毎日の料理に欠かせない調味料やスパイス。
料理によって使い分けを楽しんだり、いつもの調味料をストックしたりと、さまざまな使い方ができますよね。
お気に入りのハーブなど、数種類をそろえている方も多いのではないでしょうか。
一つひとつの調味料は小さいですが、数が多くなればキッチンが乱雑な印象に…。
料理のときにサッと取り出せるように整頓したい!という悩みにお応えして、今回は調味料ラック(スパイスラック)についてご紹介します。
「見せる?隠す?」「置き型?吊り下げ型?」など、デザインや形が豊富にある調味料ラックから、失敗しない選び方とおすすめのアイテムをご紹介します。
ぜひ参考にしてくださいね。
目次
調味料収納を見直す前に!チェックすべきポイント
まずはじめに、普段から使っている調味料やスパイスの種類を確認しましょう。
例として、4人家族の著者が自宅に置いている調味料・スパイス類を書き出しておきますね。
- 砂糖
- 塩
- 塩コショウ
- しょうゆ
- みりん
- 料理酒
- 酢
- 油(サラダ油/オリーブオイル/ごま油)
- 和風だし(和風/洋風/中華)
- 漬物のもと
- 唐辛子(一味/七味/チリパウダー)
- ラー油
- ハーブ系ソルト
- ハーブやスパイス類(乾燥パセリ/バジル/パプリカ/ローリエ/ナツメグ/ターメリック…などなど)
定番の砂糖や塩、たまにしか使わないハーブ類など、見直すと意外とたくさんありました。
これらをただ置いておくだけでは、調理するためのスペースを圧迫し、散らかった印象になるのも頷けます。
アパートやマンションなど、キッチンスペースが限られている方は、調味料ラックですっきり整頓・収納して、できるだけ調理スペースを確保したいですよね。
まずは、ご自宅のキッチンスペースや、普段出しっぱなしになっている調味料の種類などを確認してから、ご自身に合った調味料ラックを選ぶことが大切です。
整頓されたキッチンは、料理を楽しむためには欠かせない条件のひとつです。
必要なものが手の届くところにあれば、調理中の時短にもなりますよね。
調味料ラックを選ぶときの4つのポイント
実際に調味料ラックを選ぶ上で、大切なポイントは4つあります。
- 収納タイプ(形状)
- 置き場所や置き方
- デザイン
- 取り出しやすさ
ポイント【1】調味料ラックの収納タイプ(形状)を決めよう
はじめに決めておきたいのが収納タイプ…つまり調味料ラックの形状です。
一般的に調味料ラックには「オープンタイプ」「扉・フラップ付きタイプ」の2種類があります。
オープンタイプの調味料ラックの特徴

キッチンに置いたとき、スパイスの可愛い小瓶を見せたい、サッと手に取って使いたいという方はオープンタイプがおすすめです。
あえて収納物を見せることでおしゃれに演出でき、小さめのグリーンを置くことも可。
取り出しやすい反面、ホコリなどの汚れが付きやすいので、こまめなお掃除が必要です。
扉・フラップ付きタイプの調味料ラックの特徴

小物でキッチンをごちゃごちゃさせたくない、油やホコリで調味料を汚したくないという人はこちらがおすすめです。
奥まで使える引き出しタイプなど、すっきりとしたキッチンに見せることができますよ。
ただし、調理中に扉・フラップを開ける必要があるので、取り出しには注意しましょう。
ポイント【2】調味料ラックの置き場所から選ぼう
調味料ラックは、置く場所によって適した特徴が異なります。
それぞれの特徴から自宅のキッチンにぴったりのものを考えると、実際の使用イメージがしやすいですよ。
調味料ラックの主な置き方(設置方法)には、
- 調理台などの上に置いて使う「置き型」
- 上から吊るす「吊り下げ型」
- 壁に設置する「突っ張り型」
- 冷蔵庫などにピタッとくっつける「マグネット型」
それでは、それぞれの特徴を見ていきましょう。
調理台などの上に置いて使う「置き型」

キッチンの顔としてお気に入りを見つけやすいのが特徴です。
一方で、場所を取ってしまう点に注意が必要。
キッチンで使うアイテムを選ぶ際は、「調理スペースを確保できるかどうか」がポイントです。
置き場所を必要とする調味料ラックの場合は、調理スペースの確保を考えながら設置できる場所をチェックしましょう。
排気口の上を利用したり、コンロと壁の隙間に設置できるものもあるので、チェックしてみてくださいね。

上から吊るす「吊り下げ型」や壁に設置する「突っ張り型」

レンジフードを使って吊り下げたり壁に沿って設置するので、キッチン台の上はそのまま調理スペースとして活用できますよ。
また、置き型に比べて、汚れが付きにくいのもポイント。
調味料を置く棚に滑り止めが付いていると、落下のリスクを減らせますよ。
冷蔵庫などにピタッとくっつける「マグネット型」

冷蔵庫などにくっつけるだけで、かさばりがちな調味料をすっきり収納できます。
マグネットパネルを調理台に設置して、そこにマグネットで取り付けができるスパイスボトルをくっつける、という裏技もあります。
ハーブなどの小瓶を入れるのに適していますが、吊り下げ型の調味料ラックに比べて強度が劣るので、収納物の重さに注意しましょう。
一人暮らしの方やよく使う調味料だけ収納したい方におすすめです。

ポイント【3】個性的なデザインでおしゃれを楽しむのも◎
朝ごはんの用意から夕飯の片づけまで、1日の中でも過ごす時間が長いキッチン。
目につきやすい場所に設置する調味料ラックは、キッチン空間のアクセントにぴったりです。
インテリアになじむナチュラルデザイン
木製のナチュラルなデザインなら、北欧風・カフェ風などのインテリアになじみますよ。キッチン小物を入れてテーブル上で使うなど、使い方のバリエーションの豊富さも特徴です。
グリーンとの相性も良く、小型の観葉植物を並べれば手軽におしゃれを演出できます。
清潔感のあるシンプルデザイン
清潔な印象のステンレス製は、シンプルなインテリアにマッチします。
油ハネや水垢などの汚れが付きにくく、サッと拭くだけでお手入れできるのもうれしいポイント。
耐火・耐熱性に優れ、耐久性もあるので、長くキッチンで活躍しそうですよね。
また、マグネット型のラックと組み合わせて使うこともできます。
ポイント【4】取り出しやすさもポイント
調味料ラックには調理スペースをスッキリさせること以外に、調味料を取り出しやすくするという役割もあります。
特に入れておきたい調味料の数が多い場合は、取り出しやすいようにある程度種類でエリア分けしたり、よく使うものを手前にするなどの工夫が、快適な調理の鍵です。
調味料を1列でずらっと並べられるような幅があれば、「奥の調味料が取りにくい」ということも起こらず、どの調味料でも取り出しやすいのでおすすめですよ。
調味料ラックのサイズの目安
調味料の数は各家庭で違いますので、それぞれに合ったサイズを選ぶことが大切です。
とはいえ「どのくらいの調味料ラックにどれだけの調味料を収納できるのか」は一目では分かりにくいですよね。
調味料の数に合わせた調味料ラックのサイズを考えるひとつの例として、私の家での使用例をご紹介しておきますね。
よければ参考にしてください。
私の家では、ニトリの「木製調味料ホルダー」を利用しています。
2段式の置き型調味料ラックで、こちらには砂糖・塩・スパイスなどの小瓶類を、キッチン下の収納に、油やしょうゆなどのボトル類を置いています。
木製調味料ホルダーのサイズは幅31.5cm×奥行14.5cm。上段には小瓶であれば13~15本程度の収納が可能です。
ただし、ひとつでも種類が増えるとフラップ部分が浮いてしまいます。
ラックに入れる調味料の量が調味料ラックのサイズを上回ると、スッキリ収納できないことが分かります。
手持ちの調味料の数が多ければ、それだけの量が入る大容量の調味料ラックが必要になりますよね。
一方で、調理台の上に出しておきたい調味料が多くない、もしくは調理スペースが狭い場合は、容量よりもコンパクトさを求めたいところです。
ここからは、調味料ラックを「大容量なもの」と「コンパクトなもの」の2つに分類し、おすすめのアイテムをご紹介していきます。
大容量な調味料ラックのおすすめアイテム6選
まずは、たくさん収納できる調味料ラックから多段タイプとワゴンタイプをご紹介します。
多段タイプの調味料ラック
たくさんの調味料が置ける多段タイプは、オープンなものが多く、すべての調味料をひとまとめにできるので、何がどこにあるのか一目瞭然。
鍋などを置けるものなら、収納スペースとしても有効活用できますよ。
山崎実業|コンロ奥隙間ラック

掃除しにくいコンロ奥を、油はねやホコリなどの汚れから守ります。
スチール製なので、汚れてもサッとふき取るだけの簡単お手入れ。
縦の空間を使えるので、小瓶やグリーンを置いて見せる収納としてもおすすめですよ。
日本通商|コンロ奥ラック
多段収納タイプのシンプルな調味料ラックです。調味料は横に並べて置けるオープンタイプなので、使いたいときにサッと取り出せるのが特徴です。
上の2段はステンレス製で、お掃除も楽にできます。グリルの排気や3つ口のコンロを避けて作られた独特の形がポイントです。
サンニード|木製調味料ラック
無垢材を使用した調味料ラックです。スパイスやハーブなどの小瓶を並べて置いておくだけで、まるでカフェのようなキッチンに。
奥行がスリムなので、邪魔になりにくいのもポイントです。ナチュラルな素材の風合いながら、経年変化でビンテージな雰囲気も楽しめます。
ワゴンタイプの調味料ラック
「大容量の調味料ラックが欲しいけど、キッチンではすっきり隠したい」という方におすすめなのがワゴンタイプです。
スリムなデザインなら、冷蔵庫横のデッドスペースなどに設置することができますよ。
大容量×省スペースをお探しの方にはこちらがおすすめです。
田窪工業所|ハイトールワゴン

取っ手とキャスター付きなので、しょうゆや油などの重たいボトルも楽々取り出せますよ。
本体には耐久性のあるスチール材を採用しています。サビやカビに強く、水回りでの使用にぴったりです。
山崎実業|ハンドル付きスリムワゴン

ジャムやスパイスなどの小瓶から、1.5~2Lのペットボトルや瓶類なども一括収納できるので便利。
キッチンをすっきりと片づけ、空間をより広々と活用できます。
吉川国工業所|キッチンワゴン

1段目や2段目によく使う調味料を、3段目や一番下の段にはストック用のペットボトルなどを立てて収納できます。
引き手はタオル掛けとしても使えます。デッドスペースの有効活用におすすめです。
コンパクトな調味料ラックのおすすめアイテム6選
続いて、省スペースに設置できるコンパクトな調味料ラックを見ていきましょう。
できるだけキッチンを広く使いたい方、調理スペースの邪魔にならないものをお探しの方はこちらを参考にしてくださいね。
突っ張りタイプの調味料ラック
突っ張りタイプは、壁に沿ってデッドスペースを有効に使えるのが特徴です。
上下にポールを突っ張れるスペースがあればOKなので、省スペースで設置できるのも魅力。
調味料だけでなく、ラップやキッチンペーパーなどの小物類をまとめておくこともでき、アイディア次第で使い方が広がります。
平安伸銅工業|突っ張りラック SPLUCE

調味料のほかにも、キッチンツールをまとめて置けるのもポイントです。耐荷量は5kgまでなので、欲張って置きすぎないように注意しましょう。
ヨシカワ|スパイスラック

はしご状の本体フレームで設置が簡単なのも特徴。直径3cmの突っ張り棒が2か所設置できればOKなので、コンパクトなキッチンにもぴったりです。
山善|シンクサイドラック
狭いキッチンでも設置場所に困らない、突っ張り固定式のスチールラックです。
幅を調節できる4段棚は、大きさの異なる調味料の収納に便利に使えます。
上段は奥行が狭く、スパイスやハーブなどの収納にぴったり。
下段は跳ね上げ式なので、使わないときは折りたたんで調理スペースを確保できます。
吊り下げタイプの調味料ラック
吊り下げタイプは主にレンジフードに取り付けて、調理台のスペースを確保したまま細々とした調味料を整頓できます。
山崎実業|レンジフード調味料ラック

トレーの下には5つのフックが付属しており、キッチンツールの収納にも便利です。
壁とラックの間にはシリコンキャップの脚が付いているので、ぐらつきの心配もありません。
山崎実業|レンジフードメッシュパネル

スパイスの小瓶やボトルなど、大小さまざまな調味料の収納に適しており、使いたいときにサッと取り出せて便利です。
脚部分はシリコーンキャップ付きで、安定性も配慮されています。
山崎実業|レンジフード調味料ラック

各段にはシリコーンマットが付属しており、収納物の安定性に配慮されています。汚れてもサッと洗い流せるので清潔に使えますよ。
マグネットタイプの調味料ラック
マグネットタイプは、収納する調味料が少ない方におすすめ。
強度は磁力の強さに比例するので、たくさんの調味料を置いておきたい方はマグネットの大きさや強さを確認しておきましょう。
山崎実業|マグネットスパイスラック

壁面を傷付けずに設置できるので、アパート暮らしの方にもぴったり。落下防止のバーが付いているので、片手での出し入れも安心です。
シンプルなので、すっきりとした印象に。定番調味料の置き場としておすすめです。
山崎実業|キッチンツールラック

キッチンペーパーやタオルなど、よく使うものをひとまとめにできるので、狭いキッチンでもスペースを確保できますよ。
上段の棚には中央に仕切りが付いており、収納物の転倒防止に役立ちます。
タカラスタンダード|小物置き L+フック MGSK
強力なマグネットでしっかりとくっつく、シンプルな小物置きです。
棚の上にスパイスを、下のフックにキッチンツールを収納できるので、狭いキッチンでも調理スペースを確保できますよ。
マグネットでペタッとくっつけるだけの簡単設置もうれしいポイントです。
おわりに
調味料ラックについて見てきましたがいかがでしたか?
かさばりがちな調味料をひとまとめにできれば、狭いキッチンでも調理スペースを広く確保できますよね。
毎日使うキッチンだからこそ、整理整頓に気を配って、快適に料理を楽しんでください。


