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ベビーカー用扇風機の使い方

ベビーカー用扇風機はどう取り付ける?安全に固定するためのポイント

おでかけ

気持ちよく晴れた日は、できるだけ赤ちゃんとお散歩をしたいものですよね。
赤ちゃんは大人より熱中症や脱水症状を起こしやすいため、お出かけの際には特にしっかりと対策をしておく必要があります。
赤ちゃん向けの熱中症対策グッズにはさまざまな種類がありますが、手軽に使えるベビーカー用の扇風機などを検討している方も多いのではないでしょうか。
一方で「危なくないか」「取り付け方がわからない」などの心配も。

そこで今回は、お出かけでも家の中でも手軽に使える小型の赤ちゃん向け扇風機についてご紹介します。
しっかりと取り付ける方法や固定方法、ベビーカー以外での便利な使い方についても、くわしく解説していきますね。

2児の母とライターを兼任する30代主婦。ワーキングマザーとして生活を便利にする裏技や、あると助かる雑貨・贈って喜ばれるギフト商材の記事執筆などを中心に活動中。さまざまな生活アイテムに関するメリット・デメリットを分かりやすくご紹介しています。

ベビーカー用扇風機は本当に必要?危険じゃない?

ベビーカー用扇風機

赤ちゃんとのお出かけに欠かせない、ベビーカーやチャイルドシートに取り付けできる便利な小型扇風機。「ベビーカー用扇風機」とも呼ばれます。

ベビーカー用扇風機が必要な理由とは?

赤ちゃんをベビーカーに乗せている状況では、抱っこしている状態よりも地面との距離が近く、地表の熱や照り返しの影響を受けやすいと言われています。
例えば、高さ1.5メートルで気温32.3度の場合、50センチの位置では35度を超えるという環境省のデータもあります。
日よけカバーなどを使用しているとベビーカーの内側に熱や湿気がこもりやすくなるため、熱中症のリスクはさらに高くなります。
そんなとき「ベビーカー用扇風機」を使えば、ベビーカーに熱や湿気がこもらないよう風通しをよくすることができます。

ただし、赤ちゃんや小さな子どもは汗腺(かんせん)機能が未発達。
長時間、直接風が当たると、冷えすぎたり脱水を起こしたりといった危険もあります。
水でぬらした帽子に風を当てる、短時間で切りあげるなどの工夫が必要です。
くわしくは「ベビーカー用扇風機を効果的に使うために」の項目でくわしく解説しますね。

ベビーカー用扇風機は危険?けがをする心配は?

ベビーカーに取り付けた扇風機が落下したり、指が挟まったりなど、赤ちゃんがけがをしないか心配という方もいらっしゃるでしょう。
こちらについては、正しい取り付け方を知っておく必要や、けがをしない安全設計のアイテムをきちんと選ぶ必要があります。
次の項目でご紹介する、アイテム選びのポイントもしっかりとチェックしてみてください。

安心なベビーカー用扇風機を選ぶための3つのポイント

ここでは、赤ちゃんとのお出かけでも安心して使えるアイテムを選ぶために、押さえておきたいポイントをお伝えします。それぞれの特徴も載せておきますので、参考にしてくださいね。

【ポイント1】安全性に配慮した設計・素材を選ぶ

ベビーカー用扇風機を選ぶためのポイント

デザインや取り付け場所に気を付けていても、赤ちゃんが触ってしまうかもしれない可能性は捨てきれません。
万が一手が触れてしまっても怪我をしないように、羽根なしや羽根に柔らかい素材を使ったものなどを選びましょう。
中には赤ちゃんの小さな指が入らないように、目の細かい骨組みを採用した扇風機もあります。
これらのように安全性に配慮してあるものを選べば安心ですね。

【ポイント2】あえて地味なデザインを選ぶ

ベビーカー用扇風機を選ぶためのポイント

赤ちゃんや小さな子どもは興味がわくものに手を伸ばします。触らないようにするためには、あえて目立たない色や形を選ぶことが大切です。
目を引く色や可愛いデザインのものを選びたい気持ちは分かりますが、ここはグッとこらえて、赤ちゃん身の安全を優先しましょう。
色であればモノトーンや茶色、形であれば四角や丸、柄やイラストなどのないシンプルなデザインを選ぶと良いですよ。

【ポイント3】風量を調節する機能付きを選ぶ

ベビーカー用扇風機を選ぶためのポイント

体温調節機能が未発達な赤ちゃんに、強い風を当てるのは危険です。大人にはちょうどよい風量でも、赤ちゃんにとっては強すぎるという場合も。
大人も一緒に使えるものを探す場合は、風量調節機能や、やさしい風に変えられる機能があると安心です。
また、首振り機能があれば、風が1か所に当たりすぎるのを防げます。

ベビーカー用扇風機を安全に取り付ける方法

次に、ベビーカー用扇風機を安全に取り付ける方法と使い方について見ていきましょう。
快適度をアップさせるためのポイントは「効果的な場所」に取り付けること。
ベビーカーでもチャイルドシートでも「効果的な場所」に取り付けることで風のあたる位置や温度などが変わってきます。
これらを踏まえた上で、ベビー用扇風機の使い方のポイントをくわしく見ていきましょう。

気温が35度を超えると要注意

また、世界保健機関(WHO)は、酷暑時の健康を守るガイドラインとして「気温35度以上の場合、扇風機では熱関連の病気を防ぐことができない」としています。
より地面に近いベビーカーに乗った赤ちゃんや子どもの位置で気温が35度を超えるときは、扇風機に頼らず涼しい室内に待機するなどの注意してください。

【使い方1】赤ちゃんに近づけすぎない

ベビーカー用扇風機の使い方

扇風機の位置が近いと強い風が当たり、身体が必要以上に冷えすぎたり、赤ちゃんが興味を持ってしまう原因に。
触って落下し、壊れてしまったということにならないためにも、赤ちゃんの手が届きにくい場所に設置しましょう。

【使い方2】前から顔に当てない

ベビーカー用扇風機の使い方

扇風機の風を前から当てると、肺の機能が未発達の赤ちゃんは息苦しくなってしまうことがあります。快適に過ごさせてあげるためにも、赤ちゃんの顔の前に扇風機を設置するのは避けましょう。
どうしても前方から風を送りたい場合は、十分な距離を取り、手をかざしてみて、緩やかに風が当たっているか確認してくださいね。

【使い方3】ベビーカーの上部から風が当たるようにする

ベビーカー用扇風機の使い方

ベビーカーの下から風を送ると、アスファルトなどで熱くなった空気を送ってしまうことになります。
涼しくしてあげたいのに、これでは逆効果。
なるべく高い位置に設置して、地表付近から立ちのぼる熱気を退けるのがポイントですよ。

ベビーカー用扇風機

その他、ベビーカーの日よけの部分「幌(ほ)」に開閉式の窓がついている場合はそちらから風を送っても良いでしょう。
熱がこもりがちな内部の空気を換気することができます。
その際は、扇風機が万が一赤ちゃんに落下したりしないよう、しっかりとした固い部分「幌(ほ)の枠」に扇風機を取り付けて動かないように固定してくださいね。

ベビーカー用扇風機をしっかり固定するには

ベビーカー用扇風機の取り付け方はそれぞれのアイテムによって異なりますが、一般的にはクリップなどで挟んで取り付けるタイプが多いです。

グリップタイプの扇風機を固定するなら


クリップが大きいものだと広い範囲をはさめるので安定する、小さいものだと狭い場所でも取り付けられるといった特徴があります。

ベビーカー用扇風機をしっかり固定するには

クリップタイプで気を付けたいポイントは、クリップよりも羽根が付いた本体部分が重たいため、ベビーカーや車で使う際、移動するときの振動で斜めにズレてくることもあるということです。
ズレてしまうと、せっかくの風が当たらず効果的に使えないことも……。
クリップの内側に溝が施されていたり、ラバー素材などの滑り止めが付いているものだと安心ですよ。
お持ちの扇風機のクリップに不安がある方は、結束バンドなどを使ってしっかりと固定しておきましょう。

車内で使うなら

車でベビーカー用扇風機を使ってみた

ベビーカー用扇風機はチャイルドシートに取り付けることもできます。
また、車内で使う場合は、座席のヘッド部分やドア上部のグリップに取り付けると、エアコンで冷えた空気を赤ちゃんに送ることができますよ。

クリップタイプ以外の小型の扇風機を使うなら

手持ちで扇風機を使いたいという方は、取り付け用の部品と本体が分かれている扇風機もありますので、そちらをチェックしましょう。
そのほか、抱っこひも派でも使える小型の扇風機も販売されています。
エルゴなどのポケット付き抱っこひもをお使いなら、ポケットに扇風機を設置することで、赤ちゃんだけでなくお母さんにも風が当たります。
夏の抱っこは親子ともに暑いので、これだと快適ですよね。
扇風機の風で温度が下がっていることをお母さんも体感できるので、冷えすぎ防止にも役立ちます。

ベビーカー用扇風機を効果的に使うために

<p>ひんやりカドリー ベビーカーシート 保冷剤2個入り</p>

ひんやりカドリー ベビーカーシート 保冷剤2個入り

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ベビーカーの中は、想像以上に熱気がこもり、大人よりも地表からの熱を受けやすくなります。
保冷剤をタオルに包んでベビーカーの背中部分やお尻の下に入れたりと、ベビーカー用扇風機を取り付ける以外にも、可能な限りの熱中症対策をするように気を付けてください。


また、ベビーカーや抱っこひもに設置できる保冷シートもあります。
扇風機と合わせて使うと、さらに冷感効果があがりますよ。

ベビーカー用扇風機で夏のお出かけを安全に楽しく

日々の気分転換やピクニックなど、赤ちゃんにとってもお出かけは楽しみのひとつです。
暑い日は扇風機や冷感グッズでしっかりと対策をして、安全で快適に過ごせるよう配慮してあげたいですね。


参考資料

Newsweek「WHO『35度以上は扇風機で熱中症を予防できない』 と注意を促しているが…..」検索日2022/7/1

一般財団法人 日本気象協会 熱中症ゼロへ「こんな人は特に注意!「子ども」検索日2022/7/1

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