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梅酒と梅酒瓶

年に一度の梅仕事を楽しもう!自家製梅酒におすすめの保存瓶の選び方と消毒方法

家事のコツ

初夏の風物詩である自家製梅酒作り。
年に1回の梅仕事を楽しみにしている人も少なくないのではないでしょうか?
5月ごろになってスーパーに青梅が並んでいるのを見ると、「もう梅酒のシーズンかぁ…」なんて季節の移ろいを感じますよね。

そんなこの時季ならではの梅酒作りは、材料選びももちろん大切ですが、梅酒用の保存瓶もしっかり選んでおきたいところ。

梅酒の保存瓶といえば、大きな赤いふたのずっしりとしたガラス瓶を思い浮かべる人も多いでしょう。
しかし、最近ではたくさんの種類の保存容器が登場しているんですよ。

そこで今回は、梅酒を作る時に必要な保存瓶の選び方について紹介していきます。
サイズや素材などを考えて、自分にぴったりの保存瓶でおいしく梅酒を作ってみましょう。

大学で建築・インテリアについて学んだのち、大手家具販売店に就職。現在はインテリア・ライフスタイル専門のママライターとして活動中。念願のマイホームを手に入れ、北欧インテリア×グリーンのある暮らしを楽しんでいます。

梅酒を保存する容器にはどんな種類がある?

いろいろな梅酒瓶

梅酒を漬けるための容器は、専用のものなら梅酒瓶として売られています。
まずは梅酒瓶にどんな種類があるのかを知っておきましょう。

それぞれの特徴を踏まえて、自分が使いやすいものを選ぶのがおすすめです。

梅酒瓶の素材は?

梅酒瓶

梅酒作りに使う保存容器はガラス製プラスチック製の2種類があります。
なじみがあるのはガラス製のものですね。

長期間熟成させる必要がある梅酒は、空気に触れないようにするのが大切。
ガラス素材は空気を通さないので、昔から梅酒作りに重宝されてきたのです。

また、耐熱性のあるガラスなら熱湯消毒ができるのもポイントです。

<p>タケヤ 梅酒容器</p>

タケヤ 梅酒容器

アイテムを見る

プラスチック素材の梅酒瓶も扱いやすくておすすめです。

PET素材は、ペットボトルなどの食品容器として使用されることが多く、耐寒性、強度に優れ、透明度が高い素材です。

梅酒瓶のサイズは?

梅をつけた梅酒瓶

梅酒瓶のサイズは、各メーカーによってさまざま。1~8Lくらいまで豊富にあります。

大は小を兼ねるといいますが、あまりにも大きすぎるものだと重たくなってしまうので取り扱いが大変。

4Lサイズくらいまでのものだと、梅の実やお酒がたっぷり入っていても持ち上げられます。

初めて梅酒を漬ける人には、1~4Lの瓶がおすすめ。お店でもよく見かけるサイズですし、扱いやすい大きさですよ。

梅酒瓶の形状は?

いろいろな梅酒瓶

スーパーやホームセンターなどでよく見かける梅酒瓶といえば、プラスチックの大きなふたがついた円柱型のガラス瓶ですよね。

ほかにも、パッキン付きのガラスふたを金具でロックするタイプもあります。
おしゃれなデザインなので、キッチンの見える場所に置く場合にもおすすめです。

また、プラスチックタイプの角型のものもあります。
角型ならいくつか並べる時にすっきり収まるのがメリット。
冷蔵庫のドアポケットにも入りやすく、完成した梅酒をそのまま冷やしたい時にも便利です。

置く場所に応じて、梅酒瓶の形状を選ぶようにしてくださいね。

梅酒作りに使う保存瓶の選び方

次に、梅酒の保存容器を選ぶ時にチェックしておきたいポイントを紹介していきます。

大きさはもちろん、密閉性や持ち手付きといった機能も確認しておきましょう。

作りたい梅酒の量に合わせて瓶のサイズを変える

サイズの違う梅酒瓶

梅酒瓶のサイズはどれくらいの分量で作るかによって選びましょう。

漬ける梅の量に対して3~4倍の大きさの瓶がいいと言われているので、1kgの梅には3~4Lの梅酒瓶がおすすめです。

ちょうどスーパーでは青梅が1袋1kg入りで売られていることが多く、そのまま1袋全部を1本の瓶で漬けるなら4Lタイプと覚えておくといいですね。

一方で、色々な味の梅酒をちょっとずつ作りたい時は、1Lや2Lくらいの瓶で少しずつ漬けるといいでしょう。

また、完成した梅酒をグラスに注ぎやすいように小分けする時も、小さな瓶が役立ちますよ。

密閉性のある保存瓶を選ぼう

密閉性のある梅酒瓶

梅酒は長期間漬けておくので、空気が入らないように密閉できる瓶であることが大切です。

密閉できないと空気が入ってカビが発生してしまう可能性もあります。
パッキン付きのものなら、しっかり閉められて安心ですね。

口の広い梅酒瓶が作業しやすくておすすめ

口の広い梅酒瓶

梅酒作りをする時は、瓶に梅を丁寧に入れていく必要があります。
そのため、手が入るくらいの広い口のタイプがおすすめです。

特に4Lほどの大きな瓶を使用するのであれば、底までの高さがあるので、広口で手が入れやすいものでなければ作業がしづらくなります。

瓶を洗ったり消毒したりする時も広口の方がやりやすいですよ。

持ち手付きなら持ち運びが楽

取っ手のついた梅酒瓶

梅やお酒を入れた梅酒瓶は結構な重量になります。
そのため、持ち手付きのものを選んでおけば、移動させる時にも持ち上げやすくて便利です。

梅酒は、漬けこんでいる間はあまり動かすこともありませんが、完成後に瓶からグラスへ移して飲む時には重たい瓶を移動させなければいけません。

持ち上げにくいとグラスへ移すのが億劫になってしまうことも。
持ち手付きの瓶を選んで、片手でも持ち上げられるようにしておくのがおすすめですよ。

ドリンクサーバーでおしゃれに梅酒を楽しむ

<p>リビング ドリンクサーバー</p>

リビング ドリンクサーバー

アイテムを見る

おしゃれなカフェやドリンクバーなどで見かけることの多いドリンクサーバー

ガラス製の瓶なので、梅酒瓶同様に保存瓶として使うことができるんです。
しかも、蛇口をひねるだけで飲み物がでてくるのが便利なところ。

ドリンクサーバーをキッチンの一角に設置しておけば、いつでも気軽に梅酒を楽しめます。
スタンド付きのドリンクサーバーなら、簡単に底上げできるのでグラスに注ぎやすいですよ。

また、ドリンクサーバーは梅酒以外のドリンクにも使えます。
サングリアやフルーツウォーターなど、果物と一緒に入れればとってもおしゃれに。ホームパーティでも盛り上がります♪

梅酒瓶と一緒に揃えておくと便利なアイテム

盆ざるとレードル

梅酒作りで用意する道具は梅酒瓶がメインですが、ほかにもあると便利なアイテムがいくつかあります。

気軽に揃えられるものばかりなので、ぜひ梅酒瓶と一緒に用意しておいてくださいね。

梅の実の下処理に役立つ盆ザル

盆ざると青梅

梅を漬ける前には、水に漬けてアク抜きする作業が必要です。

梅酒作りに水気は厳禁なので、水からあげたら自然乾燥でしっかり乾かすのが大切。
その時に役立つのが盆ザルです。

平たいザルなら梅同士が重なりにくく、早く乾かすことができます。

また、梅には酸が含まれているので、金属製の道具は腐食する可能性があるのだとか。
そのため、竹などの天然素材のザルがおすすめです。

梅酒や梅の実をすくうレードル

梅酒をレードルですくう

完成した梅酒を瓶からグラスへ注ぐために、レードルを用意しておきましょう。

大きな瓶はとても重たいので、傾けてグラスへ注ぐのは一苦労。
レードルがあれば、必要な量だけサッとすくってグラスへ入れられます。

梅酒は梅の実を長期間入れっぱなしにしておくと濁りの原因になる場合があります。
そのため、漬けてからおよそ1年半後には梅の実を取り出しておくのがおすすめです。

その梅の実を出す時にもレードルがあると便利。
やわらかくなった梅の実を崩さずに取り出せます。

梅酒を注いだグラスに梅の実を一緒に入れたい時にも便利ですね。

梅酒瓶の転倒対策になる滑り止めシート

梅酒の保存

梅酒の大きなガラス瓶は万が一倒れると危険です。

小さな子どもがいる家庭では特に気になりますよね。
また、もし地震が起きて倒れたらどうしようと考える人もいるのではないでしょうか。

そんな時のために、梅酒瓶の下に滑り止めシートを敷いておくのがおすすめです。

シートを敷けば瓶の荷重のおかげで、力を入れて押しても動きにくくなります。
瓶をいくつか並べる時にも、瓶同士がぶつかる心配が減りますよ。

【必見】梅酒を漬ける前に!梅酒瓶の消毒方法

洗ってふせた梅酒瓶

梅酒を漬ける時に瓶に細菌が残っていると、カビが発生したり腐敗したりしてしまう恐れがあります。
そのため、梅酒瓶の消毒は欠かせません。

こちらでは、梅酒瓶の消毒方法を紹介します。

消毒前に梅酒瓶をしっかり食器用洗剤で洗い、乾燥させてから消毒をはじめるようにしましょう。

梅酒瓶の消毒方法【1】熱湯消毒

梅酒瓶の煮沸消毒


まずは、梅酒瓶を熱湯消毒していきます。

熱湯消毒を行う時は、まず瓶の説明書きを必ず確認しましょう。
熱湯厳禁と書いているものなら熱湯消毒は避け、後ほど紹介するアルコール消毒を行ってください。

小さな梅酒瓶の場合

小さい瓶の場合は、大きな鍋に水を張って瓶を入れ、煮沸させます。
沸騰したまま15分ほど置いておき、取り出したら自然乾燥させましょう。

<注意>

必ず水の状態からスタートすることが大切です。いきなり熱湯に入れると急激な温度変化により割れる場合があるので注意してくださいね。

大きな梅酒瓶の場合

大きな瓶だと鍋に入れて煮沸するのは難しいですよね。
そんな時は、熱湯をかける方法にしましょう。

まずぬるま湯で瓶を温めたあと、沸かした熱湯を回しかけて乾燥させます。
この時もいきなり熱湯をかけないように注意してくださいね。

梅酒瓶の消毒方法【2】アルコール消毒

梅酒瓶をアルコール消毒

熱湯厳禁の瓶の場合や、熱湯を扱うのが大変だと感じる場合は、アルコールで消毒しましょう。
梅酒作りに使うホワイトリカーでもOKです。

瓶の中に手を入れて拭くので、先に肘までしっかり洗っておくことが大切です。
ビニール手袋を使ってもいいでしょう。

アルコールを使う場合は、スプレーを吹き付けてキッチンペーパーで拭いていきます。
ホワイトリカーならキッチンペーパーに少量付けて拭いていきましょう。

底から上に向かって拭いていけば、手が触れた瓶の口周りを最後に拭き上げられます。

最適な梅酒瓶の保存場所とは?

最低でも半年以上は熟成させる必要がある梅酒。
置いておく場所もしっかり考えておかなければなりません。

自家製梅酒は冷暗所で保存とよく聞きますが、具体的などんな場所なんでしょう?
詳しく解説していきます。

必ず直射日光が当たらない場所に

日の当たらないところに置いた梅酒瓶

梅酒の保管場所で大切なのは、直射日光が当たらないこと。
直射日光が当たると、外気温以上に梅酒の中が温まってしまいます。

梅酒作りは、外気温と一緒の温度変化の中で熟成させていくのがいいのだそうです。

この時、直射日光が当たらない場所だからと、クローゼットやシンクの奥深くに入れてしまうと、肝心の出し入れがちょっと手間になることが。

梅酒を漬けて最初の頃は、氷砂糖が均一になるように週に1回ほど瓶をゆする作業が必要です。
また、ガスが溜まってしまったらふたを緩めて抜かなければなりません。
そのため、なるべく手に取りやすいところの方が、手入れしやすくて便利ですよ。

おすすめは棚の最下段など低い位置

棚に置いた梅酒瓶

棚などの家具に置く場合は、光が届きにくい低い位置がおすすめです。
長い間置きっぱなしになるので、なるべく邪魔にならない場所を考えましょう。

また、万が一子どもがぶつかったり地震が起きたりした場合でも、低い位置に置いているなら瓶が割れる心配も少なくなります。

床置きでも構いませんが、棚の中の方がホコリもかぶりにくくなりますよ。

梅酒瓶の保管場所に光が当たる場合は保存カバーを

<p>果実ビンカバー</p>

果実ビンカバー

アイテムを見る

どうしても光が差し込む場所しか保管場所がないという場合は、瓶にカバーをして光を遮りましょう。

梅酒瓶専用のカバーを使うのがおすすめです。
瓶の大きさに合わせてスポっとかぶせられ、ほこりよけにもなるので便利。

専用カバーがない場合は、布を被せて遮光するのもいいでしょう。
しかし、瓶全体を覆おうとすると大きな布を被せる必要があり、もたついてしまうことも。
梅酒瓶の専用カバーならスッキリと被せておけますよ。

まとめ

梅酒と梅酒瓶

梅酒の保存に欠かせない、梅酒瓶について紹介しました。

おいしく楽しく梅酒作りをするなら、梅酒瓶もじっくり選びたいもの。
サイズや密閉性など、しっかりチェックしておきましょう。

また、瓶と同時に便利な道具も揃えておくと、もっと梅酒作りが楽しめるはず。

できあがった梅酒をドリンクサーバーに入れて、梅酒パーティーのするのもおすすめです♪

梅酒作りが楽しくなるような保存瓶を選んで、おいしい自家製梅酒を作ってみてくださいね。


参考資料

PlaBase PET(ポリエチレンテレフタレート)とは? 検索日:2024/7/30

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