太陽の光さえあれば、暗いところを明るく照らすことができるソーラーライト(太陽光パネル付きの照明)は、一般的に、ガーデンライトやセンサーライトといった自宅の庭先や玄関・壁などの照明器具として使われます。
デザイン性に富んだアイテムや機能的なアイテムなど種類も豊富で、目的や用途に応じて大活躍するアイテムです。
今回の記事では、ソーラーライトの特徴やメリット、選び時のポイントやおすすめのアイテム12選などを中心にご紹介します。
手軽に使えるソーラータイプのガーデンライトの導入を検討している方々に役立つような情報が満載です。
ぜひ比較してみて、お気に入りを見つけてくださいね!
目次
ソーラーライトとは?

このため、ガーデンライトやセンサーライトのように庭先や玄関、ガレージといった住宅周りの照明として利用されることがほとんどです。
ある意味、かなり用途や目的が限定されているように思われるかもしれませんが、実はソーラーライトは大変便利なアイテムです。
ガーデンライトの魅力 ―庭を明るくするメリットと効果―
ソーラーライトをはじめとするガーデンライトやセンサーライトの魅力は何でしょうか。
まずは、庭先や玄関、ガレージといった住宅周りをライトアップするメリットについて見ていきましょう。
- 防犯性を高める
- 安全で楽しい場所にする
- 住まいや庭を魅力的に見せる
防犯性を高める
明るく照らし出された家や庭は、部外者による不法侵入を防ぐ効果があります。
最近では、「防雨」や「防水」対応になっているアイテムなど、色々な機能を持ったソーラーライトが多数登場しています。
その他にも、防犯効果がある「人感センサー」(赤外線で熱を感知し点灯する機能)や、耐荷重100キロ以上のものなど、AC電源式のライトや電池式ライトと比べても遜色ない、便利な機能を持ったソーラーライトが販売されているのです。
既に防犯対策として玄関先に常時点灯するタイプの照明をつけておられる家は多いかと思いますが、さらに人感センサーつきの照明を設置することで、より安全性を高めることができます。
安全で楽しい場所にする
庭や玄関先などにソーラーライトを置いて足元を明るくすることで、暗闇で躓いたりする心配がなく、転倒防止としてもおすすめです。
バーベキューや花火などのアウトドア活動を庭で楽しみたい場合も、周りに照明があると安心ですし、手元や足元が照らされるので大変便利ですよ。
住まいや庭を魅力的に見せる
ちょっとした明かりで庭を明るくすることで、昼間だけでなく夜間においても庭の風景も楽しむことが出来ます。
また、ガーデンライトの中には、イルミネーションのように色とりどりの美しいライトもあるので、夜にしか見れない特別な風景を演出する楽しみもあります。
ガス灯のようなノスタルジックなデザインのものや、ランタン風のもの、石のような形をしたものなど、ライト自体のデザインから選ぶ楽しみもありますね。
ソーラーライトがおすすめの理由(メリット・デメリット)
庭など家の屋外に使う照明としては、大きく分けて「ソーラー式」と「電源式」があります。
どちらにしようか迷われている方も多いと思うので、ここではさらに詳しく、ソーラー式ガーデンライトやセンサーライトなどのメリットやデメリットについてもご紹介します。
ソーラーライトのプラスの面はもちろん、マイナスな部分もしっかり理解したうえで、どちらを導入するか検討してみてください。
【メリット1】配線が不要
先ほど特徴の話でも少しご紹介しましたが、ソーラーライトは電源コードの配線を必要としません。
ソーラーパネルで太陽光を充電できれば、電源コードの長さや、電源タップの位置など関係なく、好きな場所に設置することができます。
配線が不要であるため、電源式に比べると、置ける範囲はかなり広いと言えるでしょう。
何よりも、配線コードが必要ないために通行を妨げたり、景観を損ねる心配もありません。
また、基本的に設置後のメンテナンスが必要ないので、高い場所や、手の届かない場所などにも設置可能です。
「電池式のライトを、屋根の近くの手が届かない場所に設置したけど、電池の交換ができない!」なんていうトラブルも起きません。
【メリット2】エコで経済的
ソーラーライトは、太陽の光をエネルギー源として辺りを照らすので、AC電源や乾電池を必要としません。
そのため、地球温暖化などに影響を及ぼすこともなく、環境にやさしいアイテムです。
また、電源コードの破損によるショートが原因で、火事になったりする可能性も低く、とても安全な照明器具でもあります。
環境だけでなくお財布にも優しい
太陽光による発電する「エコな」ソーラーライトですが、電気代や電池代など、設置後のランニング費用がまったくかかりません。
配線のための工事なども必要ないので、手軽に導入できます。
ホームセンターはもちろん、最近は100円均一ショップなどでも販売されており、とてもお財布にやさしい、コストパフォーマンス重視のアイテムといえます。
【メリット3】停電や災害時に役立つ
災害などが発生し停電になった場合でも、AC電源を使わないソーラーライトなら、辺りを照らすことができます。
また、多くのソーラーパネルには、暗くなったら自動で点灯する機能がついており、暗闇でスイッチを探して手動で点灯しなければならないというわずらわしさもありません。
真っ暗な家から戸外に脱出する際の誘導灯として使えたり、(埋め込み式でないガーデンライトであれば)トーチの様に手で持って懐中電灯として使ったりと、緊急時の強い味方になります。
【メリット4】メンテナンス不要
電池式のライトは、使っていると電池が消耗するため、定期的に新しい乾電池を交換する必要があります。
それに対してソーラーライトは、ソーラーパネルの破損などがなければ、内蔵の充電池の寿命が来るまで、長期間にわたりメンテナンスなしで使うことが可能です。
もともと内蔵されている充電池は、屋外で毎日充放電を繰り返すという特殊な条件下で使われることを想定して作られているため、交換用に市販のニッケル水素電池を代用することはおすすめできません。
なるべくメーカーが推奨している電池と交換するか、多くの場合は本体ごと買い替える必要があります。
同じ器具を長く使いたいという場合は、電池の交換が可能なモデルであるかどうかを確認してみてください。
ソーラーライトのデメリット
とても便利でメリットの多いソーラーライトですが、もちろんデメリット部分もあります。
最近のソーラーライトは非常に明るいものもありますが、それでも電源式に比べると照らせる範囲や明るさには差があります。
明るさを重視したい場合は、電源式のライトの方がおすすめと言えます。
また、ライトとソーラーパネルが一体になったタイプのソーラーライトは、当然ながら設置場所が日当たりのよい所に限定されてしまいます。
ソーラーライトを日陰になる場所に設置すると十分な充電ができないので、気をつけてください。
曇りなどの天候の悪い日や冬場には、特に光る力が弱くなり、短時間しか点灯しません。
雨の日は特に注意が必要です。庭が雨でぬかるみやすいため、雨の日の夜に足元を明るくしたいという場合には、ほぼ役に立たないので避けた方がよいでしょう。
ソーラーライトの主な種類と選ぶポイントは?
ソーラーライトを初めて購入する時、実物を見ないと設置した際のイメージが湧かないという不安はありませんか?
また、100円均一ショップで購入したソーラーライトが、イメージより暗くて使えなかったという不満をお持ちの方もいらっしゃるかもしれません。
ここからは、ソーラーライトにはどのような種類があり、どう選んだらよいのかなどのポイントについてご紹介します。
ソーラーライトの2つのタイプ
ソーラーライトのには、主に以下の2つのタイプに分かれています。
パネル一体型
ライト本体とソーラーパネルが一体型になっているタイプで、その間のコードがないため、設置時にスッキリした印象を与えます。
ソーラーライト自体を、日光が十分に当たる場所に設置する必要があります。
パネル分離タイプ
ライト本体とソーラーパネルが分離しているタイプです。
ソーラーパネル部分さえ日光が当たる場所に設置できれば、ソーラーライト自体を、日光が当たらないところに設置することができます。
設置場所や環境により、適正なソーラーライトのタイプが変わってきます。それぞれの特徴に合わせて、使い分けしましょう。
ソーラーライトの設置方法と主な種類
ソーラーライトには、大きく分けて4つの種類があります。
- 埋め込み式ソーラーライト
- 壁付け式ソーラーライト
- 吊り下げ式ソーラーライト
- ペンダントライト
- イルミネーションライト
埋め込み式ソーラーライト
本体についている支柱の尖った先を、地面に突き刺して設置します。ソーラーライト初心者の方でも、簡単に使用できます。
本体とソーラーパネルが一体型になっているタイプが多く、庭と通路の境界や、ベランダの近くなど、主に足もとを照らすことを目的として使用されます。
光が暖色のアイテムや、光が炎のように揺れるアイテムもあり、庭を彩るのに最適なアイテムともいえます。
支柱部分を取り外して、スタンドタイプのソーラーライトとして使うことができるものもあります。
壁付け式ソーラーライト
壁に引っ掛けたり、壁に取り付けたりするタイプのソーラーライトです。壁の上部などに設置すると、広範囲を照らすことができます。
明るさを重視したアイテムが多く、玄関やガレージの入り口などに設置すれば、辺り全体を明るく照らすことができます。
吊り下げ式ソーラーライト
吊り下げ用のハンドルが付いた充電式のランタンです。
炎のように光が揺れるタイプのアイテムもあり、庭の木に吊り下げて使えば、埋め込み式のソーラーライト同様、庭先に温かみのある雰囲気を醸し出すことができます。
また、ハンドルを手で持てば、懐中電灯の代用としても活躍します。
ペンダントライト
ダイニングルームなど屋内で使用する照明器具と同じように、天井など高い場所からつるすことができるソーラーライトです。
本体と、ソーラーパネルが分離しているタイプが多く、実際に室内でも使用できるような、デザインされているアイテムもあります。
イルミネーションライト
壁などの装飾用につけるライトです。ソーラーパネルと各ライトがコードでつながっています。
一つ一つのライトは、決して明るくはありませんが、それらが連なって光ることで、ぼんやりとした灯りを浮かび上がらせます。
クリスマス装飾などとしても活躍します。
ソーラーライトの重要ポイント「明るさ」の選び方
昼光色の光で周辺全体を明るく照らしたり、暖色系の明かりで庭に光の演出をしたり、ソーラーライトを選ぶ際には、照らす範囲と、その方法を、あらかじめイメージしておくことを重要です。
そのためにも、まずは「明るさ」について知っておくことが大切です。
明るさを表す単位は、「ルーメン(lm)」といいます。光源から、どれだけの光の束が放出されたかを表し、数値が高いほど明るいとされています。
「ルーメン」という単位だとあまりピンとこないかもしれませんね。
家庭に普及している、白熱電球で使用されている単位「ワット(W)」(消費する電力の大きさを表す単位)で換算すると、どれくらいの明るさなのでしょうか?
詳細をご紹介します。
明るさの目安
一般社団法人日本照明工業会の「電球形LEDランプ性能表示等のガイドライン」によると、以下のように相当するといわれています。
- 電球20ワット: 170lm相当
- 電球30ワット: 325lm相当
- 電球40ワット: 485lm相当
- 電球60ワット: 810lm相当
- 電球80ワット: 1,160lm相当
- 電球100ワット: 1,520lm相当
- 電球150ワット: 2,400lm相当
- 電球200ワット: 3,330lm相当
また、同工業会の「LEDペンダントライトの適用畳数の表示基準」によると、
- ~4.5畳: 1,980~2,879lm
- 4.5畳~6畳: 2,430~3,329lm
- 6畳~8畳: 2,970~3,869lm
- 8畳~10畳: 3,510~4,409lm
- 10畳~12畳: 4,050~4,949lm
- 12畳~14畳: 4,590~5,489lm
それら2つをまとめましたのでご紹介します。
E26白色タイプの場合 | 明るさ(ルーメン) | 明るさをカバーする畳数 |
電球20形相当 | 170 | 4.5畳分以下 |
電球30形相当 | 325 | |
電球40形相当 | 485 | |
電球60形相当 | 810 | |
電球80形相当 | 1,160 | |
電球100形相当 | 1,520 | |
電球150形相当 | 2,400 | 4.5畳~6畳 |
電球200形相当 | 3,330 | 6畳~8畳 |
ソーラーライトの明るさを白熱電球と比較して考えると、とても暗いと感じるかもしれません。
ソーラーライトを設置する時は、1つの光源ではなく複数設置し、庭先や玄関全体を明るく灯すことをおすすめします。
おすすめのソーラーライト12選
ここまで、ソーラーライトのメリットや種類についてご紹介してきました。
それでは実際に、どんなアイテムを購入したらよいのか、おすすめのソーラーライトをいくつかご紹介したいと思います。
防犯に役立つソーラーライト
主に玄関周りやガレージに設置したい防犯機能に優れたソーラーライトです。
どちらも、壁につけるタイプです。
3つの点灯モードを持つ高性能なセンサーライト
「防犯モード」(人感センサー対応)、「常時点灯モード」、「スマート輝度モード」(一晩中点灯しますが、動きを検出するとより明るく点灯する)の3つのモードが付いています。
2個セットなので、コストパフォーマンスもよいです。
コスパに優れたセンサーライト
手軽に設置できるモーションセンサー付き高輝度ライトです。
玄関、ガレージ、庭照明、災害時など様々なシーンで活躍します。
通常時はそれほど明るくない常夜灯のような感じですが、モーションセンサー(人感センサー)搭載なので、人が3m以内に近づくと60ルーメンの強い光で強点灯します。
しっかりと日光の当たる場所に設置する必要がありますが、約8時間の充電で約10時間点灯が可能です。
足元を照らして転倒防止!埋め込みタイプのソーラーライト
こちらは転倒防止などにおすすめの埋め込みタイプを中心としたソーラーライトです。
一つ一つはあまり明るくないので、単体ではなく複数使用することをおすすめします。
シンプルな埋め込み式ソーラーライト
庭などの地面だけでなく、水中でも使用できる、本体とソーラーパネルが一体になったソーラーライトです。庭に置いたり、池に浮かべたりと、色々なシチュエーションで活躍します。
丸型のシンプルなデザインなので、庭と通路の境界として、駐車場のガイド用の電気としても、使えます。平らな形状で、設置場所を選ばないのがよいですね。
埋め込まずに置くだけでもOKなソーラーライト
設置場所の条件に応じて「置く」「刺しこむ」の二通りが選べるソーラーライトです。
芝生などの地面には地中杭を付けて、地面に刺した状態で使えます。また、置くだけの場合は、屋外用強力両面テープが付属しているため、ベストなポジションをキープできます。
庭だけでなく、暗い玄関アプローチや、駐車スペースの目印、階段のステップなどにもおすすめ。
長時間点灯する埋め込み式ソーラーライト
ライト本体とソーラーパネルが分離したアイテムです。パネルの場所さえ気をつければ、ライト本体は昼間に日光が当たらない場所でも設置できます。
3本セットになっており、1本のみ使用した際は300ルーメンの明るさがあります。
10時間の充電で約12時間点灯します。地面に埋め込むだけでなく、壁につけることもできます。
コスパの良い埋め込み式ソーラーライト(12本セット)
本体とソーラーパネルが一体になった小型の埋め込み式ソーラーライトです。
9~10時間の充電で、約7時間点灯します。12本セットになっているので、色々な場所に設置することができ、コストパフォーマンスがよいアイテムです。
通路の両側に等間隔で置けば、光の道を浮かび上がらせることができます。
昼間に見ても美しい埋め込み式のソーラーライト
シンプルなデザインだと昼間光ってないときの見た目が少し寂しい気がする……という方におすすめなのが、こちら。
昼間の明るい時も、太陽の光を受けて輝く、きれいなガラスシェードのライトです。
もちろん夜も、繊細なヒビ入りのクラックガラスから、幻想的な光がこぼれるので、とても素敵です。
庭を素敵に演出するソーラーライト
キラキラと夜の庭をおしゃれに彩るソーラーライトです。
明るさ重視というよりは雰囲気を楽しむものが多いですが、デザイン的にも様々なものがあるので是非お好みで選んでください。
ランタン風の吊り下げ式ソーラーライト
本体とソーラーパネル部分が一体になった吊り下げ式の、アンティーク調のソーラーライトです。暗くなると自動点灯し、明るくなると自動消灯します。
約8時間の充電で、同じ時間分(約8時間)点灯することができます。
アンティーク調の外観と、暖色系の温かみのある光で、素敵な空間を演出します。
メイソンジャー風のおしゃれなソーラーライト
アンティーク調のボトルに入ったフェアリーライトがキラキラと輝きます。
小さな電球がキラキラと光って幻想的なライトです。吊るすことは勿論、置いても素敵。
満充電で一晩最長8時間点灯が可能です。
好みに合わせて4WAYの使い方ができるライト
暖かみのある灯りと高級感のある金属シェードのソーラーライトです。
こちらはなんと、パーツを組み替えて、お好みで4通りの使い方から選ぶことができます。
ランタンのように玄関周りやテーブルの上に置ける「置き型」、アームスタンドを使用して壁に固定する「ハンギング」、地面に刺すスティックも長さがショートとロングの2タイプあるので好きな高さで使えます。
家の中でも屋外でも使える幻想的なソーラーライト
1989年創業の雑貨メーカー「スパイス」のオリジナルブランド「SPICE OF LIFE」のソーラーライトです。
リモコンで光り方をコントロールできます。光の色は16色から選べ、光り方も「FLASH4」「STROBE」「FADE」「SMOOTH」の4つのモードから楽しむことができます。
屋外で使用する際には、付属のスパイクを取り付けることで、地面に差し込んで使えます。
イルミネーションにおすすめのライト
1つ1つのLEDライトは小さいのですが、長さが20メートルあり、200個のライトがついているので、イルミネーションの飾りとしては、華やかな印象を醸し出せます。
約8時間充電すれば、一晩点灯し続けることができます。暗くなると自動点灯します。
筆者もこのアイテムを持っていますが、長さが20メートルもあるので、同じ場所をグルグルと何重も装飾できるので、イルミネーションの光をとてもきれいに見ることができます。
まとめ
購入したいと思えるアイテムは見つかりましたか?
手軽に使えることだけでなく、経済的なメリット、防犯対策など、ソーラーライトのメリットはたくさんあります。
これを機に、玄関や庭先など自宅のエクステリアの魅力がアップするよう、色々検討してみてくださいね。

