洗濯に欠かせない洗濯ハンガー。干している時は気にならなくても、使わない時の洗濯ハンガーは意外と場所を取りますよね。
「洗濯ハンガーはいつもぶら下げっぱなしよ!」という人も「他のおうちはどうしているんだろう?」と思っている方も多いのではないでしょうか。
今回は整理収納アドバイザー柳澤さんに「洗濯ハンガーはどうやって収納すべきか」をお伺いし、「洗濯ハンガーを収納するメリット」についても教えていただきました。
さらに、いろんな場所で洗濯ハンガーを収納できる便利な収納アイテムもご紹介しています。
洗濯ハンガーの収納でお悩みの方は、ぜひ参考にしてください。
目次
【疑問】洗濯ハンガーは収納しないといけないもの?
そもそも、洗濯ハンガーは収納すべきものなのでしょうか?
また、どこに置いておくと一番便利なのでしょうか?
整理収納アドバイザー柳澤さんによると、「マンションにお住まいの方はベランダの竿に、戸建てにお住まいの方は軒下の竿にぶら下げっぱなし!という方が多いのでは?」とのこと。
室内干しの場合でも意外と洗濯ハンガーは出しっぱなし、よくても片隅にまとめてある印象のようです。
では、柳澤さんのご自宅では使わない時の洗濯ハンガーをどうしておられるのでしょう。
実際の洗濯事情と一緒に教えていただきました。
整理収納アドバイザー柳澤さんの洗濯事情
柳澤さん
一番よくやるのは、洗面所を締め切って除湿機をかけるという方法なので、洗濯ハンガーもほぼ洗面所にあるのが実情。
洗濯ハンガーの量も多く、どこかに収納するというのは不可能なのであきらめました。

狭い洗面所などで洗濯ハンガーを収納するには?
柳澤さん

洗濯ハンガーが少しであれば洗濯機の前面にマグネットフックでつけておくのもいいですね。

今回ご紹介したのは、洗濯ハンガーをすぐに取り出せるよう突っ張り棒やマグネットフックで引っ掛けておく方法です。
洗濯をする人や家族が洗濯ハンガーを収納しない、引っ掛けておくだけでOKということなら、それでいいと思います。
柳澤さんの場合は、洗面所という狭い空間で洗濯をしておられるので、「狭さを活かした洗濯ハンガー収納」について教えていただきました。
しかし、このように「取り出しやすさ」を重視して洗濯ハンガーを引っ掛けておくのではなく、洗濯ハンガーを見えないよう収納しているという人もいらっしゃるのではないでしょうか。
柳澤さんによると、実は洗濯ハンガーをしっかり収納するメリットがあるのだそうです。
次に洗濯ハンガーを収納するメリットをご紹介していただきました。
洗濯ハンガーを収納するメリットは?
柳澤さん
1つずつ見ていきましょう。
メリット【1】洗濯ハンガーの劣化を防ぐ
洗濯ハンガーの素材で多いのは「プラスチック製」や「ステンレス製」ですが、安価で手軽なプラスチック製の洗濯ハンガーを使っている方が多いと思います。
プラスチック製品の場合、日光や雨風にさらされっぱなしだと確実に劣化が早まります。
洗濯バサミやハンガーを外に出しっぱなしにしていて、ある日突然、ポキッと折れた経験はないでしょうか?ステンレス以外の金属製だと錆びも気になります。
メリット【2】干すときに時短になる
洗濯ハンガーを竿にかけたまま、洗濯バサミもつけっぱなしのままだと、次に干すときに竿の下をウロウロすることになって余計に時間がかかることも。
洗濯バサミやハンガーを決まった場所にひとまとめにしておけば、サッと引っかけて干すことができます。
メリット【3】見栄えが良い
洗濯ハンガーを出しっぱなしの状態にしておくと、いつの間にか上着などのチョイ置き場所になっていたり、折りたたみ式の物干しが大きなスペースをとってしまったりすることも。
目につきにくい洗面所などでも、室内に洗濯ハンガーがぶらぶらとぶら下がっていると気持ちはダウンしてしまいますよね。
洗濯ハンガーが収納してあるとお部屋も見栄えが良く、気分もすっきりします。
【結論】洗濯ハンガーは収納すべきか?
ここまで、収納の専門家である柳澤さんに「洗濯ハンガーの収納」には突っ張り棒などに引っ掛けておく「見せる収納」と洗濯ハンガーの劣化を防ぎ、見栄えをよくする「隠す収納」の2つの方法があることをご紹介いただきました。
では、改めてそれぞれの収納方法のメリットをおさらいしてみましょう。
洗濯ハンガーの「見せる収納」
ご家庭の洗濯導線や洗濯物の量を考えて、「見せる収納」にしておくことも選択肢の1つ。
また、部屋干し派の方は洗濯ハンガーを出しっぱなしにしておいても劣化を心配する必要はありません。
- 洗濯機から取り出してすぐ干せるという動線の良さ
- 洗面所などのデッドスペースを有効活用できる
洗濯ハンガーの「隠す収納」
一方、洗濯物を外に干すことが多いなら、少なくとも洗濯ハンガーをベランダの物干し竿に引っ掛けて野ざらしの状態にしておくのはよくありません。
「隠す収納」として洗濯ハンガーを収納しておける収納用品を考える必要があります。
- 洗濯ハンガーの劣化防止
- ひとまとめにしておくと干すときに時短になる
- お部屋の見栄えが良くなる
「見せる収納」と「隠す収納」、それぞれにメリットがありましたが、より魅力的だと思うメリットは人それぞれ。
柳澤さんは「洗濯ハンガーを収納するデメリットは、『収納する』というひと手間がかかるということ。ストレスになるようなら収納をがんばる必要はありません」とおっしゃっています。
ご自宅の洗濯の動線を意識して、手軽で納得のいく洗濯ハンガーの収納場所や収納方法を検討してみてくださいね。
その際、洗濯ハンガーをベランダなどの屋外に置いておくのか、部屋のどこに置いていくのか迷うことがあるかもしれないので、そんな時は「ハウジー編集部が選ぶおすすめの洗濯ハンガー収納アイテム」を参考にしてみてください。
編集部が選ぶ「屋外用」洗濯ハンガー収納アイテム
ここからは、『使う場所に使うモノを』という収納の鉄則に則り、洗濯ハンガーの収納に便利なアイテムを場所別にご紹介していきます。
まずは、洗濯物は基本的にベランダなどの「屋外に干す」という方向けに、屋外やベランダで洗濯ハンガーを収納できるアイテムから。
ベランダや軒下で干す場合、室内に収納スペースが確保できない場合は、このような大型のストッカーを使うといいでしょう。
特に洗濯物の量が多い、大型のピンチハンガーなどを多用するご家庭ではこれくらいの大きさは必要ですね。
写真のストッカーは、実は屋外用のゴミ箱。
屋外用のゴミ箱は大きめのサイズのものが多く、ハンガーだけではなく大型のピンチハンガーもまとめて収納しておくのに便利なアイテムです。
他にもおすすめのアイテムがあるので、いくつかご紹介しましょう。
大容量の70L!連結ハンドルペール

ベランダにも置けるランドリーボックス

ロック機能付きのガーデンコンテナ

編集部が選ぶ「室内用」洗濯ハンガー収納アイテム
続いて、室内で洗濯ハンガーを収納しておくのに便利なアイテムをご紹介します。
室内は干す場所によりますが、例えばリビングの場合、はたしてリビングに洗濯ハンガーを収納できるスペースがあるかどうか?を考えてみましょう。
見栄えという点から考えると、リビングの家具や雰囲気に合った入れ物を用意できる方がいいでしょう。
例えば、座面の下が収納になっているようなスツールやベンチなどを選べば、リビングでも邪魔になることはありません。
座ってしまえて畳めるスツール

オープンランドリー収納スツール

トランク風スツール

編集部が選ぶ「洗濯機周り用」洗濯ハンガー収納アイテム
「洗濯機の近くに洗濯ハンガーを置いておきたいけど、見えないようにすっきり収納しておきたい」という方もいるでしょう。
洗濯機周りのちょっとした隙間を活用して収納したい場合、または使用するハンガーの量が少ない場合は、洗濯機の近くにちょっとしたストッカーを設置するといいですよ。
スリムサイズで省スペースなスタックカーゴ

洗剤のボトルも収納できるボトルケース

洗濯機横にマグネットで貼り付けられるハンガーホルダー

マグネット付きファイルボックス

持ち運びもしやすいハンガーストレージバッグ

編集部が選ぶ「見せる派向け」洗濯ハンガー収納アイテム
こちらでは、洗濯ハンガーを出しっぱなしにしてすぐに使えるようにしておきたい方向けの洗濯ハンガー収納アイテムをご紹介します。
「洗濯ハンガーは出しっぱなしが使いやすいけど見た目がごちゃっとならないようにしたい」とお思いの方も多いはず。
見た目はスッキリ、でも必要な時にはさっと洗濯ハンガーを取り出せる、そんなアイテムを集めてみました。
洗濯機横でハンガーを掛けて収納できるラック

洗濯機周りの棚を利用する棚下ハンガー収納

ハンガーの種類ごとに掛けられる収納ラック

浴室のドア枠や鴨居に取り付けできる室内干しハンガー

【番外】ハンガー以外の洗濯小物も収納できるアイテム
洗濯のときに使うのは洗濯ハンガーだけではありません。洗濯ピンチや洗濯ネットなどの小物もハンガーと一緒に使うのに、意外と収納場所に困るものですよね。
そこでこちらでは、使わないときの置き場に迷う洗濯用品の収納アイテムをご紹介します。
洗濯ピンチ用収納バッグ

リストバンドのように手首に付ける「まとめてピンチ」

たくさん入る3段ポケットの洗濯機横マグネット収納

ジェルボール洗剤用ストッカーも洗濯小物の収納に便利

マグネットで洗濯機周りに設置できるジェルボール洗剤用ストッカー

家事動線を見直して洗濯をラクに!
洗濯ハンガーの「収納場所」「収納方法」「収納に便利なアイテム」について、専門家のご意見を交えてお伝えしてきました。
最後に柳澤さんからいただいたアドバイスをご紹介。
柳澤さん
洗濯ハンガーの収納と同時に洗濯の動線についても見直すきっかけになればいいですね。

