ステーキなどお肉を焼いたり、パスタやサラダを取り分ける際、あると便利な調理用トング。
現在さまざまな種類のトングが発売されていますが、用途に合わせて購入し自宅に常備しておくと、調理がはかどるだけでなく食事中も便利に使うことができます。
そこで今回は、調理用トングの役割や選び方のポイント、おすすめのトングなどをご紹介します。
「トングを購入したいけれどどんなトングを選べばいいのか迷っている」という方、「家にあるトングがなんだか使いにくい」と感じている方、必見です!
目次
調理用の「トング」ってどんなもの?
トングとは、弱い力でも簡単に物をつかむことのできる、V字型をした調理器具。
トングには主に、調理の際に食材をはさんで使う「調理用トング」と、焚き火をする際等に使用する「焚き火用のトング」の2種類があります。
調理用のトングは肉を焼くときに挟んでひっくり返したり、サラダを取り分けたりと主に食材をつかんだり挟んだりして、調理中に便利に使うことができます。
一方、焚き火用のトングは、キャンプ時などに屋外で火を起こしたり、薪ストーブに火を入れる際薪や炭をつかむのに使用しやすいよう、調理用のトングより太くて長く、大きいサイズのものが多いようです。
今回の記事では、ご家庭での使用頻度が高い「調理用トング」について、選ぶ際のポイントやさまざまな機能、おすすめの商品などをご紹介していきます。
調理用トングの役割(用途)とつかみやすい食材
調理用トングの役割(用途)は実にさまざま。
調理時に菜箸を使用する方は多いと思いますが、トングは菜箸よりもすべりにくく、食材をしっかりつかむことができるので、スムーズに調理をおこなうことが可能です。
また、調理時だけでなく、テーブルでサラダなど料理を取り分ける際にも最適。
力の弱い女性や小さなお子様でも、簡単に取り分けられます。
調理用トングの形状とつかみやすい食材
調理用トングは、その先端の形状によってつかみやすい食材は変わってきます。
例えば、先端がフォーク状になっていたりギザギザになっているトングはパスタなど麺類をつかむのに向いています。
一方、先端が大きいトングは、厚さ・重さのあるステーキ肉でも、安定してつかむことができます。
このように、先端の形状によってトングを適切なシーン・食材で使い分けるのがポイントです。
では、調理用トングを選ぶときに押さえておきたい他のポイントも見ていきましょう。
調理用トングの選び方
調理の際にあると便利な調理用トングですが、購入の際にはどのようなポイントを押さえたら良いのでしょうか。
調理用トングを選ぶ際にチェックすべきポイントは以下の6つ。
調理用トングの選び方【1】先端の形状で選ぶ
まず最初のポイントは先ほどもご紹介した「先端の形状」。
先端のタイプによって使いやすさやつかみやすい食材が変わってきます。
先端のタイプには主に、
先端がギザギザになっているタイプなら…

穴あきタイプなら…

ピンセットタイプなら…

表面に凹凸があるタイプなら…

熱い油の中に食材を落としてしまったり、火傷をしてしまったりという心配もありません。
購入予定のトングを使う場面や調理する料理を想定して、先端の形状を選ぶと良いでしょう。
調理用トングの選び方【2】長さで選ぶ
トングを選ぶ際には、その「長さ」がポイントになります。
特によく調理する料理に合わせて選びたいなら、トングの長さも重視するようにしてくださいね。
さまざまな用途に使いたいなら…

ほどよい長さのトングなら、つかむ際に握力も必要なく、女性やお子様でも安心です。
高温の火や油を使う料理に使いたいなら…

小さいものをつかむことが多いなら…

よく調理する料理以外にも、自分の手の大きさや一緒に使用する調理器具(ボウルやフライパンなど)を想定して選ぶのも手です。
調理用トングの選び方【3】素材で選ぶ
現在発売されている調理用トングは、ステンレス・シリコン・ナイロン・木製など「素材」もさまざま。
素材ごとの特徴を押さえ、使用する食材や調理方法にぴったりなトングを選びましょう。
ステンレス製
耐久・耐食性に優れ、清潔に使い続けることができるのが「ステンレス製のトング」。
丈夫でサビに強いため、購入後長く使い続けることができます。
抗菌性も高く、衛生的に使うことができる点もポイント。
焼き肉やバーベキューなど直火でも問題なく使え、調理の際あらゆる場面でとても便利に使うことが可能。
シリコン製
「シリコン製のトング」は、弾力性があり柔らかい素材なので、調理中にフライパンやボウルなどの調理器具を傷つける心配がないのが特徴です。
耐熱性も高く、高温の料理で使用しても溶ける心配もありません。
オーブン料理や野菜炒めなどの調理に最適です。
ナイロン製
「ナイロン製のトング」はシリコン製のものよりも硬さがあり、表面がなめらかなので洗いやすいのがポイント。
ステンレス製のトングと違い、鍋やフライパンなどの調理器具を傷つける心配もありません。
ボウルにいれた食材と調味料を混ぜ合わせたり、料理の取り分ける・盛り付ける際に使用するのがおすすめです。
木製やプラスチック製
その他には軽くて使いやすく、お手頃価格の「プラスチック製のトング」や、ぬくもりを感じる「木製・竹製のトング」などがあります。
プラスチック製のものはお値段も安く、カラーも豊富なのでキッチンのインテリアに合わせて選び、数種類常備することも可能です。
また、温かみのある木製や竹製なら、ホームパーティー時に料理の取り分けで使用することで、テーブルをナチュラル&おしゃれな印象に仕上げることができます。
調理用トングの選び方【4】調理方法で選ぶ
食材を混ぜ合わせる、炒める、ひっくり返すなど、トングを使用する際の「調理方法」によって選ぶのもひとつのポイント。
現在さまざまな種類の調理用トングが発売されており、ご家庭でよく作る料理に合わせてトングを選ぶことが可能です。
例えば、
使用場面に合ったトングを選ぶことで、毎日の調理をよりスムーズに進めることができます。
用途や食材、シーンに合わせて選び、ご自分に最適なトング2~3個ご自宅に常備しておくと良いでしょう。
調理用トングの選び方【5】洗いやすさで選ぶ
調理用トングはその形状から、細かい部分や隙間に食材や汚れが残ってしまう場合があります。
「衛生面や洗いやすさ」を優先したい方は、購入時に本体に継ぎ目がないタイプのトングを選ぶのが良いでしょう。
先端の形も、フォーク上や凹凸があるものよりは、スプーン状になっているトングの方が汚れが落ちやすく、洗い残しの心配も少なくなります。
食洗器対応かは要チェック!
後片付けの際に食洗機を使用する予定のある方は、購入予定のトングが食洗機に対応しているかどうかのチェックも忘れずにしておきましょう!
耐熱加工が施されていない素材のトングも多数発売されており、特にプラスチック製やナイロン製のトングは熱に弱いため注意が必要です。
調理用トングの選び方【6】収納のしやすさで選ぶ
調理用トングは食材をはさむ必要があるため、先端が開いたV字形状になっています。
その形状から、思った以上に収納スペースが必要になるのが難点。「収納しやすいかどうか」も先にチェックしておきましょう。
キッチン内扉やコンロ上などにフック取り付け、そのフックにトングをかけて収納している方も多いと思います。
しかし、フックで収納するための場所が取れず、他の調理器具と一緒に引き出しにしまいたいという方には、トングの先端を閉じることができるロック機能がついたトングがおすすめ。
トングの先端が閉じているだけでかなり省スペースになり、食器棚やキッチンの引き出しにも問題なく収納することが可能です。
筆者おすすめ!便利な調理用トングの6種類をご紹介
種類が豊富で使い勝手の良い調理用トングですが、大きさや素材・用途別など、種類が多すぎてどれを選べばいいか迷ってしまいますよね。
そこで、こちらではさまざまな用途に使えるトングや、用途や使用する場面などによって使い分けることができるトングなど、筆者おすすめの調理用トングをご紹介します。
ご自宅で使用するのに最適な商品ばかりです。
ぜひ調理用トング購入の際の参考になさってください。
細かい食材の取り分けに最適な「Hasam」
最初にご紹介するのは、「EAトCO シリーズ」のステンレス製トング、「Hasam(Sサイズ)」です。
「Hasam」は、曲線が美しく可愛らしいフォルム。
食材を優しく挟むことができ、小さくて細かい食材の取り分けにも最適な、ミニサイズのトングとなっています。
持つ向きによって使い分けることができ、テーブルでサラダなどの食材を取り分けたりするのはもちろん、逆向きで使用すると、薄いお肉や小さく細かい食材も上手に挟んで取ることが可能です。
本体にはくびれた部分があり、お皿のフチに安定して立てかけておくことができます。
また、逆さに置くとテーブルなど卓上に触れないため、テーブルにそのまま置いても清潔なまま使用することができ、衛生面も安心です。
安定して食材をつかめる「穴あきステンレストング」
こちらは、日本を代表する工業デザイナーの柳宗理氏がデザインした「穴あきステンレストング」。
毎日料理をする主婦をはじめ、料理を仕事にする方々からも人気の高い商品です。
安心して清潔に使えるステンレス製。
見た目がスタイリッシュなだけでなく、しっかりと持ちやすく使いやすいデザインになっています。
先端部分が太めで大きいため、安定して食材をつかむことができ、かなり使いやすいです。
また、先端全体に穴があいているタイプなので、調理中に食材の水や油を切りながらつかむことが可能。
ターナーとして使用することもできるようになっています。
機能面や使用感を考えると、調理用トングの中でもかなり優秀といえるのではないでしょうか。
油物の調理やサラダの取り分け、食材やドレッシングなど全体をしっかりと混ぜ合わせる際など、まさに調理に最適なトングといえます。
ロック機能付きの野菜トング「ベジー」
次にご紹介するのは、ヘラとフォークが一緒になって使い勝手がアップした野菜トング「ベジー」です。
先端部分が一方がヘラ、もう一方がフォークの形状になっており、食材をとても挟みやすく、さまざまなシーンで使うことができる万能トングとなっています。
ヘラとフォークが一緒になることで、混ぜる、炒める、盛り付けるなど調理の工程がこのトングひとつで完結。
一方がフォーク状になっているので、パスタや焼きそばなどの麺類もしっかりと掴むことができます。
ヘラ部分は表面が凹凸形状になっているので、食材の余分な水分を切ることができるだけでなく、挟んだ食材が滑りにくい構造となっています。
力の弱い女性でもバネの力でラクに食材を掴むことができ、気軽に使用が可能。
また、便利なワンタッチのロック付きで、上部のつまみを引き上げることでトングを閉じておくことができます。
トングを閉じた状態での収納が可能なので、場所を取らずとても便利です。
料理のいろはの「ピンセットのようにも使える調理トング」
「料理のいろは」シリーズから発売されている「ピンセットのようにも使える調理トング」は、先端がピンセットのように細くなっている調理用トング。
ピンセットのように使えるので薄くて細かい食材も簡単につかむことができます。
また、細い先端でも食材をつかみやすいように、先端には滑り止めがついていて調理用トングとして使い勝手も完璧!
耐久・耐食性に優れたステンレス製で、安心して毎日清潔に使うことが可能です。
焼肉やしゃぶしゃぶなどの薄いお肉や、小さくて細かい食材などもしっかりとつかむことができとても使い勝手が良いです。
また、先端がテーブルにつかない上向きのデザインとなっているので、食事中テーブルの上に置きっぱなしにしても、テーブルを汚さず、清潔に使うことできますよ♪
料理のいろはの「小びん対応取り分けトング」
同じく「料理のいろは」シリーズの「小びん対応取り分けトング」は、スリム型のトング。
小びんや小さくて深さのある容器などにスッと入れて中の食材をつかむことができます。
「小びん対応取り分けトング」はトング先端がギザギザになっているので、深さのある容器に入った細かく小さい食材でも、安定してしっかりとつかむことが可能。
持ち手部分も長くなっているので瓶の底までトングを入れることができ、柔らかい食材も問題なくつかむことができます。
みかんや桃の瓶詰めや野菜のマリネなど、瓶詰めから食材を取り出す際などに使用すると、その使いやすさを実感できると思います。
清潔に使うことができ、耐久・耐食性に優れたオールステンレス製です。
持ち手部分が長めで安心な「天ぷらトング」
「料理のいろは」シリーズの「天ぷらトング」は、天ぷらなどの揚げ物をしっかりと挟んで取り出すことができる揚げ物用のトングです。
持ち手部分も長めになっているので、油はねなどを気にせず、安心して食材を取り出すことが可能です。
先端の中心部分に花状の穴があいており、鍋から食材を取り出す際に油をしっかりと切ることができます。
また先端が丸くギザギザ状になっていることで、食材をしっかりとつかみ、鍋に落としてしまう心配もありません。
こちらも安心のステンレス製。においが付きにくく毎日清潔に使うことが可能です。
調理用トングを上手に使って、毎日の料理を楽しもう♪
今回は調理用のトングを選ぶ際のポイントや、とても使いやすいおすすめのトングなどをご紹介しました。
用途にあった使いやすいトングがあれば、料理をする際とても便利に使うことができますし、毎日の食事はもちろん、ホームパーティーの際のとりわけなどにも使うことができ、かなり重宝します。
また、用途に合わせて2~3種類のトングを常備しておけば、シーンごとにトングを使い分けることができ、とても便利です。
ぜひ今回の記事を参考に、ご家庭にぴったりのトングを購入して、毎日の料理や食事の際に使ってみてくださいね。

