元小学校家庭科教諭。子どものハウスダストアレルギーをきっかけにおそうじにはまり、ブログ「節約ママのこだわり掃除」をスタート。時短家事や節約を楽しみながら日々研究中です。 著書「家族が笑顔になる おそうじの魔法」など。
コストコの「オキシクリーン」をきっかけに、じわじわと人気になった酸素系漂白剤。
今ではドラッグストアやホームセンター、スーパーなどで手軽に手に入るようになりましたね。
SNSで有名になった「オキシ漬け」とは、オキシクリーンなどの酸素系漂白剤を使った「つけ置き」の掃除方法です。
今回は洗濯槽のお掃除のコツについて詳しくお伝えします。
洗濯槽そのものだけでなく、「オキシ漬け」で色んな洗濯小物をピカピカにしたり、洗濯機の細かい部分を効率よくお掃除するワザなどもあるので、是非チェックしてみてくださいね。
オキシクリーンとオキシウォッシュの違い
洗濯や洗濯槽のつけおきに便利な、酸素系漂白剤。
主成分は過炭酸ナトリウムとなり、発泡して汚れを分解してくれる働きがあります。
一般的に酸素系漂白剤と呼ばれる洗剤の種類には、過炭酸ナトリウム100%の物や、界面活性剤や洗浄補助剤が入ったものなどがあります。
写真に写っているのは、どれも酸素系漂白剤です。
左から順に「オキシウォッシュ」「オキシクリーン(日本オリジナル製品)」「オキシクリーン(アメリカ版)」。
コストコで売られているのは、黄色いフタのアメリカ版のものです。
日本語パッケージの「オキシクリーン」は成分が漂白剤のみなのに対し、アメリカ版の「オキシクリーン」には青色の粒(石けん成分の界面活性剤)が入っているため、よく泡立つという特徴があります。
今回利用するのは「オキシウォッシュ(1kg)」。100円均一でもお試しサイズが出ているので、よく目にする機会があると思います。
オキシウォッシュの特徴と使い方
「オキシウォッシュ」も、過炭酸ナトリウム以外に、界面活性剤などが含まれているため発泡します。また、洗剤自体に「匂い」がないのでキッチンでも使用でき、日本製という安心感があります。
含まれている成分は、アメリカ版の黄色のフタのオキシクリーンに近いです。
ただ食器のお手入れなど、使い道や使用量は、白いフタのオキシクリーンに似ています。
「オキシウォッシュ」はこれだけで掃除や洗濯だけでなく、食器洗いにも使い回すことができます。過炭酸ナトリウムだけでなく、炭酸塩などが入っていることでよく泡立ち、汚れを複合的に落としやすくしてくれますよ。
主原料の「過炭酸ナトリウム」とは?
ところで、人気の汎用漂白剤「オキシクリーン」や今回使っている「オキシウォッシュ」の主原料でもある過炭酸ナトリウムとは、一体どんな成分なのでしょう?
過炭酸ナトリウムは、炭酸ナトリウムと、消毒液などの成分でもある過酸化水素との混合物のことです。
他の物質を強く酸化させる性質を持っているので、食器洗い乾燥機用洗剤、除菌剤、パイプクリーナー、漂白剤、洗濯槽クリーナー等、「オキシクリーン」以外にも、家庭で使われている洗剤の主成分として販売されています。
重曹やセスキ炭酸ソーダでは落としきれなかったカビや染みなどに効くうえに、環境にも優しい洗剤です。
洗濯槽のオキシ漬けには温度が重要!
「オキシクリーン」などの酸素系漂白剤を洗濯に使うと、洗濯槽もキレイになるイメージがあるかもしれませんね。
でも、過炭酸ナトリウムには、ぬるま湯やお風呂の残り湯(40~60℃くらい)を使うと、より効果を発揮しやすいという特徴があります。
通常の洗濯では水温が低いため、充分に威力を発揮できません。洗濯槽をオキシ漬けするには、大量のお湯が必要になります。
そこで、オススメなのが・・・お風呂のお湯で浴槽をオキシ漬けしつつ、さらに残り湯で洗濯槽の掃除もしてしまうという方法!
これなら一石二鳥! 大量のお湯を、充分に有効活用ができます。
洗濯槽のオキシ漬けの方法と手順
それでは、まずは全体的なオキシ漬けの手順についてお伝えします。
実際には「つけ置き」の時間を利用して、他のものをオキシ漬けしたり、周辺のお掃除も行っています。
1.お湯の準備
まずはお風呂にお湯を張り、給水します。
洗濯槽にはお湯を入れてつけ置きすると汚れが浮いてきやすいです。お風呂から洗濯槽に給水させるためにお風呂に湯を入れます。40~60度がもっとも洗剤の効果が発揮される温度です。
わが家は最高温度設定が48度なので、48度でお湯張りしました。
洗濯槽の水位は、一番高く設定しておきます。
2.オキシウォッシュを入れる
洗濯槽にオキシウォッシュを投入します。水4Ⅼにスプーン1杯(30g)のオキシウォッシュをつけ置きするので、68Ⅼの洗濯機には510g必要になります。
洗剤を投入したら「洗い」コースでしっかり回して溶かします。
※「すすぎ」「脱水」を選択すると、排水されてしまうので注意してください。
3.つけ置きをする
つけ置きを最大6時間程度行います。 この間、洗濯槽内で色々な物をつけ置きすることもできます。
4.洗濯槽を洗う
つけ置き後、もう一度「洗い」を押して汚れを浮かせておきます。 浮いた汚れをすくい取った後、「脱水」します。
5.洗濯槽のすすぎ
最後に通常コースで洗濯(「洗い」「すすぎ」「脱水」)して終了です。
オキシウォッシュでつけ置き掃除
せっかくなので、洗濯槽をオキシ漬けしている間に、つけ置き液を使って色々なものをお掃除しましょう。
一緒に洗いたいものを、洗濯槽内でつけ置きしています。
例えば・・・プラスチック製の洗濯小物。お風呂の遊具。洗面所の石鹸置きなど。
底に沈むと取れにくくなるので、洗面器などにつけ置き液を入れ、そこにつけ置きすると小物などでも紛失しません。
注意
素材によっては「オキシ漬け」出来ないものもあるのでご注意下さい。
(「オキシ漬け」が出来ない物の一例・・・鉄製やアルミのハンガーやピンチ。タオルなどの布類は浮いてきたカビが付着して取れにくくなります。
ステンレス素材でも白くなってしまう可能性もあるので、つけ置きは短時間にしてくださいね)
洗濯槽のフチなど周辺もキレイに
ついでに、洗濯槽の周辺もお掃除しています。
洗濯槽のふちはホコリがついてカビやすいので、お風呂用ブラシや古歯ブラシ等に「つけ置き液」をつけて浸しておきます。
数時間置いてから水ぶきするときれいになります。
オキシウォッシュで風呂釜洗浄
洗濯槽掃除のためにお湯をためたついでに、浴槽でオキシ漬けして風呂釜の掃除もしています。
風呂釜より5㎝~10㎝ほど水位を高く給水するのがポイント。
残りのオキシウォッシュ(約500g)を投入して、追い炊きをします。
一つ穴の風呂釜の場合は、追い炊きを5分ほどしてから内部をきれいにします。
効率よく洗濯槽のオキシ漬けをするコツ
つけ置き後、もう一度「洗い」を押して汚れを浮かせておきます。
この時浮いてくるワカメのような黒っぽいゴミをすくっておきます。
この後、洗濯機のメニューで「脱水」を1分して、汚れたつけ置き液を捨てます。
最後に通常コースで洗濯(「洗い」「すすぎ」「脱水」)して終了です。この時は給水モードにして、「洗い」「すすぎ」にもお風呂の湯を使うとムダがありません。
すすぎにも湯を使うことで汚れがよく浮いてきます。洗濯後フィルターにゴミが集まっているので洗い流します。
洗剤投入口も汚れがあったら拭き取りましょう。
洗濯槽のオキシ漬けBefore&After
オキシウォッシュで「オキシ漬け」する前は、ステンレス槽がくすんでいました。
洗濯槽周辺もホコリなどカビだらけで汚かった洗濯槽。
つけ置き後は、くすみも取れてピカピカに!見た目ですぐ分かるほど、キレイになりました。
洗濯槽にお湯を入れると温度がすぐに下がってしまいますが、高めのお風呂の湯を使うことで、効率よく洗濯槽を洗うことができます。
さいごに
今回オキシウォッシュを1㎏を使って、洗濯槽とお風呂のつけ置きをしました。
つけ置き後は、浴槽の汚れも簡単に落ちて、洗濯槽のニオイも減りますよ。
花粉の季節や梅雨の時期は部屋干しすることが増えます。
洗濯槽をオキシ漬けすることで除菌・漂白でき、洗浄力もアップします。洗濯槽や洗濯物の匂いを減らすことができるので、ぜひ試してみてくださいね♪