手軽で美味しいパスタ料理は、大人も子どもも大好きなメニューですよね。
でも、意外と難しいのがパスタの茹で上げ。基本となる麺を上手に茹で上げられないと、パスタを美味しく仕上げることができません。
そんな時、活用したいのが「パスタ鍋(パスタポット)」です。
けれど、パスタを茹でるだけなら、他の鍋でも代替が効くので「パスタ鍋は欲しいけど、大きくて場所をとるし必要ないかも…」と購入を迷ってしまうという方も、多いのではないでしょうか。
そこで今回は、パスタ鍋を使うメリットを徹底解説。選び方やおすすめアイテムをご紹介します。
おうちで作るパスタをワンランクアップさせて、本格イタリアンを楽しみましょう♪
目次
パスタ鍋でパスタを茹でる3つのメリット
パスタはたっぷりのお湯で茹でることが鉄則です。
また、おいしいアルデンテのパスタに仕上げるためには、湯ぎりのスピード感も大切!
たっぷりのお湯でパスタを茹でて、素早く湯切りができる…それがパスタ鍋です。
まずはパスタ鍋でパスタを茹でるメリットを見てみましょう。
- たっぷりのお湯でパスタをおいしく茹でられる
- 湯ぎりが楽にできる
- 他のお料理もおいしく作れる
たっぷりのお湯の中でパスタを対流させることで、麺にコシが生まれモチモチ食感になります。
パスタ鍋によっては、「湯切り用の中カゴ」が付いているなど、湯切りを楽にできるものも多くあります。
つまり、パスタ専用の鍋でパスタを茹でることで、パスタのおいしいタイミングを逃さないようにできるということですね。
パスタ鍋でパスタを茹でる時のコツを見る
パスタを茹でるアイテム比較|フライパンや電子レンジ調理器具を使った茹で方も
パスタを茹でるだけじゃない!パスタ鍋活用術
パスタ鍋はパスタを茹でる以外にも使えるので、1つ持っていると料理の幅がグンと広がります。
しかも、他の鍋にはないようなすごいポテンシャルも秘めているんですよ!
こちらでは、そんなパスタ鍋の活用方法をご紹介します。
- じっくり煮込むスープをたっぷり仕込める
- カレー鍋としても活用できる
- 中カゴ付きなら蒸し器として使える
- 哺乳瓶などの煮沸消毒に最適
じっくり煮込むスープをたっぷり仕込める
パスタ鍋はゆっくり火を入れるお料理に向いています。
じっくり煮込むポトフや、鶏肉をコトコト煮たサムゲタンなどは相性バツグン◎
寒い日に温まるクラムチャウダーやミネストローネなどもたっぷ作っておけます。
また、たくさん仕込めるのでパーティー用にたくさんの量のスープを作るにも重宝しますね。
カレー鍋としても活用できる
パスタ鍋でカレーを仕込むことも可能。ご家族の多いご家庭では、特に活用できますね。
ただし、カレー鍋として調理するときには、鍋の厚みに注意が必要です。
鍋の厚みが薄いパスタ鍋で食材を炒めると焦げ付きやすいです。
焦げ付きが気になる場合は、野菜やお肉は別のフライパンで炒めてからパスタ鍋に移して煮込むようにするとよいでしょう。
蒸し器として活用する
パスタ鍋に中カゴが付属している場合は、蒸し器として使用することもできます。
パスタ鍋に適量の湯を沸かして網をセットすれば、蒸し器に早変わり!
野菜を大きめにカットして、蒸し野菜にすると旨味や栄養がギュッと凝縮されておすすめです。
手作り肉まんに挑戦してみるのもよいですね♪

保存瓶・哺乳瓶などの煮沸消毒
深さのあるパスタ鍋は、梅酒やジャムを保存する用の瓶や赤ちゃんの哺乳瓶などの煮沸(しゃふつ)消毒をするのに最適です。
大きめのメイソンジャー1 ねじ蓋が特徴的でおしゃれなガラス製の口広瓶。主に瓶詰などを作る際に用いられる。まで煮沸できるのが嬉しいポイントですよ!
自分に合うパスタ鍋の選び方
パスタ鍋と名前がつくものはたくさんあるので、どれを選んだらよいか迷ってしまいますよね。
そんなときは下記のポイントに気をつけて選ぶことをおすすめします。
- 素材別で選ぶ
- サイズや容量で選ぶ
- 形状で選ぶ(縦型or横型)
どんな鍋にしようか迷われている方は、ぜひ参考にしてくださいね。
【1】素材で選ぶ
パスタ鍋の素材には、主に「アルミ製」「ステンレス製」「ホーロー製」の3つがあります。
普通の鍋と同じく、パスタ鍋も素材によって熱伝導率2ある物質について、熱の伝わりやすさが示された値のことやお手入れ方法に違いがあるので、まずは下の表で確かめてみましょう。
素材 | 熱伝導率の良さ | お手入れのしやすさ | 重さ(扱いやすさ) | デザイン性 |
アルミ製 | ◎ | △ | ◎ | △ |
ステンレス製 | △ | ◎ | 〇 | 〇 |
ホーロー製 | 〇 | 〇 | △ | ◎ |
それぞれの特徴について詳しく見ていきましょう。
アルミ製のパスタ鍋の特徴
熱伝導率の高いアルミ製の鍋は、たくさんのお湯も早く沸かすことができ、軽量なので扱いやすいのが特徴です。
一方で、焦げやすくサビやすいという特性もあるため、使い終わった後は水分をよく拭き取り乾燥させるなど、こまめなお手入れが必要です。
- 熱伝導率が高いので、お湯が早く沸く
- 軽量で持ち運びが楽
- サビやすいのでこまめなお手入れが必要
- 焦げつきやすいので火加減に注意
ステンレス製のパスタ鍋の特徴
ステンレス製のパスタ鍋は、サビにくく耐久性があります。
汚れがついた時にタワシでこすってもキズがつきにくく、お手入れも楽です。
アルミ製と比べると熱伝導率が少し劣りますが、丈夫で長く使えるパスタ鍋をお探しの方はステンレス製がおすすめです。
- サビにくく、耐久性がある
- お手入れが楽で、長く使える
- アルミ製と比べると熱伝導率が劣る
ホーロー製のパスタ鍋の特徴
ホーロー製の鍋は、デザイン性が高いものが多く、キッチンに置いておくだけでオシャレ!
自分だけのお気に入りを見つけたい方にはピッタリです。
また、保温性がよいので、煮込み料理など、カレーやシチューを作るのにも最適。
ただし、衝撃には弱いので、落としたりぶつけたりしないように注意が必要です。
- デザイン性が高く、見た目がおしゃれな商品が多い
- 保温性に優れている
- 衝撃に弱いので注意
【2】サイズや容量で選ぶ
パスタを茹でるにはたっぷりのお湯が必要ということは前述しましたね。
人数分のパスタに対してお湯が少ないと、パスタ同士がくっつきやすくなったり、茹で加減にムラが出たりして、おいしい茹で上がりになりません。
パスタ鍋のサイズを選ぶときは、食べる人数に合わせて選ぶようにしましょう。
目安としては、『1人分のパスタ100gに対して1~1.5Lの水』が必要です。
一人暮らし用なら…
一人暮らしの方は、2L前後のお湯が沸かせれば十分です。
パスタ鍋の直径は16cm~22cm程度の大きさがおすすめ。収納のことを考え、小さめサイズを選ぶとよいでしょう。
一人暮らしの狭いキッチンにパスタ鍋を収納しておくのは難しいもの。
それでも美味しいパスタが食べたいという方は、茹で方を工夫するのも大切です。
フライパンや電子レンジ調理器具を使った茹で方を見る
パスタを茹でるアイテム比較|フライパンや電子レンジ調理器具を使った茹で方も
3~4人家族用
3~4人の家族分のパスタを一度に茹でるとなると、6~7Lのお湯が必要となります。
そのため、湯ぎりの際に鍋自体を持ち上げるにはかなり重たいので危険です。
中カゴ付きの商品を選ぶと湯ぎりが楽にできるためおすすめです。
【3】形状で選ぶ(縦型or横型)
パスタ鍋は、深さのある縦型が一般的ですが、パスタを横向きに茹でることのできる横型タイプも人気です。
それぞれの特徴を踏まえて、自分に合う形を選びましょう。
- たっぷりのお茹でパスタを茹でることができる
- 中かごが付属されている商品が多く、湯ぎりが簡単&スピーディーにできる
- 少ないお湯でパスタを茹でることができる
- フタに湯ぎり用の穴が空いているものが多い
それでは、ここからは横型のパスタ鍋についてもう少し詳しくご紹介します。
話題の「横茹でパスタ鍋」の特徴とおすすめアイテム
今、パスタを寝かせて茹でられる「横茹でパスタ鍋」が人気急上昇中です。
エコで使い勝手のよい横茹でパスタ鍋の特徴をご紹介します。
- 少なめの水で茹でることができる(節水効果)
- 水が少ない分、お湯が早く湧きやすい(節約効果)
- 茹でるからソースを絡めるまで1つの鍋で完結できる
- 調理のバリエーションの幅が広い
横型のパスタ鍋の一番の特徴は、少ないお湯でパスタを寝かせて茹でることができることです。
水が少ない分お湯が早く湧きやいので、ガス代の節約や時短にもつながります。
また、フタに湯ぎり用の穴が空いているものが多く、フタをしたまま手軽に湯ぎりができます。
茹で上がったら、そのまま鍋の中でソースを絡めて1つの鍋で調理が完結!洗い物が少なく済むのが嬉しいですよね。
その上、調理の幅が広く、アクアパッツァや煮込みハンバーグ、グラタンなどを作るのにも最適。
そのまま食卓に並べられるのが嬉しいポイントです。
おすすめの横茹でパスタ鍋3選
それでは、便利で口コミでも人気の「横茹でパスタ鍋」をご紹介します。
杉山金属|よこ茹でパスタ 蓋付
少ない水で茹でられ、時間も短縮できる経済的なパスタ鍋。
蓋を押さえてそのまま湯ぎりでき、パスタ鍋の中で炒めて味つけもできます。
幅広サイズなので、パスタの他に、魚の姿煮や茶碗蒸しやプリンなどの蒸し料理も簡単調理ができます。
ベストコ|イタリア―ノ パスタ&マルチクックポット
コロンとした見た目が可愛らしいオーバル型のパスタ鍋です。
フタに湯ぎり穴があり、鍋の持ち手にはシリコンカバーが付属されているため、鍋つかみなどを用意しなくてもサッとお湯を切ることができます。
和平フレイズ|じたパン 丸ごとパスタポット

パスタと材料を入れて火にかけて、水分が飛んだら出来上がり!の「ワンパスタ」が作れるので、忙しいママにおすすめ!
面積が広いので朝食のおかずを一度に焼けたり、常備菜作りにも重宝し、大活躍間違いなしのパスタパンです。
パスタ鍋おすすめのおすすめアイテム5選
ここからは、本格的にパスタを作れるものから、オシャレでお料理が楽しくなりそうなものまで、おすすめのパスタ鍋をご紹介します。
人気のお鍋でパスタ鍋としても使えるものもありますよ。
ヨシカワ|Toscana(トスカーナ) パスタポット

中子付きで湯ぎりが楽にできるうえ、ガラス蓋で中身が見やすく、使いやすさがバツグンです。
ガスにもIH200Vハイパワー熱源にも、あらゆる熱源に対応しています。
直径 | 高さ | 容量 |
22cm | 19cm | 7.3L |
柳宗理|パスタパン 22cm フタ・ステンレスコランダー付き

容量が大きいので、たっぷりのお湯で美味しく茹でることができます。
また、水切り網の網目がとても細かいため、麺がこぼれ落ちる心配もありません。
夏場は素麺を茹でるのにも重宝します。
直径 | 高さ | 容量 |
22cm | 15.5cm | 6L |
ジオ・プロダクト|パスタポット21cm
料理研究家の服部幸應さん監修のプロ仕様、7層構造のパスタ鍋です。
熱がムラなく伝わり、保温性が非常に高いため、沸騰したら余熱調理が可能。
吹きこぼれの心配がなく、ガス代の節約にもなります。
シンプルなデザインで、掃除がしやすくお手入れ簡単。手軽に本格的なパスタが楽しめます。
直径 | 高さ | 容量 |
21cm | 29cm | 6.8L |
ETOETOTEATO|ストックポット 18cm (black×black)
プロの料理人が使用する業務用で丈夫なストックポットをさらに使いやすくデザインした、スタイリッシュな見た目のパスタ鍋です。
洗練されたデザイン性の高いパスタ鍋をお探しの方におすすめ!
3~4人分のシチューやポトフ、豚汁などを作るのにも最適です。
直径 | 高さ | 容量 |
18cm | 21cm | 4.3L |
BONIQ|ホーロー鍋 キャセロール
低温調理器で人気の「BONIQ(ボニーク)」の専用鍋ですが、実はパスタ鍋としてもおすすめ!
深さがあるので、たっぷりのお湯でパスタを茹でることができます。
また、ホーロー製で蓄熱性が高いため、ポトフやシチューなど弱火でじっくり煮込む料理にも◎
なにより、オシャレで可愛らしい見た目なので、あえてキッチンに出しておく「見せる収納」をしてもよいですね。
直径 | 高さ | 容量 |
22cm | 15cm | 5.6L |
パスタ鍋で本格イタリアンを楽しもう!
パスタを作る際、パスタ鍋を使えばアルデンテのタイミングを逃さず、おいしくパスタを茹で上げることができます。
その上、パスタを茹でる以外にも活用法が多いので、料理のレパートリーを広げたい人にもおすすめです。
パスタ鍋には、形や素材によっても特徴があるので、自分に合うものを選ぶと長く愛用していけます。
この記事を参考にして、毎日の料理が楽しくなるお気に入りの1つをぜひ見つけてみてくださいね。

