「玄関は家の顔」ともいわれるほど、玄関は家の第一印象を左右する場所。
スリッパを玄関の上がり口などに、ラックなど使わずそのまま並べていると、どうしても生活感がでてしまいがちです。
スリッパラックは、スッキリとスリッパをしまえる便利な収納アイテムというだけでなく、さりげなくお客様の目に留まる重要なインテリアでもあります。
スリッパラックを上手に活用すると、玄関まわりがキレイになるだけでなく、玄関のおしゃれさもグッとアップしますよ!
本記事では、種類豊富なスリッパラックの選び方や、お部屋に合わせたおすすめアイテムをご紹介します。
ご家庭にぴったりのスリッパラックを見つけて、魅力的な玄関まわりを作りましょう。
目次
玄関まわりにスリッパラックを置くメリット
玄関で整理されずに散乱されたスリッパは、いざ自分のものを探すのにひと手間かかってしまったり、玄関まわりが散らかって見えたりするなど、ネガティブな要素をもたらしがち。
急な来客や訪問で玄関を開けたとき、散らかったスリッパを相手に見られてしまった…という経験のある方も少なくないのではないでしょうか。
そういった悩みを解決できるのが、スリッパを収納できる家具、スリッパラックです。
スリッパを差し込むだけで出し入れも簡単、省スペースで玄関まわりをすっきり整理することができます。
他にも、スリッパラックを使うメリットは色々とあります。
ここでは主な3つのメリットについてみていきましょう。
- スリッパを省スペースで収納できる
- 玄関掃除が楽になる
- スリッパの状態をキレイに保てる
スリッパを省スペースで収納できる
スリッパが何足もある場合、そのまま玄関の上がり口やホールに並べていると出入りの邪魔になってしまいます。
乱れさせずに整然と並べた状態をキープするのも、なかなか至難の技ですよね。
また、そもそも玄関のスペースがせまく家族分のスリッパや来客用のスリッパを置けるだけの場所を確保できないという事もあるかと思います。
スリッパラックにはさまざまなサイズや形状のものがあるので、場所を取らずにスッキリと複数のスリッパを片付けることができます。
玄関掃除が楽になる
掃除をするときに、スリッパが床に直置きされていると、どかす手間がかかってしまいます。
スリッパラックにはコンパクトで持ち運びしやすいものも多く、さっと持ち上げて掃除したり、邪魔にならない場所へ移動することもできます。
ただし、ラック自体の掃除が必要なものや、大きくて移動出来ないタイプもあるので、選ぶときに気をつけたいですね。
最近では壁に掛けられるタイプや、収納棚の扉裏につけられるものなど、色々なタイプのスリッパラックもあるので、玄関のお掃除にはさらに便利になっています。
スリッパの状態をキレイに保てる
湿気がこもりがちな玄関の収納棚などの中に入れてしまう場合に比べて、スリッパ専用のラックは通気性がよいものが多いです。
カビや不快なにおいがつきにくいので、安心ですね。
中には、画像のように珪藻土素材が使用されて防臭性に優れたタイプのスリッパラックなどもありますよ。
また、直接直置きしている場合に比べて、スリッパラックに入れて置いた方がほこりなどもつきにくいです。
型崩れしないようにきれいな状態で保管できるのも嬉しいポイントですね。
普段、家の中でスリッパをはく人もいれば、はかないという人もいらっしゃるでしょう。
お客様用にスリッパを用意しているというご家庭も多いですよね。
それぞれのご家庭での生活スタイルによって、スリッパラックが必要かどうかは変わってくるかもしれませんが、スリッパを複数お持ちのご家庭には、是非置いておきたいアイテムと言えます。
スリッパラックの主な種類と選び方のポイント
スリッパラックには、スリッパを入れられる数などを含めたラック自体の大きさ、デザイン、素材など、さまざまな種類があります。
ご家庭によってスリッパラックに求める機能性は異なるため、まずはどのような種類のものがあるのかを知ってから、ご家庭にぴったりの条件のものを絞り込んでいきましょう。
木製からスチール製のものまでさまざまな素材のものもありますが、ここでは形状についての主な種類を見ていきましょう。
- さまざまなバリエーションの置き型タイプ
- 省スペースな引っ掛け型(ハンキング)タイプ
- 持ち運びにも便利なバスケット型タイプ
【1】さまざまなバリエーションの置き型タイプ
まずは最もスタンダードな「置き型」タイプは、床に置いて使うスリッパラック全般を指します。
「置き型」の中でも、スリッパを上から差し込む縦型や、床に並べる時と同じように横置きする横型の2種類の収納方法に分かれます。
他にも、多くのスリッパを収納できるワイドな形状のものや、縦に長い省スペースなタワータイプのラック、非常にコンパクトに収納できるボックスタイプなど、さまざまな形状のものがあります。
「置き型」タイプはサイズの展開も多様なため、収納数が多い場合の大型タイプや、省スペースで設置できる小型タイプなど、設置する空間やスリッパの数に合わせて選ぶことも可能です。
- 収納数を重視したいとき
- 場所やシーンを選ばず設置できるものを選びたいとき
- どんな種類のスリッパラックにするか迷ってしまったとき
- スリッパの型崩れを防ぎたいときに
【2】省スペースな引っ掛け型(ハンキング)タイプ
続いて、靴箱や棚など、他の家具に引っ掛けて使用する「引っ掛け型」タイプのスリッパラックについて見ていきましょう。
床にスリッパラックを設置できない場合に、とても便利です。
新たにスリッパラックを設置するスペースを作る必要がないだけでなく、スリッパに湿気がこもりにくく、より衛生的に収納することができます。
- 狭い場所に設置したいとき
- スリッパラックを床に直置きしたくないとき
- 玄関付近がバスルームであったり、湿気が高くなりやすい場所に設置するとき
- 扉裏など目につきにくい場所やデッドスペースにスリッパを収納したいとき
- 夏場など、蒸れたスリッパの収納が気になるとき
【3】持ち運びにも便利なバスケット型タイプ
少量・軽量・持ち運びができることを重視するなら、バスケット型タイプもおすすめです。
カゴにスリッパを収納するイメージで活用できるバスケット型。軽量で、持ち運びにも最適な点がポイントです。
ある程度であれば積み上げることも可能なので、コンパクトさを重視したい場合にも◎。
- 家の中でスリッパラックを持ち運びたいとき
- 来客時のみに使う、ひとり暮らしや単身赴任の方に
- インテリアっぽく見せたいとき
使いやすいスリッパラックの選び方
ご家庭によって、玄関スペースや必要なスリッパの数は様々。
あなたのおうちの玄関や使用シーンに合ったものを選ばないと、せっかく良い感じのスリッパラックを導入しても、十分に活用できないかもしれません。
スリッパラックを選ぶときは、いくつかのポイントを抑えることが大切です。
- 設置場所の広さ
- 収納したいスリッパの数
- 置き場所に合ったデザイン・素材かどうか
以上の3つのポイントを抑えるようにしてみましょう。
ここからは、それぞれのポイントについて詳しく解説していきます。
【1】設置場所の広さで選ぶ
大きいサイズからコンパクトサイズまで、サイズ展開がさまざまなスリッパラック。
しかしサイズ選びを間違ってしまうと、玄関での導線の邪魔になったりスリッパを収納しきれなくなったりと、かえって不便さを感じてしまうことになります。
スリッパラックを設置するスペースをきちんと把握し、適切なサイズのものを選ぶようにしましょう。
玄関が広い場合
ゆとりがある広い玄関の場合は、家族用と来客用スリッパを分けて収納することができる大きなものがあると便利。棚板タイプなど、収納力を重視したものを選んでも良さそうです。
玄関が狭い場合
広さが限られる狭い玄関では、玄関の隅においても場所を取らない省スペースなものや、壁掛け型などのスリッパラックを選ぶようにしましょう。場所を取らないタワータイプもおすすめ。
【2】収納したいスリッパの数に合わせて選ぶ
普段使っているスリッパの数や、来客用として常備しておきたいスリッパの数を把握し、十分に収納できるものを選びましょう。
ひとり暮らしとファミリーとでは使用するスリッパの数が異なるため、選ぶべきスリッパラックも大きく変化します。
ひとり暮らしの場合
2~3足あれば十分というひとり暮らしの方は、収納量にこだわらない小さめのスリッパラックを選びましょう。
デザイン性重視に振り切って選ぶのも◎。
ファミリーの場合
来客用や予備のスリッパも収納できるよう、家族の人数よりも少し多めに収納できるものを選ぶことがポイント。
玄関に大容量のものを設置することが難しい場合は、それぞれの個室に小さなものを設置しても良いでしょう。
【3】置き場所に合ったデザイン・素材かどうか
ご家庭内のスリッパラックの置き場所の雰囲気に合わせた素材のスリッパラックを選ぶことで、インテリアに統一感を出すことができます。
例えば周りに木製の家具を多く設置している場合は、スリッパラックも木製で揃えることで、自然と家のイメージに溶け込ませることができるでしょう。
特に木製スリッパラックは汎用性が高く、和風・洋風どちらの雰囲気にもマッチします。
一方でスタイリッシュなオフィスやクール系インテリアを揃えた家の場合は、デザイン性のあるアイアン製のスリッパラックを選ぶと◎。
アンティーク調の優しい雰囲気を演出したい場合は、カゴ素材のものがおすすめです。
編集部が選ぶおすすめのスリッパラック10選
それでは、ここからはご参考までに、おすすめのスリッパラックの一例をご紹介します。
ご家庭のスリッパ事情や生活スタイル、ご家庭の雰囲気に合うものかなどを考慮しつつ、スリッパラック選びの参考にして頂ければ幸いです。
省スペースな置き型のスリッパラック
設置場所が広く取れないときや収納数が多くないときは、置き型の中でもコンパクトなスリッパラックやタワータイプの縦型のスリッパラックがおすすめ。
以下では、おすすめの省スペースなスリッパラックをご紹介します。
置き場所を選ばないシンプルデザインのスリッパラック

シンプルなデザインとカラーで、玄関だけでなくリビングや洗面所、寝室など置き場所を問わず設置可能です。カラーはホワイトとブラックの2色展開で、部屋の雰囲気に合わせて選ぶことができます。
温かみのある天然木を使用したスリム設計のスリッパラック

さまざまなインテリアに馴染みやすい天然木を使用しており、天然木ならではの温もりで殺風景になりがちな玄関も明るい印象に。
ちょっとした隙間に便利な極薄設計のスリッパラック
奥行きわずか9cmと、極薄設計のスリッパラック。高さも13cmと非常にコンパクトですが、4足分しっかり収納することが可能。
スリッパの裏面をかねてフレームに差し込むだけで、すっきり収納が実現します。
またスリッパを使わない時は、ちょっとした隙間などに片付けておくことも。コンパクトでありながらも、機能的でしっかりした作りのスリッパラックをお探しの方におすすめです。
インテリアにもなるお洒落なスリッパラック
玄関をおしゃれな印象にしたい方や、室内の雰囲気に合うようなデザインのスリッパラックをお探しの方へ。
ちょっと珍しいデザイン性にも優れたスリッパラックを探してみました。
スリッパ以外にも使えるシンプルかつ万能なラック

そのままシューズラックやマガジンラックとしても活用でき、縦に置くと傘立てや杖立などにも使えたりと、さまざまなシーンに対応できます。
ノスタルジックな雰囲気のお洒落なスリッパラック

お部屋に置くだけで、ノスタルジックな雰囲気を醸し出します。
使わないときには、折り畳んで狭い隙間などにも収納出来るのも嬉しいポイントです。
職人の手によって作り出された工芸品のスリッパラック
5足収納できる、シンプルなはしご型の立て掛け式スリッパラック。木材のカット・組み立て・塗装まで、全ての工程を職人さんが手掛けているというこだわり具合がポイントです。
スチールに見えるサイドのシルバー部分もすべて木製。一つ一つ丹精込めて作られているため、高級感が感じられます。
一台二役!ベンチ式のスリッパラック
ベンチとスリッパラックが一体になった、ベンチ式スリッパラック。
下段にスリッパを平置きで収納できるだけでなく、ベンチ部分に座って靴を履いたり、観葉植物などのプランター置きとして有効活用することもできます。
壁などを使った省スペースなスリッパラック
スリッパラックを床に直置きしたくないときや、新たにスリッパラックを設置するスペースを取れないときなどにおすすめのホルダータイプ。
以下では、おすすめの商品を3つご紹介します。
シューズラックに引っ掛けて使えるハンギングスリッパラック

壁掛けタイプのスリッパラック
玄関の壁を賢く有効活用できる、壁掛けタイプのスリッパラックです。
玄関スペースが限られている場合や、ワンルームのひとり暮らしの方におすすめ。
壁紙を傷つけにくい専用の粘着フック付きで、届いたらすぐに設置できるのも嬉しいポイントです。
小物トレー付きが嬉しい引っ掛け式スリッパラック
こちらも家具などにひっかけて使う、小物トレー付きスリッパラック。玄関のデッドスペースを有効活用できます。
上部分についている小物トレーにはゴムマットが敷かれており、小物を置いたときの音を軽減します。
側面にはフックがついており、靴べらや傘をかけることもできます。
整理収納アドバイザーさんのおすすめスリッパラック
今回は、最近玄関の収納を見直してスリッパラックを新調された整理収納アドバイザーのまいさんに、ご愛用のスリッパラックのお気に入りポイントについてお話を伺ってみました。
狭い玄関でもスッキリおけて、出しっぱなしにしてもおしゃれです。詳しくご紹介します。
整理収納アドバイザーまい
悩みの種は「来客用スリッパの収納」
玄関に入ってすぐ目に入ることが多いスリッパ。
ラックはどのようなタイプを使っていますか? 使い勝手が良くて、インテリアになじむデザインが良いですよね。
我が家では、私以外スリッパを履きません。
ちなみに私は「お掃除スリッパ」を履いています。
来客用スリッパはあるのですが、これまでちょっとイマイチな収納方法で、、、。
こんな風に靴箱の中に入れていました。
100均の収納ケースだと難点が……
収納しているケースは、100円ショップダイソーの積み重ねボックス。
スリッパを重ねて立てて入れて、来客の時だけ取り出し並べています。
でもボックスに入れているからか、筒の部分がつぶれたりシワになってしまいました。
スリッパがちょっとかわいそう。
靴箱の中に収納するデメリットも……
あと、靴箱の中に入れているので出し忘れてしまうこともしばしば。
数年前の息子の家庭訪問時、先生にスリッパを出し忘れたことに気づいたのはお帰りになってからでした・・・(汗)
スリムでコンパクトなスリッパラックが欲しい!
出し忘れを防止するために、出しっぱなしにできるスリッパラックを探すことにしました。
わが家の玄関は狭いので、「できればスリムでコンパクトなデザインがいい」というのが条件。
スリッパラックといえば縦に引っかけるものが主流ですが、違うタイプのものを見つけました。
場所を取らない超スリム&コンパクトサイズの「スマートスリッパラック」 。
towerシリーズでもおなじみの、山崎実業さんの収納アイテムです。


スチール製なので少し重さがあります。

床に傷がつかないか心配ですが、しっかり裏にクッションゴムがついていました。滑り止めにもなっているようです。
サイズは、幅42.0×奥行9.0×高さ13.0(cm)。
これなら「スリム」で「コンパクト」なデザインという条件にピッタリです!
この隙間のような部分にスリッパを入れるのですが、隙間の間隔が3cmなので、厚みがあるスリッパの場合はちゃんと入るかどうか確認が必要ですね。
実際に「スマートスリッパラック」を使ってみた
スリッパを入れてみた スリッパを入れてみました。かわいい!
我が家のスリッパ、4足ピッタリ入りました。
ストレスなく出し入れできます。安定感があって、ぐらついたりすることもありません。
スリムなので、靴箱の前に置いても扉をここまで開けることができます。
元々左側には、あまり履かない靴を置いているので支障はありません。
スリッパを収納していた最下段は、スペースができたのでブーツをゆったり置けるようになりました。
スリッパが少ないときは
スリッパが1~2足の場合は横に並べると良いです。
玄関に放置されがちな新聞なども一緒に収納できますよ。
スリッパを横に並べれば、出し入れがワンアクション。
マガジンラックにも シンプルなデザインなので、マガジンラックなどにも使えます。
おしゃれな雑誌とか置きたかったのに無かった・・・。
このように他の使い道があると、もし不要になった時にも手放さなくて済みますね。
住まいのインテリアや靴箱などに合わせて選ぶ
これでスリッパラックの名前通り、「スマート」にスリッパを出すことができます。
整理収納アドバイザーまい
みなさんも、お住まいのインテリアや靴箱などの収納に合ったスリッパラックを、ぜひ見つけてくださいね。
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スリッパラックで玄関まわりをすっきり快適に
玄関まわりはお家の第一印象を決める重要なエリアとなるため、常に綺麗にしておくことが大切です。
ついつい散らかりがちなスリッパをスリッパラックに収納してすっきりと整理することで、がらっと玄関の印象が変わりますよ。
スリッパラックは種類やサイズ、デザインの展開が豊富なため、今回ご紹介したようなポイントなどを参考に、ご家庭にあったものを是非見つけてみてくださいね。

