秋から春先まで活躍する、ジャケットやコートなどの上着類。
「上着を毎回クローゼットにしまうのは面倒」と思ったことはありませんか?
また、花粉やウイルスなどが心配で「部屋の中に置くのはちょっと……」と思う方もいらっしゃるかもしれません。
そんなときに便利なのが、玄関に置くコートハンガー。
玄関でコートなどの上着類をすぐに脱ぎ着できるだけでなく、最近ではカギなどの小物類や靴も一緒に収納できるタイプのコートハンガーもあります。
この記事では、限られた玄関スペースでも活躍する「コートハンガー」の選び方やおすすめアイテムについてご紹介します。
目次
玄関にコートハンガーを置くメリットは?
コートハンガーとは、その名のとおりコートや上着、シャツなどを掛けるための家具のことです。
コートハンガーが最も活躍するのはコート類の出番が多い冬ですが、少し肌寒い春先や秋にも上着が必要なときってありますよね。季節の変わり目は特に、上着を着ていくかどうか玄関先で迷うことも……。
玄関にコートハンガーを置いておけば、必要な時にすぐに上着を着て外出できますし、帰宅の際には、かさばるコートなどの上着類を部屋のクローゼットにしまう手間もありません。
また、玄関で上着を脱ぐと、衣類についた花粉などが部屋に入りにくくなるというメリットもあります。
コート類以外も収納できる
玄関で使えるコートハンガーには、突っ張り棒のようなものや、ポールハンガータイプ、壁付けタイプといった種類があります。
また、カギなどの小物も一緒に収納できるなど、収納性や機能性に優れたアイテムも色々とあります。
省スペースで使えて、機能的なものもたくさんあるので、「玄関のスペース」や「掛けたいコートの数」などを考えて、コートハンガーを選ぶとよいでしょう。
※参考:ライオン株式会社Lidea『衣類に付着した花粉を家の中に「持ち込まない」ポイント』検索日2021/3/10
コートハンガーの種類について
先ほどはコートハンガーを玄関に置くメリットについて簡単にご紹介しましたが、ここでは、形状別にコートハンガーの主な種類についてご紹介します。
コートハンガーの主な形状は?4つのタイプとそれぞれの特徴
コートハンガーには、主に4つの形の違いがあります。
それでは、下記の4タイプのコートハンガーについて順番にぞれぞれの特徴を見ていきましょう。
- ポールハンガータイプ
- 折りたたみタイプ
- 壁付けタイプ
- 壁掛けタイプ
【ポールハンガータイプ】のコートハンガー
ポールハンガータイプは、支柱にコートなどを掛けるフックがついた、シンプルなコートハンガーです。
場所を取らず、省スペースでも置けるので、狭い玄関にもっともマッチするアイテムといえます。
支柱に小物を置けるトレーがついていたり、フックの位置を自由に変えられたりと、便利なものもあります。
【折りたたみタイプ】のコートハンガー
折りたためるコートハンガーは、使わないときは折りたたみ、部屋のデッドスペースにしまっておけるのが最大の特徴です。
コートが必要になる冬や、来客の時など、必要なときだけ出して普段はしまっておけるので、玄関がすっきりします。
靴を収納できる大きめの棚板が足元についていたり、キャスターがついていたりするアイテムもたくさんあります。
棚板に観葉植物などを置き、おしゃれな玄関を演出できるのもポイントです。
【壁付けタイプ】のコートハンガー
コートハンガーのフレームの片側を壁に立てかけて使うコートハンガーで、自立はしません。
大きなスペースを必要としないので、玄関のデッドスペースや、ちょっとした隙間でも使えるだけでなく、機能的で、おしゃれな玄関を演出するのに最適なアイテムです。
シンプルな形のものが多く、どんな部屋にもマッチしますが、地震の振動や衝撃で倒れてしまう可能性があるので、注意しましょう。
【壁掛けタイプ】のコートハンガー
小さなお子さんがいるご家庭で活躍するのが、壁に直接取りつけるタイプのコートハンガーです。
小さなお子さんがコートハンガーを支えにつかまり立ちしたりすると、コートハンガーが倒れる恐れがありますが、壁掛けタイプのコートハンガーは、お子さんから直接触れられない高さに取りつけるので、ケガなどのトラブルを防ぐことができます。
頭をフックにぶつけないよう、フックをたためる便利アイテムもあります。
壁に穴をあけて取りつけるので、下地の有無や、賃貸物件の場合は事前に「壁に穴をあけてもよいか」を確認し、難しい場合は壁に穴をあけずに取りつける方法などもチェックしておきましょう。
※参考:リノベる。『DIYで「壁掛けシェルフ」を取り付ける時の注意点とは?リノベーションをもっと楽しもう。』検索日2021/3/10
※参考:CHINTAI.情報局『DIYで魅せる収納!身体物件でも壁を傷つけずに棚を設置する方法』検索日2021/3/10
コートハンガーの主な素材は?
コートハンガーに使われることが多い素材は、アルミ、木、スチールです。
【アルミ(アイアン)製】のコートハンガー
アイアン製のコートハンガーは、加工しやすいアイアンの特徴で、装飾されたものや、デザインされたものが多くあります。
また塗装により、アンティークやビンテージ、フレンチテイストといった風合いを出すこともできます。
【木製】のコートハンガー
パイン材やバーチ材など、白みがある木材を使ったシンプルなコートハンガーは、北欧テイストを演出するのに最適です。
また、ウォールナット材などは、高級感を醸し出します。
折りたためたり、棚板がついていたり、収納力があるアイテムがたくさんあります。部屋のテイストに合わせてコートハンガーを選ぶと、部屋全体に統一感が出ます。
【スチール製】のコートハンガー
スチール製のものは、たくさんコートなどを掛ける「コートラック」に使われることが多いのですが、スチール自体が硬く強度が高いため、壊れにくいという特徴があります。
狭い玄関におすすめのコートハンガーの選び方とポイント
スペースが限られた玄関に置くコートハンガーは、機能的でなくてはなりません。
ここでは、狭い玄関スペースに最適なコートハンガーの選び方について解説します。
【ポイント1】収納力や機能性で選ぶ
コートを掛けるだけでなく、他の機能もついたコートハンガーは、玄関という限られたスペースの有効活用につながります。
もっとも便利な機能が、コート以外のものも収納できるというものです。
置き場に困るカギや、印鑑、小銭など、なくしがちな小物を置くトレーがついているコートハンガーや、足元に靴やスリッパの収納ついたものがあれば、玄関での収納力がアップします。
また、それらをコンパクトにまとめられれば、十分な収納スペースを確保につながるので、コートハンガーを選ぶ際には、収納性や、玄関に収納したいアイテムなどをチェックした上で選ぶようにしましょう。
【ポイント2】省スペース性で選ぶ
かさばるコートをたくさん掛けると、玄関スペースが狭く見えてしまう可能性があります。限られたスペースで使うコートハンガーは、機能的でありながらも、コンパクトでスリムなものを選びたいものです。
そうすれば、部屋が広く見えたり、部屋の中にスムーズに入れるなど、良い面がたくさんあります。
また、折りたたみタイプのコートハンガーや、壁付けタイプを必要なときだけ使えば、玄関スペース自体を広く、圧迫感なく有効に使うことができます。
コートハンガー選びや使う際に気をつけたい3つの注意点
コートハンガーを選ぶ際や実際に使う際に、なるべく気をつけておきたい注意点があります。
特に気をつけたい3つの点についてご紹介します。
【1】耐荷重をチェックしましょう
コートハンガーに必ず設定されている「耐荷重」。
これは、コートハンガーが、どれだけの重量に耐えられるかというもので、耐荷重以上の重量のコートを掛けたり、小物を置いたりすると、転倒したり、壊れたりする可能性があります。
全体の耐荷重だけでなく、フックの耐荷重もあるので、説明書などに書かれている重さ以上のものを掛けないよう注意しましょう。
【2】服をバランスよく掛けましょう
コートハンガーの片側だけにコートを掛けていると、重みが偏り、そこから倒れる可能性があります。
そうしたトラブルを防ぐためにも、全体の重みが均等になるように、バランスよくコートを掛けることが大切です。
そうすると、コートとコートの間に風が通り、湿気を取りのぞき、カビの発生を防ぐという効果もあります。
【3】家具の転倒トラブルに気をつけましょう
つかまり立ちができるようになった小さなお子さんにとって、コートハンガーはとてもつかまりやすい家具ですが、つかまったとたんに重さのバランスが崩れて、コートハンガーが転倒するというトラブルも起きやすいといえます。
そうしたトラブルが起きないように対策するようにしましょう。
小さなお子さんがいるご家庭の注意点
【対策1】重心をなるべく下げる
高さを調節できるコートハンガーは、高さをなるべく低くしましょう。またベースの部分に重いものを置き、なるべく重心が低くなるようにしましょう。
ベースの部分がなるべく大きく、重いものを選ぶことも大事です。
【対策2】突っ張り棒のようなコートハンガーを使う
天井と床を固定する、突っ張り棒のような仕様のコートハンガーは、上下で固定するため、小さなお子さんがつかまり立ちしても、倒れにくい仕様になっています。
小物用のトレーなども、お子さんの手が届かないところに設置しておけば、さらに安心です。
【対策3】壁掛けタイプのコートハンガーを使う
小さなお子さんの手が届かないよう、壁掛けタイプのコートハンガーを使うことも対策になります。
ただコートに手が届いてしまうと、それを引っ張り、フックが折れる可能性があるので注意しましょう。
- ベースを重く、高さを低くし、コートハンガーの重心を下げて転倒しづらくする。
- 天井と床が完全に固定されるコートハンガーを。
- コートハンガーとコートに手が届かないところに設置する。
省スペースで使いやすいおすすめのコートハンガー10選
コートハンガーを選ぶポイントや注意点などをご紹介してきました。
ここでは、おすすめのアイテムについてご紹介します。
ハンガーラック 美style エントランスポールハンガー
足元にスリッパを収納できるポールハンガー。ベースにはクッション材がついていて、床を傷つけにくくなっています。
ポールハンガー ブランチポールスタンド
シンプルな作りでどんな部屋にも合います。高さが低めで安心。
アイアン ポールハンガー
アンティーク調がかわいいポールハンガータイプ。フックも多く、ストールやカバンも掛けられます。
木製ハンガーラック カシア
省スペースにピッタリの折りたたみ式木製ハンガーラック。部屋のテイストに合わせて3色から選べます。
天然木製ハンガーラック【住まいスタイル】
アイアンと木材のコンビネーションが特徴のハンガーラックタイプ。ベース部分に大きな棚板がついていて、靴なども収納できます。
突っ張り ハンガーラック
木目の棚板が特徴的な、突っ張りタイプのハンガーラック。省スペースでたくさんのコートが掛られます。
DRAW A LINE ドローアライン Tension Rod C
他のパーツと組み合わせると、コートハンガーだけでなく、ランプなどにもなる突っ張り棒。
山崎実業 tower コートハンガー スリムタイプ
壁に立てかけて使うタイプのシンプルなコートハンガーです。デッドスペースでも使えるので狭い玄関にもピッタリ。
umbra Flip Hook
メタルのフックと木のフレームがおしゃれな壁掛けタイプのコートハンガー。
無印良品 壁に付けられる家具・3連ハンガー
木目がキレイな壁掛けタイプのコートハンガーで、専用のピンを使って簡単に取りつけられるのが特徴。
まとめ
玄関に置くコートハンガーを選ぶ際には、限られた玄関スペースと、コートハンガーのサイズや掛けるコートの量とのバランスが大切です。
部屋のテイストと合わせて考えると、自分に合うアイテムに出会えるはず!
この記事がその助けになると嬉しく思います。
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