元小学校家庭科教諭。子どものハウスダストアレルギーをきっかけにおそうじにはまり、ブログ「節約ママのこだわり掃除」をスタート。時短家事や節約を楽しみながら日々研究中です。 著書「家族が笑顔になる おそうじの魔法」など。
酸素系漂白剤のオキシクリーンは環境にも優しく、臭いもツンとしないので普段使いしやすい漂白剤。
「オキシ漬け」で浴室を丸ごとピカピカにしませんか?
浴槽はもちろん、お風呂グッズや風呂フタ、浴室の床までまとめてスッキリお掃除できます。
オキシ漬けの方法や手順について、写真付きでくわしく解説します♪
「オキシ漬け」はなぜ人気?
インスタなどを中心とするSNSでも根強い人気の「オキシ漬け」。
ピカピカになったお風呂やシンクの様子も一緒にアップされていて「掃除してみたい」と思っている方もいるはず。
そもそも「オキシ漬け」とは、酸素系漂白剤である「オキシクリーン」をぬるま湯に溶かした洗剤液に、きれいにしたいアイテムを入れて数時間「つけ」ることです。「オキシ漬け」することで掃除時間が短縮され、労力もカットされ楽に家事が終わるという仕組みなんです。
オキシクリーンってどんな洗剤?
オキシクリーンは弱アルカリ性の酸素系漂白剤です。
過炭酸ナトリウムを主成分に、界面活性剤(アルコールエトキシレート)、洗浄補助剤(炭酸ナトリウム)で汚れが落ちやすくなっています。
主に衣類、布製品、台所まわり、水まわり、食器、家具などに使える漂白剤です。
以前はコストコで大容量のものしか手に入りにくかった商品でした。
今は小さいサイズでホームセンターでも手に入るようになりましたね。
オキシクリーンが手に入らない場合の代用品は?
オキシクリーンは、以前はコストコで大容量のものしか手に入りにくかった商品でした。
今は小さいサイズでホームセンターでも手に入るようになりましたが、お住まいの地域によっては手軽に入手出来ないこともありますよね。
オキシクリーンが手に入らない時は、100%の過炭酸ナトリウムでも代用可能です。
過炭酸ナトリウムはオキシクリーンと同じ酸素系漂白剤ですが、泡立ちがない分少し物足りなさを感じます。
オキシクリーンの基本の使い方と注意点
オキシクリーンは便利な洗剤ですが、使い方にはいくつか注意したい点があります。
基本の使い方を理解していないと、本来の効果が得られないことがあるので、下記のポイントを覚えておきましょう。
- 40~60度のお湯に溶かして使うと効果的です。熱湯での使用はできません。
- 容器が膨張して破裂することがあるので、完全密閉タイプの容器では保管できません。
- 効果があるのは6時間以内です。
- アンモニアを含む製品、還元系漂白剤、塩素系漂白剤、家庭用洗剤とは混ぜないでください。
他の容器に詰め替える場合は、密閉しないように気をつけましょうね。
その他、くわしい使用上の注意については説明書に従ってください。
「オキシ漬け」の手順|浴槽だけでなくバスグッズもまとめてお手入れ
ここからは実際のオキシ漬けのやり方をご紹介します。
浴槽だけでなく、お風呂で使う洗面器や風呂イスなどのバスグッズもまとめてキレイにしていきましょう。
●つけ置き液の準備と手順
浴槽を軽く洗ってから、50度くらいのお湯を多めにはります。そこにオキシクリーンを投入。今回は200リットルのお湯に、備え付けのスプーンで2杯入れました。
我が家は洗剤少なめで行ってますので、汚れ具合によって量を調整してくださいね。
●オキシ漬けの手順
1.漬ける
オキシクリーンが溶けた浴槽に、きれいにしたいお風呂グッズを投入します。私は今回、洗面器、バススポンジ、ブラシ、石鹸ラック、体洗いタオル、風呂椅子を入れました。
最後にフタがわりに風呂マットを上にかけます。風呂マットもカビやすい床に接している部分を、水面に接するように入れています。風呂フタや壁などにもオキシクリーンのつけ置き液をつけておくと汚れが落ちやすいです。
フタを閉め、温度が下がらないようにします。風呂フタの種類によっては、一緒につけ置きすることもできます。
我が家の風呂フタには一つずつ穴があいていて、本体に水が入ってしまうのでつけ置きしていません。換気扇を回して6時間つけ置きしました。
2.磨く
6時間後、(パッと見は変わらないように見えるかもしれませんが)汚れが浮いてきているので、磨きます。
洗剤がまだ残っている状態の方が汚れが落ちやすいので、つけ置き液を洗い流す前に磨いてから流すようにしています。
3.流す
こんなふうに、磨いた部分が白くよみがえりました。くすみや黒ずみ、ザラザラなどもしっかり洗い流せました。
つけ置きだけで綺麗になるのではなく、つけ置き後に磨くことが大切なので、磨き残しがないよう気を付けるようにしています。
「オキシ漬け」で浴室の床もピカピカに
次に、浴室の床もきれいにしていきましょう。
●床掃除前の準備
お風呂の浴槽側面にエプロン(浴槽の洗い場側の側面についているカバーのこと)がある場合は外します。
排水口に排水口ネットを貼ります。大量の髪の毛やゴミが流れてくるのでゴミを受けるためです。
排水口の水をせき止めるための栓を作ります。ビニール袋に水を入れて縛ってせき止めます。1時間ほどせき止めてくれます。
●床掃除の手順
1.つけ置き液の準備
浴槽下と、床に50度のお湯を張ります。そこへオキシクリーンを備え付けのスプーンで2杯パラパラとかけて溶かします。
2.つけ置く(6時間まで)
なるべく6時間つけ置きしたいですが、栓から水が抜けるので1時間ほどしか持ちません。最高6時間つけ置きできます。換気扇を回してつけおきしましょう。
3.洗い流す
なるべくシャワーなどの強い水流やお湯で汚れを流していきます。ブラシが届く場所は、こすりながら流すとスッキリします。手の届かない浴槽の下はシャワーを強く当てると、ワカメのようなゴミがたくさん出てきます。
ゴミがたくさん出てくると排水口が詰まる可能性があるので、詰まった場合はゴミを取り除きながら流しましょう。今回は握りこぶし大のゴミが大量に出ました。
床は漂白効果で白くなりました。気になっていたカビっぽい臭いもなくなりました。
終わりに
酸素系漂白剤のオキシクリーンは環境にも優しく、臭いもツンとしないので普段使いしやすい漂白剤です。もし仮に衣類に飛んでも大丈夫。水で流せば色落ちする心配はありません。
昔からあるような頑固な黒カビには効果がないですが、ピンクカビ、黒ずみ、くすみなどの軽い汚れなら簡単に落とせます。
最近は気軽に入手できるようになりましたし、この機会に「オキシ漬け」して家をピカピカにしませんか? よく汚れが落ちるので、使っていて掃除が楽しくなりますよ。