【素材別】枕の洗濯頻度はどのくらい?基本の洗い方と「洗えない枕」のお手入れ方法

枕の洗い方

「汚れた枕カバーは定期的に洗うけど、本体も洗った方がよい?」
「そもそも枕を洗っても大丈夫?」
・・・そんな疑問を持ったことはありませんか?

意外と知られていない枕のお手入れ方法。
その方法を間違えると、枕の素材が傷んでまともに使えなくなってしまうことも。

この記事では、枕の洗い方から干し方、洗濯頻度や素材の特徴など、枕の洗濯に関して詳しく解説します。
枕を安心してお手入れしていただくためにも、ぜひ最後まで読んでみて下さい。

枕カバーを洗うだけじゃダメ?枕の汚れの種類

一晩中、髪の毛や肌が直接触れる枕は、どれほど気を付けていても汚れてしまうものです。
枕カバーすら汚れるのが嫌で、「枕をタオルなどで覆っている」という方もいますが、汗などの汚れは枕の本体に浸透してしまいます。

ここでは、枕を汚す原因となる汚れを3種類ご紹介します。

【汚れの原因1】汗・よだれ

人は、一晩にコップ1杯分(約200ml)の汗をかくといわれています。
汗やよだれなどの分泌物は水溶性(水に溶けやすい)の汚れで、洗濯すれば洗い流すことができます。

ただ、本体まで浸透した汗やよだれを、手入れしない状態でそのまま放置しておくと、そこから細菌やカビが繁殖し、臭いや変色・シミなどの原因になるので注意が必要です。

【汚れの原因2】皮脂・脂・化粧品

皮脂ひしや、落とし切れずに肌に残った口紅やファンデーションがついてしまった場合などの油性の汚れは、枕についたまま放置していると黄ばみの原因になります。

そうした皮脂や化粧品などは、ダニやカビのエサになりやすく、汚れや悪臭の原因になるだけでなく、健康を害する可能性もあります。

【汚れの原因3】垢・ほこり

体につく垢やほこりは、不溶性(固体)汚れと呼ばれています。

不溶性(固体)汚れは、水にも油にも溶けにくいという特徴があります。
枕本体にそうした汚れが付いてしまうと、細かい粒子が繊維の隙間に入り込んでしまい、普通に洗濯したり干したりしても、そのまま汚れが残ってしまうのがポイントです。


参考資料
※日本石鹸洗剤工業会「『汚れ』っていったいどんなものなの?」検索日2021/11/10

枕と枕カバーの洗濯頻度はどれくらい?

枕を洗う頻度
「枕カバーは定期的に洗うけど、枕自体洗ったことがない」という方もたくさんいるでしょう。
枕本体を洗うこと自体、なかなかハードルが高いものかもしれません。

「宅配クリーニングサービス比較NAVI(※)」が実施した『枕カバーと枕の洗濯頻度に関するアンケート』によると、10代~70代の一般男女300名中約100名が、「週に1回程度」枕カバーを洗濯すると回答しています。

一方で、枕本体の洗濯については、300名のうち約40%の方が「まったく洗濯しない」と回答

枕を洗わない人が多い理由と正しい洗濯やお手入れの頻度とは

このアンケート結果だけ見ると、「枕カバーさえきれいなら清潔」という考えが多数を占めていると思われがちです。

ただ、枕カバーを洗うときに、本体の汚れにも気づくと思うので、「まったく洗濯しない」と回答した方々の中にも、「枕本体をどう洗濯したらよいのか分からない」と思っている方もいるかもしれませんね。

洗濯できる枕でもそうでない枕でも、少なくとも1年に1回から2回は、お手入れすることをおすすめします。


参考資料
※株式会社インターグロース 「宅配クリーニングサービス比較NAVI」枕と枕カバーはどれくらいの頻度で洗濯するべき?安眠に導く枕のお手入れ方法を解説します 枕本体と枕カバーの洗濯頻度 アンケート調査(検索日2021/11/10)

低反発枕や羽毛枕は洗って大丈夫?まずは枕の素材をチェック

枕の素材
低反発ウレタンの枕や、羽毛枕、チップ枕など様々な枕がありますが、中身の素材により、洗えるものと洗えないものに分かれます。

実際洗濯してから後悔することがないよう、あらかじめ枕の素材をチェックするようにしましょう。

どんな枕が好きですか?使っている枕の素材を見てみましょう

枕本体に使われている素材の違いにより、寝心地や柔らかさなどに違いがでます。
まずは、どんな素材の枕が人気なのか、素材別の使用状況についての統計を見てみましょう。

まくら株式会社の統計によると、回答数605票のうち、低反発ウレタンの枕を使っている方が最も多く22%(135票)。次いで20%(122票)で、パイプ製の枕。わたの枕が、119票で19%という結果になっています。


枕の素材アンケート結果円グラフ

その他に、羽毛、そばがらなどの枕を使っている方もいますが、全体の約6割の方が、低反発ウレタン、パイプ、わたの枕を使っています。

寝心地はもちろんですが、洗濯のしやすさなどやメンテナンスのしやすさなど、手入れの簡単さが、枕選びのポイントの1つになっている可能性もあります。


参考資料
※まくら株式会社 まくらる。「まくら統計調査」質問 今使っている枕の中素材は?(検索日2021/11/10)

素材別に自宅で洗濯できるかチェック

枕の中身が自宅で洗濯できるものなのか、主な素材をご紹介します。

お持ちの枕の素材が洗濯できるのか、チェックする際にお使いください。

自宅で洗濯できる枕の素材

素材 画像 特徴
ポリエステル綿 ポリエステル綿 洗えないポリエステル綿もあり。
化学繊維のポリエステルを綿状に加工したもの。吸湿性はそれほどないが、防菌消臭などの加工を施せる。
パイプ ストロー ストローを切った様な形状。
中心が空洞になっており、通気性が良いとされる。
寝心地(使い心地)は賛否あり、好き嫌いが分かれる。

自宅での洗濯をおすすめしない素材

素材 画像 特徴
低反発ウレタン 低反発ウレタン 頭の形状で沈み込み、フィット感が得られる。
通気性に難があり、寒いとウレタンが硬くなる。洗うとウレタンがボロボロになることも。
そばがら そばがら ソバの実の殻を乾燥させたもの。吸湿、放湿性に優れ、適度な硬さが特徴。湿気が溜まると、虫が繁殖しやすい。
羽毛 枕の羽毛素材 とても柔らかく頭部を包み込むのが特徴。羽毛の匂いが気になる人も。乾燥に時間がかかる。
羽根 フリー画像 ふわふわした寝心地が得られる。洗うと羽軸が折れて肌触りが悪くなる。万が一洗った場合、乾燥にかなりの時間がかかる。
ビーズ マイクロビーズ フィット力がある耐久性に優れているものの、熱がこもりやすいのがデメリット。ビーズ自体が水を吸収しやすく、なかなか乾かない。

参考資料
※まくら株式会社 「枕の総合ポータルサイト ピロこれ!」【枕のお手入れ方法】この枕は洗える?洗えない?日頃のメンテナンス方法を素材別にご紹介(検索日2021/11/10)
※ロフテー株式会社 「スリープサイエンス・ラボ」枕の洗濯方法。羽毛・ウレタンなど素材別のお手入れと洗う頻度は?(検索日2021/11/10)

洗濯表示をチェック

素材の特徴として、洗濯できる素材、洗濯をおすすめしない素材のどちらもありますが、洗濯の可否は、枕本体に取り付けられている、「洗濯表示」と呼ばれる「取り扱いに関する表示」をチェックしましょう。

洗濯できる枕は、表示されている通りに取り扱いをすれば問題ありません。

反対に、「洗濯不可」になっている枕は、洗濯してしまうと不具合が起きたり、風合いが変わってしまったりする可能性があるので、無理に洗濯しないようにしましょう。

もしも「洗えない枕」だと知らずに洗ってしまった場合は、こちらを参考に対処してください。
「洗えない枕」を洗ってしまったときの対処法

洗濯表示のタグその衣類、正しく洗えてる?「洗濯表示」の意味と衣類の見分け方

洗える素材の枕の基本の洗い方【洗濯機・手洗いの各手順】

洗濯表示を見れば、「洗えるかどうか」わかるということをご紹介しましたが、洗濯表示では、「どのように洗ったらよいのか?」についても確認することができます。

洗濯可能な枕は、一般的に洗濯機で洗えるものと、手洗いのみ可能なものに分かれます。ここでは、それぞれの洗い方の手順をご紹介します。

洗濯機で枕を洗濯する手順

洗濯機
枕を洗濯機で洗う場合、表面の生地や中身の劣化を防ぐためにも、デリケートな衣服を洗うときと同様、優しく洗えるモードを選ぶのがポイントです。

洗濯機での洗濯の手順をご紹介します。

手順1
枕を枕カバーから外す
枕カバーに付いている汚れが、枕本体に付着しないように注意する
手順2
目立つ汚れには中性洗剤を塗布
枕の表面が汚れている場合は、中性洗剤を汚れた部分に直接付ける
手順3
枕を洗濯ネットに入れる
洗濯ネットに入れないで洗うと、枕が壊れる可能性あり
手順4
枕を洗濯する
「手洗いモード」、「オシャレ着モード」など優しく洗えるモードで洗う
手順5
枕の形を整える
洗濯終了後ネットから出し、軽くたたいて、枕の形を整える
(枕の中からホコリが出やすい場合は、洗濯ネットの上からたたいてもOK)
手順6
枕を干す
「天日干し」、「陰干し」など、枕の素材に適した干し方で干す

枕を手洗いする方法

枕が汚れていると、手洗いする場合、どうしてもゴシゴシ強く洗ってしまいがちですが、手洗いのときも、枕の生地、中身の素材に影響が出る可能性があるため、優しく洗うようにしましょう

枕が入るぐらいのバケツなどがあると手洗いが楽にできます。ない場合は、バスタブで洗濯したり、ベビーバスを代用したりしましょう。
水分を含んだ枕はかなりの重みになるので注意するようにしましょう。

手洗いの場合の手順をご紹介します。

手順1
枕を枕カバーから外す
枕カバーに付いている汚れが、枕本体に付着しないように注意する
手順2
容器にぬるま湯と中性洗剤を入れる
バケツやたらいにぬるま湯(洗濯表示の指定温度を同じ温度が望ましい)を張り、そこに中性洗剤を入れる
手順3
目立つ汚れには中性洗剤を塗布
枕の表面が汚れている場合は、中性洗剤を汚れた部分に直接付ける
手順4
枕を揉み洗いする
バケツに枕を入れ、枕全体を濡らしてから優しく揉み洗いする
手順5
枕をすすぐ
枕全体を揉み洗いしたら、洗剤がなくなるまでぬるま湯ですすぐ
手順6
枕の形を整える
枕を軽くたたいて中身をほぐし、枕の形を整える
手順7
水気を取る
枕をタオルなどで包み、水気を吸い取る
(枕をギュッとしぼると、枕の中身が壊れる可能性あり)
手順8
枕を干す
「天日干し」、「陰干し」など、枕の素材に適した干し方で干す

枕の正しい干し方と干す際の注意点

枕をせっかくていねいに洗っても、干し方を間違えてしまうと長持ちしないので、正しい方法で干したいものです。

ここでは、素材別の正しい干し方と、干す際の注意点をご紹介します。

枕を適切に干す方法は?

枕を天日干し
天日干しして日光をたくさん取り込んだ方がよい枕と、陰干しで日光の光を直接当てない方がよい枕は、中身の素材により分かれます。

素材別の一覧表です。ぜひ参考にしてみてくださいね。

洗濯不可の枕の手入れの仕方は後ほど紹介しますが、洗濯の可否に変わらず、乾燥は必要なので、リストに掲載します。合わせてご確認ください。

素材 干し方
ポリエステル綿 天日干し可能。十分乾燥させないとカビが発生する可能性あり。
パイプ 天日干し可能。
低反発ウレタン 直射日光が当たらず、風通しがよい場所で陰干し。
そばがら 天日干し可能。洗濯できず、虫が付きやすい素材のため、高頻度で干す必要あり。
羽毛 直射日光が当たらず、風通しがよい場所で陰干し。
羽根 直射日光が当たらず、風通しがよい場所で陰干し。
ビーズ 直射日光が当たらず、風通しがよい場所で陰干し。

枕を干す際の注意点

枕を長持ちさせるためには、正しくメンテナンスをする必要があります。
ここでは、干す際に注意すべき点について2つご紹介します。

【注意点1】十分乾燥させる

枕は、頭皮からの汗、体温などで湿気が溜まりやすいものです。

ただでさえ使用中は風通しが悪くなる枕。枕カバーをしていると、なおさら、枕の内部に風が入り込みにくくなります。

枕を十分に乾燥させないまま使ってしまうと、枕の中にさらに湿気溜まり、カビなどの発生の原因になります。

そうならないためにも、日向に干す場合でも、日陰に干す場合でも、風通しの良い場所で、しっかり中まで乾燥させることが大切です。

【注意点2】枕の中身をならす

枕の中の素材が均一になっていないと、乾燥にムラが出たり、中身がよれて型崩れしたりしてしまいます。

快適な枕を長持ちさせるためにも、乾燥する前に軽く枕をたたき、形を整えるようにしましょう。

「洗えない枕」を洗濯せずに清潔に保つには?

洗える枕の洗い方をご紹介しましたが、洗えない枕はどのように手入れしたらよいのでしょうか?

ここでは、その方法を2つご紹介します。

【枕を清潔に保つ方法1】高頻度で干す

枕を洗えない場合、本体に付いた皮脂などを洗い流すことができません。

一般的にカビは湿度60%以上で繁殖するといわれていますが、洗わないまま枕を使い続けていると、枕内に湿度が溜まり、汚れをエサにしてカビが発生してしまう可能性もあります。

清潔な状態を維持するためにも、定期的に風通しの良い場所で干し、十分に乾燥させることをおすすめします。

可能であれば、1週間に1~2回。
そばがらなど虫が付きやすい素材については、少なくとも2日ごとに干すとよいでしょう。

【枕を清潔に保つ方法2】掃除機/布団クリーナーで表面の汚れを除去

布団クリーナーで枕のお手入れ
天日干しは湿度に有効ですが、表面についた汚れ(頭皮、アカ、髪の毛など)を取り除くことができません。
そうした汚れを取り除くには、枕の表面に掃除機や布団クリーナーを掛けるのが有効です。

枕カバーをつけていても、ホコリを含めた汚れが、枕内に入り込んでいるものです。
カビや菌が、表面の汚れをエサにしないためにも、枕を干すのと同じタイミングで行うとよいでしょう。

万が一「洗えない枕」を洗ってしまったときの対処法

「洗えない枕」は、中の素材が水に弱く、乾燥しにくいため、洗濯不可になっています。

特に低反発枕などは、ウレタン素材自体が水に弱いため、洗濯してしまうとウレタンが破れてしまうこともあり得ます。

万が一そうした「洗えない枕」を洗ってしまった場合は、まず枕の中に入り込んでいる水分を出すことが重要です。
バスタオルなどで包んで水分を吸い取ったり、優しく少しだけしぼったりして、水分を外に出すようにしましょう。

そのとき、もし、表面に汚れが付いている場合は、固くしぼった布などで叩くように取り除きます

枕から水滴がしたたり落ちないぐらいの水分を取り除いたら、風通しの良い場所で、完全に乾くまで(目安は約1週間)陰干ししましょう。

水分が残っていると、カビの発生や、羽毛や羽根の場合は悪臭などの原因にもなります。

わが家の枕を清潔に保つためのアイデア、便利グッズなど

枕を干せる物干しネット
わが家では、洗濯した枕を干す際に、ニットなども干せる2段式の物干しネットを活用しています。

その理由が、ネットの上に枕を置くだけなのでとても手軽だということです。
また、ガードがついていて落ちにくいというのも魅力。

数時間ごとに裏返す必要はありますが、枕の半面が直接外気に触れるので、除湿、乾燥が進むこともおすすめポイントです。

洗って干せる洗濯ネットや、まくら干し袋など、洗濯と乾燥が両方できたり、花粉をガードしたりといった便利なグッズもたくさんあるので、ぜひ合ったものを見つけてみてくださいね。

ここでは、特におすすめのアイテムを3つご紹介します。

折りたたみいろいろ物干しネット 2段

物干しネットには枕以外に、ぬいぐるみの天日干しやセーターなど型崩れが心配な衣類なども平らに干すことができます。
上下段のネットは簡単に分離できるため、1段のみでも使用が可能。

便利なポーチ付きで、使用後や使わないときはクルッとねじってコンパクトに収納しておけます。

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まくら干し袋

こちらは、枕が2個干せる袋状のまくら干し。
黒い生地で、太陽熱をしっかり吸収するため、ダニなどの害虫対策にも効果的です。

紙おむつや防塵作業服にも用いられる超極細繊維のSMS不織布という素材で作られており、空気だけを通します。
気になる花粉やホコリをしっかりとブロックしてくれるため、一年中安心して枕を外干しできます。

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枕用洗濯ネット

その名のとおり枕用の洗濯ネットですが、枕を洗ってそのまま干せる1枚2役なのが嬉しいポイントです。
ご家庭にある洗濯ハンガーに取り付けて、簡単に干すことができます。

洗濯中にファスナーが開かないように、ファスナーカバーが付いています。

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まとめ

枕の洗濯方法や洗濯頻度、洗い方についてご紹介しましたが、いかがでしたか?

枕によっては、たとえば低反発枕や羽毛枕など、洗濯できない素材の枕もあります。ですが、その場合でも清潔に保つ方法はあります。

まずはお持ちの枕が洗濯可能かチェックしていただき、ご紹介した方法で、適切にお手入れしていただければと思います。
 
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