天ぷら鍋がなくても揚げ物はできる?フライパンや中華鍋でおいしい唐揚げ・カツレツ作り

天ぷら専用の鍋がなくても、中華鍋やフライパンで代用できれば便利ですよね。
私はどちらも持っていますが、天ぷら鍋と中華鍋、フライパンを使い分けて揚げ物をしています。

実は天ぷら鍋を使わずに、フライパンや他の鍋で揚げ物をするメリットもあるんです

今回の記事では、フライパンや中華鍋などを使って揚げ物をするときのコツについてご紹介します。
家庭で揚げ物をするときのポイントやコツを知って、揚げ物料理作りを安全に楽しみましょう。

天ぷら鍋がなくても揚げ物は作れる

天ぷらや揚げ物専用の鍋って、本当に必要なのでしょうか。
年に数回しか揚げ物を作らないとしたら、確かに専用の揚げ鍋は必要がないかもしれません。

天ぷら鍋を購入するかどうかは、使用頻度や作りたい料理の好みに合わせて考えましょう。
厚みのある食材を揚げる場合や、たくさん揚げて作り置きしたい場合は、深さのある天ぷら鍋があった方がうまく、おいしく揚がります。

「天ぷら鍋で作った方がおいしい料理」や「天ぷら鍋の選び方」などについては、こちらの記事をご覧ください。
天ぷら鍋で揚げるとおいしくなる?素材別天ぷら鍋のメリット・デメリットとおすすめ10選

天ぷら鍋にはデメリットもある

天ぷら鍋
揚げ物をおいしく作るためには、「たくさんの油を使う」、「食材に最適の温度で揚げる」などのポイントがあります。
これらのポイントを抑えた天ぷら鍋は、普通の鍋よりも深めで、分厚い構造になっているものが多いです。

中には、油はねを防ぐためのフードや温度計などの付属品がついているもの、油の使用量を抑えるために段付き構造になっているものも。

そのため、基本的に天ぷら鍋は普通の鍋よりも重くて扱いづらい収納するときに場所をとるなどのデメリットがあることを覚えておきましょう。

天ぷら鍋のメリット
  • 熱伝導率・保温性に優れているので揚げ物作りが失敗しにくい
  • フード付きや注ぎ口付きなど便利な機能がある
天ぷら鍋のデメリット
  • 厚みがあるものは重くて扱いづらい
  • 狭いキッチンだと収納に困ることも

フライパンで揚げ物をするメリットとおすすめの素材

一方で、天ぷら鍋よりもフライパンで揚げ物をするほうが「気軽に調理できる」と感じる人も多いですね。
フライパンなら少ない油で調理できることが魅力的ですが、他のメリット・デメリットは何か考えてみましょう。

フライパンで揚げ物するメリット
  • 油は少量でいいので経済的・片付けも楽
  • 揚げ焼き」になるのでカリっと仕上がる
 

フライパンで揚げ物するデメリット
  • 厚みのある食材は火が通りにくい
  • 油の温度変化が激しいため焦げたり色むらができやすい
  • 浅いフライパンだと周囲への油はねが増える

フライパンで揚げ物をするときにはいくつかコツがありますが、まず最初に考えるべきなのは揚げ物に適したフライパンを選ぶことです。

まずは、揚げ物に最適なフライパンを選ぶポイントを見てみましょう。

揚げ物に適したフライパンを選ぶには?

天ぷら鍋の代用ができるフライパン
揚げ物に適したフライパン選びで最も注意したいことは、フライパンの素材(コーティングの有無)です。

ふっ素樹脂コーティングなど、食材がくっつかないための樹脂加工がされているフライパンが多く出回っています。
これらのコーティングは、220度以上の高温になる油を使うと変質することがあります
見た目は変わらなくても、フライパンの劣化が早まる可能性がありますので、お使いのフライパンの材質をよく確認してください。

よくあるふっ素樹脂加工の種類
  • テフロン加工
  • マーブルコート
  • ダイヤモンドコート

揚げ物に適したフライパンの素材

一方、鉄製のフライパンなら、油でフライパンが劣化することもなく安心です。
保温性にも優れた素材なので、油の温度が下がりにくいのも特徴です。

ただし、鉄製のフライパンの中にはシリコン樹脂塗装などが施されているものがあります。
高温の油と相性が悪い場合もあるので、塗装の有無を確認してから使うとよいでしょう。

鋳物のスキレットなども保温性に優れているのでおすすめです。

スキレットでチキンカツを揚げる
これは鋳物のスキレットでチキンカツを揚げているところです。
数回ひっくり返しながら揚げると、厚さ3~4cmのチキンカツもしっかり揚げられます。

フライパンの場合、油の入れすぎは厳禁!
フライパンに入れる油の量は、フライパンの深さの半分までにします。
加熱すると油は少しかさが増えますし、食材を入れると油があふれたり激しく飛び散る可能性も。
ガスコンロでは引火の危険も発生するので注意してください。
スキレットで簡単おうちごはん!フライパンとの違いとお手入れの基本は?

フライパンで揚げ物をする3つのポイント

フライパンで揚げ物するとき、気を付けてほしいことが3つあります。

フライパンで揚げ物をする時のポイント
  • 油の温度変化に注意する
  • 油はね対策をしっかり
  • たくさん詰めて一気に揚げる
  • ポイント【1】油の温度変化に注意する

    フライパンを使って少ない油で調理している時は、食材を入れると油の温度が急激に下がります
    油の温度が下がることで、揚げ物が焦げたり衣の剥がれたりするので、きれいに揚げられない原因に。

    そこで、食材を入れる前に一度強火にして油をやや高温にしておくとよいでしょう。
    食材を入れた時にちょうど良い温度に下がるイメージで調整してみてください。

    ポイント【2】油はね対策をしっかり

    フライパンは油はねをガードできる深さがないため、周囲に油が飛び散りやすいのも困りもの。
    油はね対策には、フライパンのフタ市販されている網などを利用します。
    油はねガードネット
    調理中もこまめにコンロの周りをキッチンペーパーなどで拭くと、油汚れがこびりつくのを防ぐことができます。

    油はねを防止する「油はねガード」と「油はね防止ネット」の選び方・おすすめアイテム

    ポイント【3】たくさん詰めて一気に揚げる

    さらにおさえてほしいポイントは、「たくさん詰めて一気に揚げる」ということ。

    フライパンで揚げ物をするときは、たくさん詰めて並べると油が回りやすく、少しの油でもしっかり揚げることができます
    これは普通の揚げ鍋で調理するときとは逆の発想ですね。
    フライパンでからあげを揚げる
    鶏の唐揚げなどもこの方法でひっくり返しながら揚げると、きれいにこんがりと出来上がります。

    フライパンでおいしい『揚げ焼き』料理を作ろう

    フライパンでは通常の天ぷらや厚みのある揚げ物は難しいですが、「揚げ焼き」は大得意。
    フライパンで作るからこそおいしい揚げ物料理もたくさんあります。

    私は、チキンカツや一口カツはフライパンで揚げることの方が多いです。
    まずはおすすめの揚げ焼き料理を1つご紹介します。

    フライパン揚げ物料理のおすすめ「ミラノ風カツレツ」

    ミラノ風カツレツ」は、薄くたたいた肉をチーズやハーブ入りの衣でカリっと揚げ焼きにする料理です。
    元々は牛肉で作りますが、豚肉でもOK。我が家ではよく豚ヒレ肉を使ったミラノ風カツレツを作ります。
     
    カツレツにすることでパサつきがちなヒレ肉が食べやすくなり、衣自体も美味しいのでビールにもワインにも合うおつまみとしても好評。
    作り方をご紹介します。

    ミラノ風カツレツの作り方

      クッキングシートにヒレ肉を挟んでたたく

    1. 豚ヒレ肉は厚さ2cmから3cmにカットし、麺棒などで優しくたたいて8ミリくらいの薄さにする
    2.  
      このとき、私はクッキングシートに肉を挟んでたたきます。ラップと違ってくっつかないので作業がはかどります。もちろんまな板も麺棒も汚れません。
      ヒレ肉にパン粉を付ける

    3. 通常のフライと同じく、肉に塩コショウし、小麦粉をまぶしてから溶き卵にくぐらせてからパン粉を付ける
    4.  
      ミラノ風カツレツではこのパン粉に一工夫。
      パン粉は手や麺棒ですりつぶすようにして細かくしておきます
      ここに粉チーズとドライハーブを加えます。ハーブはパセリオレガノがおすすめ。
      ガーリックパウダーやバジル、ローズマリーなど数種類入れて「香草パン粉」にしてもいいですね。

    5. フライパンにオリーブオイルを深さ1cmほど入れて揚げ焼きにしたらできあがり
    6.  
      キャノーラ油で焼いてから、仕上がる直前にバターを少々足して風味付けしても美味しくできます。
      ソースはトマト系がよく合います。ピザソースやケチャップでも。

    フライパンで揚げるとおいしい料理

    フライパンでかきあげを揚げる
    他にも、サクラエビやしらすなど小さな食材のかき揚げなどは、フライパンの浅さを活かしてきれいに揚げることができますよ。

    フライパンでかき揚げを作るコツは、スプーンでかき揚げのたねをフライパンに入れたら、ところどころすき間が見えるくらい薄く広げること。
    固まっている部分がないようにすると、全体がサクッと仕上がります。

    中華鍋で揚げ物をするメリットとポイント

    中華鍋で揚げ物を作る
    鉄製の中華鍋を揚げ物用に使う人も多いですね。
    中華鍋は炒め鍋・天ぷら鍋(揚げ鍋)兼用で活用できますので、私もよく使っています。

    中華鍋で揚げ物をするメリット・デメリット

    中華鍋は底に向かって小さくなる形なので、同じ直径の鍋より使用する油が少なくても問題ありません。
    また、鍋肌の傾斜を利用して滑らすように食材を入れられるため、食材を入れた瞬間の油はねが少なくて済みます。

    ただし、IHコンロでは多少効率が落ちる他、そもそもIHコンロに対応できないものもあります。
    また、鍋の形の関係上、場所により油の温度が違うので、ムラなく加熱するにはかき混ぜながら使う必要があります。

    中華鍋で揚げ物をするメリット
    • 口径が広く、一度にたくさん揚げられる
    • 油は少なめでOK
    • 食材を入れる時の油はねが少ない
    中華鍋で揚げ物をするデメリット
    • IHコンロでは多少効率が落ちる
    • 油の温度ムラがおこる
     

    中華鍋で揚げ物をするポイント

    先ほどご紹介したように、中華鍋で揚げ物をするときは温度のムラをなくすることが大切。
    揚げ網などで大きくかき混ぜながら揚げるのが最大のポイントです。

    また、IHコンロでは使えないことが多いですが、むしろ中華鍋は火力の強いガスコンロ向きの鍋。
    我が家では、コンロがガスコンロだったときはもっぱら中華鍋で揚げ物をしていましたが、IHコンロになってからは天ぷら鍋と使い分けするようになりました。

    お家のコンロがガスコンロで、たまに揚げ物もしたいという場合は、中華鍋で天ぷら鍋の代用をすることも検討してみてください。

    忙しい朝は卵焼き器で揚げ物を

    ミラノ風カツレツ
    朝食とお弁当のおかずを同時に作りたいときには、卵焼き器で揚げ物もしてしまいましょう。
    コツはフライパンと同じですが、小さな卵焼き器はひっくり返さないようバランスに注意が必要です。

    卵焼き器で揚げ物をする時の効率の良い手順
    1. 卵焼き器でお弁当用の揚げ物をする
    2. 残った油をさっと拭き取って卵焼きを作る
    3. ウインナーや付け合わせ野菜を炒める
    この順番通りに作ると、途中で卵焼き器を洗わなくてもいいので効率アップ!
    片付けるお皿なども少なくて済むので、ぜひ試してみてくださいね。

    おわりに

    我が家ではステンレスの天ぷら鍋と、鉄製の中華鍋、鋳物のフライパン(スキレット)を使い分けています。
    揚げ物用の天ぷら鍋として専用のものがあると便利ですが、フライパンや中華鍋で代用できる揚げ物料理もたくさんあります。

    フライパンや中華鍋で揚げ物を作るときには、いくつかポイントがありますので、この記事で紹介したコツを参考になさってみてくださいね。

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