使いやすい揚げ物バットはどれ?素材・サイズの違う揚げ物バットを調理師が比較

家庭で使う揚げ物専用の網付きバットはどんなものがいいのでしょうか。
代用品を使うこともできますが、よく揚げ物をする場合はやはり揚げ物バットがあると便利です。
新たに購入を検討するのなら失敗したくないですよね。

そこで、素材やサイズなど、タイプの異なる4つのバットを家庭のキッチンで実際に使って、使い心地を試してみました。

調理師racss

揚げ物バットを選ぶときは、どうぞ参考にしてくださいね。

揚げ物バットを選ぶときの5つのポイント

揚げ物バット(天ぷらバット)
そもそも揚げ物バット(天ぷらバット)って必要なのでしょうか?
揚げ物バットでなければ油を切ることができないのかというと、そんなことはありませんよね。

それに揚げ物バットは大きいものが多いので、使いにくいといつの間にか奥にしまい込まれてしまうなんてことも少なくありません。
また、できるだけ物を増やしたくないという理由で、代用できるもので工夫しているというご家庭も多いのではないでしょうか。

そこで、新たに購入するのなら、他の用途にも使えるなどお得感のあるものがおすすめ
失敗しない揚げ物バットの選び方をチェックしてみましょう。

じゃまにならないサイズ感か
揚げ鍋のそばに置けるサイズ、収納場所に入るサイズかなど

好きな素材か
サビに強いステンレス、軽いアルミ、おしゃれなホーローなど

よく作る料理に合った機能か
天ぷらやフライ、素揚げなど、揚げ物の種類に応じた機能があるかなど

他の調理にも使いまわしができるか
揚げ物以外の他の用途にどれだけ使えるかなど

後片付けが楽か
家庭のシンクで洗いにくい重さ、食洗機に入らないサイズではないかなど

次からは素材別の特徴とともに、揚げ物バットのおすすめのアイテムについて使い勝手を紹介しますね。

ステンレス製の揚げ物バットの特徴とおすすめアイテム

ステンレスは酸や油に強く、揚げ物バットによく採用される素材です。
厚みのしっかりしたものになると重量感があるため、ステンレス素材の揚げ物バットは、重さが気にならないコンパクトなタイプがおすすめです。

おすすめは「18-8ステンレス」

18-8ステンレスの揚げ物バット
ステンレス鋼の中でも強度が高く、高級感があるのが18-8ステンレス(鉄にクローム18%ニッケル8%を配合)と呼ばれるものです。
18-8ステンレスは、酸や油、熱に強いので、他の用途に使いまわしすることもできます。
ただし、磁石はつかないのでIHコンロでの加熱はできません。

ちなみに…よく18-0ステンレスのキッチン用品もあります。
これは、クローム18%配合で強度は十分、磁石がつくのでIHでも使えます。
18-8に比べると耐久性はやや劣りますが、比較的安価な素材です。

しかし極端に安価なステンレス製品(100均など)はクロームの配合が低く、ニッケルは配合されていない場合が多いです。
そのため、酸化しやすく「ステンレス」でありながらサビや変色が出やすかったり、強度が低かったりするのです。
安価なもので代用する場合には覚えておきましょう。

フライ好きさんにおすすめ!衣付けに便利なバットセット

バットセット連結バット
ステンレス製の揚げ物バットのおすすめは、こちらの「連結バット」。
調理用バットと揚げ物バットがセットになっているので、フライをよく作る少人数家庭にぴったり。

網付きバットの他に、フライの衣付けに便利な調理バットが3つ付いています。
バットのサイズは3つとも幅15.3×奥行24.2×高さ3.7cm。
とんかつ用の大きなお肉が1枚入る大きさをイメージしてください。
連結バットの縁
この縁の返しで連結が可能。
小さいですが適度な重さがある上に連結できるので安定感があります。

使わないときは、すべてひとつに重ねられるのでコンパクトになります。
網は突起により固定できるので、収納時にガチャガチャしない作りとなっています。

食品の一時保存にも使える

また、こちらの連結バットは18-8ステンレスなので、食品の一時的な保存にも向いています。

使いかけの食材を入れたり、ゼリーの型に使ったり、小さいスポンジケーキを焼いたりと、コンパクトなサイズと全部で4つあるバットを生かしてフル活用できそうです。

「連結バット」を使ってみました

連結バットを使ってみた
バットは揚げ鍋のそばまで持っていって、揚げ物を受けやすい大きさです。
小さいので、コンロ奥のスペースや鍋の手前にも置けました。

ただ、たくさんの揚げ物を載せるには小さすぎます。
いったんこの網に取ってから、随時お皿に移していくのならOK。
食卓にそのまま出しても良い大きさですので、食卓で揚げながら食べるときにも便利です。

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アルミ製の揚げ物バットの特徴とおすすめアイテム

アルマイト加工されたアルミ製の揚げ物バットは、大きくても軽いのがメリットです。

アルミはとても軽い素材なので、大きなサイズでも扱いやすいです。
熱伝導率が高く、熱しやすく冷めやすいという特徴もあります。

しかし、柔らかい金属のため、強くぶつけるとへこみができることがあります。
ナイフ等の硬い金属でも傷がつきますので注意しましょう。

おすすめはアルマイト加工されたもの

アルミはステンレスと違い、酸化しやすい素材です。
でもアルマイト加工された調理道具なら、その欠点がカバーされています。

アルミ製の揚げ物バットはアルマイト加工されているかを確認して選びましょう。
とはいえ、アルマイト加工されていても酸や塩分の強いものを長時間載せておくと黒ずみの原因になるので注意してください。

大きくても軽い!立てて油きりできる「揚げ物名人」

揚げ物バット「揚げ物名人」
アルミ製(アルマイト加工)の本体にステンレス製の仕切り網がセットになった「揚げ物名人」。

最大の特徴は、仕切り網に揚げ物を立てて並べられるようになっていること。
天ぷらやかき揚げが多い家庭におすすめです。大きなとんかつも重ねずに立てられます。

また、この立てる仕切り網部分は取り外したり位置を変えることができ、どんな揚げ物にも対応できる構造です。

揚げ物バットのサイズ感
「揚げ物名人」にはMとSがあり、仕切り網の数が違います。大きさの違いはちょうどひとまわり。

  • Mのサイズ:幅32×奥行23×高さ4.1cm(仕切り網3つ付き)
  • Sのサイズ:幅29×奥行21×高さ3.8cm(仕切り網2つ付き)

揚げ物バットのサイズ感
Mの中にSを入れると横がぴったりはまります。
なお、同じ大きさ同士はきれいに重なります。複数購入を考える際の参考にしてください。

「揚げ物名人」Mサイズを使ってみました

揚げ物バット「揚げ物名人」を使ってみた
仕切りが3つあるMサイズの使用写真です。
揚げ物の種類ごとに分けて並べられます。こうしておくと、一人分ずつ盛り付ける際に種類を選んで取りやすくてよかったです。
また、揚げかすと仕切ることができるのが意外に便利に感じました。

揚げ物を立てておくことで蒸気が抜けやすくなり、ベチャッとなりにくいことや、重ねなくていい点は大きなメリットです。

そして、アルミ素材は本当に軽い!洗うときも苦になりませんでした。
アルマイトって昔の給食用バットを思い出す懐かしい素材でもありますね。
この素材が好きな人にもおすすめです。

アルミ製バットは食品の「冷凍・解凍」にも便利

アルミ製バットで肉を解凍
アルミは熱伝導率が高いため、食品を急速冷凍するのに向いています。
まとめ買いしたお肉を小分けにして冷凍する際には、アルミ製バットに載せたまま冷凍します。
2枚のアルミ製バットで食材を挟むように冷凍するとなおよいでしょう。

また、冷凍したものを解凍する際にこのバットの上に載せて室温に出しておくと、早く解凍ができます。

食品の「冷凍・解凍」にも使おうと考えている場合は、冷凍庫の入れたい場所のサイズをチェックする必要があります。
我が家の冷凍庫にはMサイズとSサイズが2つ並べて入りましたが、Mサイズ2つを並べるのは難しそうでした。

食品の保存には不向き
アルミは酸に弱いため、味付けした食材の長時間の直置きや料理の保存には使わないようにしてください。

ホーロー製の揚げ物バットの特徴とおすすめアイテム

ホーロー製品は可愛さや清潔感のあるイメージが強く、お好きな方も多いですね。
ホーローは金属にガラスの釉薬(ゆうやく)をかけているため、酸や油に非常に強い特徴があります。

しかし、ぶつけたり落として釉薬に欠けができると、そこからサビが生じますので取り扱いには注意しましょう。
ホーロー製は重量感があるので、あまり大きいサイズは使いにくいかもしれません。

プレゼントにもおすすめ!「ブランキッチン」の揚げ物バット

「ブランキッチン」の揚げ物バット
ホーロー製品「ブランキッチン」シリーズの揚げ物バットです。
パッケージも可愛らしく、ホーロー好きの方やプレゼントにおすすめ。

揚げ物バットのサイズ比較
幅24×奥行18×高さ5cmと、比較的コンパクトなサイズです。
前述のステンレス製バットやアルミ製バット(こちらはSサイズです)と並べてみると、このくらいの大きさの違いがあります。

「ブランキッチン」の揚げ物バットを使ってみました

「ブランキッチン」の揚げ物バットを使ってみた
小さめのサイズなので、揚げ鍋のそばに置いても使いやすいですし、重さも気になりません。
コーナーの丸みがゆるやかなデザインで洗いやすいのも良いと思います。
白い素材がキッチンを明るくしてくれるのも嬉しい点ですね。

揚げ物以外の調理にも使える

ホーローバットで揚げ浸し
ホーロー製品は酸に強いので、酢を使うサラダや揚げ浸しなどの調理に使うことができます。
大皿がわりに食卓にも出せるサイズです。

また、オーブンに入れてグラタン作り等にも使えますが、熱い状態で冷たい水をかけるなど、急激な温度変化を与えると表面の釉薬にヒビが入ってしまいますので気をつけましょう。

【番外編】丸い形の揚げ物網はそのまま食卓へ

揚げ物バットではないのですが、こういった揚げ物網も人気の製品です。
手持ちのお皿の上に置いて、油を切ることができる気軽さがありますね。
揚げ物網「お皿のざる」
こちらはその名も「お皿のざる」。軽いですががっしりした網です。素材は18-8ステンレス。
揚げ物網「お皿のざる」の縁
脚がついているのではなく、縁がくぼんでいて立体的になっています。
シンプルな構造のため洗いやすいというメリットも。

揚げ物網「お皿のざる」の使い方

揚げ物網にフライドポテトを乗せる
お皿に載せて使っている様子です。食卓にそのまま出すのにいいですね。
ザルとお皿の間には、落ちる油や蒸気を吸わせるのにキッチンペーパーを入れています。

蒸気がこもらないせいか、フライドポテトが最後までカリッとしているのに驚きました。
これは直径22cmですが、このシリーズには他に19cmと16cmがあるので、お皿のサイズに合わせて使い分けができます。

揚げ物網をザル代わりに使う
浅いザルとして活用できるので、お鍋の材料を上げておいたり、下にボウルをセットして上からざっとお湯をかける「霜降り」などの調理に使えます。
揚げ物網を蒸しかご代わりに使う
フライパンで蒸し料理をするときの「蒸しかご」の代わりにも。
その場合には下に小さな器などを置いてかさ上げします。

フライパンでシュウマイフライパンで蒸し器の代用!「フライパンシュウマイ」などお手軽蒸し料理のレシピも♪

100均の浅いザルや丸網と比較してみました

似たようなサイズ・構造のものは100均などにありそうですよね。
安価なもので揚げ物網の代用ができるものはないのでしょうか?
私の使っている100均の製品と一緒に並べて比較してみました。
揚げ物網比較

  1. 金属の網(脚なし)
  2. 金属の網(脚あり)
  3. プラスチック製の浅ザル
  4. 揚げ物網「お皿のざる」
金属の網は脚のついたものとないものの2つで、バーベキューや鍋で燻製を作る時に使っているものです。
触ってみるとわかるのですが、「お皿のざる」と比べると金属が薄く貧弱なので、揚げ物をたくさん載せるという同じ使い方では耐久性に不安があります。
しかし、一時的な代用品としてはありかもしれません。

プラスチック製の浅ザルは大きさや深さが似ていますが、そもそもプラスチックは熱い揚げ物を直接入れるのには向かない素材です。
ペーパーを多めに敷けば代用品にすることはできるかもしれませんが、蒸気が抜けにくくなるので、普通のお皿にペーパーを敷く方法とあまり変わらなくなってしまいます。

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揚げ物バット比較まとめ

揚げ物を美味しく作るための揚げ物バットについて比較・解説しました。
最後に、今回ご紹介した揚げ物バットや揚げ物網をまとめてご紹介しておきます。

▼ステンレス製の「連結バット」

ステンレス製の「連結バット」
  • サイズ:約幅15.3(連結時44.5)×奥行24.2×高さ3.7cm
  • 重量:約690g
¥2,350 (2021/12/02 17:52:07時点 楽天市場調べ-詳細)

▼アルミ製の「揚げ物名人」(SとM)

▼アルミ製の「揚げ物名人」
S

  • サイズ:約幅29×奥行21×高さ3.8cm
  • 重量:約390g

M

  • サイズ:約幅32×奥行23×高さ4.1cm
  • 重量:約520g

▼ホーロー製の「ブランキッチン」

ホーロー製の「ブランキッチン」
  • サイズ:約幅24×奥行18×高さ5cm
  • 重量:約500g

▼ステンレス製の揚げ物網「お皿のざる」

ステンレス製の揚げ物網「お皿のざる」
  • サイズ:直径約 22cm、高さ3cm
  • 重量:約500g
¥1,320 (2021/12/03 08:04:28時点 楽天市場調べ-詳細)

揚げ物をよくするご家庭なら、専用の揚げ物バットがあるとやはり便利さを感じるはず。

それぞれの家族の人数、揚げ物の頻度や揚げ物の種類などに合わせて、最適な揚げ物バットを選んでくださいね。

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