【フライパン比較】セラミックコートvsフッ素樹脂加工!熱伝導率がよいのはどっち?

コーティングフライパン比較

フライパンを選ぶ上で、是非チェックしておきたいポイントの一つ「熱伝導率」。

熱伝導率というのは、熱の伝わる早さの指標のこと。
早くむらなく熱を伝えるには、熱の伝わりやすさって重要なんです。

・・・というわけで。
今回の実験では、セラミックコートとフッ素樹脂加工のフライパンについて、どのくらい熱の伝わりやすさに差があるかを調べていきたいと思います!

熱伝導率がよい=焦げつきやすいって本当?

熱伝導率が高いと、食材に早く火を通しやすいため良いことのように思えますよね。
でも、実は良い面ばかりでもないんです。

というのは、熱が回りやすい=食材が焦げつきやすいとも言えるからです

前回の実験では、くっつきにくいフライパンを調査するために、実際に薄焼き卵を焼くという調理実験を行いました。

「くっつかない」「焦げ付かない」フライパンというと、やはりこの「熱伝導率」はとても大事なポイントですね。

調理実験の際にも気になったフライパンの温度上昇の時間差

薄焼きたまごを焼く調理実験の際には、フライパンの中央の温度が140度になってから、たまごを投入したのですが……
たまごを入れる
140度になるまで時間が、フッ素樹脂加工のフライパンより、セラミックコートのフライパンの方が、少々長かった印象。
セラミック測定
ということで今回の実験では「1分間!」と時間を決めて、フライパンの温度が何度まで上がるのかを調べてみることにしました。

熱伝導率の比較に使用するフライパンと実験の手順について

今回の実験で、熱伝導率を比べるフライパンは、下記の3点です。
フッ素とセラミック

  1. チェリオットフライパン【株式会社コーベック】フッ素樹脂加工
  2. グランマーブル【和平フレイズ株式会社】フッ素樹脂加工(マーブルコート)
  3. 軽いねセラミック 【パール金属株式会社】セラミックコート
※【カッコ】の中はメーカー名、以下省略。
3つのフライパンの本体は、すべて熱伝導が良いといわれるアルミ素材。

コーティング以外の要素で差が出ないように、フライパンの裏側の形状もよく似たものをピックアップしてみました。
フライパン裏側
温度計測には、デジタルサーモメーターという、赤外線を当てて温度を測る温度計を使います。
デジタルサーモメーター
 

【熱伝導の実験手順】

手順1
フライパンを中火で熱します。
火をつける
手順2
1分間熱して火を止め、フライパン中央の温度を測ります。
フライパンの中央を測定
さて、何度くらいになるんでしょう?
セラミックコートとフッ素樹脂加工とでは違いはあるのか、気になりますね。

温度測定の完了!実験結果から分かった各フライパンの最適な予熱時間と温度

3つのフライパンの温度計測が終わり、結果を表にまとめました。
fpan-hyou7
フッ素樹脂加工の「チェリオットフライパン」「グランマーブル」は、たった1分間熱しただけで、200度超え。
セラミックコートの「軽いねセラミック」は、フッ素樹脂加工の2つのフライパンより、25度ぐらい低いですね。

フライパン調理の温度の目安は、お料理にもよりますが、140度から180度ぐらい。
セラミックコートの「軽いねセラミック」は、中火だと予熱時間は、1分間がちょうどいい感じ。
フッ素樹脂加工の2つのフライパンは、中火の場合は1分より短くていいみたいですね。

各種コーティングの耐熱温度は?

先ほどの実験の結果、フッ素樹脂加工のフライパンは、1分間熱しただけで、200度を超えました。

「すぐに温度が上がっていいじゃない」と思われるかもしれませんが、実はこれは注意しなければならないポイント。

というのも、コーティングにはそれぞれ「耐熱温度」があります。

フッ素樹脂加工の耐熱温度

フッ素樹脂は、あくまでも樹脂の一種なので、耐熱温度はそれほど高くありません。今回使用したフライパンを見ても、約250度前後。
ちなみに、フッ素樹脂は熱し続けると、有害なガスが発生するともいわれています。

セラミックの耐熱温度

一方、セラミックコートの耐熱温度は、さすが焼き物と同じ材質だけあって、約400度前後と高温にも耐えられます。
しかもフッ素樹脂のように熱しすぎても有害なガスが発生することはないので、安全性でも優れています。

・・・とは言え、400度ってふだんのお料理シーンではなかなか遭遇しない高温ですよね。
例えば、あの石窯で焼くピザの石窯の温度が400度くらいだそう。


「だったら、ちょっとぐらい熱しすぎても大丈夫?」
・・・いえいえ、それは違うんです。

コーティングがダメになる理由

セラミックコートのように、耐熱温度が高くても、予熱のしすぎはNG!
実験では、何度も何も入れていないフライパンを熱していたので、「空だき」状態。
かなりフライパンを酷使してしまいました。

フライパンを空だき状態にするのは、コーティングを劣化させる原因のひとつ
これは、フッ素樹脂加工にも、セラミックコートにもいえることです。

セラミックコートの軽いねセラミックの説明書にもこんなふうに記載されていました。
fpan-49
ガスの火は1000度以上。熱することで、フライパンは膨張します。
本体の材質とコーティング部分とでは膨張の具合いが違うため、急激に熱するとコーティングが剥がれやすくなってしまいます。

長く使うためにも、空だきの状態で使わないように気をつけてくださいね。

空だきを防ぎ、コーティングを長持ちさせましょう

中火
熱伝導率のよいフライパンほど、空だきの状態にならないように注意が必要です。

今回の実験のように、何もフライパンに入れない状態で熱するのがダメなのはもちろんですが、具材に対して大きすぎるフライパンを使うことも実はNG。

油も水も入れずに大きなフライパンでほんの少しの具材を焼くなどをすると、余ったスペースが空だき状態になってしまうことも……。

フライパンのコーティングを守るためにも、調理の際には適切なサイズのフライパンを使うようにしたいですね。
 
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