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子どもが片付けやすいよう、一緒に分けて収納

子どもが片付けやすい収納のポイント【整理のプロの収納術】

収納

親たちの悩みのタネである「子どものお片付け」。筆者には3人の子供がいます。筆者は、整理収納アドバイザーでありながら、子どものお片付けに頭を悩ませてきました。
そんな筆者が現場でたどりついた、お片づけが苦手な子どもでもスッキリ片付けられる収納のポイントについてご紹介します。

鹿児島在住の3児の母で整理収納アドバイザー。快適にすごせる空間づくり、効率よく動ける仕組みづくり、家事のしやすいしかけづくりを考えることが趣味。暮らしにまつわることを中心としたブログ、コラム、連載執筆中。著書『片づけ日和』『めまぐるしい毎日でも暮らしが回る 50点家事』など。

【ポイント1】子どもと一緒に分けてから、収納する

まずは片付けのスタート地点、”ものを分ける”ことから一緒に始めましょう。ここで大切なのは、「子どもと一緒に分ける」ということです。

子どもが片付けやすいよう、一緒に分けて収納

例えば、机の引き出しの中身について。わが家では子どもたちと一緒に「引き出しに入れるものを分け」、「どこに何を入れるか」を1か所ずつ決めていきました。
分けていくときは、しまうもののサイズ、量、使用頻度を複合的に考える必要がありますが、引き出しの中身を使うのは、子どもたちです。そのため、子どもが自分で実際に使うシーンを想像しながら、カテゴリを決めていくのがおすすめです。

実際に使う人が自分で考えてものを分けると、本人が納得したカテゴライズになるので、実際にお片付けするときにその運用がぐーんと楽になります。

【ポイント2】目的別にスペースを確保して、「考えない収納」にする

ずらーっと並べられた同じケースや引き出し。見た目はとても美しいのですが、子どもにとっては位置や中身を把握するのは、実は大変な作業です! できるだけ1つの目的につき1つのボックスと決めて、子どもが直感で分かる収納にしていきましょう。

子どもが片付けやすいよう、考えない収納にする

ここは小学4年生になる長男の習いごとのグッズコーナーです。
1つのボックスにサッカーの道具、もう1つのボックスに陸上教室の道具、と目的に応じて分けています。
お片付けが苦手な子にこそ、“考えない収納”にしておくのが大事! ”考えない収納”にすることで、使ったものを元に戻す習慣がゆっくりと身に付きます。

【ポイント3】迷わないよう「1カ所完結型の収納」にする

子どもが幼稚園や学校などで使うものは、“1カ所完結型の収納”が断然おすすめ! しまうときも使うときも、見るべき場所は1カ所なので、あちこち探したり迷ったり手間が不要になるからです。

子どもが片付けやすいよう、「1カ所完結型の収納」にする

小学校で使うものは、マスク、ランチョンマット、靴下、ハンカチ、ティッシュ、コップ入れ袋と、細々したものが意外にたくさんあります! これらを色々なところへ分散収納にしてしまうと、しまうときも取り出すときも大変ですよね。

1カ所完結型なら、片付けも準備も一度で済ませられるので、漏れが少なくなって忘れ物防止にもつながります。

【ポイント4】ランドセルは「浮かす収納」にしない

吊るしたり掛けたりする“浮かす収納”がラクだ!というのはよく言われていますが、それが当てはまらないものもあります。その代表格がランドセルです。

子どもが片付けやすいよう、ランドセルは掛ける収納にしない

教材の入ったランドセルはそれなりに重く、フックに掛ける作業は意外と難しいものです。掛けにくいとなれば、必然的に「そこらへん置き」になってしまうので、収納を楽にするはずの掛ける収納が機能しない恐れあり!

しかも、掛けて収納すると、空間はすっきりしますが、ものの出し入れがしにくくなってしまいます。教材や宿題、保護者へのおたより、洗い物など出し入れするものが多くて、何度も開閉するランドセルこそ”置き収納”で出し入れを楽にすることが大切なのです。

自発的に片づけられるために

4つのポイントについて紹介してきましたが、どれも難しいテクニックはいらないものばかりです。

片付けるとき「面倒だな」と思ってしまいそうなことを取り除くことが大事。「面倒」を取り除けば、片付けへのハードルは確実に下がります。

子どもが片づけられる仕組みは、親も楽になる仕組みです。親子で仕組みを考えて、あとはずーっと楽な運用にしちゃいましょう!

公開日:2018年7月2日
更新日:2025年5月4日

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