北海道の庭で、野菜と共にハーブ・野草・山菜を育てる菜園家。また、それらの食材の楽しみ方・調理方法をプロとして、Yahoo!などの様々なメディアで発信している。Instagram・ブログ『料理+菜園づくり 食育インストラクターracssの日々の暮らし』で、その様子を公開中。
最近では、魚焼きグリルを活用するために開発されたフライパンやプレートが増えています。
今回は、魚焼きグリルで本格石窯ピザが焼けるleye(レイエ)のグリルピザプレートで様々な料理を作ってみました。
レシピの幅が広がる!魚焼きグリルに使える「グリルピザプレート」
魚焼きグリルは、「魚焼き」という名前がついているのでつい用途を限定してしまいがち。でも「グリル」なので焼くもの全般が得意です。魚焼きグリルは熱が対流する仕組みのため、構造はピザ窯に近いのだとか。片面焼きの機種で350度、両面焼きの機種で400度になりなります。内側に水分を閉じ込めたまま、短い時間で勢いよく焼き上げられるのが特徴です。
魚焼きグリルを「直火オーブン」と考えれば、使用方法が広がります。
>>魚焼きグリルを活用した料理集(お菓子も、ホットサンドも餃子も簡単レシピ付き)
最近では、魚焼きグリルのために開発されたフライパンやプレートが増えています。そのひとつが、レイエの「グリルピザプレート」です。
「グリルピザプレート」という商品名ですが、もちろんコンロ上でミニフライパンとしても活用できます。鉄製なのでIHコンロでも使用OKです。
ちなみに写真で写っているフタは付いていません。ただ、わが家にあった直径20cmのお鍋のフタを合わせたところ、ぴったり。魚焼きグリルとしてではなく、フライパンとして使うときは、フタがあるとちょっと蒸らしたいときに便利です。
ただ浅いので、炒め物をするときには、こぼれないよう注意が必要です。
グリルピザプレートとスキレットを比較してみたら
写真の左側がレイエの「グリルピザプレート」。右側が私がこれまで魚焼きグリルに入れて使っていた直径18cmのスキレットです。
サイズを比較すると……
レイエの「グリルピザプレート」の大きさは、スキレットに比べひと回り大きい直径20cmです。これは持ち手を小さくすることで実現した大きさですね。
その持ち手はコンパクトながら、片手でつかめる最低限の大きさに調整されています。
高さを比較すると……
次に、高さが低いのもポイント。魚焼きグリルの庫内に合わせて、入れやすい高さになっています。
スキレットは厚みがあるせいもあって魚焼きグリルに入れると高さがぎりぎりです。一方レイエの「グリルピザプレート」は、そのスキレットより約1cmほど低くなっています。
そのおかげで、魚焼きグリルの熱源に近すぎるのではないかとハラハラすることもありません。
「グリルピザプレート」で焼くピザ
魚焼きグリルで作るのに最も適している料理がピザです。網の上にアルミホイルを敷いて焼くこともできますが、「レイエのグリルピザプレート」のような円形の調理器具で焼くと、成形や取り出しが簡単です。
グリルピザプレートを使ったピザの焼き方
1.生地を薄くのばす
生地をグリルピザプレートの縁に沿って指先でのばします。
生地の下にクッキングペーパーを敷いていますが、はみ出た部分が大きいと火が付くことがあるので注意しましょう。
2.コンロで生地の下側を焼く
具材をのせたら記事の下側をしっかり焼くために、コンロ上で3分ほど加熱します。
3.魚焼きグリルに入れて焼く
魚焼きグリルに入れ、3~4分、表面をこんがりと焼き上げます。
4.できあがり
あっという間に焼きあがるので、びっくりするほどです。
発酵なしで作れる!ピザ生地の作り方
ここで、私が魚焼きグリルでピザを焼くときによく作る「クリスピーなピザ生地」をご紹介しますね。発酵なしだからすぐできて薄力粉だけでOKの便利な生地です。ピザ生地を作るのには時間がかかるから面倒と思っている方もぜひお試しください。
<材料>(直径20cm3枚分)
- 薄力粉……200g
- 水……90cc
- ベーキングパウダー……大さじ1
- オリーブオイル……大さじ1
- 塩……ひとつまみ
<作り方>
1.水以外の材料を大きめのボウルに入れ、ざっと混ぜます。
2.分量の水を3分の1ほど加え、粉と混ぜます。
3.なじんだら残りの水の半分を加え、さらに混ぜます。
4.最後にすべての水を加え、なめらかになるまでこねてまとめます。
5.ピザの具材を準備している間、ラップかビニール袋に包んで休ませておきます。
6.3等分して伸ばし、具材をのせて焼きます。
とっても簡単なので、短時間で作りたいときにおすすめです。
「グリルピザプレート」で作るオープンオムレツ
グリルピザプレートは、卵料理も得意! 魚焼きグリルに入れっぱなしでできるオープンオムレツの作り方をご紹介します。
<材料>
- 卵……2コ
- ベーコン・玉ねぎのみじん切り・キノコなどお好きな具材
<作り方>
1.卵を溶いて、お好きな具材を合わせて「グリルピザプレート」に流し入れます。今回は、ベーコン、玉ねぎのみじん切り、キノコ、ミックスビーンズ、トマトペーストを入れました。
2.予熱しておいた魚焼きグリルに入れて、6~8分焼けばできあがり!
もし火の通りにくい具材を入れる際は、先に具材をコンロ上で炒めます。火が通ったら卵液を加え、魚焼きグリルで焼き上げればOKです。
コンロが他のお鍋で埋まっていても、魚焼きグリルを使えば同時進行でひと品を作れるのはうれしいですね。
「グリルピザプレート」で作る長芋とひき肉のグリル焼き
少しボリュームのあるおかずも魚焼きグリルで作ることができます。肉や魚など、火の通りにくい食材は「先にコンロ上で炒めておいてグリルで仕上げる」という手順で作れば失敗しません。「長芋とひき肉のグリル焼き」を作ってみましょう。
<材料>
- 長芋……10cm
- ひき肉……200g
- 玉ねぎ……半分
- トマトソース……適量
- マヨネーズ……適量
- 塩・こしょう……適量
<作り方>
1.コンロで炒める
油を引いた「グリルピザプレート」にみじん切りにした玉ねぎとひき肉を入れます。塩・こしょうをしてコンロで炒めます。
2.魚焼きグリルに入れて焼く
上に薄切りにした長いもを並べて、トマトソースをかけます。「グリルピザプレート」ごと魚焼きグリルに入れて約8分焼きます。
3.できあがり
お好みでマヨネーズをかけて追加で焼くと香ばしい仕上がりに。
他の食材を使っても、同じ手順で作ることができますよ。
「グリルピザプレート」と魚焼きグリルを使いこなそう
高温でふっくらとジューシーに、短時間で仕上げられるのが魚焼きグリルのメリットです。
ソースをかけたり汁気のある材料を使うときには、魚焼きグリルに対応した調理器具「グリルピザプレート」を使うとレパートリーが広がります。工夫次第で、いろいろな料理に応用ができるのもうれしいところ。
魚焼きグリルをもっと活用してみてくださいね。