楽しくBBQやキャンプをした後の困りごとと言えば、使った後の炭の処理ですよね。
キャンプで安全に炭を処理するにはどうしたらいいの?
などの疑問をお持ちの方は多いはず。
そんな時、ぜひ活用して欲しいアイテムが火消し壺です!
火消し壺は、使用後の炭を入れてフタをするだけで安全かつ簡単に消火ができ、使った後の炭を消し炭としても再利用できる優秀なアイテム。
火消し壺があるだけで、安心してキャンプやBBQをスマートに楽しむことができます。
今回は、そんな火消し壺について、正しい使い方や選び方、おすすめのアイテムなどご紹介します!
目次
火消し壺ってなに?使うメリットは大きく3つ
火消し壺とは、使用した炭を安全に消火するためのアウトドア用品です。
フタで密閉して空気を遮断することで簡単に消火でき、そのまま炭を持ち帰るにも役立ちます。
地味にも思えるアイテムですが、一度使ったらなくてはならない存在になること間違いなしの超便利アイテムです!
そんな火消し壺には、次のようなメリットがあります。
- 安全に火の後始末ができる
- 後片付けが簡単
- 消火した炭は再利用できる
メリット【1】安全に火の後始末ができる
BBQの後、使用した炭に水をかけて消火している人はいませんか?
熱された炭に水をかけると蒸気や灰が舞ってしまい、火傷の原因にもなる危険な方法なのでNG!
炭が燃え尽きるまで待つという方もいますが、キャンプでの就寝前や出かける時などに火が消えるまで火の番をしなくてはなりません。
使った後の炭の火の番をするのを手間に感じたり、時間の無駄と感じている方も多いかと思います。
しかし、そのまま炭を放置すれば、火災や山火事を起こしてしまうというリスクがありますよね。
そんなお悩みを解消できるのが火消し壺です。
火のついた炭を火消し壺に入れてフタをするだけでOK!
空気を遮断することで、その場で安全に火の後始末ができます。
メリット【2】後片付けが簡単!
キャンプやBBQで面倒なのが後片付けですよね。
コンロに水をかけて消火をした場合、後片付けは悲惨なことになりますし、火が消えるまで待つには時間がかかります。
火消し壺を活用することで、地面や周囲を汚すことなく片付けできます。
後始末も楽になり、撤収時間も短縮することができます。
メリット【3】消火した炭は再利用できる
火消し壺に入れて消火した炭は消し炭と言って再利用できる炭に生まれ変わります。
使用した炭を火消し壺に入れて消火し、そのまま保管するだけで、次の機会に使用する時には消し炭になっています。
消し炭は一度燃えていることによって非常に燃えやすく、火おこしがグンと楽になるのが魅力!
繰り返し同じ炭を利用できるので、エコにも節約にもつながりますね♪
【素材・密閉性など】火消し壺を選ぶときのポイント
火消し壺は、各メーカーから様々なアイテムが出ていますが、どのようなポイントで選べばよいか紹介していきますね。
- 素材
- フタの密閉性
- 持ち運びやすさ
- 脚の有無
- 火起こし機能が付いているか
それぞれ詳しく見ていきましょう。
火消し壺の選び方【1】素材
火消し壺の素材は大きく分けて、「金属(アルミ、ステンレス、スチール)」と「陶器」の2種類があります。
金属製火消し壺の特徴と注意点
金属製は、軽量で耐久性が高いのが特徴です。
持ち運びに適しているので、キャンプなど出先で使用することが多い方は金属製を選ぶとよいでしょう。
しかし、金属製は熱伝導性がよいという特徴もあります。炭を入れたばかりの火消し壺は、ヤケドに注意が必要です。
金属製火消し壺を選ぶなら、熱くなりにくい持ち手が付いているものを選ぶことをおすすめします。
陶器製火消し壺の特徴と注意点
陶器製の火消し壺は、趣きや雰囲気を大切にしたいという方におすすめ。
炭を入れても熱くなりにくいという特徴も魅力的なポイントです。
しかし、重くてフタの密閉性も低いことから持ち運びには不向きです。
自宅の庭やガレージでBBQを楽しみたい方に向いているでしょう。
火消し壺の選び方【2】フタの密閉性
フタの密閉性は、消火のしやすさや転倒時の安全性に関わる大事なポイントです。
密閉度が高い方が早く消火することができます。
火消し壺のフタには
ネジ式は熱の影響で開けにくくなる場合があるため、初心者には不向きです。
使い終わった炭を車で持ち帰ることを考えている方は、灰や煤が車内や他のアウトドア用品に付かないようにしたいですよね。
そのためにも、しっかりフタが密閉して炭や灰がこぼれない構造のものを選ぶことをおすすめします。
火消し壺の選び方【3】持ち運びやすさ
キャンプやBBQ場で火消し壺を使うことが多い場合、持ち運びやすさもチェックしましょう。
持ち運びやすさを重視する場合は、「軽さ」に注目。
炭が入った状態でも軽量で、持ち手がしっかりしているものを選ぶことをおすすめします。
火消し壺の選び方【4】脚の有無
火消し壺の底は炭火を入れることで熱くなり、置き場所によっては芝や床を痛めてしまうこともあります。
自宅の庭など、火消し壺を置く場所の傷みを気にする場合は、脚付きの火消し壺を選びましょう。
一方で、脚付きの火消し壺には転倒リスクが伴います。
小さなお子さんがいるご家庭などは、脚のないタイプを選ぶことをおすすめします。
火消し壺の選び方【5】火起こし機能が付いているか
火消し壺には、火を消すだけでなく、火起こしもできる一台二役のタイプもあります。
再利用した消し炭をそのまま火起こしにも使えるので、とっても便利です!
火起こしが楽にできる上、安全に火の処理ができるため、キャンプやBBQ初心者の方はぜひこちらのタイプをおすすめします。
おすすめの火消し壺5選
火消し壺の選び方が分かったところで、おすすめの火消し壺をいくつかご紹介します。
LOGOS(ロゴス)|ポータブル火消し壺
ファミリーサイズのポータブル火消し壺です。
フタがネジ式になっているため、万が一倒れてしまった場合でもこぼれる心配がなく、車に積んでも安心して運ぶことができます。
他にはないシンプルでスタイリッシュなデザインも◎
アウトドア用品はとことん見た目にも機能にもこだわりたいという方におすすめなアイテムです。
CAPTAIN STAG(キャプテンスタッグ)|大型火消し壺 火起こし器セット
火消し壺と火起こし器がセットになったキャンプ初心者にも安心な火消し壺です。
大型サイズなので、友人たちとのBBQや家族でのキャンプに大活躍間違いなし!
フタを抑えるためのストッパーは、火消し時には底面のスタンドとして活用でき、どんな地面でも選ばずに使えるのが嬉しいポイント!
火消し壺に収納した使用済みの炭は次回そのまま消し炭として再利用でき、利便性も高い優秀アイテムです。
グリーンライフ(GREEN LIFE) |火起こし兼用火消し壺
こちらも火起こしと火消し壺が一体型のアイテム。
準備から後始末までこれ一台で済むので、気軽にBBQを楽しむことができます。
こちらの特徴は、煙突効果を利用して誰でも簡単に火起こしができる上、後片付けも上下のフタを密閉すれば消火がスムーズにできること。
手軽に使い勝手のよい火消し壺を探している方にピッタリのアイテムです。
KANEYOSHI|炭火消し壺 夏目火消
「三河土」と呼ばれる良質な赤粘土を使用して作られた火消し壺です。
壺の中に密閉し、炭を安全・確実に消火して消し炭が作れます。
持ち運びには不便ですが、お庭でBBQを頻繁にする方や七輪で炭火料理を楽しむ方におすすめしたいアイテム。
陶器のため、火傷の心配なく使用できます。
和の雰囲気を楽しみたい方にはぴったりの火消し壺です。
SOTO(ソト)|デュアルグリルST-930
コンパクトな多機能バーベキューグリル。
BBQを楽しんだあとは、フタをして密閉するだけでそのまま火消し壺になり30分で消火が可能です。
卓上で使用できるバーベキューグリルは、網焼き・鉄板焼きの両方が楽しめる本格派!
お庭やベランダで使用できて安全に火の処理ができるため、気軽におうちキャンプや少人数でBBQを楽しみたい方におすすめです。
値段は張りますが、その分愛着を持って永く使えるアイテムとなってくれるはず!
簡単だけど正しく使おう!火消し壺の使い方と注意点
火消し壺の使い方は、使い終わった炭を入れてフタをするだけで至ってシンプル。
しかし、正しく使うにはいくつか注意するポイントがありますので、注意点を交えながら、正しい使い方を紹介します。
火消し壺の正しい使い方の手順
- 使い終わった炭を火消し壺の中に入れる
- フタを閉める
- フタをしたら1時間以上は開けないようにする
- 冷めたことを確認したら、フタをしっかり閉める
注意点を交えながら、さらに使い方を詳しく解説します。

使い終わった炭は、1本ずつトングを使って火消し壺の中に入れましょう。
炭をいっきに流し込むことは危険ですので、絶対にNG!
火のついた炭は熱いので、軍手などをしてしっかりガードし、ヤケド対策も忘れずに行いましょう。
このとき、炭を隙間なくたくさん入れた方が壺の中の空気が少なくなり、消火も早くなります。

入れ終わったらフタを閉めます。
ここで注意したいのが、フタはしっかり閉めきらないことです。
なぜかと言うと、炭が冷めると壺内の気圧が下がるので、フタが開かなくなる恐れがあるため。
炭が熱いうちは、緩めにフタを閉めておくようにしましょう。
せっかく火が消えかかっているところでフタを開けてしまうと、酸素が入り再熱してしまいます。
また、芝生の上など地面に影響があるところは避け、砂地などに置くか、スタンドを使用しましょう。
持ち帰った炭は消し炭として再利用可能です。
いらなくなった炭や灰はどこに捨てる?
いらなくなった炭や灰は正しく処理をすることが大切。
キャンプ場に灰捨て場がある場合は、完全に消火したことを確認してから捨てさせてもらいましょう。
マナーを守って火の後始末を行うことが鉄則です。
正しい炭の捨て方はこちらで詳しくご紹介しているので、ぜひこちらも参考にしてくださいね。

火消し壺の代用品の選び方とおすすめアイテム
火消し壺は重宝しますが、年に1回か2回くらいしかBBQをしない方もいらっしゃると思います。
火消し壺の代用ができるものがあれば、なるべく買わずに済ませたいという場合もあるでしょう。
そこで、身の周りにあるもので火消し壺の代用品になるアイテムや、その選び方をご紹介します。
火消し壺の代用品を選ぶポイント
火消し壺の代表品を選ぶときは、以下の2つのポイントに注意しましょう。
- 密閉できること
- 耐熱性があること
ポイント【1】密閉できること
火消し壺はフタをして酸素をなくすことで火が消える仕組みです。
中にいつまでも酸素が残っている状態だとなかなか火が消えないので、密閉できるフタ付きのものを選ぶことがポイントです。
ただし、完全に密封してしまうのは危険な場合があるため、少しフタを開けておく、ゆるめておくなどの工夫が必要です。
ポイント【2】耐熱性があること
使い終わった炭は非常に高温になっているため、熱に弱い代用品を使用してしまうと、容器が溶けたり破損してしまう恐れがあります。
火災などにつながる危険性もありますので、代用品は必ず耐熱性があるものを選びましょう。
火消し壺の代わりになる!おすすめ代用品
上記のポイントを踏まえて、火消し壺になるおすすめの代用品を紹介します。
- お菓子の缶
- オイルポット
- 土鍋
「お菓子の缶」を火消し壺の代わりに使う
クッキーやおせんべいが入っていた大きめのお菓子の缶って、なかなか捨てられずにとっておいてしまいますよね。
このお菓子の缶を火消し壺に代用できます。
使い方は、缶の中に炭を入れてフタをするだけです。
ただし、缶は熱を通しやすい性質があり高温になるため、火傷には十分に注意する必要があります。
「オイルポット」を火消し壺の代わりに使う
揚げ物などに使った油を再度使えるように保存しておくオイルポットですが、こちらも火消し壺の代表品として利用できます。
自宅に古いものがあれば再利用してもいいですし、100均で販売されているオイルポットでも十分使えます。
しかし、100均のオイルポットは容量が小さいため、ソロキャンパー向きでしょう。
「土鍋」を火消し壺の代わりに使う
使わなくなった土鍋が自宅にあるなら、火消し壺の代わりに使うのにおすすめです。
土鍋は耐熱性が高いため、熱い炭を入れても破損することなく安全に使えます。
また、土鍋のほかにも耐熱性のある陶器であれば、火消し壺として代用可能です。
使わなくなった調理器具の再利用もできて、一石二鳥ですね。
火消し壺を使って安全に炭の処理をしよう
ここまで、アウトドアで活躍する火消し壺の利便性について紹介してきました。
安全に火の始末ができる火消し壺。
実は、キャンプやBBQを安全に楽しむには必須のアイテムです。
これからアウトドアを楽しみたいと思っている方や初心者キャンパーの方は、ぜひ火消し壺を活用して、正しく安全に火の始末をしてみてくださいね。

