手軽に水分補給できて、節約にもなる水筒。
学校や職場、ちょっとしたお出かけなど、毎日の生活にも欠かせないものですよね。
最近は色々な素材や形状の物が売られていますが。
やっぱり一番気になるのは…「いつでも温かいものや冷たいものを飲めるのか」ということ。
「暑くて喉がかわいたなー」という時に、水筒の中身がぬるーくなっているとガッカリしますよね。氷をたくさん入れたのに全部溶けてしまい、「飲み物が薄くなっただけ」なんて事態も避けたいはず!
せっかくなら、暑さを吹き飛ばしてくれるような冷たーい飲み物が飲みたい。
・・・ということで。
身近な生活アイテムを色々と実験したり比較している、このシリーズ。
今回は、水筒の保冷力について比較実験しながら、詳しくみていきたいと思います。
目次
求めるものは保冷力?さまざまな水筒の種類と特徴
「冷たさをキープできる水筒がいい!」
「軽いのがいい!」
「持ち運びに便利なコンパクトな水筒がいい!」
「帰りに捨てられるものが便利」
などなど。
水筒に求めるものは人それぞれ♪
みんなが使うアイテムだからこそ、いろんな人のいろんな使い方に合わせた水筒が、たくさん販売されています。
水筒といえば「冷たさキープ」!
実験に先立って、
「水筒を使ってどんな実験をしよう?」
「お客様が水筒に求めるものは何だ?」
と、スタッフが集まって話し合いました。
いまや、水筒が水漏れしないのは当たり前!
軽さや飲み口の形、安全な素材や頑丈さに加えて、飲み物の冷たさをキープする技術も、日々進化しています。
そのなかでも……
やっぱり、比べてみたいのは保冷力?
というわけで、比べたいものは他にもたくさんあるのですが、今回は、水筒の保冷力を比べていきます!
水筒保冷力比較に使う水筒が大集合!
実験を前に、ハウジー編集部の撮影室には、たくさんの水筒がやってきました!
今回は、この8種類の水筒を使って、実験をおこなっていきます♪
保冷水筒といえばステンレス製!?
「水筒」という名前でぱっと思い浮かぶのは、こういう↓ステンレス製の水筒ではないでしょうか?
【1】THERMOSのステンレス製水筒
保冷効果はもちろん、使い勝手やデザインにもこだわりが満載です。
弊社の運営ショップでも大人気で、「水筒を買うならTHERMOS(サーモス)!」と指名買いも♪
実験で検証するのが楽しみですね(*^_^*)
【2】フォルテックのステンレス製水筒
同じくステンレス製の水筒代表として、こちらも参戦!
ペットボトルも立派な水筒!?
続いて、忘れてはいけないコレ!
空いたペットボトルを水筒として使ったこと、・・・ありますよね?
庶民の味方、エコで、もっとも身近な「水筒」です♪
ペットボトルを水筒代わりに使うときの必需品
ペットボトルと一緒に使いたいのが、「ペットボトルカバー」。
これがあるかないかでも、色々と違うんですよね♪
弊社の運営ショップでも、いろいろなデザインのペットボトルカバーを取り扱っています。
この銀色のアルミ加工の部分が冷気を反射させて、カバーの内側をひんやり保ってくれます!
プラスチック水筒の保冷力は?
続いては、プラスチック製の水筒!
軽いので、子供用やスポーツ用の水筒によくあるタイプです。
なかには断熱構造をもったものもありますが、今回実験に使った水筒には保冷機能がありません!
「プラスチックという素材が、どれだけ保冷力を発揮できるのか?」を実験で見てみたいと思います。
どんな結果になるのか楽しみです♪
水筒自体を凍らせる!?気になる「折りたたみ水筒」
こんな水筒があるのをご存知でしょうか?
こちらは、折りたたみできる水筒。
「ドリンクパック」「ウォーターボトル」とも呼ばれます。
飲み終わったらくるくるっと丸められます。
まるごと冷凍もOK!
アウトドア好きなら知っている?アルミ製の水筒
お次は、アルミ製の水筒。
編集部ozawaが所属するチームのリーダーは、年に何度も山に登る山ガール(*^_^*)なのですが、この水筒を見せたところ、「登山で使う水筒!」と教えてもらいました。
なるほど! アウトドア用なんですね。
たしかにステンレスよりも軽くて、頑丈♪
紙パックも立派な水筒?
最後に、紙パック!
コンビニやスーパーで買える飲み物では、「ペットボトル派」と並んで多数派なはず!
飲み物を持ち運べるんだから、これも立派な「水筒」ですね♪
保冷力比較の実験準備でハプニング!?
まずは、水を入れて……と、実験の準備を始めたのですが、ここで、実験メンバーの一員、弊社のモデルスタッフが一言。
「大変です、水筒がぐにゃぐにゃして水が入れにくいです!」
「なぁに~?」
「あ、大丈夫です。コツがあるのかな」
結局、すべての水筒に、こぼすことなく水を入れてもらいましたが、飲み物を入れやすいかどうかは、水筒にとってかなり重要なポイントですよね!
というわけで、まずは水の入れやすさからチェックしていきたいと思います。
レッツ、くらべルート♪
実験前に水筒の「注ぎやすさ」を一斉比較
水筒といえば、飲み物を入れるもの。
「注ぎ口が広い or 狭い」は水筒のタイプによって異なりますが、飲み物が注ぎやすいかどうかは大事なポイント!
実験準備の時点で、飲み物や氷の「入れやすさ」が気になったので、まずは今回用意した8種類の水筒の注ぎやすさを比べていきたいと思います。
氷を入れてもOKな水筒は口が広い
まずは、魔法瓶のパイオニアメーカー、THERMOS(サーモス)の水筒!
このタイプの水筒は、氷をたっぷり入れて使えるように口径は広めです。
氷もするっと入ります。
次は、同じくステンレス製の水筒代表、フォルテックシリーズの水筒です。
こちらも、氷が入れやすい大口径! 実験用の水も難なく注げます。
続いて、プラスチック製の水筒。
こちらも口径はかなり広めでした。
次は、紙パック。
氷を入れるため、口の部分を全開にしました。
あまりこういう使い方はしないかもしれませんが(^_^;)
「水の注ぎ口=飲み口」のタイプ
では、本体ごとそのまま冷凍できたり、氷を入れる設計になっていない水筒の場合は、水を注いだらどうなるのでしょう?
というわけで、まずは、ペットボトルから!
このタイプの特徴は、「水の注ぎ口=飲み口」。
当然ですが、口をつけて飲んだ時に飲みやすい形をしているので、口は狭くなっています。
続いて、アルミ製水筒。
今回使ったものはアウトドアブランドの水筒なので、たまたまかもしれませんが、注ぎ口はかなり狭く、ペットボトル程度でした。
口は狭くても、水を注ぐのは問題なし!
広口タイプの水筒のようにドバーッと勢いよく入れることはできませんが、こういうものだと思えば気になりません♪
最後に、折りたたみ水筒(ドリンクパックやウォーターボトルとも呼ばれます)。
実験スタッフが、「ふにゃふにゃして水が入れにくいです!」と驚いていたのは、この水筒です。
口の大きさは、ペットボトルと同じくらい。
ほかの種類も調べてみましたが、現在出回っている折りたたみ水筒の中に、広口タイプのものは少ないようです。
問題の原因は、中に水が入っていない状態では自立しない柔らかさ!
折りたためる素材だから仕方ないのですが、水の量が少ないと、ふにゃっと曲がってしまいます……。
でも、失敗して水をこぼすことはなかったので、コツがいるとしても、すぐに慣れる程度だと思います♪
【実験】保冷力勝負!ステンレス製水筒は本当に最強?
水筒といえば、保冷力!
そして、保冷力といえば「ステンレス製の水筒が抜群!」とよく聞きますが。
・・・実際のところどうなの??
わからないなら、比べてみればいいじゃない!
というわけで。
さっそくですが、8タイプの水筒を使って、保冷力を調べてみます!
「レッツ、くらべルート♪」
実験概要「水筒に冷水を入れて保冷力を比較」
まずは、今回の実験の手順と概要について、簡単にご説明します!
Let’s Try !
準備ができたところで。・・・それでは「実験、スタート!」
実験開始!「水筒の保冷力を比べちゃおう」
まずは、スタート時の水温を計測します。
水の温度は、7.8℃。
水筒の保冷力が低ければ、この7.8℃の水がどんどんぬるくなっていくはず。
水筒の保冷力が高ければ、温度上昇は少なくて済むはず!
どの水筒の水が、どれだけ水温が上がるのか?
時間を追って、計測していきます。
冷たさをキープできる水筒は?
記念すべき最初の計測は、スタートしてから15分後!
まずは、ステンレス製水筒代表。
魔法瓶のパイオニアメーカーTHERMOS(サーモス)の水筒!
15分後の温度は9.4℃。
スタート時から1.6℃上がりました。
続いて、同じくステンレス製水筒代表のフォルテックシリーズ。
測ってみると、9.3℃。
スタートから1.5℃上昇しました。
THERMOS(サーモス)の水筒と僅差です♪
続いて、プラスチック製水筒。
温度を測ってみると12.8℃で、スタートから5℃上昇!
……という感じで、それぞれ測っていくと、15分後の途中経過はこんな感じになりました♪
1位 フォルテック(ステンレス製)9.3℃
2位 THERMOS(ステンレス製)9.4℃
3位 ペットボトル(カバー有り)11.3℃
4位 紙パック 12.7℃
5位 プラスチック製水筒 12.8℃
6位 ペットボトル(カバー無し)12.9℃
7位 アルミ製水筒 14.3℃
8位 折りたたみ水筒 15.5℃
1位&2位はステンレス製の水筒!
やっぱり強いですね~(゚∀゚ )
でも、まだまだ5時間後まで追いかけないと、結果は分かりません。
最終結果はどうなるのか…?
【実験結果】水筒保冷力比較!ペットボトルが意外と善戦
それでは、いよいよ実験スタートから5時間後!
2位 THERMOS(ステンレス製)12℃
3位 ペットボトル(カバー有り)20℃
4位 紙パック 21.8℃
4位 プラスチック製水筒 22℃
6位 ペットボトル(カバー無し)22.1℃
7位 アルミ製水筒 22.4℃
7位 折りたたみ水筒 22.4℃
室温は23度、比較用に用意した常温の水は23.3度でした。
3位以下の水筒は、室温に近い20℃以上に水温が上がっています。
1位&2位は初めから変わらず、ステンレス製水筒。
5時間経っても、4℃前後しか水温が上がりませんでした。
やっぱり。。。
ステンレス製水筒は強かった!ヽ〔゚Д゚〕丿
水筒の保冷力をタイプ別にチェック!
ランキング形式での発表では省略しましたが、実際にはもう少し細かく時間経過による温度変化をチェックしていました。
30分後、1時間後、2時間後、3時間後の結果も全てまとめると、こんな感じになりました。
↓
うーん……数字だらけ…ちょっとわかりづらいですね(^_^;)
ですので。
実験の結果から、8タイプの水筒を保冷効果の高い順⇔低い順に並べてみました♪
左側に並んでいるのはより保冷力の高い水筒、
右側に並んでいるのは、残念ながらほかに比べると保冷力の低い水筒です。
↓
A:ステンレス製水筒(フォルテックシリーズ)
B:ステンレス製水筒(THERMOS(サーモス))
C:ペットボトル(ペットボトルカバー付き)
D:プラスチック製水筒
E:紙パック
F:ペットボトル(ペットボトルカバー無し)
G:アルミ製水筒
H:折りたたみ水筒
(上から順に、今回の実験で保冷力の高かった順です)
ステンレス製水筒を追いかけ続けた3位は何と・・・
ペットボトルカバーを付けたペットボトル!
ペットボトルカバーと一口に言っても、格安なものからブランド品まで、さまざまありますよね。
今回実験に使ったのは、弊社の運営ショップで500円程度で販売している商品。内張りの断熱素材の効果は、比較的普通のレベルかと思います。
それでも、ステンレス製水筒に次ぐ威力!これにはびっくり!
4位と5位の座は、紙パックとプラスチック製水筒が争っていました。
どちらの水筒も、はじめからついている保冷機能はありません。
つまり、紙パックの紙とプラスチックだったら、紙パックの紙のほうが素材の保冷性は優れている?っていうことでしょうか。
でも、紙パックには致命的な欠点が……!
「一度開けてしまうと、封をすることが難しい」ですよね?
今回の実験でも、紙パックは洗濯バサミ(^_^;)で仮封しました。
水筒としては、プラスチック製水筒のほうが便利!
やっぱり、ステンレス製水筒の保冷効果は抜群!
でも……。
「さすがはステンレス製水筒、うんうん(´∀`)」
となるのは、まだ早いですよ!
折りたたみ水筒やペットボトルは、冷凍できるんです!
あなたは氷を入れる派? or そのまま凍らせる派?
水筒の中には、氷が入るように口が大きく開く設計のものや、冷凍に耐えられる素材のものがあります。
ここで、さらに実験!
氷が入る水筒には氷を入れて、冷凍OKの水筒は冷凍庫でガッチガチに凍らせて、もう一度温度を計測をしてみます♪
・・・というわけで。
実験のために、たっぷりの氷を用意しました。
(社内の冷凍庫をほぼ独り占めしてしまいました……社員の皆様の協力に感謝!)
冷凍した水筒VSステンレス製の保冷水筒の実力差を予想
さて。ここで問題です。
「保冷効果が抜群のステンレス製水筒」vs「本体ごと凍らせた水筒」
長く冷たさをキープできるのはどちら?
実験を前に、社内のスタッフで結果を予想してみました。
なるほど~。
飲み物の冷たさをキープできる点では、ステンレス製水筒も、冷凍OKの水筒も、どちらも信頼が厚いようです。
こういう時ほど、比べてみる価値があるというもの!
「レッツ、くらべルート♪」
【実験2】「ステンレス製の保冷水筒」vs.「本体ごと凍らせた水筒」を比較
本体自体の保冷力が弱くても、丸ごと冷凍してしまえば実際には冷たい状態をキープできるはず!
ということで、今度は「保冷効果が抜群のステンレス製水筒」と「本体ごと凍らせた水筒」のどちらが、より冷たさをキープ出来るのかを比較していきます。
まずは、今回の実験の事前準備と概要について、簡単にご説明します!
Let’s Try !
さあ、どうなるのでしょうか・・・?
実験対象外の「氷が入らない or 冷凍できない水筒」
・・・”7タイプ”?
「あれ?前回の実験では8タイプでしたよね?」
そうなんです!
前回の、冷蔵庫の水を使った実験では8種類の水筒を使って比べたのですが、8つの水筒の中に、氷を入れることも冷凍することもできない水筒が1つありました。
冷凍可能な設計になっていない上、口が小さく、実験に使う氷が入りませんでした。
飲み口はペットボトルくらいなので、細かく砕いた氷か、もともとサイズが小さな氷なら入ると思います。
冷凍できず、氷も入れにくいなんて…
保冷効果を謳う水筒が多い中、なぜこんな水筒があるの?
不思議に思ったので、
弊社で水筒の仕入れを担当するバイヤーに尋ねてみました。
すると、返答は……
バイヤー
とのことです。
山登りやスポーツの最中に水分補給をする場合は、キンキンに冷えた飲み物よりも、少しぬるいほうが体に優しいのだそうです。
そういうわけで、スポーツ用の水筒に求められるのは持ち運びの便利さや軽さで、保冷力は求められていないのだとか。
こちらのプラスチック製水筒もスポーツブランドのもので、保冷力よりも、軽さがウリなのだそうです。
なるほど~。水筒にもいろいろあるんですね!
もちろん、今回使ったアルミ製水筒がたまたま口が狭かっただけで、氷が入る広口タイプのアルミ製水筒も売っていると思います。
軽くて頑丈で、氷が入れられるアルミ製の水筒をお探しの方は、ぜひ探してみてくださいね!
では。
実験準備が整ったところで、いよいよ実験スタートです!
いよいよ実験開始!「氷が入る水筒」vs「丸ごと冷凍できるタイプ」の保冷対決
今回の実験で温度を測るのは、準備ができてから30分後・1時間後・2時間後・3時間後・5時間後・7時間後。
さらに、「24時間後まで冷えていて欲しい!」と願いをこめて、24時間後の合計7回。
準備を終えて、中に氷が詰まった7タイプの水筒がずらっと並びました。
壮観ですね!
さて、どうなるのか?
「レッツ、くらべルート♪」
保冷力比較の実験開始!「計測スタート」
Let’s Try !
実験がスタートしてから、30分が経過しました。
さっそく計測します。
30分後の途中経過はこんな感じ。
↓ ↓
1位→ フォルテック(ステンレス製水筒)氷OK -0.1℃
2位→ サーモス(ステンレス製水筒)氷OK 0℃
3位→ ペットボトル(カバー有り)冷凍OK 0.8℃
4位→ ペットボトル(カバー無し)冷凍OK 1℃
5位→ 折りたたみ水筒冷凍OK 1.4℃
6位→ プラスチック製水筒氷OK 2.7℃
7位→ 紙パック氷OK 2.8℃
氷OKと付いているものは氷を入れられた水筒、冷凍OKと付いているものは冷凍できた水筒です。
氷無しの場合の保冷力を調べた前回の実験とは、少し順位が変わりました。
前回はずっと最下位にいた「折りたたみ水筒」が、5位まで浮上しました。
しかも、4位と僅差!
本体に保冷効果がないかわりに、本体ごと冷凍できるタイプの水筒は冷凍しておけば、バッチリ力を発揮できるようです。
実験開始から「2時間」経過。途中経過の水温は?
スタートから2時間経過!
2時間後の水温はこんな感じになりました♪
↓ ↓
1位↑ サーモス(ステンレス製水筒)氷OK 0℃
3位↑ プラスチック製水筒氷OK 0.5℃
4位↓ ペットボトル(カバー有り)冷凍OK 1.3℃
5位→ 折りたたみ水筒冷凍OK 2℃
6位↓ ペットボトル(カバー無し)冷凍OK 2.5℃
6位↑ 紙パック氷OK 2.5℃
3位以降で少し動きがありますが、どれも僅差!
順位は30分後とそれほど変わっていません。
経過報告を省いてしまったのですが、1時間後ともそれほど変わりませんでした。
【実験2】5時間後の途中経過。気になる保冷力は…?
さて。
少し脱線しましたが、さらに実験をはじめて時間が経ったので、気になる途中経過を確認してみましょう。
↓ ↓
1位→ フォルテック(ステンレス製水筒)氷OK 0℃
1位→ THERMOS(ステンレス製水筒)氷OK 0℃
3位↑ ペットボトル(カバー有り)冷凍OK 1.5℃
4位↓ プラスチック製水筒 氷OK 11.3℃
5位↑ 紙パック 氷OK 12℃
6位↓ ペットボトル(カバー無し)冷凍OK 18℃
7位↓ 折りたたみ水筒 冷凍OK 18.1℃
5時間後の計測結果を見てみると、まず目立つのはステンレス製水筒の凄さ。
まだ0℃をキープ!
そして、ペットボトル(カバー有り)の大健闘が目立ちます。
一方、氷を入れた水筒と、本体ごと凍らせた水筒で、差がひらきはじめました。
水筒を本体ごと凍らせる場合、5時間後にはほとんど溶けてしまうようです。
さて。
次の計測ではいったいどうなってしまうのでしょうか・・・?
保冷力はどこまで続く?7時間後の途中結果でも氷がたっぷり?
実験スタートから、7時間が経過。
ふだんの生活では、このくらいの時間冷たさをキープしてくれたら充分!という感じもしますね!
それでは、7時間後の結果を確認してみましょう。
↓ ↓
1位→ THERMOS(ステンレス製水筒)氷OK 0℃
3位→ ペットボトル(カバー有り)冷凍OK 2.8℃
4位→ プラスチック製水筒 氷OK 18℃
5位→ 紙パック 氷OK 18.3℃
6位→ ペットボトル(カバー無し)冷凍OK 20℃
7位→ 折りたたみ水筒 冷凍OK 20.9℃
なんと!ステンレス製水筒の水温は、まだまだ0℃をキープしています。
水筒の中を覗くと……氷がたっぷり!
3位をキープしている、カバー付きペットボトルの中にも、まだ氷が残っています。
一方、4位以下は、水温に差がなくなってきました。
完全に氷が溶けてしまっています。
【実験2の結果】24時間経っても氷が溶けない!保冷力に優れた水筒は?
最後の計測は、実験スタートから24時間後。
当社の撮影室に一晩置いて、翌朝、温度をはかりました。
↓ ↓
1位→ THERMOS(ステンレス製水筒) 氷OK 0℃
3位→ ペットボトル(カバー有り) 冷凍OK 21.2℃
4位→ プラスチック製水筒 氷OK 21.6℃
5位→ 紙パック 氷OK 21.7℃
6位→ ペットボトル(カバー無し) 冷凍OK 21.9℃
7位→ 折りたたみ水筒冷凍 冷凍OK 22℃
スタートから、4位以降を引き離して3位をキープし続けていたたペットボトル(カバー付き)は、とうとう中の氷が溶けてしまいました。
一方、スタートからずっと1位&2位を独占していたステンレス製水筒は、まだ0℃!
恐るべし……!(;゚Д゚)!
水筒の中を覗いてみると、まだ氷がこんなに!
さっそく、残っていた氷の重さを測ってみました。
フォルテックのほうが約200g、
THERMOS(サーモス)のほうは約220g。
はじめに入れた氷の量は350gだったので、計算すると、氷の半分以上が溶けずに残っています。
ランキング形式での発表を省略した分も含めて、今回の結果をグラフにまとめてみました。
実験スタートから3時間くらいは、どの水筒も中の氷水をかなり冷たくキープしていることがわかります。
変化が訪れるのは、3~5時間後!
水筒ごと冷凍した水筒は、中の氷が溶けると、ぐんぐん水温が上昇します。
一方、ステンレス製の水筒は、24時間後まで水温0℃をキープ!
【まとめ】水筒の保冷力比較ランキング発表と実験結果のおさらい
実験結果を踏まえて、8タイプの水筒を保冷力の面から分けてみました。
こちらが、そのランキングです。
↓ ↓
「保冷効果で水筒を選ぶなら断然ステンレス製!」という噂は、真実でした。
ステンレス製水筒は、やはり強かった!
一方、ペットボトル用の保冷カバーの効果もあなどれません。
保冷カバーを使うだけで、使わない場合と比べると、差はかなりのものに!
また。
上の一覧では下のほうに並ぶことになった「折りたたみ水筒」と、カバーを付けない状態のペットボトルですが。
この二つのタイプの凄いところは保冷効果ではなくて、冷凍が可能なこと♪
冷凍庫から出して3時間後くらいまでは、キンキンに冷えたドリンクが飲めることがわかりました。
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【番外編】意外と厄介な水筒の結露!氷を入れても結露しない水筒は?
今回の実験で保冷力と同じくらい気になったのは、結露。
水筒を凍らせた2回目の実験でも、実験を開始して1時間後くらいから、水筒の中の氷水が周りの空気を冷やし、汗をかいてしまいました。
結露するかどうかも、水筒選びでは大事ですよね!
というわけで。
「結露した水筒」とそうでない水筒についても詳しく見ていきますね。
冷たい飲み物を入れて置いておいたら、いつのまにか外側が汗をかいてしまった!
・・・という経験、ありませんか?
職場などにもマイボトルを持っていく方も多いと思いますが、大事な書類などが結露で濡れてしまっては大変ですよね。
というわけで。結露する水筒とそうでない水筒についても結果をまとめておきたいと思います。
実験中に結露した水筒は4つ
今回の実験では7タイプの水筒を使って比較をしていました。
この中で、結露して水筒の表面に水滴が浮いてしまった水筒は全部で4つ!
こちらがその「結露チーム」。
(上の写真の左から順番に)
◆紙パック
◆プラスチック製水筒
◆折りたたみ水筒
◆ペットボトル(カバー無し) でした。
これらの4本の水筒の底は、表面から伝った水で周りがびしょびしょになりました(^_^;)
受け皿があってよかったです♪
こちらのタイプの水筒をお使いの場合、中の飲み物をよく冷やすと結露する恐れがあります。でも、水気を吸い取るタオルをあらかじめ巻いておくなど、結露対策をすれば大丈夫!
冷たい飲み物と一緒に、ヒンヤリ冷たい濡れタオルが仕上がって、一石二鳥♪
保冷力が高い水筒は結露しない!
一方、こちらは結露をしなかったグループです。
(上の写真の左後ろから順番に)
◆THERMOS(サーモス)のステンレス製水筒
◆フォルテックシリーズのステンレス製水筒
◆ペットボトル(カバー付き) です。
ペットボトル(カバー付き)ですが、ペットボトルカバーの内側を覗いてみると、かなり結露で湿っていました。
でも、実際に普段の生活で水筒の結露に困るのは、カバンに入れた時や、机などに置いておいた時に、濡れてはまずいものを濡らしてしまうこと。
一応それはガードできていたので、ひとまず「△」ということで、一応「結露しなかった」グループに入れました。
選ぶときは素材の種類にご注意ください!
結露をしなかったグループの写真にも、ペットボトルが置かれています。
このペットボトルには、比較するために準備した「冷やしていない水」を入れています。
こちらも結露せず!
中の水がぬるいので、室温(24℃)と水温(23℃)の差がなかったようです。
このとおり、中に入れた飲み物が冷たくなければ、水筒の表面に水滴がつくことはありませんでした♪
さいごに
水筒といっても千差万別。
今回の実験ではあまり良いところをお見せ出来なかったプラスチック製水筒や、氷を入れたり、冷凍したりすることができなかったアルミ製水筒についても、いいところはたくさんあります。
この2タイプの水筒の凄いところは、スポーツ中でも持ち運べる軽さと、丈夫さ!
また、ステンレス製水筒と比べると、比較的安価なのも嬉しいメリット(´∀`)