毎日使うものほど、使い勝手にはこだわりたいですよね。
ご飯をよそう時に使う「しゃもじ」も、その一つ。
使うたびに、ヘラの部分にご飯がくっついたり、自立するはずなのにパタンと倒れやすかったり。
ほんのちょっとした不満かもしれないですが、毎回の食事のたびにイラっとするのは避けたいものです。
今回は、そんな食事時のプチストレスを解消する、とても使いやすくておすすめの「しゃもじ」をご紹介します!
しゃもじを選ぶときの基本のポイント
しゃもじって、ぱっと見た感じはどれも同じような形をしていて、どう違うのかが分かりづらかったりしますよね。
「結局どれでも同じかな」と思ってよく考えずに買うと、使い勝手が悪くてガッカリしたり……。
しゃもじを選ぶときに、最低限チェックしたいポイントを、いくつかまとめてみました。
【しゃもじ選びのポイント1】素材
もっとも一般的なのは、プラスチック素材のもの。炊飯器を購入したら付属品としてついてくる場合もありますね。
プラスチック製のものは、最近はご飯がくっつきにくいように加工されているものも多いです。
ただし、表面のコーディングや凸凹した加工(エンボス加工)がないものや木製素材のものでも、使う前にさっと水でぬらすとご飯がくっつきにくいですよ。
メリット | デメリット | |
プラスチック製 | ・手軽に使えて、安価 ・お手入れが簡単 ・デザインが豊富 |
・傷がつくと雑菌が繁殖しやすい ・表面加工も劣化するため基本的に消耗品 |
木製(竹製含む) | ・温かみのある見た目や質感 ・木特有の良い香りがする ・汚れた部分を削り取ることができる |
・カビが生えやすい ・お手入れがやや大変 |
知っておきたいデメリット部分
木製のしゃもじで気をつけたいのは、お手入れ方法です。
使ったらすぐに洗う&すぐに乾燥させないと、気づいたらカビなどが生えてた!なんてことになりかねません。
素材の見た目だけで選んでしまうと後悔するので、木製のしゃもじはプラスチック素材のものに比べてこまめなお手入れが必要、ということは知っておきたいですね。
ヘラ部分の形状
ご飯のくっつきやすさ・くっつきにくさなどを左右するのは、ヘラの表面の加工の有無です。
それ以外に「よそいやすさ」を左右する、ヘラ部分の大きさや厚み、カーブ具合などにも注目しておきたいところです。
ヘラ部分のサイズが大きいものは、一度に大量のご飯をすくえます。その代わり、ご飯が残り少なかったり、子供茶碗のように小さなお茶碗によそう時には大変使いにくいので注意しましょう。
持ち手も太いものも、握りにくいのでよそいづらいですね。
また、ヘラ部分にあまり厚みが無いしゃもじの方が、炊きあがったご飯をほぐしながら混ぜる時にお米を潰してしまう事がなく、上手に扱えます。
ヘラ部分の反り(カーブ具合)も重要です。
あまり平らすぎるデザインよりは、カーブしている方がご飯をよそいやすいです。普段の使い勝手を重視したい場合は確認しておきましょう。
収納性
しゃもじを立てておくための「しゃもじ置き」を使っている方や、炊飯器に付属していることの多い「しゃもじ受け」(※しゃもじホルダーやしゃもじ立てなど名称はメーカー等によって異なります)を使っておられる方もいらっしゃるかと思います。
でも、最近のしゃもじは自立出来るスタンドタイプと呼ばれるデザインのものが増えており、使わない時の保管場所にも困りません。
炊飯器から直接よそわず、おひつなどにご飯を移してテーブルに置く場合などでも、しゃもじの置き場所に困らないのは嬉しいですよね。
収納性を重視するなら「立つしゃもじ」がおすすめ
しゃもじ選びのポイントで、意外と見落としがちな「収納性」。
自立できるスタンドタイプのしゃもじは、通常のしゃもじより置き場所を取らないので収納性に優れています。
でもスタンドタイプだけでも、かなり色々なアイテムがあるので、その中でもどれが実際の使い勝手がよいのかが気になるところですよね。
というわけで今回は、日々使い勝手のよいキッチンのために使うアイテムについても日々試行錯誤されている整理収納アドバイザーのまいさんに、ご愛用の「しゃもじ」について詳しくお話を伺ってみました。
収納上手さんのベストバイはtower「立って置けるしゃもじ」
整理収納アドバイザーのまいさんの家で使われているのは、山崎実業さんのtowerシリーズのしゃもじ。
今まで色々なしゃもじを使ってきましたが、その中でもだんとつにくっつかず、使いやすいしゃもじなのです。
整理収納アドバイザーまい

サイズ | 約 幅8×奥行3.5×高さ20(cm) |
材質 | ポリプロピレン |
生産国 | 中国製 |
備考 | 耐熱温度:160度、耐冷温度:-40度 食器洗い乾燥機対応 |
私のしゃもじ選びポイントは【立つ・くっつかない・すくいやすい】
私が「しゃもじ」を選ぶときに求めるポイントには、譲れない3つの条件があります。
- 立つ
- くっつきにくい
- すくいやすい
山崎実業さんの「立って置けるしゃもじ」は、もちろんこの3つの条件を満たしているのですが、この「しゃもじ」にたどり着くまで、何度か買い替えをしているので、歴代の「しゃもじ」とどう違うかについても、詳しく見ていきますね。
【理想のしゃもじの条件1】「立つ」
我が家の場合、しゃもじの置き場所は、炊飯器の上の棚です。
ご飯茶碗やみそ汁茶碗の近くに置いて、子どもたちにも自分でよそってもらうようにしています。
倒れたり、棚から落ちてしまうと、衛生的にも心配。
ですが、このしゃもじは絶妙にカーブしていて、安定感も抜群です。
子どもが扱っても、倒れることはほとんどありません。
「しゃもじ置き」が要らないので省スペース、倒れないから清潔に保てるところが「立つしゃもじ」の良さです。
どのくらい倒れにくいのかを実験
炊飯器は、スライドタイプの棚に置くことが多いですよね。
――上の棚ではなく、炊飯器横に置いた場合はどうなるのでしょう?
試しに、炊飯器の横に立てた状態で、棚板を動かしてみました。
強く押し引きしなければ倒れませんが、滑るしやはり不安定ですね。
でも実はこのしゃもじ、横にするとヘラ先が浮くのです!
炊飯器の横に寝かせても、ヘラが下につかないので衛生的。
こんなふうに、スライドタイプの棚で使いたい方にもおすすめです。
また、このしゃもじには吊り下げ用の穴があるので、引っかけて収納することもできます。
使う環境によって、置き方を選ぶことができるのはポイントが高いですね。
【理想のしゃもじの条件2】「くっつかない」
「エンボス加工でご飯がくっつきにくい」と書かれているのに、しばらく使ったらくっつくようになる・・・よくあることですが、とても残念ですよね。
経年劣化というか、使っているうちに表面加工のコーティングが剥がれたとか、エンボス加工がすり減ったとか、理由は様々だと思います。
なるべく長く使えるものがよいのですが、こればかりは実際にしばらく使ってみないとわかりません。
ちなみに、このtowerのしゃもじを使い始めて半年以上経ちますが、まだまだくっつく気配がありません。
今まで使ってきた他のしゃもじよりも、だんとつでご飯がくっつかないので驚いています。
【理想のしゃもじの条件3】「すくいやすい」
小学生の息子たちも使うので、「子どもでも、自分でご飯をよそいやすい」ことが重要です。
ヘラが大きすぎず小さすぎず、カーブしているので、すくいやすい構造になっています。
ちょっと残念な点も……
とても気に入っているしゃもじですが、個人的にちょっと残念に感じることが、一点だけ。
エンボス加工のぶつぶつがとがっているのか、洗う時に少しスポンジにひっかかりを感じます。
ただ、この形状だからくっつきにくいのだとすれば、全然許容範囲です!
※ブラックのカラーの場合は洗い残しやご飯粒の白が目立つかもしれません。でも、汚れに気づきやすいということになるので、それはそれで良いでしょうか。
他メーカーとの違いは?「立つ」しゃもじの使い勝手を比較
現在はこのtowerのしゃもじをベストバイ!として愛用していますが、実はこれまでにいくつか試してきました。
参考までに、過去に使った「立つ」しゃもじを紹介します。
ニトリ「自立するしゃもじ」
towerとほぼ同じ作りで、購入当初は気に入っていました。
ただひとつ、イマイチな点が。
ヘラ部分が平らなのですくいにくいのです。
大人は慣れれば大丈夫だったのですが、子ども達にはうまく扱えずに不評でした。
ダイソー「立つしゃもじ」
ニトリの次は、シンプルなダイソーのしゃもじにしました。
こちらも自立しますが、横に置くと下につくし、フックにかける穴もありません。
しかも、このしゃもじは小ぶりですくいやすかったのですが、すぐにご飯がくっつくようになってしまいました。
また、一応立つけれども、よく倒れました・・・。
不満点を解消できる理想のしゃもじは?と、立つしゃもじのレビューを色々と読んで、最終的にたどり着いたのが、山崎実業さんのtowerシリーズのしゃもじでした。
価格も500~600円なので安いですが、優秀です。
いつまでくっつかずに使えるのか期待しつつ、引き続き愛用していきます。
編集部が厳選した注目の「立つしゃもじ」
ここからは、ハウジー編集部のスタッフが注目している「立つしゃもじ」の人気アイテムを5つご紹介します。
素材にこだわりたい人におすすめ!木製の「立つしゃもじ」

寿司桶やおひつ、土鍋といった和風のアイテムと一緒に使っても映えます!
アメリカヒノキという油分を含んだしっとりとした艶のある木を使用しているため、ご飯がつきにくいというのも嬉しいポイントですね。
TVなどメディアでも話題!「立つしゃもじ プレミアムクリア」
メディアでもよく取り上げられている、擦りガラスのように美しい見た目のしゃもじです。
シンクやテーブルなどに寝かせて置いたときに、先端が直接着かないので衛生的。
フチが薄いためご飯をつぶさずにすくいやすく、ご飯がくっつきにくいのも人気の理由です。
おさかなデザインが可愛い人気シリーズの立つしゃもじ

薄くて幅広いヘラでご飯粒がつぶれにくく、ふんわりと盛り付けができます。
シッポの部分でぴょこんと立つので、置き場に困らず衛生的!
置き場所を選ばないシンプルで美しいtower「立って置けるしゃもじ」

デザイン性はもちろん、実用性の部分でもとても満足できるしゃもじです。
ご飯をふんわりよそえるスプーン型の立つしゃもじ
ご飯がふっくらと盛れるように中央が窪んだスプーン形状になっている、立つしゃもじです。
ダブルエンボス加工でご飯がくっつきにくいのもうれしいポイント。
汁物やおかゆ、リゾットにも使えます。
普通のご飯をよそうだけでなく色々な用途で使いたい方におすすめです。
さいごに
キッチンで使う道具の中でも、さりげなく出番が多い「しゃもじ」。
今回はそんな「しゃもじ」のとっておきのアイテムをご紹介しました♪
どんなアイテムにも、それぞれのメリット・デメリットがありますが、色々と比較しながら、ぜひあなたにとって使いやすいものを見つけてくださいね。
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