料理はまず目で味わうといいます。割烹料理やフランス料理などは特に盛りつけが美しく、ついうっとり見とれてしまうことがありますよね。
家庭でもできることなら見た目にもこだわって、家族においしく楽しくご飯を食べてもらいたいもの。
でも盛りつけって意外と難しい……。
飾り切りには職人芸のように包丁を自在に操るテクニックが必要そう…。
そう感じるのは私だけではないはず^^;
でも実は、飾り切りといっても簡単にできるものもあるんです!
今回は難しい包丁技術のいらない、誰でも簡単&失敗知らずの「飾り切り」のアイデアを5つご紹介しますね。
目次
とても華やか!トマトのバラカット
トマトの皮を使い、薔薇(バラ)に見立てた飾り切りアイデアです。
<手順>
- トマトをよく洗ってヘタを取り除く。
- りんごの皮を剥く要領でトマトの皮を包丁またはピーラーで剥く。
- 皮の表面を内側にして巻いて完成。
飾り切りのポイント
ゴミになりがちなトマトの皮も、使い方次第で立派な一品に。サラダに添えるのもいいですし、パスタやオムライスなどに添えるのも華やかでいいですよ。
できるだけ皮を切らないよう、1本でつなげた方が美しい仕上がりになりますが、途中で切れてしまっても大丈夫!
むき終えた皮をすべてクルクルクルーッと巻き込めば、ちゃんとバラの形になります。
ピーラーで簡単!にんじんのリボンカット
お子さんも一緒に挑戦できるピーラーを使った簡単な飾り切りです。
<手順>
- にんじんを縦半分に切る。
- カット面からピーラーで剥いて完成。
盛り付けのコツとアレンジアイデア
薄く向いたリボン状のにんじんは、そのまま盛りつけてもいいですし、折りたたんだり丸めたり変化をつけて飾るのもいいですね。
また、このリボンカットはにんじんだけでなくきゅうりや大根などほかの野菜でも応用できるので、ぜひ色々な野菜で試してみてください。
トマトのバラカットの要領で、オレンジ色のバラを作ることもできますよ。
固くて折りたたんだり曲げたりしにくい場合は、1~3%程度の塩水に5~15分ほど漬けてみてください。にんじんがしんなり柔らかくなり、成型しやすくなります。
応用が効く!きゅうりのウィングカット
羽根のようなきれいな模様が簡単に出来る飾り切りです。
<手順>
- きゅうりを縦半分に切り、カット面を下にして3~5mm間隔で斜めの切り込みを入れる。3~5本の切り込みを入れたら切り落とす──を繰り返す。
- カットしたきゅうりに1つまみの塩をまぶして軽く揉み、15分ほど置いておく。
- きゅうりが柔らかくなったら水洗いし、水気を拭いて完成。
色々なアレンジで楽しんで
塩揉みをする際、あまり強く揉むときゅうりがちぎれてしまうので、優しく揉んでくださいね。盛りつけの際は切り込みを少し広げると、まるで羽根のようにきれいな模様になります。葉っぱに見立てるのもいいですね。アイデア次第でいろいろ使える簡単な飾り切りです。
きゅうりの市松カット
市松模様のように、二色の正方形(または長方形)を交互に繰り返すキレイな飾り切りです。
<手順>
- きゅうりの天地左右の皮をピーラーで1本ずつ剥く。
- 2cm程度の定間隔で食べやすいサイズにカットする。
- 交互に角度をずらして完成。
きゅうりの下味はカットの前に
下味をつけたい場合は、定間隔でカットする前に1~3%程度の塩水に漬けてから洗ってください。きゅうりがしんなりし、下味がついて食べやすくなります。
まるで宝石!ぶどうのジュエリーカット
デザートの見栄えがワンランクアップする飾り切りです。
<手順>
- 粒が縦長の場合は、底面を少しカットして立てやすくしておく。
- 粒の頭に十字の切り込みを入れる。
- 皮を破かないように剥いて完成。
剥き方のポイント
皮が破れそうな場合は、皮と身の間にナイフを滑らせる感じで剥くときれいに剥けます。色とりどりのぶどうをジュエリーカットすると、本当に宝石のようできれいですよ。ミニトマトにも応用できる飾り切りなので、サラダにも活躍します。
飾り切りで、料理の見た目にも楽しさを
なんの変哲もないサラダも、飾り切りでほんの少し手を加えることで、とてもゴージャスに。「料理はまず目で味わう」を心に留めて、楽しい食卓を演出したいですね。
今回ご紹介した飾り切り5選は、包丁技術のいらない、誰でも実践できるものばかりです。さっそく献立に取り入れて、家族や恋人、友人をあっと驚かせましょう!

