赤ちゃんとのお出かけって、色々と不安なことも多くて大変ですよね。
特に悩むのが授乳。外出先で調乳や授乳する場所や設備がなくて困ったという経験をした方も多いはず…。
そんなとき、調乳済み「液体ミルク」って便利そうだなと思ったことはありませんか?
興味はあるけど「どこで買えるのか分からない」、「どうやって使うのか分からないから使いこなせるか心配」という声もよく耳にします。
最近は災害時の備えとしても注目されている「液体ミルク」。――この機会に使い方を知っておきませんか?
発売されてから何度も液体ミルクにお世話になっている0歳児ママの筆者が、液体ミルクの買える場所や使い方のポイントをママ目線でお伝えします。
目次
液体ミルクとは?
液体ミルクは調乳の手間がなく、お出かけや災害時など、お湯が使えない環境でもそのまま授乳することができます。
粉ミルクでの調乳は、粉の計量の必要があり、70度以上で調乳するため、その後適温まで冷ます必要があります。液体ミルクはそういった手間がなくすぐに用意ができるため、普段調乳に慣れていない人でも簡単に使えます。
気になる栄養面についても、液体ミルクは国が定めた乳児の発育に必要な栄養条件を満たして製造されており、調乳後の粉ミルクとほぼ同じ栄養組成になっていますので、安心して飲ませてあげてくださいね。
参考 「乳児用液体ミルクってなに?」消費者庁液体ミルクはどこで買えるの?
液体ミルクが2019年春に日本で発売されて約半年。
発売当初は、筆者の近所では「まだ取り扱っていないです…」というお店も多かったのですが、今では近所の沢山のお店で買えるようになりました!
- ドラッグストア
- 西友やイオンなどの大型スーパー
- アカチャンホンポやベビザラスなどのベビー用品店
粉ミルクや離乳食が売っているベビー用品コーナーの、粉ミルクの近くに置いてあることが多いです。
必要に迫られている場合は、念のため事前に店舗へ電話等で在庫があるかを問い合わせてから買いに行くと安心です。
Amazonなどのネットショッピングでも注文できる
近所のお店で売っていない…という場合は、ネットでも注文できます。
液体ミルクは沢山買うと重たいので、備蓄用など沢山ストックしておきたい時は、ネットで注文して自宅まで届けてもらうのも賢いと思います。
コンビニでも順次販売開始!
2019年8月以降、ローソンとファミリーマートの一部店舗でも液体ミルクの販売が開始されるようになりました。
また、駅ナカに店舗を構えるニューデイズの一部店舗でも販売されているようです。
一部店舗とは、病院内やドラッグストアとの共同店舗や、観光客が多い店舗などのようです。
個人的には、これらの店舗に限らず、より多くのコンビニで取り扱っていただけるといざという時に買えて嬉しいなと思います!
液体ミルクはどうやって使うの?
2019年現在の日本で発売されている液体ミルクは、2種類あります。
アイクレオ 赤ちゃんミルク(グリコ)
明治ほほえみ らくらくミルク(明治)
それぞれの特徴と使い方の詳しい手順、ポイントをお伝えしていきます。
「アイクレオ」(Glico) 赤ちゃんミルクについて
グリコ(Glico)の「アイクレオ」は紙パックで、サイズも手のひらに収まるくらいコンパクト。
なので、外出時の携帯性はバッチリです。
- 「紙パック」なので捨てる時につぶせてコンパクトになる、もやせるゴミとして捨てやすい
- 常温で持ち歩きOK
- 内容量が125mlなので、持ち歩く時にそこまで負担に感じない重さ
- 内容量が125mlなので、月齢が大きくなってくると1本では足りない場合もある
- 付属の専用ストローを使って哺乳瓶に移し替えて飲ませる
「アイクレオ」の使い方とポイント
★お出かけの時に持っていくのはこれだけでOK! 今まで粉ミルクの時は、調乳用のお湯と冷ます用の水を持って行くため重くてかさばっていました…。
持ち物も手間も減ってかなり助かります。
この時、差し込んだストローを手前に少し戻して穴をふさぐのがポイント。注いだ時にこぼれにくくなります。


★紙パックを強く押してしまうと液体ミルクが勢いよく出てくるので注意。

うちの子どもの場合は、通常の粉ミルクや母乳と変わらず、ゴクゴク飲んでくれます。
「らくらくミルク」(明治)の特徴と使い方
続いては、「明治ほほえみ らくらくミルク」についてです。
こちらはスチール缶に入っていて、中身の品質劣化がおきにくいため、保存期間が長いのが特徴です。
- 「缶」なのでつぶれる心配がない、備蓄用にも安心
- 常温で持ち歩きOK
- 内容量が240mlなので、1本持っていけば1回分のミルクとして十分足りる
- 月齢が低い子どもにとっては内容量が多くて余ってしまう場合もある
- 缶のフタをあけて哺乳瓶に移し替えて飲ませる
- 紙パックに比べて保存可能な期間が長い。
「らくらくミルク」の使い方とポイント
★お出かけの時に持っていくのはこれだけでOK! 先程と同様、持ち物も手間も減ってかなり助かります。
★フタをあけてすぐ注げるので、手間が少なくて便利です。

★明治ほほえみ らくらくミルクは、通常の粉ミルクより少し茶色い色をしています。
これは、製造時の高温殺菌によって茶色くなっているためで、品質には問題無いので安心して飲ませられます。
うちの子どもの場合はこちらもごくごく飲んでくれます。
液体ミルクを使う際のポイント
とても便利な液体ミルクですが、なかなか飲んでくれない、温め方がわからないなど、まだまだ気になるポイントが多いかと思います。
ここでは、実際に使う際に気をつけたいポイントをまとめてみました。
飲まない理由は「慣れ」と温度?
お子さまによっては、普段飲んでいる粉ミルクのメーカーや母乳と違うと、慣れない味や温度などで飲まない場合もあるので、一度飲めるか試しておくと安心です。
私の周りでも、「液体ミルクは飲んでくれないのよね…」という声も時々耳にします。
液体ミルクは常温で飲むことができますが、母乳や粉ミルクは同じ人肌と同じ(目安の温度としては38度~40度)くらいが多いですよね。
普段飲んでいるものと違う温度が理由で、飲んでくれないことがあります。
常温だと飲まない場合や、気温が低くてミルクが冷たくなっている場合は、温めてから飲ませることも出来るので、是非試してみてくださいね。
液体ミルクの温め方
液体ミルクの温め方には、下記のような方法があります。
・通常の粉ミルクの場合と同様に、液体ミルクを移した哺乳瓶を湯煎する。
(缶や紙パックを直接湯煎したり、直火や電子レンジでの加熱はダメです)
・外出先や災害時などお湯が使えない場合は、大人の服の中で温めたり、缶の上からカイロを当てて温めることもできるようです。(明治ほほえみ らくらくミルクの公式サイトに記載してあります)
※飲ませる際に腕の内側にミルクを数滴たらしてみて、熱くないこと(40℃以下)を確認してから赤ちゃんに飲ませましょう。
参考 らくらくミルクの使い方明治ほほえみその他、知っておきたいポイント
哺乳瓶や空き容器を入れる用に、使い捨ての小さいビニル袋を持って行くと漏れ対策ができて外出先でも安心です。
液体ミルクが余った場合、飲み残しは与えないでください。ミルクは栄養豊富なので、飲み残しのミルクは雑菌がわきやすいです。
液体ミルクの選び方と使うシーン
子どもがまだ飲む量が少なかった時は、内容量が少ない方の「アイクレオ 赤ちゃんミルク」を使っていましたが、最近は飲む量が増えてきたので「明治ほほえみ らくらくミルク」を使うことが多くなりました。
特にこだわりが無くどちらのメーカーの液体ミルクを買おうか迷う場合は、お子さまの飲まれる量に合わせて選択するのも1つかと思います。
長い時間出かける場合などは、「らくらくミルク」の予備として「アイクレオ 赤ちゃんミルク」と小さな哺乳瓶も追加で持って行くこともあり、実際予備も持っていって良かったケースも多々あります。
使うシーンとしては、筆者の場合は普段は母乳育児のため、授乳できる環境があれば授乳することが多いですが、外でのお出かけや外食時にはお守り代わりも兼ねて持っていくことが多いです。
すぐに授乳室に行けなかったり席を外せない環境の場合もあるので、そんな時にすぐに注いで飲ませられる液体ミルクはかなり重宝しています。
「迷っている方へ」筆者の体験談から
液体ミルクのお値段は粉ミルクよりは高いので、「そんなに使わないだろう」…と発売当初は思っていましたが、実際使ってみると、荷物が減ることとすぐに飲ませられるその便利さに、外出時は液体ミルクを持ち歩くことがほとんどになりました。
それに、おじいちゃんおばあちゃんやパパに子どもを見てもらう時など、調乳が慣れてない人や負担をかけたくない人に預ける場合には液体ミルクを渡してあげると助かります。
また、液体ミルクの販売が開始される前の時期に、筆者の子どもは月齢が低い時にうまく母乳が飲めず、夜中は搾乳か調乳した粉ミルクを飲ませていた時期があったのですが、当時は深夜の授乳時ヘトヘトの時に液体ミルクがあったらどんなに便利だろうと思いました。
おわりに
いかがでしたか?
液体ミルクをまだ使ったことが無い方や、使おうか迷っていた方は、この記事がご参考になれば幸いです。
使ってみたいなと思われた方は、ご自身の必要なシーンに合わせて、ぜひ子育てに取り入れてみてくださいね。