お庭やプランターでハーブを育てているなら、ハーブオイルを作ってみませんか。
もちろん市販のドライハーブを使ってもOK。
ハーブの香りや風味を油に移したハーブオイルは、簡単に作ることができます。
ひとかけで料理を美味しくする素敵な調味料になりますよ。
目次
いろいろな料理を美味しくするハーブオイル
ハーブオイルは料理の上から少量垂らして使う使い方がお手軽。
意外といろいろな料理に合うので毎日のメニューの中で試してみてください。
例えば、いつもはあっさりとお醤油でいただく焼き茄子にかけてみると、コクが加わってパンにもワインにお合う料理に変身!
温かいトマトスープにかけてみると、ハーブの風味がふわっと上がって美味しいアクセントが生まれます。
そのほか、サラダやトースト、ピザやオムレツにも合います。
茹でたてのパスタに絡めるのもいいですね。
和食の冷奴、野菜のお浸し、納豆やお味噌汁に垂らすのも意外な美味しさです。
ハーブオイル作りのポイント
早速ハーブオイルを作ってみましょう。
料理に使うハーブオイルを作る際には、衛生面と保存性を高めるために次の準備が必要です。
ハーブをよく洗う
庭やプランターで育てているフレッシュハーブを使う場合は、小さな虫や土汚れがついていることがあるので良く洗います。ボウルにためた水の中で振り洗いをし、何度か水を変えて行うときれいになります。
洗った後はキッチンペーパーに挟んでしっかり水気をとります。
水気を完全に飛ばす
そのあと広げて風通しの良いところで乾かし、水気を完全に飛ばします。
急ぐときは電子レンジや扇風機などを上手に活用してください。
水分が残っているとそこから腐敗しやすくなります。
瓶は殺菌する
出来上がったハーブオイルを入れるための瓶と蓋は必ず殺菌しましょう。
鍋に沸かした湯の中に入れて煮沸するか、きれいに洗った後に食器用のアルコールスプレーを吹き付けて殺菌します。
ハーブオイルの作り方は2パターン
ハーブオイルは使うハーブの種類によって2つの作り方があります。
1.油の中で加熱する方法
タイム(写真左)やローズマリーなど固い茎を持つハーブの味をしっかり引き出す方法です。
油とハーブを一緒に弱火で加熱します。
実や種のハーブ、ドライになっているハーブを使う際もこちらの方法がおすすめ。
2.油に漬けておく方法
オレガノ(写真中)やミント(写真右)のように葉物系のハーブは、そのままオイルの中にしばらく漬けておく方法が向いています。
一晩から数日浸けたままにし、じんわりと味を移していきます。
どちらの作り方でも、すぐ使えますが2週間ほど経つと味が熟成します。
いくつかのハーブを組み合わせて使うことで深みのある風味のオイルを作ることができます。
ハーブの選び方
メインにしたいハーブを決め、そこに相性の良いハーブを少しずつプラスするとよいでしょう。
タイムやオレガノ、バジルやセージ、ディル、などをメインに使うオイルがおすすめ。
さらにレモングラス、レモンバーム、ラベンダーやミントなど個性的なハーブを少量足すと面白い風味が出せます。
ニンニク、コショウ、鷹の爪はどのオイルにも合いますが、入れすぎると他のハーブの個性を消してしまうので、ハーブの組み合わせによっては控えめに使います。
肉料理に良く合うハーブオイル
タイムとニンニクをメインにし、肉料理に合うオイルを作りましょう。
タイムは加熱法が向いています。
【材料】
- オリーブオイル
- タイム
- にんにく
- 鷹の爪
- 黒こしょう
【作り方】
- ニンニクは薄くスライスし、タイムは長ければ10cmくらいにカットします。
- 小鍋にすべての材料を入れます。オリーブオイルはハーブがすっかり浸るほどの量を入れてください。
- 弱火で焦がさないように注意しながら5分から10分加熱します。
- ニンニクにうっすら色がついてきたら火を止めます。
- よく冷ましてから瓶へ移し保存します。
ハーブは2週間ほどしたら瓶から取り出してください。
このハーブオイルはお肉のソテーによく合います。焼く前の肉にこのオイルをまぶしておいてもいいですし、焼いた後に少量垂らしても美味しくなります。
お肉以外にも野菜炒め、野菜のマリネなどにも合いますよ。前述の焼き茄子にもこのオイルをかけています。
トマト系料理に良く合うハーブオイル
ピザやパスタ、トマトを使った料理によく合うオレガノをメインにしたオイルです。
オレガノはオイルに浸けてじんわり成分を出す方法が向いています。
【材料】
- オリーブオイル
- オレガノ
- にんにく
- ローレル
【作り方】
- ニンニクはスライスし、オレガノは瓶に入る長さにカットします。
- しっかり水気をとったハーブを瓶に入れ、上からオイルを注ぎ入れます。
- ハーブが完全にオイルに浸るように入れ、常温で一晩寝かせるとできあがり。
一晩置くだけでかなり風味がついていますが、さらに2週間ほど置くとベストです。
その後ハーブは取り出します。
前述のトマトスープには、このオイルをかけています。
保管は直射日光の当たらないところで
できたハーブオイルはきれいなのでキッチンに飾りながら保管したくなりますが、直射日光が当たらない場所を選んでください。
コンロのそばなど温度変化が大きい場所は避けましょう。
使っていくうちにオイルが減ってきたらハーブは早めに取り出します。オイルに浸っていない部分からカビたり腐敗する恐れがあるからです。
ハーブオイルは、1ヶ月ほどで使い切れる少なめの量で作るのがおすすめです。小さめの可愛い瓶を用意してそこに入る分ずつ作るのはいかがでしょうか。
まとめ
見た目もおしゃれなハーブオイルは簡単に作ることができます。
ハーブの組み合わせを変えて好みの味を探してみるのもいいですね。
いつもの料理にハーブの風味をプラスして、変わる味わいを楽しんでみてください。