非常時の水問題を解決!防災用ウォータータンクの選び方とポイント

キャスター付きのウォータータンク

災害が発生すると、電気、水道、ガスのライフラインが止まり、生活に支障をきたします。
その中でも、生きていくうえで必要な「水」の確保はとても重要です。

ここでは、普段から防災用の水を入れ保管できるウォータータンクの重要性や選び方のポイント、おすすめのアイテムなどをご紹介します。

まだ、準備していないという方は、いざというときに困らないためにも、日ごろから備えておくことをおすすめします。

ウォータータンクとは?

ウォータータンクとは?
ウォータータンクは、「水タンク」や「給水タンク」、「ポリタンク」などとも呼ばれる、水を入れるための容器です。
キャンプなどのアイテムとして知られていますが、防災用のグッズとしてもとても重宝するアイテムです。

一般財団法人消防防災科学センターの調査結果によると、震度6(6弱)以上の地域の被災経験者504人の62.3%が、大地震などの災害に備えて用意しておいた方がよいと思うものとして選びました。

こうしたことからも、ウォータータンクが、災害時に必須のアイテムであるということがわかります。


※参考:一般財団法人消防防災科学センター『大地震被災経験者に聞く「被災時にあってよかったもの」調査』検索日2021/4/18

ウォータータンクの主な種類

ウォータータンクには、ソフトタイプとハードタイプの2つの種類があります。それぞれの特徴、メリットなどをご紹介します。

コンパクトに収納できるソフトタイプ

ソフトタイプのウォータータンク
ソフトタイプの最大の魅力は、小さくコンパクトになることです。タンク自体が柔らかい素材で作られているので、折りたためば、スペースを取らずに保管することができます。また、とても軽く持ち運びにも便利です。

ただ、タンク内の水が少なくなってくると、自立が難しくなり倒れてしまう可能性があるので、置き方には注意しましょう。

コンパクトにしまえるソフトタイプのウォータータンクは、他の防災グッズと共に、普段から手元に置いておくようにしましょう。

アウトドアでも使いやすいハードタイプ

ハードタイプのウォータータンク
ハードタイプのウォータータンクは頑丈に作られているので、少し乱暴に扱っても壊れるといった心配がありません

タンク自体が硬い素材で作られており、中の水が少なくなってきてもしっかりと自立し、給水もスムーズに行えます。

空のハードタイプのウォータータンクは、高い浮力が得られるため、水害の際に「浮き」として使い、命が助かったということもまれにあります。

ただし、ハードタイプのウォータータンクはかさばるので、保管するのに場所を取ってしまうというデメリットも。

タンク自体もソフトタイプに比べて重いので、水を入れると持ち運びづらいということも頭に入れておくとよいでしょう。

ウォータータンクが災害時に役立つ理由

ウォータータンクはなぜ必要なのか
先ほど、被災者の約6割が、「ウォータータンクがあってよかった」と感じたことをご紹介しましたが、ウォータータンクは災害時に一体どのように活躍するのでしょうか?
ここでは、ウォータータンクが災害時に役立つ理由について詳しく解説していきます。

災害発生時から3日間を生き抜くための必須アイテム

地震や洪水などの災害が発生すると、ライフライン(電気、水道、ガス)が止まり、水道が断水したり、電気が止まってトイレが流せなくなったり、水に関する問題が様々起きます。

内閣府が発表した資料では、東京で大規模地震が発生した場合、被害地域の95%の上水道が復旧するまで、約30日必要だと予測されています。

一方で、給水車などによる応急給水は、災害発生から4日後に、被害全域の約95%をカバーすると予測されているので、少なくとも、最初の3日間分の水は、自分で何とか確保する必要があります。

そうした災害時の水の確保に大活躍するのが、防災用のウォータータンクなのです。

3日間に必要とする水の量ってどのくらい?

防災に役立つウォータータンクの容量は
普段から災害に備え、最低3日分の水をウォータータンクで備蓄しておけば、いざというときに、水の確保に苦労する心配が少なくなります。

また、備蓄していた水がなくなり、避難所などの給水拠点で給水を受けるときも、ウォータータンクに入れれば、そのまま水を貯めておくことが可能です。

災害時には、人は「約3リットル/日」の水が必要だといわれています。飲み水、生活、衛生面にかかわるものなど、様々な用途で使います。

水を備蓄しておく際には、家族全員が3日分必要な量を備蓄しておけば安心です。

災害3日間で必要な水の量
約3リットル/日 × 家族の人数 × 3日分

本来は、すべての量の水を貯めておける大容量のウォータータンクで備蓄しておけばよいのですが、自宅の保管スペースの確保という問題があります。

また、大容量のウォータータンクは、水を入れるとかなり重くなり、持ち運びができなくなってしまうので、必要となる水量と、ウォータータンクの容量と重さのバランスを考えて選ぶと安心です。


※参考:東京備蓄ナビ『被災地の教訓から考える災害に備えた備蓄 これがあれば重宝する』検索日2021/4/19
※参考:内閣府首都直下地震対策専門調査会(第15回)『事務局説明資料2』検索日2021/4/19

ウォータータンク選びのポイントは?

防災用のウォータータンクの重要性をご紹介してきましたが、ここでは、選ぶ際のポイントを7つご紹介します。

【ポイント1】容量で選ぶ

先ほど、災害時に必要な水の量は、1日約3リットル/人ということをご紹介しました。

これを目安にして、家族全員が約3日困らない容量のウォータータンクを選びましょう。

ただ、あまりに容量が大きいものは、水を入れた際に、重すぎて持ち運べないので、10~15リットルぐらいの容量のウォータータンクを、複数準備しておくのもよいかもしれません。

【ポイント2】持ち運びやすさで選ぶ

キャスター付きのウォータータンク
容量と同じぐらい大切なのが、持ち運びやすさです。

水が入って重く、持ちにくいものだと、タンクを持っていた手がすべって体の上に落ち、ケガをしてしまうというトラブルも起きかねません。

そうした心配がないよう、持ち手が付いたウォータータンクを選びましょう。

持ち手が華奢だと壊れてしまう可能性があるので、持ち手の大きさ、太さをチェックすると同時に、持ち手の位置がどこにあるのか確認するようにしましょう。

キャスターが付いているウォータータンクは、楽に持ち運ぶことができるので、合わせてチェックしてみてください。

【ポイント3】水を入れやすいかどうかで選ぶ

ウォータータンクを選ぶ際には、給水口が大きく、水を入れやすい構造になっているかをチェックするようにしましょう。

給水待ちの長蛇の列ができているときなどは、給水の際に、焦って水をこぼしてしまいがちですが、給水口が大きいと、慌てず確実にタンク内に水を入れることができます。

給水口から手を入れてタンク内を洗うことも考慮すると、タンクの給水口の直径が9センチぐらいあると、便利に使えます。

【ポイント4】耐久性で選ぶ

ハードタイプのウォータータンクは、耐久性の心配はあまりありませんが、柔らかい素材で作られているソフトタイプのアイテムは、耐久性もしっかりチェックしたいところです。

災害のときには、がれきや倒れた木の枝などにウォータータンクが引っ掛かり、タンク自体が破損し、使えなくなってしまう可能性があります。

そうしたトラブルがないように、ソフトタイプのアイテムでも、2重や3重構造になっているものを選ぶことをおすすめします。

【ポイント5】収納しやすさで選ぶ

収納しやすいウォータータンク
自宅や避難所などでウォータータンクを保管する際に重要になるのが、コンパクトに収納できるかということです。

かさばるウォータータンクは、プライベートな空間が少ない避難所などで保管するのに、かなり気を使いますよね。普段家で保管する際も、かなりのスペースが必要になります。

そうした心配を解消するのは、折りたたみやすく、どこでもコンパクトに収納できるソフトタイプのウォータータンクです。

他の防災グッズと一緒に収納しておけば、災害の際に忘れる心配もありません。

【ポイント6】衛生面で選ぶ

災害の時は、頻繁にウォータータンクを洗えず、タンク内で菌が繁殖してしまう可能性があります。

抗菌素材でできたウォータータンクを選べば、そうした心配を軽減できます。また、タンクの水を飲み水として使うときも、安心して使えます。

災害時だからこそ、健康の維持は不可欠です。水当たりや食中毒などで、体調不良にならないためにも、抗菌素材でできたウォータータンクを選ぶことをおすすめします。

【ポイント7】蛇口付きタンクかどうかで選ぶ

コックつきのウォータータンク
ウォータータンクの給水口についている蛇口のことを「コック」と呼びます。

コックが付いていると、必要な量だけ水を出せますが、付いていないと、水量を調節できず、必要以上に水を使ってしまったり、こぼしてしまったりする可能性があります。

蛇口付きタンクは、中の水が少なくなってくると、コックからの水の出が悪くなる場合があります。これはタンク内の水の量が減り、水を外に出す水圧が弱くなるため起こります。

タンクに「エア抜き」機構がある商品を選べば、そこからタンク内に空気を取り込み、圧力を適正にしてくれるので、コックからスムーズに給水することができるようになります。

ソフトタイプの防災用ウォータータンクおすすめ

これまで、ウォータータンクの種類や、選び方のポイントなどをご紹介しましたが、ここでは、ソフトタイプのおすすめ防犯用ウォータータンクを3つご紹介します。

抗菌仕様で安心!広口で使いやすいウォータータンク

抗菌仕様の蛇口付きタンクで、給水口が広いのが特徴です。
容量16リットルと少し大きめですが、着脱可能なショルダーベルトが付いているので、持ち運びは簡単です。

片手でも操作できるコックが付いているので、飲料水用のアイテムとしても活躍します。

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持ち運びやすい水タンク

「持ち運びやすさ」にこだわった、ソフトタイプのアイテムです。
10リットルと容量は小さめですが、持ち手が付いていて安心して使えます。3重構造の丈夫な素材を使っているので、災害時でも安心して使えます。

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折りたたみできるウォータータンク

10リットルと20リットルの容量から選べるウォータータンク。
コンパクトに折りたためるので、持ち運びが便利なだけでなく、どこにでも収納できるというメリットがあります。

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ハードタイプのウォータータンクのおすすめ

ハードタイプのおすすめウォータータンクは以下の3つです。

収納性にもすぐれたコック付きウォータータンク

必要な量だけ水を出せる、蛇口(コック)が付いたウォータータンクです。
大きいキャップの裏側にコックを収納できるようになっているので、持ち運ぶ際に、どこかにぶつけてコックを壊してしまう心配がありません。

大容量の20リットルと10リットルの2種類ありますが、女性や小さなお子さんが持ち運ぶことを考慮すると、10リットルのタイプを複数持ってもよいかもしれません。

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キャスター&コックつきウォータータンク

「ウォータータンク Nタイプ コック付き」にキャスターが付いたタイプで、容量20リットルと、10リットルの2サイズから選べます。

キャスター付きなので、女性やお子さん、ご高齢の方でも、水がたくさん入っている状態でも移動させやすくなっています。

大きいキャップの上に、コックからの水の出が悪いときに使う「エア抜き」が付いています。それを回せば、コックからスムーズに給水できます。

キャプテンスタッグ「ボルディー ウォータータンク」

抗菌仕様が特徴のハードタイプのウォータータンクです。
給水口が大きく水を入れやすいだけでなく、持ち手も握りやすく、とても使い勝手がよいアイテムです。

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いざという時に備えて

防災用にペットボトルのミネラルウォーターを常備している方は多いかもしれないですが、断水時に必要となるのは飲料水だけではありません。
災害が起きたときだけでなく、万が一に備えて日頃からウォータータンクに水を溜めておくということも大切です。

水道水をウォータータンクに備えておく場合は、3日を目処に水を入れ替えると安心です。
保管する際には、直射日光の届かない涼しいところに置いておきましょう。

災害は突然やってきます。
いざというときに困らないように、まだお持ちでない方は、防災用のウォータータンクを準備しておくことをおすすめします。
 
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