。
カレー鍋・カレー皿をラクに洗うためのポイント
カレーには、意外に多くの油分が含まれています。
ルー自体以外にも、具材として使う豚肉、牛肉、鶏肉などの脂がたっぷり。
また、カレーにはスパイスも多く含まれていますよね。
お皿やスポンジに黄色に染まってしまうのは、主にターメリックが原因。またスパイスによるニオイ移りも強烈です。
【ポイント1】洗う前に、必ずカレー汚れを拭き取る
汚れたカレー鍋を、そのままスポンジと水で洗い排水口に流してしまうと、油分まで一緒に排水菅へと流れてしまいます。
そうなると、あとで脂肪分が冷え固まってしまい、排水溝の詰まりの原因になってしまうことにもなりかねません。
排水溝のトラブルを避けるためにも、先に汚れをしっかりと取り除き、残った油分は台所用洗剤やアルカリ洗剤と反応させて洗う必要があることを覚えておきましょう。
【ポイント2】拭き取りには、厚めのウエスを使う
カレー汚れを拭き取るのに一番おすすめは、使う古した布、ウエスです。
また、薄めより集めの布を使う方が、一気に汚れを取り除けます。
実際、キッチンペーパーや牛乳パックなどでも試してみましたが、一番鍋や皿にフィットしてカレー汚れが拭き取れるのがウエスでした。
スクレイパーも拭き取るという点ではおすすめですが、ニオイがつくのが気になるのと洗い物が増えるのが難点だと思います。
【ポイント3】鍋自体を温める際は焦げ付かないように注意する
簡単にカレーの汚れを落とすためには、スプレーで水分を補ない、鍋自体を温めることが大事です。
冷えて水分が飛んだ状態だと、鍋に残ったカレールーは落ちにくいからです。
ただ、鍋を温める際、カレーが焦げ付かないように温まったらすぐに火をとめるようにしましょう!
【ポイント4】そもそも、ニオイや色移りしにくい鍋や調理器具を選ぶ
カレーを作った後の後片付けを少しでも楽にするために、油分とスパイスの香りがつきにくい素材の鍋や調理器具を使う方がベター。
ニオイを落としやすいのは、フッ素加工やホーロー製の鍋。
逆に、シリコン製のお玉などはすぐに香りがついてしまい、取れにくくなるので要注意。
シリコン製以外のものを使えば、洗い物がラクですよ。
コツをマスターして、カレー鍋・皿のベトベト洗いから卒業しよう
カレーは作るのも簡単なので、わが家では休日の定番メニューです。
よく作るメニューですが、上記方法で後片付けがラクになったと思います。
なにより、洗いものの後に黄色く染まったスポンジを、再び洗剤を使って洗うという苦行から解放されました。