ところで、こんな変わり種スポンジがあるのをご存知ですか?
こちらは、セルローススポンジ。
根強いファンが多いアイテムなんです。
ウレタンフォームは、石油系の合成樹脂。
それに対して、セルロースの原料はパルプなどの天然素材。
つまり、セルロース製品は、植物の繊維からできているんです。
燃やしても有毒ガスが出ず、再生利用も可能!
地球環境にやさしいエコなスポンジなんです。
セルローススポンジの特徴は?
セルロースがウレタンフォームと大きく違うのは、乾くとカチカチになるところ。
スポンジというよりは、乾パンかビスケット?
ビックリするほどカチカチ!
でも、水を含ませると……
あっというまにフンワリ。
むしろ、ウレタンフォームのスポンジよりも滑らかな肌ざわり!
洗剤をつければ、このとおり泡立ちます。
泡立ち、泡切れは期待できない!
さっそく、泡立ち方を実験!
台所用洗剤を2mlたらして……
30回もみます。
出てきた泡を集めると、200ml!
あれ?
ウレタンフォームのスポンジとくらべると、ちょっと少なめ?
(詳しくはキッチンスポンジ泡立ち比較【2】)
泡を洗い流してみても、すこし違うところがありました。
ゆすいでもゆすいでも、泡がなかなか落ちない!
ウレタンフォームを使ったスポンジよりも、洗い流すのに時間がかかります。
「泡もちがいい」ともいえますが……。
ウレタンフォームのスポンジとくらべると、泡の立ち方も泡切れの仕方も劣っている印象。
抜群の吸水性で、ふきん役もこなすスポンジ
このスポンジの魅力は、セルロース製ならではの使い方ができるところなんです。
その一つが、水滴の拭き取り!
実は、セルローススポンジは吸水性がバツグンで、なんと、スポンジの重さの20~30倍の水分を吸い取ることができるのだとか。
セルローススポンジがよく使われるのはヨーロッパなんですが、ヨーロッパの家庭では、セルローススポンジをふきん代わりに使うそうです。
セルローススポンジならではの使い方
食器洗い用としても優秀です。
さわるとすぐにわかるんですが、ウレタンフォームよりも指ざわりが滑らか!
食器にキズをつけにくいといわれています。
ガラス製品など、キズが気になる繊細な食器を洗うなら、セルローススポンジがオススメ!
マイクロファイバースポンジの特徴は?
こちらは、マイクロファイバーのスポンジ。
マイクロファイバーといえば、ふきんやメガネ拭きなどによく利用されている繊維で、やわらかな手触りが特徴です。
さっそく泡立ち方をチェックすると……
結果は、100ml。
泡が少なめなのは、このスポンジのサイズのせいかも?
実験に使ったのは、雑貨店「AWESOME STORE(オーサムストアー)」で、5個セットで販売されているスポンジ。
ほかのスポンジとくらべると薄めで、サイズそのものも小さめです。
洗いにくくないのかな?
と、お皿を洗ってみましたが、厚みがないことで手にフィット!
素手で洗う感覚でなかなかイイ。
同じマイクロファイバーを使ったキッチンスポンジで、ふっくらしたタイプもありました。
ウレタンフォームのスポンジをマイクロファイバー製のネットで包んだ、ネットスポンジのひとつです。
商品パッケージに、気になる言葉が……
「驚くほど水だけで落ちる」?
実は、マイクロファイバー繊維にはたくさんのギザギザ、エッジがあるんです。
フンワリしたさわり心地からはちょっと想像がつかないのですが、そのエッジを利用して、汚れをかきとるのだとか。
ならば、実験!
というわけで、コーヒーで汚したカップを洗剤をつけずに拭いてみました!
一緒に実験するのは、おさかなスポンジ。
魚のデザインがかわいい貼り合わせスポンジです。
水で濡らしたスポンジでカップの内側を拭いてみると……
拭き上がりが、たしかに違う!
マイクロファイバーのスポンジは、コーヒーの汚れをしっかりとってくれました。
ただ、かきとった汚れはマイクロファイバー繊維についています。
洗剤なしで洗う場合は、スポンジのお手入れが大切になりそうですね。
ウレタンフォームの素材で勝負!
こちらは、ウレタンフォームのスポンジで、不織布がついていないタイプ。
「TK ロックナイロン・角・小判セット(アズマ工業株式会社)」という商品で、2個セットで販売されています。
泡の立ち方をチェックすると……
結果は、なんと500ml!
今回の実験で集めた14個のスポンジの中でも最高ランク!
不織布が貼られていないので、ネットスポンジのようにやわらかく握れるところもいいですね。
泡立ち、手ざわり、デザイン…スポンジに求めるものは?
これまでの結果をまとめてみました。
こうしてみると、キッチンスポンジもいろいろありますね!
洗うだけじゃない!キッチンの和みアイテム
今回は、主にキッチンスポンジの泡立ち方について調べましたが、ほかにも気になることってありますよね。
たとえば、デザイン!
ひと月程度で買い換えるスポンジは、キッチンのイメージチェンジにもってこいのアイテム。
キッチンをホッと和ませてくれるかわいいスポンジ、おしゃれなスポンジを選ぶという方も多いはず。
泡立ち方や手ざわり、デザイン……。
ふだん何気なく使っているアイテムとはいえ、心のどこかではスポンジに求めているものがあるはずです。
ぜひ、自分にぴったりのスポンジを選んでくださいね!
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