アイロンがけをするときにアイロンと一緒に使うアイテムといえば、アイロン台。
あると便利そうとは思う反面、「使わないときに邪魔になりそう」「なくてもいいのでは?」と、アイロン台にあまり必要性や重要性を感じないという意見も多く、持ってないという方も意外といらっしゃるかと思います。
―でも実は。
アイロン台があると、アイロンがけの仕上がりや効率に、うんと差が出るってご存じでしょうか?
アイロンがけに苦手意識のある方や面倒に思っている方ほど、アイロン台を使ってみたときに、その仕上がりに驚くはず!
ただ、アイロン台と一口に言っても、さまざまな種類・形のものがあり、価格にも幅があるので、いざ選ぶとなると「どれがいいのかわかない」と迷われるかもしれませんね。
そこで今回は、アイロン台を使うメリットや選び方のポイント、使いやすくておすすめのアイロン台などについて、詳しくご紹介したいと思います♪
目次
アイロン台って本当に必要?アイロン台を使うメリットとは
そもそも、「アイロン台って本当に必要なのかな」と迷っておられる方も多いかと思います。
アイロンをかける機会が少ない場合、床やテーブルなどに分厚いタオルを敷いて代用したり、アイロン台代わりに木綿の座布団を使ってる、という話もちらほら聞きます。
・・・が、やっぱり「きれいにかけられない」「安定しない」「床やテーブルが熱で傷んだ」など、失敗したという声が多いのも事実。
まずは、アイロン台の必要性やアイロン台を使うメリットについて詳しく見ていきたいと思います。
- パリッと仕上がる
- 綺麗に成形できる
- 節電になる(アルミコートの場合)
クール&ドライ効果でパリッと仕上がる
アイロンがけで衣類などのシワが伸びるのは、アイロンによって蒸気と熱を衣類などの生地に当てることで綺麗に成形し、素早く冷やすことで綺麗な状態をキープできるという仕組みだからです。
アイロン台は熱を逃がしやすい構造になっているため「素早く冷やす」ことができます。
アイロン台の代用で、テーブルや床などに厚手のタオルを敷いただけの状態だと、熱を上手く逃がすことができないため、せっかくのアイロンがけの効果が薄れてしまうので、綺麗に仕上げたい場合は、やはりちゃんとしたアイロン台がある方がおすすめです。
綺麗に成形できる
アイロン台は座布団のような不安定さがなく、まっすぐだからという理由以外にも、実はアイロン台には綺麗に成形できる秘密があります。
例えば、一番多く流通している「舟形」と呼ばれるベーシックなタイプ以外に、人体型のアイロン台もあるので、シャツやブラウスをアイロンがけする機会が多い人は本当に自分が着ているときと同じイメージで、綺麗に形を整えることができます。
また、「仕上げ馬」というパーツが一体になったものだと、シャツやブラウスの肩・袖などを、折り目をつけずふわっと仕上げたいときにも便利ですよ。
節電になる
アイロン台によく使われているアルミコートという素材は、熱を反射する性質があるため、衣類の下方向からも加熱されます。
このため、アイロンの温度を一段低く設定しても、高い設定と同じ効果が得られるので、結果的に節電ができます。
普段から、ハンカチ程度しかアイロンをかけるものがない、という場合は、正直なところ身近なものを代用する方法でも十分だとは思います。
でも、大切な服をきれいにアイロンがけしたいときには、手早く綺麗にアイロンがけをすることができるアイロン台は必須と言えるかもしれませんね。
ここからは、実際にアイロン台を選ぶときに、是非知っておきたい種類や形状などについてお伝えします。
アイロン台の種類と形状を知ろう!
アイロン台の種類は大きく分けて2つ。スタンド型と卓上型があります。
まずはそれぞれの特徴を紹介しましょう。
スタンド型のアイロン台
スタンド型はアイロン台の脚が長く、立ったままでもアイロンがけができるタイプ。
脚の高さを何段階かに調節できるものなら、使う人の身長にあった高さに設定できます。
立ちながらアイロンがけをするとプレスする力が入りやすいのがメリット。
椅子に腰かけて楽な姿勢でアイロンがけすることもできますよ。
また、アイロン台から垂れた服が床につかず、シワになりにくいのもポイントです。
卓上型のアイロン台
卓上型は置く場所を選ばず、どこでも簡単に設置できるタイプ。
短い脚がついたものは、ローテーブルのようにして使えます。
また、こちらのように脚がついていないボード状のものやマットタイプのものなら、ダイニングテーブルやデスクの上にサッと出してアイロンがけができます。
形もいろいろ!舟型のアイロン台
アイロン台には形にも種類があり、それぞれで異なる特徴があるので、アイロンがけするものにあわせて選ぶことが大切です。
アイロン台の中でも最も定番の形といえるのが舟形のタイプ。
先端が丸くとがっているのが特徴で、いろいろなもののアイロンがけがしやすいようになっています。
ブラウスやシャツに最適な人体型のアイロン台
マネキンの上半身のような形をした人体型のアイロン台は、服の肩や首の部分がフィットしやすい形をしています。
服の肩や首周りは立体的でアイロンがけが難しい部分ですが、人体型だとスムーズにできて、シワになりにくいです。
また、首のような出っ張りの部分に袖口を通してアイロンがけすることもできるので、ブラウスやワイシャツなどのアイロンがけにおすすめです。
アイロン台にどんな種類があるのかをご紹介したところで、次はアイロン台の選び方について解説していきます。
アイロンがけするものの種類や量などは人それぞれ。
自分にあった使い方ができるタイプを選ぶことが大切です。
アイロン台選び方【1】アイロンがけの量や頻度で選ぶ
アイロン台を選ぶ時のポイントの1つは、下記の2点をしっかり考慮しておくことです。
- アイロンがけする洗濯物などの量がどれくらいあるか
- どれくらいの頻度でアイロンがけをするのか
そのため、スタンド型のアイロン台を部屋の片隅に出しておいて、すぐにアイロンできるようにしておくのも1つの方法です。
また、スタンド型なら椅子に座りながらアイロンがけができるので、時間がかかっても楽な姿勢でできます。
一方で、1週間に1回だけ少量の衣類をアイロンがけするというような場合は、卓上型のコンパクトなものでもいいでしょう。
使う時だけパッと出せて、収納場所を取らないというメリットもあります。
アイロン台選び方【2】アイロンがけするものの種類で選ぶ
どんな衣類のアイロンがけが多いのかもアイロン台選びをする上で考えておきたいポイントです。
ワイシャツやブラウスなどがほとんどの場合は、人体型がおすすめ。
肩や首まわりのアイロンがかけやすくなります。
また、 仕上げ馬がついたアイロン台なら、難しい袖まわりのアイロンがけが楽になりますよ。
シャツに限らず、いろいろなもののアイロンがけをするなら、オールマイティーな舟型のタイプがおすすめです。
一方、子どもが園や学校で使うような巾着やランチクロスなど、小さなもののアイロンがけがほとんどならコンパクトなアイロン台でもいいですね。
テーブルの上で使えるボード状のものやマットタイプのものなら、忙しい朝でもササっとアイロンをかけられます。
アイロン台選び方【3】カバーの素材やフレームの構造で選ぶ
アイロン台のカバーの素材は主に、アルミタイプのものと綿などの布タイプのものがあります。
シルバーのアルミコーティング製カバーは熱効率がよく、アイロンの熱がしっかり伝わるので短時間でアイロンがけできるのが特徴。
一方で、布タイプのものはカバーを外して洗えるのがメリットです。
しかし、アイロンの熱やスチームの蒸気などで傷んでしまう場合もあり、また茶色く焦げたような跡がついてしまうこともあります。
そんな時は、アイロン台の形にあわせた取り替えカバーが売られているので、新しいものに替えるのもおすすめです。
汚れが目立たない「黒い」アイロン台
最近では真っ黒なアイロン台も登場しています。
スタイリッシュな見た目だけではなく、黒色だと汚れたり茶色い跡が残ったりしても目立ちにくいメリットがありますよ。
アイロン台の汚れが気になる方は、汚れが目立ちにくい色にするなど、アイロン台の色にもこだわってみては?
フレームの構造もチェック
また、アイロン台のフレーム部分も注目しておきたいところ。
スチール製のメッシュでできたフレームなら通気性がよく、スチームの蒸気や熱をうまく逃がしてくれます。
アイロン台選び方【4】収納場所にあわせて選ぶ
アイロン台は大きなサイズのものの方がシャツやスカートを広げられるので、アイロンがけがしやすいです。
しかし、大きなアイロン台だとその分収納場所も必要になってしまいますよね。
そのため、アイロン台を選ぶ時はどこに収納しておくのか、どれくらいの収納スペースがあるのかを考えておく必要があります。
写真のような脚付きのアイロン台なら、畳んでクローゼットや押入れの隙間に入れるとスマート。
高さのあるスタンド型の場合は、家具の隙間に置いたり壁に立てかけたりする場合もあるでしょう。
アイロン台にはハンガーやフックが付いたタイプもあるので、クローゼットに衣類と一緒に吊るしておくという方法もおすすめです。
また、マットタイプならクルクルとコンパクトに丸めてアイロンと一緒にしまっておくことができます。
面倒になりがちなアイロンがけをスムーズにするためにも、アイロン台は出し入れのしやすさも大切。
そのため、アイロン台の収納場所はしっかりと考えておきたいですね。
編集部が選ぶおすすめアイロン台15選
ここからは、編集部が選ぶおすすめのアイロン台をいくつかご紹介します。
いろんな形状、タイプのアイロン台のほかに、アイロンがけに便利なアイテムもピックアップしてみました。
立ったままアイロンをかけられる「スタンド型のアイロン台」
スムーズに作業できる小物置き付きアイロン台

15段階の高さ調節ができる舟形アイロン台

省スペースに収納できるチェック柄アイロン台

高さ調整もできるスチールメッシュ舟形アイロン台

出しっぱなしにできる棚付アイロン台

コンパクトに収納できる「卓上型のアイロン台」
折りたたんで収納できるアイロンマット

ベーシックなアルミコーティング加工の平型アイロン台

北欧風デザインのおしゃれなアイロン台

シャツのアイロンがけに便利なアイロン台
かわいいデザインで家事を楽しくするアイロン台

年齢性別問わず使いやすいシンプルなデザイン

レディースシャツに合わせやすいトルソー型

暮らしの定番 スタンド式人体型アイロン台

まっすぐきれいにアイロンがけできるストライプ柄

邪魔にならない位置へ動かせる仕上げ馬付きアイロン台

仕上げ馬一体型アイロン台

アイロン台とあわせて用意してほしいおすすめアイテム
アイロンがけは、基本的にアイロン台とアイロン本体があればOK。
しかし、もっと上手にシワを伸ばしたい、楽にアイロンがけしたいという時のためには、以下のようなアイテムを用意しておくのもおすすめです。
おすすめアイテム【1】アイロンミトン
洋服を着ようと思ったらちょっとだけシワになっていたってことありますよね。
そんな時にアイロンミトンがあれば、洋服をハンガーに吊るしたままササっとアイロンがけができます。
また、最近人気の衣類スチーマーを使う時にもアイロンミトンがあるとよりキレイな仕上がりに。
アイロンミトンのおすすめアイテム

引っ掛けられるフック付きの便利なアイロンミトン
左右の利き手を問わず使用できるアイロンミトン。お出かけ前のちょっとしたシワ伸ばしや、襟元、ポケットなどのアイロンがけにも便利。アイロン台のように場所を取らず、S字フックなどに引っ掛けて収納できます。

ミニアイロン台としても使える2wayタイプ
床やテーブルの上などでミニアイロン台としても使える2wayタイプのアイロンミトンです。およそA4サイズくらいの大きさでシャツの広い面にも掛けられ、卓上で使う時にはハンカチなどちょっとしたシワを伸ばしたい時に活躍します。

熱反射効率の良いセラミックス加工
こちらはアルミ加工のものより熱反射効率の良いセラミックス加工のアイロンミトンです。プレス専用でスチームは使えませんが、シャツの襟やスカート・スラックスの裾など、気になる部分をさっとアイロンがけできます。

服と一緒にハンガーに引っ掛けて使うタイプ
マットをハンガーに引っ掛けて、服を着せるようにアイロンをあてられるスチーマーボード。重さは約300gと軽いので、付け替えもラクラク。ハンガーに掛けての使用はもちろん、床やテーブルなどでもアイロン台として使えて便利です。
おすすめアイテム【2】あて布
デリケートな衣類のアイロンがけをする時には、あて布が必要な場合が多いもの。
あて布は、生地が傷んだりテカリになったりするのを防ぐために使います。
あて布が必要かどうかは衣類の洗濯表示をチェックしましょう。
旧タイプの洗濯表示なら、アイロンマークの下に波線が書かれているとあて布が必要です。現在の洗濯表示なら「あて布使用」などと文字で書かれています。
特に、ポリエステルやナイロン、シルクやウールなどの繊維を使ったものにあて布が必要なことが多いです。
代用品を選ぶ際は、色移りしてしまう可能性を考えて、薄い色合いのものがおすすめです。
あて布のおすすめアイテム

アイロン台用のメッシュ生地のあて布
メッシュ加工のあて布なのでスチームの通りがよく、すっきり仕上げることができます。衣類が透けて見える分、変なシワが付いてしまうことも防げるのが嬉しいポイント。大きめサイズなのでちょこちょことずらす必要もなく、一気にアイロンがけができます。

アイロン本体に付けるアイロンがけ用のあて布
あて布を置く・ずらすといった作業の手間を省く「アイロン本体に付けるあて布」も。毎日のアイロンがけやワッペンなどを付けたい時など、様々な場面で活躍します。手元が見えやすく、アイロンをあてたい位置の確認もスムーズ。
おすすめアイテム【3】霧吹きやアイロンスプレー
アイロンがけは、衣類が濡れた状態で行う方がキレイにシワが取れます。
そのため、水を入れた霧吹きで衣類を濡らしてからアイロンがけをしていきましょう。
また、ワイシャツのアイロンがけが多い人はアイロンスプレーもあると便利です。
シワをキレイに伸ばせるようになるほか、汚れや花粉が付きにくくなるタイプや除菌、静電気予防できるものなどいろいろな機能がありますよ。
クリーニング屋さんのようなパリッとした仕上がりに近づけたい時も、アイロンスプレーが必要です。
まとめ
今回は、アイロン台の必要性やメリットの他、アイロン台の種類や選び方のポイント、そしておすすめのアイロン台等について、色々とご紹介しました。
ベーシックな「舟型」タイプしか見たことがなかった方は、初めて見るタイプのアイロン台や形状の種類の多さに驚かれたかもしれないですね。
面倒になりがちなアイロンがけも、自分にとって使いやすいアイロン台に出会えれば、きっと今よりもっと作業がラクになるはず!
お気に入りの衣類が、思い通りにアイロンがけ出来て綺麗に仕上げることができると、アイロンがけ自体も楽しめるかもしれません。
「場所を取らずに収納したい」「たくさんアイロンがけしても疲れないものがいい」「仕上げにこだわりたい」など、アイロン台に求める条件は色々あるかと思うので、是非あなたにあったアイロン台を探してみてくださいね。
参考資料
※Panasonic公式サイト「【洗濯機の賢い選び方】ドラム式とタテ型の違いって?」検索日2020/4/21


