冷蔵庫の脇やシンク周りのちょっとした隙間。
「あと数cmあれば収納ラックが置けるのに……」と思ったことはありませんか?
キッチンは、食器や調理器具、食品など収納するモノが多くて収納が難しいと感じる人が少なくありません。
でも、隙間収納をうまく使えば、快適なキッチンにできるんです!
そこで今回は、隙間を有効活用する収納アイデアとおすすめの隙間収納アイテムをご紹介します。
目次
キッチンで隙間ができやすい場所はどこ?
キッチンは、食器棚や冷蔵庫を置き、家電を並べるので、隙間ができやすい間取りになっています。
では、どんな場所に隙間ができやすいのでしょうか?
- 冷蔵庫の横
- 食器棚の間
- 戸棚の扉裏や引き出しの裏面
- シンクの横や奥
収納スペースが足りないと感じている人は、まずはこのような場所に隙間がないかをチェックしてみてください。
キッチンで隙間収納を活用するメリット
キッチンにはさまざまな場所に隙間があることが分かりました。
このような場所に隙間収納を活用すると、収納スペースが確保できる意外にも様々なメリットがあります。
- 収納力がアップする
- キッチンが狭くならない
- キッチンの動線がよくなる
- 掃除がラクになる
収納力がアップする
キッチンはとにかく収納するモノが多く、棚も引き出しもいっぱいになりがちです。
モノであふれていると、出し入れがしにくくて使い勝手が悪いですよね。
隙間収納を活用すれば、収納力はグンとアップします。
ぎゅうぎゅう詰めだったスペースに余裕ができるでしょう。
すると、使いたいモノがすぐに見つかり、サッと出し入れできるようになります。
キッチンが狭くならない
キッチン収納の悩みで多いのは、
- 「とにかく収納するモノが多くてスペースが足りないこと」
- 「適切な収納場所がなくて使いにくいこと」
この問題を解決しようとしてカラーボックスや収納棚を増やすと、狭いキッチンが余計に狭くなってしまいます。
下手をすると、ダイニングまではみ出す事態になってしまうかもしれません。
どんなにキッチンにモノが多すぎても、別の場所に収納を増やすのは出し入れが面倒になってしまうのでNG!
でも、キッチンの隙間を活用して収納を増やすのであれば、キッチンが狭くなることはないですよね。
キッチンの動線がよくなる
モノが多くて収納場所が足りないと、ちょっとした空きスペースについついモノを突っ込んでしまいがちです。
そうなると、どこに何を収納したのかも忘れてしまい、使いたいモノをあちこち探すことになってしまいます。
家事動線をよくするためには、使いたい場所の一番近くに使うモノを収納できるようにしなければなりません。
でも、使いたい場所にはこれ以上何も置けない……
そんな場合に活用したいのが隙間収納です。
隙間収納があれば、あちこち移動せずに使いたいモノを出し入れできるようになります。
つまり、家事動線がよくなるのです。
掃除がラクになる
隙間はホコリが溜まりやすい場所。
こまめに掃除したくても、狭いとどうしても面倒に感じてしまいます。
隙間収納を置いて隙間がなくなってしまえば、床や調理台のホコリが減りますよね。
その分、掃除の頻度も減ってラクになります。
キャスター付きの隙間収納アイテムを選べば、サッと移動させられるので掃除がさらに簡単になるでしょう。
棚や引き出しもスッキリ
棚や引き出しを掃除するときも、モノが多ければ移動させるのが面倒だったりしますよね。
でも、隙間収納を活用することで、掃除箇所に収納されたモノの量が少なくなれば、移動させる手間が減って掃除がしやすくなります。
キッチンの隙間に収納すると良いモノ
キッチンの隙間に収納するモノには、向き不向きがあります。
鍋やフライパンのような大物ではなく、キッチンの吊り戸棚やシンク・コンロ下に収納されているようなキッチン小物や食料品のストックの方が、キッチンの隙間には向いています。
収納できるモノを挙げてみましょう。
- ゴミ袋、エコバッグ
- ラップ、アルミホイル、キッチンペーパー
- ふきん
- 保存容器、お弁当箱
- 缶詰、ペットボトル、調味料、ストック食品
- 洗剤類のストック
隙間があるなら何を収納してもいいわけではなく、使う場所の近くにある隙間を利用して使うモノを収納できるようにしたいですね。
10cm程度の狭い隙間を活かすアイデア
10cm程度のわずかな隙間ができやすい冷蔵庫や食器棚の横。
でも、販売されている収納ラックは幅15cm以上のものが多くて、うまくフィットする収納アイテムはなかなか見つからないですよね。
それで隙間収納を活用するのを諦めてしまった人もいるのではないでしょうか?
たとえ10cm程度の隙間でも、工夫しだいで収納スペースを確保することは可能です。
では、10cmの隙間を活かした収納アイデアをいくつか紹介していきます。
【10cmの隙間を活かすには】フックを利用する
冷蔵庫の横にマグネットフックを取り付ければ、「吊るす収納」ができます。
マグネットが使用できない食器棚やシンクまわりには吸盤フックやシールフックを活用しましょう。
フックは、扉や引き出しの裏に付けるのもおすすめです。ほんのわずかな隙間でも調理グッズを掛けられるので重宝します。
このように、わが家ではコンロと電子レンジの間にある棚の扉の裏にシールフックを取り付けて、ミトンを掛けています。
コンロの火にかけた熱い鍋を持つときも、電子レンジで温めた容器を持つときも、すぐにミトンを取り出せて便利です。
掃除も片付けも楽になる!家の中であちこち使える「吊るす収納」アイデア
【10cmの隙間を活かすには】紙袋を利用する
紙袋は、10cmの隙間にピッタリ入るものが多いので使いやすい収納アイテムと言えるでしょう。
でも、紙袋を床に直置きするとホコリがつきやすくなり、かなり不衛生です。
しかも、紙袋は重ねられないので、上部に空きスペースがあるのはもったいないと感じてしまいます。
紙袋を使う場合は、フックに掛けて収納バッグの代わりにしたり、隙間ラックの引き出し内の仕切りにしたりすると便利です。
【10cmの隙間を活かすには】無印良品のファイルボックスを活用
無印良品の「キャスターもつけられるフタ」と「ファイルボックス」を組み合わせると、簡単なキャスター付きワゴンができます。
上段にフタをすればファイルボックスのスタッキングも可能です。
ただし、積み重ねてしまうと最下段のモノを取り出すときが大変です。
なので、下段には使用頻度の低いストック品を保管しておきましょう。たとえば、非常食や長期保存水などがおすすめです。
【10cmの隙間を活かすには】吊り戸棚下ラックを利用する
棚にモノを置くと、どうしても上部に隙間ができてしまいます。
だからといって、モノを積み重ねてしまうと出し入れがしにくいですよね。
そんな上部の隙間を活用するのに便利なのが「吊り戸棚下ラック」です。
収納場所に悩むラップやアルミホイルなどの細長いモノを収納するのに向いています。
ラックの下は持ち手付きの収納カゴを置けば、モノの出し入れが簡単です。
こういった吊り戸棚下ラックを使用する際は、必ず棚板の厚みを確認するようにしましょう。
こちらのように、差し込むだけで固定ができるタイプの戸棚下ラックは、対応している棚板に制限がある場合があるので、注意してくださいね。
【10cmの隙間を活かすには】隙間収納ラックを使う
隙間収納に特化した「幅の狭い隙間収納ラック」を使うのが、もっとも簡単な収納方法です。
種類は少ないですが、幅が10cm程度の隙間でも使える隙間収納ラックやワゴンはあります。
1cmの誤差で「せっかく買ったラックが使えなかった」ということにならないように、こうしたラックを使う際は、あらかじめお家の隙間の幅をしっかり確認してくださいね。
【10cmの隙間を活かすには】突っ張りタイプのネットに引っ掛ける
突っ張りタイプのキッチンネットなら、ほんの数cmの幅でも設置が可能です。
S字フックをキッチンネットに引っ掛けることで、エコバッグやキッチンツールなど、すぐに手に取りたいアイテムをいくつも吊るしておくことができます。
冷蔵庫の隙間にキッチンネットを設置して、フロアモップのような掃除道具を掛けておくのもいいかもしれませんね。
ここまで、キッチンの隙間を有効活用するアイデアをご紹介してきました。
具体的にどんなアイテムで隙間を活かそうかイメージが湧いてきたところで、次に隙間収納アイテムを選ぶポイントをご紹介します。
キッチンの隙間収納アイテムを選ぶときのポイント
狭いキッチンを有効活用するためには、隙間収納アイテムが欠かせません。
そこで、こちらでは隙間収納アイテムを選ぶときのポイントをご紹介します。
注目していただきたいのは下記の3点です。
- サイズ
- タイプ・機能・形状
- 素材
【隙間収納アイテム選びのポイント】サイズ
隙間収納アイテムは、どうしても幅に注目してしまいがちですが、奥行きや高さも考慮に入れる必要があります。
設置場所の幅・奥行き・高さがピッタリの隙間収納アイテムを選ぶことが大切です。
無駄なスペースを作りたくないなら、積み重ねができるかどうかもチェックしましょう。
【隙間収納アイテム選びのポイント】タイプ・形状・機能
隙間収納アイテムには、中身が分かりやすいオープンタイプや奥のモノが取り出しやすい引き出しタイプなど、様々なタイプがあります。
他にも、キャスター付きや天板付きなど、機能や形状にも違いが。
実際に収納するものや、自分にとって使い勝手のいい条件のものを選びましょう。
床に設置するのであれば、キャスター付きのアイテムが掃除しやすいのでおすすめです。
【隙間収納アイテム選びのポイント】素材
キッチンの特徴を考えて、水や熱に強い素材のものを選ぶのも重要です。
特に、シンクの周りやコンロ周りに設置する場合は、汚れが落としやすい素材かどうかも検討しましょう。
キッチンの隙間収納アイテムのおすすめアイテム
続いて、隙間収納アイテムのおすすめのアイテムをご紹介します。
いくつかご紹介したアイデアを参考にして選んでみてくださいね。
キッチンにおすすめの隙間収納アイテム6選
では、キッチンの隙間収納におすすめのアイテムを紹介していきます。
わずか幅10.5cmのスマートワゴン

幅10.5cmだと2Lサイズのペットボトルや調味料などを収納するのに便利です。
サイズが豊富で、奥行や高さをキッチンに合わせて選びやすくなっています。
側面は板張りになっているので、隙間に入れてしまうと壁のようになり見た目がスッキリします。
その反面、中身が見えないので、側面のラベリングは必須です。
引き出し式の収納ストッカー

高さが一定なので、2Lサイズのペットボトルは入りません。
半透明なので中身は見えますが、付属のインデックスシールを使えば奥に収納したモノまですぐに分かります。
隙間を使ってゴミを分別できるスリムゴミ箱

10種類の分別用のシールも付属しており、別売りでキャスターとアジャスターの取り付けが可能。
キッチンにゴミ箱を置きたくても設置スペースがなくて困っていた人におすすめです。
スリム型のライスストッカーも便利!

幅10cmのスリム型のライスストッカーならば、わずかな隙間を利用してお米を保管できます。レバーを下げれば1合分のお米が出てきて軽量もラク。
キャスター付きなので、お米の補充も簡単です。
常温保存の野菜にはカゴタイプのストッカーがピッタリ

カゴタイプの野菜ストッカーならば隙間にさりげなく収納できて便利です。カゴなので出し入れもしやすいのも高ポイント。スタッキングもできます。
キャスターが付いているので、野菜クズが落ちても掃除しやすくなっています。
シンクまわりの隙間には突っ張りタイプのキッチンネットを

突っ張りタイプのキッチンネットならば、わずかな隙間でも設置できます。
S字フックでスポンジや計量カップなどを吊るしたり、ラックに食器洗い洗剤を置いたりできます。
直接モノを置かずに済むので、シンク周りの掃除もしやすくなるでしょう。
DIYでピッタリサイズの収納を作るアイデアも
自宅のキッチンに合うアイテムが見つからなかったら、DIYでオリジナル収納を作ってみてはどうでしょうか?
自作のストッカーならばピッタリサイズにできるので、微妙な隙間ができてホコリが溜まることもありません。
また、突っ張り棒を縦に2本立て、ワイヤーネットを結束バンドで留めれば、簡単なキッチンネットができます。
吊り戸棚の上部に突っ張り棒を平行に2本突っ張らせ、その上にワイヤーネットやパネルを乗せれば、簡易ラックになります。
材料は100均でそろえられるので、DIYにチャレンジしてみるのもありです。
キッチンの隙間を活用してスッキリしたキッチンに
キッチンは、食品や調理器具、洗剤や掃除用具など、多くのモノを収納しなければなりません。
「もう収納スペースがない!」と思っている狭いキッチンでも、ちょっとした隙間は見つかるものです。
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