まだ暑い日の多いお弁当。食中毒が不安だけど、どんなおかずを入れたら良いか分からない…というお悩みはありませんか?
お弁当の彩りに使うことが多いミニトマトなどの「生野菜」や、ハムなどの要冷蔵の「加工食品」は入れるのを避けるか、火を通すことが食中毒対策につながります。
「火を通したおかずなんて茶色ばかりになりそう…」という人のために、火を通していて簡単に作れる彩りおかずのアイデアをご紹介します。
お弁当の彩りは、赤・黄・緑色を揃えると簡単きれい!
お弁当がいつも茶色になったり、あまり美味しそうに見えない…というお悩みはありませんか?
一番簡単に、美味しそうに見せられる方法は、「赤・黄・緑」の3色を揃えることです!
ここからは、「色別で試しやすい!火を通す彩りお弁当おかずアイデア7選」をご紹介します。
火を通す【赤色】のおかず
美味しそうなお弁当に赤色おかずは欠かせません。ここでは赤色のおかずレシピをご紹介します。
パプリカとハムのソテー
ハムやちくわ、スライスチーズなどの加工食品は、キャラ弁などにも使いやすいことから、そのままお弁当に入れている人も多いかもしれません。
しかし、これらの多くは実は「要冷蔵」の食品。
食中毒対策をするならば、そのまま詰めるのはNGです。
赤パプリカは、緑色のピーマンと違って甘みがあるので子どもでも食べやすく、彩りもきれいな野菜です。
加熱しても美味しく食べられるので、生のミニトマトを入れる変わりに赤色の彩りとして入れると重宝しますよ。
材料
- 赤パプリカ
- ロースハム
- 塩
- サラダ油
(分量はご家庭の人数やお好みに合わせて調整していただけます)
<作り方>
[1] 赤パプリカは乱切りに切る。ロースハムは2等分にし、1~2cm程度の食べやすい太さに切る。
[2] 卵焼き器や小さめのフライパンにサラダ油を引いて熱し、[1]を入れて中火で炒める。
[3] 火が通ったら塩をふり味を整える。
人参のひらひらきんぴら
茶色くなりがちな、おかずのきんぴら。
味付けに塩を加えてしょうゆの量を香り付け程度に減らすと、元の食材の色が活きて美味しい「塩きんぴら」になります。
人参は、ピーラーでむくことで火が通りやすく時短にもなります。
ひらひらしたリボンのような見た目で、いつもと一味違うかわいらしいきんぴらが作れますよ。
材料
- 人参
- 塩
- しょうゆ
- ごま油
(分量はご家庭の人数やお好みに合わせて調整していただけます)
<作り方>
[1] 人参はピーラーで皮をむいたあと、そのままピーラーで全体を薄くむく。
[2] 卵焼き器や小さめのフライパンにごま油を引いて熱し、1を入れて中火で炒める。
[3] 火が通ったら塩をふり味を整え、最後に鍋肌からしょうゆを少量加えて炒め、香り付けする。
火を通す【黄色】のおかず
お弁当が明るく色鮮やかになる黄色のおかず。
お子さんにも人気の定番食材を使ったレシピを2つご紹介します。
レンジで簡単!塩茹で風とうもろこし
とうもろこしは大きな鍋で茹でないといけないから面倒…と思っていませんか?
実は、電子レンジでも簡単に美味しく加熱できるんです!
甘みが茹で水に逃げないので、簡単なのに想像以上に美味しく作れますよ。
材料
- とうもろこし
- 塩
<作り方>
[1]とうもろこしの皮とヒゲを、一番内側の皮を残してむく。
[2]皮ごと電子レンジに入れて、600Wで約4分30秒加熱する。
※加熱時間は一般的な大きさのもの1本の場合が目安になっています。とうもろこしの大きさや量によって異なるため、様子を見ながら調整してください。
[3]そのまま3分ほど置いて蒸らし、冷めたら皮とヒゲをむいて表面に塩をまぶし、輪切りにする。
さつまいもの塩バター炒め
さつまいもは手軽に使えて子どもから大人まで好きな人が多い食材です。
加熱してそのままお弁当に入れても良いですが、相性の良い塩バター味で炒めると、塩気も加わっておかず感がアップしますよ。
材料
- さつまいも
- 塩
- バター
(分量はご家庭の人数やお好みに合わせて調整していただけます)
<作り方>
[1] さつまいもは皮をよく洗い、ラップで包んで電子レンジで加熱し、冷めるまでそのまま置いて蒸らす。
※加熱時間はさつまいもの大きさや量によって異なるため様子を見ながら調整してください。(目安:さつまいも中1本の場合、600Wで3~4分程度)
[2] 卵焼き器や小さめのフライパンにバターを引いて熱し、1を入れて中火で軽く炒める。
[3] 塩をふり味を整える。
火を通す【緑色】のおかず
生野菜に多い緑のおかずですが、どうしても食中毒の心配があります。
簡単に作れる火を通す安心なおかずレシピをご紹介します。
ブロッコリーの粉チーズソテー
ブロッコリーは茹でたままお弁当に入れて、マヨネーズを添える人が多いかもしれません。
しかし、食中毒に気をつけたい場合は、茹でたままだと水気が残りやすく細菌が増えやすい環境を作ってしまいます。
ソテーすることで茹でる場合よりも水気が飛び、味もついて美味しく食べられます。
また、マヨネーズは卵を使っていて開封後は要冷蔵の調味料のため、実はお弁当に加熱しないで入れることは避けた方が安心です。
もしどうしてもマヨネーズをつけたい場合は、個包装タイプのマヨネーズを持って行って、食べる直前にかけましょう。
材料
- ブロッコリー
- 粉チーズ
- 塩
- サラダ油
(分量はご家庭の人数やお好みに合わせて調整していただけます)
<作り方>
[1] ブロッコリーは食べやすい大きさに切った後よく洗い、ラップに包んで電子レンジで軽く加熱する。
※加熱時間はブロッコリーの大きさや量によって異なるため様子を見ながら調整してください。(目安:ブロッコリー1本分の場合600Wで1分〜1分30秒程度)
[2] 卵焼き器や小さめのフライパンにサラダ油を引いて熱し、[1]と粉チーズを入れて中火で炒める。
[3] 塩をふり味を整える。
ピックに刺してもかわいい!塩茹で枝豆
枝豆は、旬の夏はお家で茹でるとより美味しく、旬以外の季節でも冷凍の塩茹で枝豆が売っているので手軽に使える彩り食材です。
忙しい朝や作る品数が多い際は、冷凍枝豆を利用すると手軽で便利ですよ。
<作り方>
皮付きのまま入れる場合
清潔なキッチンペーパーなどで水気をよく拭き取ります。お弁当カップなどに入れて他のおかずに水気が移らないようにするとより安心です。
皮から出してピックに刺す場合
清潔なキッチンペーパーなどで水気を拭き取った後にピックで刺し、素手で枝豆にベタベタ触れることがないように注意しましょう。
気になる場合はラップを手と枝豆の間に挟んだり、食品OKの使い捨てビニル手袋をはめて作業するのもオススメです。
主役級【お肉】を使った彩りおかず
お肉を使ったおかずは茶色くなりがちですよね。
にんじんやいんげん、アスパラガス、ヤングコーンなどの彩りのある野菜を巻いて加熱し、断面を見せるように輪切りにして詰めると、彩りもあって野菜も摂れる美味しいおかずになりますよ。
肉巻き野菜
今回は鶏肉で作っていますが、アレンジで、豚や牛の薄切り肉で野菜を巻いてフライパンで火が通るまで焼き味をつけても美味しいです。
材料
- 鶏肉(ももでも胸でもOK)
- お好みの彩り野菜(写真は人参、アスパラガス)
- 塩
- サラダ油
- しょうゆ(目安:大さじ2〜)
- 酒(目安:大さじ1~)
- みりん(目安:大さじ2~)
- 水(目安:50ml)
(分量はご家庭の人数やお好みに合わせて調整していただけます)
※お好みで砂糖を加えてもOK
<作り方>
[1] 野菜は切る必要があるものは断面が1cm角程度になるように細長く切り、ラップに包んで軽く加熱しておく。
※加熱時間は野菜の大きさや量によって異なるため様子を見ながら調整してください。
[2] 鶏肉は厚みのある部分に切れ目を入れて平らにし塩を軽くふる。白い塊の脂肪部分は取り除き、皮もお好みで取り除く。
[3] [1]の野菜を[2]に乗せて巻き、たこ糸で全体を縛る。
[4] 深みのあるフライパンにサラダ油を引いて熱し、[3]を入れて中火で全体に焼き色をつける。
[5] しょうゆ、酒、みりん、水を加え、フタをして火が通るまで加熱する。(目安:鶏肉1枚の場合弱火で約10分)
[6] 火が通ったらフタを外し、煮汁を煮詰めながら絡め、粗熱が取れたら1~2cm程度の輪切りにする。
さいごに
いかがでしたか?
今回ご紹介したおかずを使い運動会弁当を詰めたものが、↓の写真です。
こんなふうに、生野菜や加熱しない加工食品を使わなくても、彩りのあるお弁当が作れますよ。
また、お弁当を詰める際には、おかずやご飯を冷ましてから詰めてくださいね。
「赤・黄・緑」の3色が揃うように上手に取り入れて、安心で、見た目も味も美味しいお弁当を作るのにお役立ていただければ嬉しいです。
