料理にかかる時間を短縮したい
道具を使った新しい調理方法を試してみたい
そんな方には料理が楽になるフードプロセッサーがおすすめです。
しかし「どのフードプロセッサーを買えばいいのか」という悩みは、フードプロセッサーの購入を検討する方共通の悩みでしょう。
この記事では、フードプロセッサーの選び方について、毎日仕事でフードプロセッサーを使用していた調理師の目線で解説しています。
いまいちわかりにくい「フードプロセッサー」「ミキサー」「ブレンダー」の違いも、詳しくまとめています。
ぜひ、参考にしてください。
目次
フードプロセッサーとは?特徴と基本の使い方
フードプロセッサーの選び方の前に、そもそも「フードプロセッサー」がどのような道具なのか、簡単に知っておきましょう。
基本の使い方は「刻む」と「混ぜる」
フードプロセッサーは、器具内のカッターが高速回転して、食材を加工してくれる調理器具です。
主な用途は食材を「刻む」ことと「混ぜる」こと。
固い根菜はもちろん、包丁では難しい肉のみじん切り(ひき肉)も簡単に作れます。
カッター部分は取り換え可能
また、器具内のカッター部分を取り替えることで、刻む・混ぜる以外の使い方もできる点が大きな特徴です。
例えば、
- おろし
- 千切り
- 泡だて
- パン捏ね
フードプロセッサーとミキサー・ブレンダーの違いは?
フードプロセッサーと似た用途でよく比較される道具が以下の3つです。
- ミキサー
- ブレンダー
- ハンドブレンダー
どれも同じ作業ができる道具だと思いがちですが、厳密には適した食材や用途が異なります。
「ほしい道具はそもそもフードプロセッサーなのか」を理解するためにも、各道具の違いを知っておきましょう。
ミキサーとの違い
ミキサーはフードプロセッサーと同じく器具内にカッターが付いており、刃で食材を細かくするために使います。
フードプロセッサーと大きく異なる点は、食材の粉砕具合。
ミキサーの方が食材をより細かくできるので、スムージーやポタージュを作るのに適しています。
細かな違いは以下の3つです。
- 刃の大きさ
- アタッチメントの有無
- 食材を入れる容器の形状
ミキサーはフードプロセッサーに比べて刃が小さく、大量の食材を刻む用途には向いていません。
また、刃の交換ができないため、用途は「細かくしながら混ぜる」ことに限られます。
容器はピッチャーのような形で、フードプロセッサーよりもしっかりフタをできる商品が多いです。
そのため、液体や水分の多い食材を混ぜるのに向いています。
逆に水分が少ない食材はミキサーにかけづらく、無理やり使用すると刃が空回りしてしまうので注意が必要です。
ブレンダーとの違い
いわゆるミキサーを”ミキサー”と呼んでいるは日本だけで、海外ではミキサーを”ブレンダー”と呼んでいます。
そのため、ミキサー=ブレンダーと考えて問題ありません。
ミキサー(ブレンダー)は、基本的に据え置きで使用する調理器具です。
しかし最近では、手持ち型でコンパクトな「ハンドブレンダー」が人気を集めています。
ハンドブレンダーとの違い
ハンドブレンダーは、金属の器具の先にミキサーのような刃が付いており、それを直接鍋や器に入れて使用する道具です。
いわゆる「手持ち型ミキサー」のため、フードプロセッサーとの主な違いも、ミキサーと同じく食材の粉砕具合。
食材を細かくでき、液体の中に入れて使用できるため、スムージーやポタージュに最適です。
また、ハンドブレンダーが本体のみで販売されているケースは稀。
ほとんどの商品にアタッチメント類がついており、フードプロセッサー、ハンドミキサーとほぼ同じ機能で使えます。
アタッチメント次第で、使い方がかなり広がる商品です。
フードプロセッサーの選び方|4つの比較ポイント
ではここから、フードプロセッサーの選び方を解説していきます。
フードプロセッサーを選ぶときに重要なポイントは、以下の4つです。
- 価格
- 容量
- アタッチメント
- 容器の素材
それぞれ詳しく見ていきましょう。
価格|数千円〜1万円以上まで幅がある
フードプロセッサーは、安いものは3,000円弱から、高いものは1万円以上の価格がついています。
価格に差が出る理由は、主に以下のとおり。
- 機能の違い
- ブランド
- アタッチメントの数
- 手動・電動
まず欲しい容量やアタッチメントを決めてから、価格帯で絞り込んでいくのがおすすめです。
しかし、予算が決まっている場合は、上限価格を決めてから性能面で絞り込んでいきましょう。
容量|まとめて下処理するなら大容量がおすすめ
食材を入れる容器部分の容量は、使用目的によって必要なサイズが異なります。
一度に大量の食材を下ごしらえしたい場合は、容量の大きなものがおすすめです。
容量が大きければ、具材を混ぜ合わせる作業もやりやすくなります。
家族が少人数・収納場所が少ない場合は、容量が小さめなものを選ぶとよいでしょう。
食材の入れすぎは禁物
また、本来フードプロセッサーは容器の八分目程度まで食材を入れて使うもの。
容器いっぱいまで食材を詰め込んで使用すると故障の原因になるため、その点も考慮してください。
アタッチメント|種類や形状で一台何役もこなせる
商品によっては、アタッチメントがカッター刃のみの場合があります。
野菜のみじん切り・手作りミンチなどが主な使用目的であれば、カッター刃だけで十分です。
すりおろし・パン捏ね・スライスなどもおこないたい場合は、専用アタッチメントが付いた商品を選びましょう。
フードプロセッサーの機能性はアタッチメントの数だけじゃない
一方、専用アタッチメントが付いていなくても機能性が高い場合もあります。
「フードプロセッサー1台で何役こなせるか」を、あわせて確認するのがおすすめです。
容器の素材|樹脂・ガラス・ステンレスなど
フードプロセッサー選びで見落としがちなのが「容器の素材」です。
フードプロセッサーの容器部分は、主に樹脂・ガラス・ステンレスのいずれかで作られています。
各素材のメリット・デメリットを、簡単にまとめました。
容器の素材別メリット・デメリット
素材名 | メリット | デメリット |
樹脂 | 軽くて扱いやすい | 匂いがつきやすい |
ガラス | 匂いがつきにくい | 重くて扱いにくい |
ステンレス | 軽い・匂いがつきにくい | やや高価 |
樹脂とガラスは安価な一方、それぞれデメリットがあります。
ステンレスに目立ったデメリットはありませんが、やや高価なのが難点です。
【使用目的別】おすすめフードプロセッサー3選
価格・容量・アタッチメント・容器の素材、4つの選び方に加えて、大切なポイントは“使う目的”です。
同じフードプロセッサーでも、使用目的が異なれば当然評価も変わってきます。
自分にぴったりなフードプロセッサーを選ぶために、ぜひ“使う目的”をはっきりさせておきましょう。
ここでは使用目的の例と、目的に合ったフードプロセッサーのおすすめ商品をご紹介します。
【大容量シンプルタイプ】一気に調理したい人におすすめ
「とにかくみじん切りが苦手、面倒」
「一気に下ごしらえをして、冷凍保存や作り置きに使いたい」
など、刻む作業を一気に済ませてしまいたい場合、大容量で機能がシンプルなフードプロセッサーがおすすめです。
大容量シンプルタイプのフードプロセッサーのおすすめは?
一般的な家庭用フードプロセッサーの容量は500ml前後なので、やや大きめのサイズになっています。
容器はステンレス製なので、軽くて汚れも落としやすく扱いやすいです。
また、カッター刃はブラックチタンでコーティングされたステンレス製。
切れ味が長持ちするため、大量の下ごしらえも楽におこなえます。
「みじん切り・ミンチ」専用のコースがある点もうれしいポイントですね。
【多目的な高機能タイプ】いろんな機能を使いたい人におすすめ
「フードプロセッサー1台でいろんな調理をしたい」
「あらゆる調理器具をフードプロセッサー1台で代用したい」
など、フードプロセッサーでなんでも作りたい場合、多目的に使える高機能なフードプロセッサーがおすすめです。
多目的な高機能タイプのフードプロセッサーのおすすめは?
- 刻む
- 摺(す)る
- 混ぜる
- 砕く
- 泡立てる
- こねる
- 挽(ひ)く(ブレード)
- おろす(グレーター)
にも関わらず、アタッチメントは2種類だけなので、収納や管理に困りません。
加えて、山本電気はモーターを専門に製造している会社のため、モーターの強さや耐久性はお墨付き。
その証拠に、本来フードプロセッサーにはNGな氷やコーヒー豆の加工にも対応しています。
なんでもフードプロセッサーに任せたい方には、ぜひおすすめするアイテムです。
【アタッチメント付きハンドブレンダー】ミキサーとしても使いたい人におすすめ
「みじん切りを楽にしたいけど、スムージーやポタージュも作りたい」
「ときどきフードプロセッサーを使いたい」
など、ミキサーとフードプロセッサー、どちらか1つに選べない場合、いいとこ取りをしたアタッチメント付きハンドブレンダーがおすすめです。
アタッチメント付きハンドブレンダーのおすすめは?
- 「刻む・混ぜる」に適したチョッパー
- 「混ぜる・つぶす」に適したブレード
- 「泡立て」に適したウィスク
筆者も実際に購入し使っている商品ですが、思い立ったらすぐ使えるコンパクトさでとても重宝しています。
ビタントニオのハンドブレンダーの便利なポイント
こちらのハンドブレンダーには他にも便利なところが2つあります。
特にご紹介したいのはこちらのアタッチメントケースです。
ハンドブレンダーのアタッチメントはバラつきやすく、刃物なので収納に困る場面が多くあります。
しかしこのケースなら、アタッチメントを差し込み固定して収納可能。
ガチャガチャ音が鳴ることもなく、すっきり収納できるんです。
加えて2つ目にご紹介したいのが、アタッチメント着脱専用の工具付きなところ!
刃のあるブレードをケガの心配なく安全に取り外せるのは、地味ながらうれしいですよね。
フードプロセッサーよりも置き場所に困らない
ビタントニオに限らず、ハンドブレンダーは据え置きにする必要がなく、使わない時は収納しておくことができます。
「フードプロセッサーだと収納場所や設置場所に困る」という方にも、ぜひおすすめします。
フードプロセッサーを活用して料理を楽に楽しく!
せっかくフードプロセッサーを購入しても、使いこなせず戸棚にしまい込む結果になってしまっては残念ですよね。
こちらの3つをしっかり理解すれば、自分にぴったりのフードプロセッサーが見つかります。
記事内でご紹介した選び方やアイテムを参考に、料理の相棒となるフードプロセッサーを選んでみてくださいね。
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