大学で建築・インテリアについて学んだのち、大手家具販売店に就職。現在はインテリア・ライフスタイル専門のママライターとして活動中。念願のマイホームを手に入れ、北欧インテリア×グリーンのある暮らしを楽しんでいます。
料理に欠かせない包丁は使う頻度が高いので、出し入れしやすい収納にしたいもの。
しかし、小さな子供がいるお家では安全にしまっておくことも欠かせません。
そのため、包丁はそれぞれの家庭にあった収納方法にすることが大切です。
そこで今回は、包丁の収納アイデアについて紹介します。
どの場所に、どんなアイテムを使って収納する方法があるのかご紹介していきますので、ぜひ参考にしてください。
収納方法を決める時のポイント
包丁の収納方法を考える時に確認しておきたいポイントを紹介します。
包丁収納用のケースを選ぶ場合や、包丁収納の使い勝手をアップさせたい場合にはぜひチェックしておきましょう。
【ポイント1】包丁の収納本数をチェック
まずは手持ちの包丁が何本あるか確認しましょう。
包丁専用の収納ケースやキッチン備え付けの包丁収納などは、1本ずつ仕切られていることがほとんど。
そのため、手持ちの本数分の収納スペースを確保する必要があります。
何本もの包丁を持っている人は、一か所にすべての包丁を収納することが難しい場合もあるでしょう。
不要な包丁がないかチェックし、使わないものは手放して本数を絞ることも大切です。
手持ちの包丁の数が決まったら、それにあわせて収納方法を決めていきましょう。
【ポイント2】包丁の種類や使用頻度で分けて決める
包丁の種類は実にさまざまですよね。料理好きさんなら、用途別にいろいろな包丁を使い分けているかもしれません。
包丁をたくさん持っている場合、それぞれの用途によって使用頻度が異なる点に注目しましょう。
マルチに使える三徳包丁やペティナイフなどは日常的に使っている人も多いと思いますが、パン切り包丁や刺身包丁、子供用の包丁など用途が絞られている包丁は出番も少なめ。
そのため、使用頻度が高いものほど使いやすい位置に収納するようにしましょう。
よく使うものはキッチンの上に、たまにしか使わないものは引き出し内にといったように別々に収納するのも1つの方法です。
包丁の収納方法-【見せる】【隠す】はどう決める?
包丁の収納は、「見せる」方法と「隠す」方法の2パターンがあります。
どちらにするのか決める時は、使いやすさと安全性をチェックのポイントにしましょう。それぞれの収納の特徴について紹介していきます。
【見せる】収納方法
包丁を見せる収納はキッチンの上にスタンドを使って置いたり、マグネットで壁にくっつけたりなど、パッと目に付く位置に包丁をしまうスタイルのこと。
ワンアクションでサッと出し入れできるので、料理をする時も洗った包丁を片付ける時もスムーズ。
乾かしながら収納する方法もあるため、家事の時短にも役立ちます。
また、調理台の上だと小さな子供の手が届きにくいため、怪我防止にもなるでしょう。
ただし、収納の仕方によっては生活感が出て、インテリア性が損なわれてしまう場合もあります。
調理台のスペースを圧迫する場合もあり、狭いキッチンには向いていないことも。
【隠す】収納方法
包丁をシンク下の扉裏や、引き出しなどに収納するのが隠す方法。
キッチンに備え付けの包丁収納は、この隠すスタイルがほとんどです。
調理台の上に包丁スタンドなどを置かないのでキッチンの見た目がすっきりして、出しっぱなしによるホコリの付着なども防げるので衛生的です。
ただし、隠す収納の場合は、包丁を使うたびに扉や引き出しを開け閉めする手間が必要になります。
また、シンク下や調理台下に収納することが多いので、子供の手も届きやすくなります。子供のいる家庭では、怪我防止のために対策を考えましょう。
小さな子供がいる時の安全対策は?
小さな子供がいる家庭では、包丁収納を考える時に大切なのは安全であること。
好奇心旺盛な子供はキッチン収納の扉を開けることも多いでしょう。
そんな時、シンク下の扉に包丁があると怖いですよね。怪我しないようにするために、安全第一の収納を考えましょう。
子供の手が届かないところを考える
怪我をしないためには、子供の手が届かないところに包丁を収納するのが一番。
子供の手の届く高さを考え、その位置より高い場所へ収納しましょう。
シンク下やコンロ下の収納スペースは子供の目線になるので、キッチンの調理台より上の高さがいいですね。
また、調理台に置く場合でも手前ではなく、奥側に置く方が安心です。
子供が踏み台などに乗ったとしてもキッチンの奥側ならまだ手が届きにくくなります。
マグネットを使ってキッチンの壁に収納すると子供の手ではなかなか届かないでしょう。
とってもやんちゃなお子さんで、キッチンの上に登ってしまう……というようなことが考えられるなら、吊戸棚に収納するのも1つの手段。
ただし、大人の目線よりも高い位置に収納すると使い勝手が悪くなるので注意が必要です。
ロックをつけて包丁を出せないようにする
キッチンに備え付けられている包丁収納には、ロック機能が備わったタイプもあります。
シンク下の扉を子供が開けてしまっても包丁を抜くことができないので、いたずら防止に役立ちますね。
引き出しなどに入れる包丁の収納ケースにもロック付きのタイプがありますよ。
そのほか、包丁を収納しているところの扉にいたずら防止用のドアストッパーをつける手段もあります。
こういったロック機能は調理台下に包丁を収納したい時に役立ちますが、包丁を出し入れするたびにロックを解除する手間が発生します。
また、収納したあとはロックを忘れないように心掛けなければいけません。
包丁を収納する5つのスタイル
包丁を収納する方法は調理台に置いたりシンク下の扉にしまったりと、5つのスタイルがあります。
使いやすさや子供の安全確保、収納スペースなどを考えて選んでいきましょう。
【1】スタンドを使って調理台に置く
包丁スタンドを用意すれば、調理台に包丁を収納することができます。
包丁スタンドは自由に置き場所を決められるので、手に取りやすい位置やちょっとした隙間に置きやすいのもメリットです。
包丁を1本ずつ収納できるものが多く、ワンアクションで手に取れるので料理もはかどりますね。
ただし、調理台にスタンドを置くスペースが必要になるため、大きなものだと邪魔になることも。
一人暮らしのような狭いキッチンでは使いにくいかもしれません。
【2】シンク下扉の裏に収納
シンク下の扉に包丁スタンドが備え付けられている場合も多いでしょう。また、扉に後付けできる包丁ケースもあります。
子供がいたずらする恐れがない場合は、このスペースに収納しても差し支えありません。
ただし、包丁を出し入れするためには扉を大きく開閉する必要があり、夫婦や親子など複数人でキッチンに立つことがある場合は扉が開けにくい場合も。
【3】引き出しに収納
シンク下の引き出しに包丁を収納する場合は、備え付けのものを使うほか、自分で収納スペースを確保する方法もあります。自宅のキッチンにあわせて考えましょう。
引き出し裏の備え付け収納を使う
キッチンの引き出しに包丁収納が備え付けられている場合もあります。
シンク下扉に収納するタイプと同様に、子供がいたずらする心配がないなら活用するのがおすすめです。
引き出し手前に収納がついているため、引き出しを少し引くだけで包丁を取り出せるのがメリット。ロック付きのタイプもあります。
収納ケースをプラスして包丁を横置きに
包丁専用のケースを引き出しに入れて収納する方法もあります。
浅い引き出しに向いていて、調理台やシンクの下はもちろん食器棚でも使うことができますよ。
キッチンツールなどと一緒に収納したい時にもおすすめです。
また、包丁専用の収納ケースがなくとも、引き出し内を仕切って包丁スペースにすることもできます。
浅い引き出しは手の届きやすい位置にあるので、出し入れしやすいのもメリットです。
【4】キッチンの壁に収納
キッチンパネルにマグネットが使える場合は、包丁を収納することができます。
マグネットでくっつけられる包丁ケースや包丁をそのまま貼りつけられるマグネットバーが役立ちますよ。
包丁を壁に収納すれば子供の手も届きにくく安心です。
また浮かせて収納できるので調理台スペースを圧迫しないのもメリットです。
【5】水切りラックで乾かしながら収納
朝昼晩と頻繁に料理をする場合は、包丁を洗って乾かす回数も多く、常に水切りラックに包丁があるかもしれませんね。
その場合は、あえて水切りラックを包丁の収納場所にするのもおすすめです。
水切りラックに包丁ケースを追加するほか、もとから包丁スタンドを備えた水切りラックもあります。
100均にも水切りかごにつけられる包丁ケースがあるので、気になる人はチェックしてみてください。
包丁を使いやすく収納するコツ
包丁は頻繁に使うキッチンツール。どこに収納するのかはもちろん、使いやすさを考えるのも大切です。
どうすればより使い勝手がよくなるのか、収納のコツを紹介します。
利き手にあわせ片手でサッと取れる収納を意識
包丁は利き手で扱うので、利き手にあわせた収納位置を考えましょう。
シンク下の包丁収納が利き手と反対側にある場合は、手をクロスするように取ったり、持ち直したりしなければならないので、使い勝手が悪くなります。
その場合は、別途で包丁スタンドなどを使う方が手に取りやすいかもしれません。
例えば、右利きの人が包丁スタンドを調理台に置く場合、料理中に右手ですぐに取れる位置にあると便利ですね。
また、包丁スタンドに入れる向きもチェックしておきましょう。
手に取った時に持ち直す必要がないような向きに収納すれば、片手でサッと取り出してスムーズに料理をはじめられます。
衛生的に収納できるかも大切
食材に直接触れる包丁は、清潔な状態で収納しなければなりません。
包丁スタンドなどを使う場合は、手入れがしやすいかどうか確認しておきましょう。
シンプルな作りのものや丸洗いできるものだとサッと掃除できるので、衛生的に包丁をしまっておけますね。
シンク下の備え付け収納は簡単に取り外せないことも多く、掃除がしにくい難点があります。
また、低い位置にあるためにホコリが溜まりやすい点もあげられます。
包丁スタンドを使ってコンロまわりに包丁を収納する場合も、汁がはねたり油が飛んだりすることが多いので注意が必要です。
towerのマグネットケースや引き出しを使った包丁の収納アイデア
それではここで、包丁をどんな風に収納できるのかアイデアを紹介します。
マグネットで包丁ケースを壁に付けたり、引き出しの中に仕切りケースを入れたりなど、いろいろな方法や便利グッズを紹介しますのでぜひ参考にしてください。
【1】キッチンに備え付けの収納へ
一番手軽にできるのはシンク下の扉や引き出し内に備え付けられた包丁収納にしまうこと。
新たに収納ケースを用意する手間もなく、サッと片付けられますね。
包丁を1本1本収納できるように仕切られているので出し入れもスムーズ。
デッドスペースを有効活用できるようになっているので、狭いキッチンでも安心です。
ただし、小さな子供がいるお家では勝手に触ってしまうことのないよう対策が必要です。
【2】100均などでも買える包丁スタンドを使って
市販の包丁スタンドを使って収納する方法もあります。
包丁スタンドは100均でも売られているので、気軽に手に入れられるアイテムです。
まな板と一緒に収納できるものもあり、同時に使うものを一気に取り出せるので便利ですね。
置きたい場所にあったサイズや、収納したい包丁の本数にあわせて選ぶのがポイント。
調理台に置けば、子供の手も届きにくくなります。
また、シンク下やコンロ下の収納スペースに包丁スタンドを置いて、隠す収納にすればキッチンの見た目もすっきりするでしょう。
【3】towerのマグネット式包丁スタンドで壁に収納
山崎実業さんのtowerには包丁収納に便利なグッズもあります。
こちらはマグネットでキッチンパネルなどにくっつけられる包丁スタンド。
強力な磁石でしっかり取り付けられ、耐荷重は1kgまでと頑丈なので、包丁をまとめて立ててもずり落ちません。
スリムなケースなので邪魔にならず、子供の手が届きにくい場所へ包丁を収納できるのがメリット。
また、底部分は大きく開いているので通気性がよく、手入れもしやすくて清潔に扱えます。
【4】マグネットバーをつけて包丁をそのまま貼りつける
マグネットバーに包丁をそのままくっつけるスタイルは、どの収納方法よりもスムーズに手に取れます。
洗って片付ける時もワンアクションで済み、多少濡れていても乾かしながら収納できるので、料理の作業効率をアップしたい人におすすめ。
towerのマグネット包丁ホルダーならモノトーンのシンプルなデザインでインテリアにも馴染みやすく、おしゃれに収納できます。
【5】仕切りケースとクロスを使って引き出しに収納
キッチンツールやカトラリーなどをしまう浅い引き出しに仕切り用のケースを入れれば、包丁収納を簡単に作れます。
まずは、引き出しのサイズと包丁の長さにあった収納ケースを用意しましょう。
こちらでは無印良品のポリプロピレン整理ボックスを使っています。
収納ケースの中にクロスなどをジャバラ状にして敷けば、包丁を1本ずつ収められるスペースが作れます。
クロスを敷くことでケースへの傷防止になるほか、包丁自体が動かなくなるので安全に収納できます。
【6】水切りかごの包丁スタンドに洗ってそのまま収納
水切りかごの種類によっては、包丁専用のスタンドが備わっているタイプもあります。
追加パーツとして別売りしているものや、はじめからセットになっているものなどがあるので、水切りかごを買い替えるタイミングで検討するのもおすすめです。
包丁を洗ったあとに、乾かしながらそのまま収納しておくことができるので便利。
頻繁に使う包丁だけ、水切りスペースを定位置にするのもいいですね。
安全で使いやすい包丁収納を目指そう!
いかがでしたか?今回は、包丁を収納するアイデアについて紹介しました。
小さい子供がいる家庭では包丁の収納場所に悩むことも多いもの。
子供の手が届かない場所に、安全に収納することを心掛けたいですね。
また、包丁は頻繁に使うキッチンツールでもあるので、サッと出し入れできる収納であることも大切です。
どんなアイテムを使ってどの場所に収納したらいいか、ぜひ検討してみてくださいね。