いつものバッグに、お弁当箱も一緒に入れたい。
だから、絶対に汁モレしたくない!
というわけで、おかずの汁がこぼれにくいお弁当箱の秘密を調査中です。
汁モレに強いのはどれ?
お弁当箱の実力をチェック!
さっそく実験していきます。
中に水を入れて、漏れやすさをチェック!
実験の様子はこちら♪ ↓ ↓
まずは、実験方法をご紹介♪
1. 水を入れます
容器の深さの半分まで水を入れました。
はっきりいって、ふつう、お弁当箱の中に入れる量ではありません!
傾けたら、すぐにこぼれてしまいそうです。
2. 傾けます
傾きをつけたトレイの上に並べていきます。
トレイの片側の端には、高さ11.5cmのトイレットペーパーを置きました。
分度器で角度を測ったところ、トレイの傾きは20度でした。
3. 2時間置きます
この状態のまま、2時間放置します。
蓋が透明な弁当箱を覗くとよくわかりますが、中に入れた水はしっかり内蓋に触れています。
繰り返しますが、ふつう、こんなふうに水を弁当箱に入れて使うことはありません!
お弁当箱の商品パッケージには、「汁気の多いものを入れないように」、「傾けて使わないように」など、注意書きがあるものもあります。
つまり、今回おこなうのは、メーカーが保証していない機能を調べる禁断の実験!
もしも水が漏れてしまっても、決してそのお弁当箱が悪いわけではないので、ご了承ください。
そのうえで、「うっかり傾いた&汁モレ!」をカバーしてくれる安心のお弁当箱を調査していきます。
お弁当箱を構造と素材別にチェック!
実験に使うのは、この7種類のお弁当箱。
「汁モレに強そうなスリム弁当箱」をテーマに集まった、堂々のラインナップ♪
①タテ型3段ランチボックス(スケーター株式会社)
②NHスリムランチ サークル(株式会社正和)
③4点ロック式ランチボックス(スケーター株式会社)
④アースカラー ランチボックス(スケーター株式会社)
⑤エクステンションライン ランチボックス(株式会社オーエスケー)
⑥LUNTUS シリコン蓋付きランチボックス(アスベル株式会社)
⑦薄型弁当箱フードマン(株式会社シービージャパン)
※(カッコ)の中はメーカー名、以下省略。
7種類のお弁当箱は、それぞれ、構造や内蓋の素材が違います。
たとえば、①のタテ型3段ランチボックス。
こちらは、ボトル型とも呼ばれるタイプのお弁当箱。
Lotta Jansdotter(ロッタ・ヤンスドッター)という人気シリーズの商品で、北欧柄がオシャレです♪
タテ型なので、ペットボトルを収納する感覚でバッグにしまえます。
3つある容器すべてに、シリコンパッキンがついた内蓋付き!
②のNHスリムランチ サークルは、スッキリしたスリムサイズのお弁当箱で、ランチバンドで留めるタイプ。
内蓋は、EVA樹脂というすこし柔らかい素材でつくられています。
ポリプロピレンやポリエチレンでつくられた一般的な内蓋とくらべると、一目瞭然。
EVA樹脂製の内蓋は、ぐにゃっと曲がります。
EVA樹脂という素材は、「シール容器」と呼ばれるお弁当箱の蓋によく使われます。
こちらが、その「シール容器」。よく見かけるタイプのお弁当箱ですよね♪
EVA樹脂よりもさらに柔らかい素材が、シリコーン樹脂。
④のアースカラー ランチボックスは、ランチバンドで留めるタイプ。
シンプルなお弁当箱に見えますが…
内蓋がシリコーン製。
ぐにゃっと曲がります。
⑥のLUNTUSのランチボックスも、シリコーン製の内蓋付き。
また、このお弁当箱は、ランチバンドではなく、2つの止め具で蓋をおさえる2点ロック式。
集まった7つのお弁当箱の特徴をまとめてみると、こうなります。
同じお弁当箱といえど、意外にイロイロと違いがあるのです!
2段式のお弁当箱のなかには、上段と下段の内蓋の素材が違うものがありますが、構造と内蓋の素材ごとの差を調べるため、表内の大きな字で表したほうを実験に使います。
この7つのお弁当箱を使って、いざ、実験!
汁モレに注意すべき箇所はお弁当箱の構造による!?
とはいえ、容器に半分も水を入れて傾けるなんて、日常生活だったらありえないこと!
大丈夫かな。
水浸しにならないかな…
と、恐る恐る待ちましたが、2時間経過しても、このとおり。
どのお弁当箱からも水は漏れませんでした。
この結果は予想外。
おかしいぞ??
あんなに水を入れたのに……
と、実験後にお弁当箱を持ち上げてみました。
すると、お弁当箱の向きを変えた瞬間に、水が漏れた!
水が漏れたのは、⑤のエクステンションライン ランチボックス。2つの止め具で弁当箱をロックするタイプでした。
②のNHスリムランチ サークルからも水モレ!
4つの止め具でロックする③の4点ロック式ランチボックスからも、水モレ。
シリコーン製の内蓋がついたお弁当箱など、ほかの4つの弁当箱は、傾けても水もれしませんでした。
よく見ると、水がこぼれたのは、いずれもバンドやロックから離れた箇所でした。
お弁当の汁漏れはどこからでも起きるわけじゃなくて、閉める力が弱い場所から漏れる?
つまり、お弁当箱の構造によって、汁もれに強い場所と弱い場所がある?
幅が狭い部分が下にくるように置いて放置
ならば、実験で真相を解明すべし!
向きを変えて置いて、様子をみます。
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