みなさんは、忘れ物をしてしまった、という経験はありますか?
「忘れちゃダメ!」「気を付けよう!」と思っていても、うっかり忘れちゃうことって、ありますよね。
出かける前に慌ててしまって、出先で忘れ物に気づく、なんて方もいらっしゃるのではないでしょうか?
でも実は、そんなお出かけ前の用意をぐっとラクにし、忘れ物を減らす方法があります! 成功の鍵は、「事前のちょっとした対策」をうっておくこと。
出かける前にバタバタしない、忘れ物をしない。
――そのためには、それなりの対処と工夫が必要なのです。
そこで本日は、そんな「お出かけ前のあわただしさを軽減し、忘れ物をぐっと減らす工夫」について、お伝えします。
目次
玄関収納の使い方を見直そう!
財布、定期入れ、携帯電話、家の鍵などの、いつも持ち歩いている物。
忘れ物はなくても、物をどこに置いたか覚えてなくて「出かける際に探すのが大変!」という方も少なくないかもしれません。
我が家の場合、靴をはいて家を出る直前に、「あ、忘れた!」と思い出して家の中に戻ることが多かった物を、「玄関」や「車」に収納しています。
特別意識しなくても忘れることがないように、「嫌でも目につく場所を、定位置にする」という方法です。
玄関収納=靴を置くだけの場所じゃない?
我が家にいらっしゃるお客さまは、玄関の収納を見て驚かれる方が多いです。
それは、半分は靴を収納しているのですが、もう半分はお出かけに関する物などにあてているからです。
こちらは玄関収納の一部です。
ここには、私や夫の外出時に必要な物などを置いています。

- アクセサリー
- いつも身に着けている小物や時計

- カイロ
- マスク
- 日常使いのバッグ
- 母子手帳など
オシャレを諦めない「アクセサリー」の定位置
直前まで家事育児をしていると、アクセサリーなどは家を出る直前に身に着ける方も多いのではないでしょうか。
以前は、クローゼットや洗面室にアクセサリーをしまっていました。
でも気づくのは、靴をはいて家を出る直前!
すると、「靴を脱いでまで取りに行くのはいいや」とおしゃれを諦めてしまう。
・・・なんていう日々が続きました。
おしゃれをあきらめ、それが当たり前になってしまうことで、なんとなく気分は落ち込み、そんな自分も嫌でした。
現在は定位置を玄関に変えたのですが、どんなに忙しくても、靴をはくと同時に思い出し、身に着けられるようになったので、忘れることがなくなりました。
このようにお出かけ直前に忘れがちな物や忘れたくない物を、「意識せずとも目につく場所を定位置にする」。
こうした対策を打っておくだけで、直前にあわてる、忘れ物がないか不安になる、ということが激減します。
お出かけ直前に忘れがちな物や忘れたくない物がある方は是非、玄関収納の使い方や定位置を見直してみることをおススメします。
トランクなど車の収納スペースをお出かけグッズの「定位置」に!
子連れで出かける時は、特にやることや準備することがたくさん!
いつもの持ち物に加えて、子連れだからこそ必要な持ち物もあり、アイテム数は自分一人の時の倍以上あるので大変ですよね。
車でのお出かけが多いなら、助手席周りやトランクなどにお出かけに必要な物を置いておくのもおすすめ。
こちらは我が家の車のトランク内です。

- 園用スリッパ
- ホッカイロ
- マスク
下記の写真に映っているのは、我が家の車の助手席下にある収納スペースです。
ここにもお出かけに必要なものを入れています。

- 生理用品
- おむつ
- おしりふき
- 防災用充電器
そして、最後はチャイルドシートの下。
ここにも、お出かけ時に忘れがちなあるものを置いています。

意外と忘れやすいものNo.1は「靴」
信じられないかもしれませんが、私や夫が忘れやすい物NO.1が息子の靴。
上着や靴を履くのをいやがり、逃げ回る息子。そのため、チャイルドシートに座らせてから靴をはかせようと思うのですが、うっかりと玄関に靴を忘れることが頻発しました。
さらに、休日は夫がいる分、息子の世話について頼りにしてしまうことが多く、普段は忘れないようにと気をつけている意識も低下してしまいがち。
そのため、特に普段よりも靴を忘れやすかったのです。
そこで現在は、車の中を「息子の靴」の定位置にしています。
お出かけに必要な物をセットにしよう
玄関収納以外の場所でもいいので、いつもの週末などお出かけによく使っている物が「セット化」されていると、たくさんのメリットがあります。
特に・・・
- 準備が早い
- 戻すのがラク
- 散らかりにくい
- 忘れ物をしない
「休日お出かけセット」をつくっておくのもおススメ。
我が家の「お出かけセット」実例
我が家の場合、お出かけセットにはこのようなものを入れています。

- おはしケース
- 衣類用圧縮袋
- ミニバッグ
- おむつケース
子どもの「お出かけセット」にも一工夫
子どもが休日にもっていくお箸(はし)は、普段から使い慣れている物を持っていきます。
普段はキッチンが定位置ですが、それでは持っていくのを忘れてしまうことがありました。
そこで、外出用のおはしのケースだけを「お出かけセット」に入れています。
すると、お出かけ前はここを必ず見るので、空のケースがここに入っていることで「お箸をケースに入れて持っていこう!」と思い出すことができるのです。
息子が乳児の時には、「お出かけセット」にミルク粉ケースや哺乳瓶ケースなども、まとめていました。
持ち物リストで「見える化」してみよう
私は小さい頃から忘れ物をしがちなタイプで、毎日のように母から「あれは持った?これは?」「指さし確認しなさい!」と言われているタイプでした。
直前まで覚えていても、何を持っていこうとしていたのか忘れてしまうことも多く、思い出せないまま駅に走って向かう、ということもありました。
そんな忘れっぽい人におススメしたいのは「持ち物のリスト化」です。
我が家では仕事用、登園用、お出かけ用といくつかのパターンを作っています。
入れている場所はバッグのポケットなど。
作り方は簡単で、ダイソーのカードケースに持ち物を書いた紙を、はさんでいるだけです。
特に月曜日は園に持っていく持ち物も多く、あわただしくなりがちなので、日曜日にこのリストを見て、持ち物をそろえ、忘れ物がないかを確認しています。
出産後、物忘れがひどかった時には、夫と一緒にリストを見て、確認してもらっていました。
「係」を作って名もなき家事を手放そう
どれだけ事前に色々と準備していても、やっぱりお出かけ前は他にもやる事が多くてバタバタしてしまう。
そんなときは、普段の家事やお出かけ前にしている事などについても見直してみましょう。
「持ち物そろえ」など、お出かけの準備は、名もなき家事の一つ。
とても神経を使うにも関わらず、お出かけの持ち物をそろえる役はママ1人だけ、なんていうご家庭も多いのではないでしょうか。
お出かけ前のイライラをなくすために
我が家も、出かける前から持ち物をそろえたり、家事をしたり、やることが多く神経も使うので、いつもいっぱいいっぱい。
出かける前から猛烈に不機嫌でした。
そんなストレスを撃退するためにも、家族にどんどんお仕事をふっていきましょう!
自分のことは自分でやってもらい、家のこともやってもらえるようにするのです。
家事分担のハードルを越えてみよう
よくお客様から伺うお悩みで、「夫や子どもができる気がしません」というものがあります。
しかし諦めてしまっては、ずっと「持ち物そろえ」はママがやることになってしまいます。
長い目で見た時に、みんなができるようになるには、最初は時間がかかっても、後の自分をラクにしてくれます。
仕事も同じで、誰か一人にしかできない仕事が多すぎる会社は成長しませんよね。社員研修という時間や手間があってこそ、後の成長が見込めます。
以前、私は小学校の教員をしていたのですが、小学校の学級(クラス)でも同じです。小学校では担任が1日出張することがあっても学級が回るほど、子どもたちに根気よく教えていきます。
○○係作戦で、家事の分担に成功!
さて、我が家の家事分担方法ですが、リスト化したものに「○○係」と名前をつけ、ポストカードに書きます。
それをテーブルに並べ、家族を呼びました。
今私が困っていること、自分の管理能力をこえていて手伝ってほしいと思っていることを伝えました。
そして、この中から手伝えるものはあるか、聞いてみました。
すると、当時3歳だった娘が、「みーちゃん、全部やれるよ!お手伝いする!」と言ってくれたんです。(この時点では、もともと「人に指図されるのは嫌い」と宣言している夫は、黙っていました)。
1つずつ、どんな仕事か娘と一緒に確認していったのですが、3歳の娘では明らかに難しいものがあることが分かりました。
そこで、娘から夫に「パパ、しょうちゃん(当時0歳の息子)の『お世話がかり』と『公園持ち物がかり』は難しいから、お願いできる?」と一言あり、手伝ってもらうことに成功しました!
「子どもでもできること」と「大人じゃないとできないこと」で、最初からリスト分けしていたことが功を奏したのです。
この係作戦は、当日から効力を発揮し、私の家事や「持ち物そろえ」の負担は激減しました!
自分一人でやる覚悟より、見守り続ける覚悟
さて、先ほどの「○○係」による家事の分担作戦ですが、最初は障害もありました。
それは、当時3歳の娘にとって、「気分にムラがあること」「そもそも、やり方が分からない、難しいということ」。
仕事をお願いしたら、それで終わり!というわけでは、もちろんありません。
大事なのは、子どもや夫ができるように、続けられるように声をかけ、見守りつづけていく、というマインドです。
成功の秘訣は、教員時代にも叩き込まれた3つのこと。
「まずは自分が子どもにやってみせてから、子どもにやらせてみる」
「失敗したらもう一度、自分がやってみせる」
「できたらほめ、応援しつづける」
というものでした。
「電気の消し忘れ」をなくすための解決策
3歳の娘にとって難しく、何度やっても上手くいかないことは、娘と解決策を一緒に考えました。特に「でんきがかり」は一見簡単そうなのですが、実際には消し忘れがたくさんありました。
そこで。
1.消し終わったら、私のところに「係カード」をもってくる。
2.私がリストを読み上げ、一緒に確認をする。
・・・という方法で落ち着きました。
私が教員時代も今も念頭に置いているのは、一人で抱え込んで全てやってしまうわけでも、丸投げするわけでもなく、「一緒にやり、見守り続ける」というスタンス。
続けられるように声を掛けながら見守ることで、少しずつ回数を重ねるごとに、子どもの「できること」が増えていきます。
そうすれば、子どもに一生ものの生活力がつき、ママ自身もラクになっていきます。
バッグの中身を「見える化」してみる
他にも、日常の忘れ物をなくすために出来る対策はたくさん!
取り入れてみることで、日々の忘れ物ストレスが激減する工夫は色々とあります。
たとえば。
バッグの中が、小物でごちゃごちゃしているなら、中身の物が分かりやすいポーチに入れかえるのもおススメ。
我が家ではダイソーの透明ポーチが大活躍しています。
また、ポーチにタグをつけたり、ラベリングするという方法も。
バッグ本体にラベリングする、なんていう方法も!
いつも入れる物や入れる場所が違うと、忘れ物や探し物に悩まされます。
そうならないためには、どこに何をしまうか「見える化」しておきます。
こうしておけば、鞄に入っている物が一瞬で把握できます。
中に何が入っているか分からなくて出先で慌てる、なんてことも防いでくれますよ。
玄関収納の見直しと工夫で忘れ物防止
それでも、やっぱり忘れ物するかも…と心配な方には、思い切って、こんな方法はいかがでしょう?
絶対に忘れたくない物がある場合は、それを玄関ドアに貼り付けたり、ドアノブにぶら下げたり、靴の中に入れてしまう、という方法もあります。
「なるべく持ち物を減らす」、「前日に準備しておく(イメージしておく)」など、できる工夫はとことん取り入れて、忘れ物を防ぎましょう!
意識して能動的にやらなくてはいけないことは、人によって向き、不向きがあります。
自分の行動のクセを知り、意識しなくても気づけるように、事前の対策をうっておくと、お出かけ前に慌てず、忘れ物を減らすことができますよ。
是非、自分に合った方法がないか試してみてくださいね。
