湿気がこもりやすいクローゼット。特に梅雨時は湿気が気になりますよね。
「気づいたらバッグにカビが生えていた」
「洋服から湿っぽいニオイがする」
湿気対策を怠ったために、このような経験をしたことはありませんか?
そこで今回は、クローゼットの湿気対策と除湿におすすめアイテムを紹介します。
コツを覚えて、快適なクローゼットにしましょう。
クローゼットのカビの原因は湿気やホコリ
クローゼットの衣類にカビが発生する原因のほとんどが、湿気やホコリです。
お風呂のカビには気づいても、クローゼットのカビは見えにくいのでなかなか気づけません。そのせいで、さらにカビが広がってしまうことも……
食べこぼしや皮脂がついた服をクローゼットにそのまま戻すと、余計にカビが発生しやすくなるので注意してください。
湿度が60パーセント以上で風通しがよくない場所は、カビにとっては最高の環境。
ですから、湿度が高くなる梅雨に入る前に、十分な湿気対策をしておきましょう。
カビやホコリから衣類を守る収納方法
クローゼットは、カビやダニが繁殖しやすいので、衣類を守るために湿気対策は必ずやっておかなければなりません。
湿気対策として有効な収納のポイントは、
- 8割収納をめざす
- 風通しをよくする
- 一時的に吊るす場所をつくる
では、それぞれ解説していきます。
8割収納をめざす
クローゼットにぎゅうぎゅう詰めにされた衣類はシワになるだけでなく、カビやダニの温床になってしまいます。
その原因は、湿気を帯びたホコリや衣類に付着した髪の毛、食べ物のカスなど。
衣類と衣類に隙間がないと、それらのゴミが落ちていかずに、カビやダニを呼び込んでしまうのです。
クローゼットは8割収納が理想なので、ハンガーパイプに吊るす洋服はスペースに余裕を持たせるようにしましょう。
ぎゅうぎゅうに掛かっているなら、畳んでしまえる洋服は収納ケースに入れ直します。
8割収納をめざすためには、まず洋服を整理すること。
衣替えのタイミングを利用して洋服を見直し、着る服だけを残すようにしてください。
また、洋服の種類別にハンガーをそろえると、同じ方向にキレイに並べられるので隙間ができやすくなります。
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風通しをよくする
衣類を減らして8割収納になったとしても、クローゼットを締め切ったままでは湿気の逃げ道がなく、カビやダニが発生してしまいます。
クローゼットの風通しをよくするためには、ときどき扉を開けっ放しにしておき、こまめな換気を心がけましょう。
クローゼットを開けて、扇風機で送風するのもおすすめです。
普段はクローゼット用の除湿剤を入れておきましょう。
一時的に吊るす場所をつくる
一度着ただけでは洗うことのないコートやジャケットなどの洋服をすぐにクローゼットにしまってしまうのはNGです。
湿気やホコリをそのままクローゼットに運び込んでしまいます。
帰宅後は洋服のホコリを払い、一時的に吊るしておくのが望ましいでしょう。
また、雨で濡れてしまったり、洗濯干ししたのに湿り気を感じたりする衣類は、しっかりと乾かしてからクローゼットにしまうようにしてください。
一時置き場として、玄関あるいはクローゼットの横にコートツリーを置くのがおすすめです。
もし置くスペースがなければ、壁付けフックを取り付けたり、ドアフックを利用したりするのがいいでしょう。
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クローゼットの湿気対策におすすめのアイテム
クローゼットの湿気対策で大切なのは、乾燥を持続させて、クローゼットの中にホコリを持ち込まないこと。
ここでは、乾燥しやすい環境をつくれる、あるいはホコリを防げるアイテムを紹介していきます。
スノコはクローゼットにも有効
湿気が溜まりやすいクローゼットの下は、直接モノを置いてあるとカビの繁殖を早めてしまいます。なので、直置きは避けたほうが無難。
衣装ケースを直接置いてもいいですが、スノコを設置し、その上に衣装ケースや収納アイテムを置くとさらに安心です。
スノコは押入れやベランダで使うモノでは?と思うかもしれませんが、クローゼットでも活躍してくれます。
高床式のスノコなら通気性が抜群で、掃除機のノズルが入るので掃除も簡単!スノコの下に除湿剤を置いておくとさらに効果的です。
カビやダニが発生しやすい布団の収納にも向いています。
洋服ブラシでクローゼットにホコリが入り込むのをシャットアウト
一度着た洋服はホコリや花粉がついています。なので、そのままクローゼットにしまうのはNGです。
まずは洋服ブラシでホコリや花粉を落とすようにしてください。
帰宅後すぐに玄関でしっかりブラッシングして、部屋にホコリが入り込むのをシャットアウトしましょう。
炭入りの衣類カバーならホコリから守り、消臭効果も
シーズンオフのコートや礼服など長期間使わない洋服は衣類カバーを掛けておくと、ホコリを防げて安心です。
衣類カバーは密閉性のあるビニール製でなく、通気性の高い不織布タイプを選びましょう。
なかでも、炭入りの衣類カバーがおすすめです。

除湿剤を使わない方法
クローゼットの湿気対策に専用の除湿剤を使ってもいいですが、除湿剤でなくても除湿できる方法があります。
それが「重曹」「炭」「新聞紙」を使った除湿です。
重曹を活用する
重曹には、除湿と脱臭の効果があります。重曹を布製の小袋に入れるか、空き瓶に入れて布やガーゼでフタをして置いておくだけでOKです。
重曹が固まってきたら水(あるいはぬるま湯)を加えて重曹水にしてしまえば、ナチュラル洗剤として掃除に使えて便利。
また、トイレに重曹をそのまま入れて一晩放置すれば、ちょっとした黒ずみをキレイにしてくれます。
重曹を使った除湿は、このように最後まで使い切れて、ゴミも出ないのでとてもエコです。
炭を活用する
炭は、重曹と同様、除湿と脱臭の効果が期待できます。不織布やお茶パックに包んでクローゼットに置いておくだけでOK。
クローゼットのほかにも、下駄箱やゴミ箱でも使えます。
天日干しにすれば、繰り返し使えるので経済的です。
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新聞紙を活用する
新聞紙も湿気取りや消臭に向いています。
クシャッと丸めてバッグに入れておけば、除湿と消臭だけでなく、バッグの型崩れも防げるのでとても便利。
しかも、ダニはインクのニオイが苦手なので、防虫効果にもなるんです。まさに一石四鳥!
ただし、新聞紙だけでクローゼットを完全に除湿するのは難しいので、ほかの除湿方法と併用するのが望ましいでしょう。
梅雨入り前に湿気対策をして大切な衣類を守りましょう
クローゼットの湿気対策をきちんとしておけば、カビやニオイが気になりません。
梅雨に入ってから慌てて乾燥させようとしても、すでにカビが発生し始めているかもしれません。
ご紹介した湿気対策を参考にして、早めにクローゼットを除湿しておきましょう。

