キッチンスポンジの「泡立ち」「泡切れ」などを徹底比較。安いスポンジには理由がある!?

スポンジ集合2

古くなったスポンジを買い替える時、「どのスポンジを選んだらよいのか分からない」などと新しいスポンジを選ぶときに迷うことはありませんか?

そこで、素朴な疑問を解決や商品選びの手助けをしたいという思いからキッチンスポンジの泡立ち実験を行いました。

実験では、6種類の貼り合わせスポンジと5種類のネットスポンジの2種類のスポンジを使用し、結果内容を比較しながら解説していきます。

各種スポンジの比較では、以下のような項目で比較・検証しました。

実験した項目

  • 泡立ち(貼り合わせスポンジ、ネットスポンジで実験)
  • 泡持ち(貼り合わせスポンジで実験)
  • 泡切れ(貼り合わせスポンジで実験)
  • 手触り(ネットスポンジで実験)
  • ゴシゴシ洗える度(ネットスポンジで実験)

また、スポンジを使用した後のお手入れ方法にも触れ、「そもそもの違いが分からないので、一体、どういう基準で選んだら良いの?」という迷いに答えられるようにしました。

商品選びの際の参考になれば、嬉しいです。

では、順番に解説していきますね。

【1】長持ち?安さ?理想のスポンジを探せ!

みなさまご存知、キッチンスポンジ!

ほとんど外食ばかりだから、我が家の台所には鍋もフライパンもないよ!

という方でも、「スポンジだけはある」というお宅は多いのでは?

世界一のキレイ好き?日本人の洗い物事情

スポンジは、正しくは軟質ポリウレタンフォーム、一般的には、略して「ウレタンフォーム」と呼ばれます。

ふわふわしていて水の含みがよく、洗剤を泡立てて食器を洗うのにピッタリ!
スポンジイメージ皿2さて、このウレタンフォーム。
発明されたのはいまから約70年前、1940年代のドイツでした。

その頃の日本で、食器を洗うときに使われていたのは、たわしやふきん。
亀の子束子

 

 

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たわしはともかく、ふきん?
そんなもので汚れが落ちるの?

と、感じるのですが、当時の日本の食事は、ヨーロッパやアメリカの食事と比べると、脂肪分やタンパク質が少なかったので、洗い桶にためた水につけて軽くこするだけで、食器は十分きれいになったのだとか。

江戸時代などは、「食器は使った後にふきんで拭くだけで、しっかり洗うのは月に4、5回」ということも普通だったそうです。
今からじゃ、ちょっと想像しづらいですね。

あのキッチンスポンジは、日本生まれ!

たわしやふきんに代わってスポンジが広まったのは、あるものが誕生してからのこと。
そのあるものというのが、キクロンA。
昭和35年、いまから約50年前に発売されたキッチンスポンジです。
キクロンA

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スポンジ本体もパッケージも、一度は見たことがありますよね?
キクロンAパッケージキクロンAは、ウレタンフォームのスポンジに、ナイロン製の不織布がドッキングした、今でもおなじみのタイプのキッチンスポンジ!
貼り合わせスポンジ2層このタイプは「貼り合わせスポンジ」というんですが、実はこれ、日本で生まれたもの。
つまり、キクロンAは、世界初の貼り合わせスポンジなんです。

スポンジといえばコレ!貼り合わせスポンジ

ホームセンターやスーパーでは、いろんな種類のキッチンスポンジが売られていますよね。

いまや、キッチンスポンジは、色やデザインが豊富なだけでなく、構造もさまざま!

たとえば、こちらはキクロンAと同じ貼り合わせスポンジ。
不織布とウレタンフォームが重なって、2層になっています。
5個100円スポンジ単体こちらは、3層のタイプ。
不織布とウレタンフォームがドッキングしているところまでは同じですが、ウレタンフォームが白と黄色の2色あって、全部合わせると3層に重なっています。
激落ちスポンジ不織布この、2色のウレタンフォーム。
よく見ると、ちょっと感じが違いますよね?

実は、黄色いほうのウレタンフォームは、脱膜といって、隙間が大きくなる処理がされているんです。
貼り合わせスポンジ3層脱膜処理をされたウレタンフォームは、隙間が大きい分、水切れがしやすいのが特徴。

ということは、つまり?

3層になった貼り合わせスポンジは、目が細かいウレタンフォームと目が粗いウレタンフォームの二種類使いで、泡立ても水切れもしっかりできる構造になっているんです。

手になじむ柔らかさなら、ネットスポンジ!

こちらは、ネットスポンジ。
ウレタンフォームのスポンジが、ネットで包まれたタイプです。

不織布に代わって、ネットの部分が食器についた汚れをこすって、しっかり洗い上げてくれます。
ネットスポンジパーツネットスポンジにも、いろんなタイプが!

こちらは、ネットの部分がアルミ蒸着ポリエステルでつくられています。
3Mネット商品単体「アルミ蒸着…」というと聞きなれない言葉ですが、レジャーシートや保温シートなどに使われる銀色の部分と同じもの。

さわるとすこしシャリシャリしていますが、このシャリシャリ感が汚れをかきとってくれるんですね!

3Mネット使用イメージこういう縞模様のスポンジも、よくお店で見かけます。
泡もちスポンジ商品単体実は、この縞模様。
キラキラした白いほうがポリエステル製のフィルムで、緑色のほうはナイロン製。
つまり、シャリシャリ感のあるフィルムのネットと、ナイロン製の柔らかなネットが交互にある状態。

ただの縞模様じゃなかったんですね!
泡もちスポンジ表面アップ

隠れた主流!5個100円以下のスポンジ

スポンジにこだわりはないよ!
だから、安ければいいの!

と、スポンジはコストパフォーマンスにこだわる、という方も多数派。

こんなふうにまとめ売りをされているスポンジ、ドラッグストアやスーパー、100円ショップなどで、よく見かけますね。
5個100円スポンジパッケージ5個セットで100円、もしくは100円以下で売られている商品が多く、なんと、1個あたりのお値段は20円程度。
安い!

ネットスポンジのタイプも、よく見かけます。
5個100円ネットスポンジ集合

いくつ知ってる? 変わり種スポンジ

こちらは、同じく5個セットで販売されているスポンジ。
雑貨店「AWESOME STORE(オーサムストアー)」の人気商品で、ネットではなく、マイクロファイバーの生地で包まれています。
オーサムストアスポンジ集合販売価格は5個セットで150円で、1個あたり約30円。
低価格なだけでなく、おしゃれなデザインがとにかくかわいい!
オーサムストアスポンジアップ

欧米ではおなじみのセルローススポンジ

こちらは、ウレタンフォームではなく、セルロースを使ったスポンジ。
セルローススポンジ単体日本ではあまりなじみがありませんが、フランスなど、ヨーロッパではよく使われるタイプのスポンジです。

吸水性が高いので、シンク周りやテーブルの水滴を拭き取るふきん替わりにも使われているのだとか。
そういえば、海外の映画の食卓シーンで見る気がしますね。

ウレタンフォームと比べてみると、フンワリ感など、見た目もすこし違います。
スポンジとセルロース

【2】泡持ち、泡切れ…スポンジは泡で選ぶ!

食器を洗うときに気になることの一つが、泡立ち。

スポンジによっては、なぜか、洗剤をつけてもなかなか泡が立たなかったり、水っぽい泡ばかりが出て、いつのまにか消えていたり。

食器を洗う手をとめて何度も洗剤を足すのは面倒だし、もったいない。
地球環境にもよろしくない!
台所洗剤使用イメージというわけで、「スポンジの泡立ち」を実験をするために14個のスポンジで、せっせと泡をつくってみました!

環境とお財布に優しいエコなスポンジは?

まずは、実験方法の説明から。

実験方法

1. スポンジに台所用洗剤を垂らします

水で濡らしてキュッと絞り、スポンジに水を含ませます。
実験の様子激落ち2台所用洗剤の量は2ml。スポイドを使ってきっちり計って……
実験道具スポイド垂らします!
実験の様子激落ち1

2. 泡立てます

キッチンスポンジを30回ずつ揉んで、泡立てます。
モコモコモコ……
さっそく泡が出てきました。
実験の様子激落ち4

3. 泡の量をはかります

スポンジから出てきた泡は、ビーカーへ。
たまった泡の体積をはかります。
実験の様子激落ち5

実験に使う洗剤の量は、みんな同じ。
だから、出てくる泡の量が多いほど、少ない洗剤で洗い物ができるエコなスポンジというわけです。
実験の様子激落ち6

泡立ち方が違う、そのワケは?

まずは、不織布がついた貼り合わせスポンジでチェック!

使うのは、こちらの6種類のスポンジです。
ウレタンスポンジ集合①キクロンA(キクロン株式会社)
②スマートホーム トリプルスポンジ(株式会社オーエ)
③激落ちスポンジアクリル不織布(レック株式会社)
④おさかなスポンジ(株式会社マーナ)
⑤ハードクリーナー5個入(株式会社アイセン)【生産終了】
⑥CKソフトスポンジ5個入(株式会社オーエ)
※(カッコ)の中はメーカー名、以下省略。

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実験の結果、泡の量の差は320ml

6種類のスポンジを使って泡をつくってみると…?
キクロンA泡2結果は、こうなりました。
実験結果貼り合わせスポンジ一番泡立ちがよかったのは、③激落ちスポンジアクリル不織布
30回揉んで出てきた泡は、なんと500ml!
実験の様子激落ち6一番泡の量が少なかったのは、①のキクロンAで180ml。
キクロンA実験結果3回目ほかの4つのスポンジは、300~350mlと、だいたい同じでした。

泡立ちがいい=空気がたっぷり

ここで、スポンジの表面に注目。
よく見ると、目の粗さがかなり違います。
ウレタンフォーム表面スポンジ、つまり、ウレタンフォームには、水切れをよくするために脱膜という処理がされたものがあります。
(詳しくは『【1】長持ち?安さ?理想のスポンジを探せ!』へ)

目が粗いのが特徴ですが、一番泡立ちがよかった③激落ちスポンジアクリル不織布にも、脱膜ウレタンフォームが使われています。
貼り合わせスポンジ3層実は、泡の正体は水と空気。
泡は、空気が薄い水の膜で包まれたものなんです。

目の粗い脱膜ウレタンフォームの泡立ちがいいのは、通気性が良く、空いた隙間にたくさんの空気が含まれているから。
その空気が、泡が立つのを助けるんです。
5個100円スポンジ泡

油汚れに強いもっちり泡をつくるスポンジ

泡の量も大切ですが、もう一つ食器洗いに大事なのが、泡の質。

①キクロンAから出てきた泡は、もっちり!

なかなかビーカーに落ちてくれないくらいです。
泡持ちがよく、お皿を洗い始めてすぐに泡が消えることもなさそう!

ただし、泡持ちが良すぎて、洗剤を流す時になかなか泡が切れないのが玉にキズ。
キクロンA泡
こちらは、⑥CKソフトスポンジ5個入の泡。
泡が水っぽくて、食器を洗っているうちにすぐに消えてしまいそう……。
水に流れやすいので、泡切れは○。
5個100円スポンジ実験
こちらは、③激落ちスポンジアクリル不織布の泡。
上の2つと比べると、泡のもっちり感も泡切れもちょうど真ん中。バランスが◎です。
実験の様子激落ち6ということは、つまり……?

泡がしっかりしていれば泡持ちがいいけれど、泡切れは悪くなる。
逆に、泡がゆるければ、泡切れが早い、ということですね!

それぞれの違いをまとめてみました。こちら!
貼り合わせスポンジ泡勝負泡の量か、泡持ちか、泡切れの良さか、それとも、バランスをとるか。
キッチンスポンジは泡で選ぶ!というアイディアもアリですね。

研磨剤入りって?ソフトとハード、どう違う?

ところで、貼り合わせスポンジの不織布に、ソフトとハード、2つのタイプがあるのをご存知でしょうか?

たとえばこちら、③激落ちスポンジアクリル不織布は、一般的なソフトタイプ。
指でさわると、心地よいやわらかな感触です。
激落ちスポンジ不織布今回使った6種類のスポンジのなかで、ハードタイプはこちら。
①キクロンA⑤ハードクリーナー5個入の2つです。
ハードタイプ集合ほかのスポンジと変わらないように見えますが、不織布をさわってみると、ザラザラ!
紙ヤスリをさわっているような感触です。
キクロンA不織布実はこれ、不織布に研磨粒子が入っているからなんです。
キクロンA不織布アップ

研磨粒子入り=ハードスポンジ

ソフトとハード、どう違うの?

というわけで、用意したのは10円玉。
実験1-2準備不織布の面で、10円玉を磨いてみます。

まずは、研磨粒子入りの①キクロンAから。
よーい、どん!
実験1-2キクロンA1磨くうちに黒い粉が出て、10円玉の色が変わっていく……!
実験1-2キクロンA2磨いた部分だけ、ピカピカになりました!
実験1-2キクロンA3研磨粒子が入っていない③激落ちスポンジアクリル不織布でも、同じように磨いてみます。
でも……
実験1-2激落ち110円玉に変化はナシ。
色は、磨く前と変わりませんでした。
実験1-2激落ち2

ハードタイプスポンジの使い方

しっかり磨けるハードタイプなら、油で汚れたお皿も、茶渋がついたグラスも、ゴシゴシしっかり洗えそう!

と、研磨粒子入りの不織布で、お皿やグラスを洗うのは厳禁ですよ!
研磨粒子使用NG10円玉の汚れを削り取るくらいの力があるので、食器を傷つけてしまいます。
最悪の場合、食器が割れてしまうことも……

じゃあ、どうやって使うのかというと、研磨剤入りの不織布の面では、焦げ付きの激しいお鍋やシンクなどを洗いましょう。

ウレタンフォームの面と不織布の面を、食器用とガンコな汚れ用に使い分けることで、1つのスポンジで2役こなせます。
研磨粒子入り使用イメージお皿やグラスも、不織布の面でゴシゴシ洗いたい!

という場合は、食器を傷つけないソフトタイプのスポンジを選びましょう。
スポンジイメージ皿2

 

【3】ネットスポンジ選びは手ざわりがポイント!

スポンジというと、パッと思い浮かぶのが、ロングセラーのキッチン商品「キクロンA」を代表とする、ウレタンスポンジと不織布の貼り合わせスポンジではないでしょうか?
キクロンA不織布でも、不織布がない、ネットに包まれたスポンジもよく見かけますよね。

種類も豊富で、いまや、ホームセンターやドラッグストアに並んだスポンジの中でも半数近くを占めています。
スポンジ集合2

ネットスポンジの内側は?

ネットスポンジのネットを切ってみると……
中にはウレタンフォームのスポンジが入っています。
ネットスポンジ分解つまり、ネットスポンジは、ウレタンフォームがネットで包まれたタイプのキッチンスポンジ。

不織布に代わって、ネットの部分が食器についた汚れをこすって、しっかり洗い上げてくれます。
ネットスポンジパーツ

握りやすさならネットスポンジ

ネットスポンジの特徴は、なんといってもやわらかいところ!

貼り合わせスポンジのように平たい不織布がついていないので、軽い力でキュッと握れます。

折り曲げて食器の縁を洗うのもカンタン!
5個100円ネット使用イメージ

ネットの中にもいろいろある

今回集めたネットスポンジは5種類ですが、実は、見た目も素材もさまざまなんです。
ネットスポンジ集合①CKネットスポンジ5個入(株式会社オーエ)
②泡キュット(株式会社オーエ)
③スコッチ・ブライト ハイブリッドネットスポンジ(スリーエム ジャパン株式会社)
④泡もちスポンジ(株式会社アイセン)
⑤スコッチ・ブライト 抗菌アルミネットスポンジたわし(スリーエム ジャパン株式会社)
※(カッコ)の中はメーカー名、以下省略。

泡立ち方よりも気になる、手ざわりの差!

まずは、泡立ち方をチェック。

前回と同じく、台所用洗剤を使って、スポンジを揉んだ後に出てきた泡の量をはかります。
(詳しくは『【2】泡持ち、泡切れ…スポンジは泡で選ぶ!』へ)
実験道具水で濡らして軽く絞り…
実験2準備22mlの台所用洗剤を垂らして…
実験2準備130回揉みます。
実験2準備3出てきた泡をビーカーに集めてみると……?
実験2準備4

泡の量が一番多かったのが、⑤のスコッチ・ブライト 抗菌アルミネットスポンジたわし
泡の体積をビーカーではかると、約500mlでした。
実験13Mネット出てきた泡の量が一番すくなかったのは、②泡キュット
泡の量は約350mlでした。
実験1泡キュット

そのほかの結果は、こちら!
実験結果ネットスポンジ若干の差はありますが、貼り合わせスポンジほどの差は感じられません。

それよりも気になったのは、洗い心地。
「やわらかい」「かたい」と感じる手ざわりの差が、思ったよりも大きい!

ネットの素材=手ざわり!

ネットスポンジは、スポンジ全体がネットで包まれています。
つまり、握ったときの手ざわり=ネットの感触。

だから、ネットの手ざわり次第で「やわらかすぎる」「すこし痛い」と、使い心地が大きく変わってしまうのかも。

たとえば、こちらは①CKネットスポンジ5個入

5個セットで販売されているネットスポンジですが、こういうまとめ売りのスポンジ、100円ショップやドラッグストアでよく見かけますよね。
5個100円ネットスポンジ集合表面を見てみると、細い糸で編まれたネットで包まれています。

糸が細いので、ネットの隙間から内側のスポンジの水色が見えていますね。
目も粗いので、食べ物のカスが中に入ってしまわないか、ちょっと心配になるかも?
5個100円ネットスポンジ表面こちらは、③スコッチ・ブライト ハイブリッドネットスポンジ
アクリル系の繊維と、ポリエステル系のフィルムが織り込まれたネットスポンジです。
3Mハイブリッド一見、グリーンのネットに見えますが…
よく見ると、2種類の繊維が混じっています。

グリーンの太い糸が、汚れを吸着しやすいアクリル製。
白くて細い糸が、こびりつきに強いポリエステル系のフィルム製です。
hybrid-22つの異素材のいいところを活かして、やさしくしっかり洗い上げるんですね!

ほかのスポンジもまとめて、ネットの編み方と素材を見てみましょう。
けっこうバラバラ。いろいろあるんです。
ネットスポンジ表面

アルミ蒸着、フィルム…かたいネットは食器を傷つける?

実際にテストして、とくに「かたい!」と感じたのが、こちら。
⑤のスコッチ・ブライト 抗菌アルミネットスポンジたわし
まるで、「金たわし??」という見た目です。
実験23Mネットさわると、シャリシャリした感触。
3Mネット使用イメージ手ざわりも、ちょっとかためなので……

食器を傷つけないの??と、すこし不安になりますね。

手ざわりはかたくても、洗い上がりはソフト

前回、研磨剤入りの貼り合わせスポンジを使って、10円玉を磨くテストをしました。

研磨剤入りの不織布でこすると、10円玉はピカピカに!
(詳しくは『【2】泡持ち、泡切れ…スポンジは泡で選ぶ!』へ)
実験1-2キクロンA310円玉がピカピカになったのは、表面の汚れが削り取られたということ。

つまり、研磨剤入りの不織布は、シンクやガンコな汚れを洗うのに強い反面、食器を洗うと傷をつける恐れがあるんです。

そこで、今回も10円玉を使ってチェック!
10円玉の表面を磨いてみます。
実験1-23Mネットこすると、シャリシャリと音がします。
でも、これは、ネットがこすれている音。
実験1-23Mネット1しばらくこすってみましたが……
10円玉の色は変わりません!
実験1-23Mネット210円玉を磨いても傷がつかないので、ソフトに洗うことができそうです。

これなら、安心して食器洗いに使えますね!

毎日使うものだから、使い心地を大切に

ネットスポンジについて、まとめてみました。
ネットスポンジの選び方
「ゴシゴシ洗える」ということは、「ネットがかたい」ということ。

ストレスなくゴシゴシ洗えますが、かたいので「痛い」と感じる人もいるかもしれません。

逆に、やわらかすぎると「しっかり洗えているのか不安…」という方もいるかもしれませんね。
5個100円ネットイメージ

ゴシゴシ洗えるほうがいいから、かたくても大丈夫。むしろ、その手ざわりが好き!
肌が弱いから、できるだけ手ざわりがやわらかいものがいい。
洗い上がりも手ざわりもいいとこ取りできる、バランスがいいスポンジがいい!

などなど。
毎日使うものだからこそ、キッチンスポンジには、無意識のうちにこだわっている部分があるはずです。

見た目や泡の立ち方で選ぶのもアリですが、ネットスポンジは、手ざわりで選ぶのもいいかもしれませんね。

【4】知らないと怖い?お手入れで菌を撃退!

ふきんやタオルもそうですが、おろしたての新品って、本来の実力をなかなか発揮できませんよね。

そこで、今回のキッチンスポンジについても、同じ実験を3回おこなって、3回目の実験結果をお伝えしています。

実験が終わるごとに洗剤を洗い流して、乾燥させて……
実験後の様子これを、3回繰り返しました。

すると……見た目に異変が起きたスポンジが!

安いスポンジには安い理由がある

「見た目が変わった!」と驚くことになったのは、5個100円のまとめ売りスポンジ。
家族分のお皿を洗ったわけでもなく、カレーのついたお皿を洗ったわけでもなく、30回揉んで泡立ち方をチェックしただけなのに、早くも型崩れが……。
実験後(まとめ売り)実験に使わなかった未使用のスポンジと比べると、一目瞭然。
不織布はゴワゴワ。
ウレタンフォームも、すこし歪んだ?
実験後(まとめ売り)ネットタイプのほうも、すでに色がくすんでいる?
それに、すこし縮んでる?
実験後(まとめ売りネット)繰り返しになりますが、台所用洗剤をつけて30回揉む、という実験を3回おこなっただけです。
それなのに、劣化を感じさせるとは……。

実際の実験の様子はこちら! ↓ ↓


耐久性の低さは、たった3回のテストで明らかに!

実験前と印象が変わってしまったのは、1個あたり20円以下のスポンジだけでした。

ほかのスポンジは、まだまだ新しい印象を残しています。
油まみれのお皿や、鍋底の焦げ付きを洗ったわけではないので、こうあってほしいですよね。
実験後(その他)

1つあたりのお値段をチェック

劣化が見られた3種類のスポンジは、どれも5個セットで100円程度で販売されているもの。

5個で100円ということは、1つあたりのお値段は、約20円。
安い!

そのほかのスポンジはいくらだっけ?

ということで、実験のために集めた14種類のスポンジを値段ごとに分けてみました。
価格はおおよその目安ですが、100円台、200円台、300円台と、スポンジによってまちまちですね。
価格分布実験後に型くずれを起こしてしまったのは、いずれも1個あたりのお値段が20円程度のもの。

100円以上のキッチンスポンジに、目立つ劣化はありませんでした。

劣化の理由はコシのなさ?

残念ながら、お値段が安いスポンジは、取替時期が早めにきそうですね。

そういえば、泡を立てるテストをしているときにも、思い当たるフシが……。

1個20円程度のキッチンスポンジで泡立てると、やわらかすぎて、手の中でペシャンコに。
揉んでいても、ほかのスポンジに比べて、なかなかもとの形に戻ってくれません。
実験2準備6ちゃんと洗えているか、不安に感じる方もいそうですね。

キッチンスポンジは雑菌の宝庫

ところで、保水性の高いキッチンスポンジは細菌の温床といわれています。

生乾きの状態が長くなりがちなので、キッチンスポンジの中は、まな板やふきんと並んで細菌が繁殖しやすい場所なのだとか。

細菌に汚染されたキッチンスポンジで食器を洗うと、雑菌が食器にうつって、食中毒の原因に――。
つまり、お皿を洗っているつもりでも、汚してしまっている?
そう考えると、とても怖い!
スポンジイメージ皿1「お皿を洗うのに洗剤をつけているんだから、毎回、スポンジも洗っていることになるよね!」というわけにはいかないので、注意が必要です。

キッチンスポンジを清潔に保つには?

そこで、今回は正しいお手入れ方法をご紹介!

まず、使い終わった後は流水でよく洗いましょう。
食器についていた食べ物のカスがついたままだと、スポンジの中にいる細菌にエサを与えているようなもの!
洗い残しがあればあるほど、細菌は増えてしまいます。
泡キュットお手入れ次に、「キッチンハイター」など、市販されている塩素系漂白剤を使って漬け置きをすること。
中に含まれる次亜塩素酸ナトリウム溶液で、ほとんどの細菌を殺菌できますよ。
お手入れ1そして、なにより大切なのが乾燥!

細菌は、水がない場所では生きていられません。
除菌には、乾燥が一番!
使い終わった後はしっかり水気を切って、乾かすようにしましょう。
お手入れ2日光に当てて紫外線で殺菌しながら乾かせば、さらに安心!

汚れる前に使い捨てる、というアイディア

こまめにお手入れをしないと、いくら見た目がきれいでも「キッチンスポンジが目には見えない雑菌まみれ」という事態に!

でも、塩素系漂白剤を使ったり、しっかり揉み洗いをしたりと、お手入れを重ねるほど、スポンジは劣化していくもの。
とくに、1個あたりの値段が安いキッチンスポンジは、早く劣化してしまいがちです。

不織布がはがれてしまったり、ネットに穴があいたり……。
見た目が悪くなるだけでなく、洗剤をたくさん使わないと泡立たなくなるなど、困ったことが起きるのも早いはず。

使いにくくなれば新しいものと交換しますが、そのときは、「安いからすぐにダメになる」とマイナスに考えるのではなく、「交換頻度が高い=いつも清潔なキッチンスポンジを使える」と、プラスに考えましょう!
5個100円スポンジパッケージ1週間で使い捨てても、1か月にかかるお金は、1個20円とすると4個分の80円程度。
1つ150円、200円のスポンジを買って1か月使い続けるよりも、気持ちよく清潔に使えるかもしれませんね。

もちろん、タフなキッチンスポンジを1か月、2か月使い続けるのも一つの方法です。
価格が高めのスポンジは、デザインや泡持ち、手触りや洗い勝手、耐久性など、値段が安いスポンジにはない性能があります。
おさかなスポンジ使用イメージ

 

いいスポンジを長く使うのはもちろんOKですが、劣化が目に見えないと、スポンジが汚れていることをつい忘れてしまいがちです。

きれいに見えても、菌はいます。
キッチンスポンジにはお手入れをお忘れなく!
sponge-all3

【5】セルロース、マイクロファイバー:技ありスポンジ!

ところで、こんな変わり種スポンジがあるのをご存知ですか?

こちらは、セルローススポンジ。
根強いファンが多いアイテムなんです。
セルロース単体
これまで紹介してきたスポンジは、すべて、スポンジのフワフワした部分がウレタンフォームという素材でできています。

ウレタンフォームは、石油系の合成樹脂。

それに対して、セルロースの原料はパルプなどの天然素材。
つまり、セルロース製品は、植物の繊維からできているんです。
スポンジとセルロース
燃やしても有毒ガスが出ず、再生利用も可能!
地球環境にやさしいエコなスポンジなんです。

セルローススポンジの特徴は?

セルロースがウレタンフォームと大きく違うのは、乾くとカチカチになるところ。

スポンジというよりは、乾パンかビスケット?
ビックリするほどカチカチ!
セルロース乾燥時でも、水を含ませると……
セルロース準備1あっというまにフンワリ。
むしろ、ウレタンフォームのスポンジよりも滑らかな肌ざわり!
セルロース準備2洗剤をつければ、このとおり泡立ちます。
実験1セルロース2

泡立ち、泡切れは期待できない!

さっそく、泡立ち方を実験!

台所用洗剤を2mlたらして……
実験1セルロース30回もみます。
実験1セルロース2出てきた泡を集めると、200ml!
実験1セルロース3あれ?
ウレタンフォームのスポンジと比べると、ちょっと少なめ?
(詳しくは『【2】泡持ち、泡切れ…スポンジは泡で選ぶ!』へ)

泡を洗い流してみても、すこし違うところがありました。
ゆすいでもゆすいでも、泡がなかなか落ちない!
セルロース使用イメージ3ウレタンフォームを使ったスポンジよりも、洗い流すのに時間がかかります。
「泡もちがいい」ともいえますが……。
ウレタンフォームのスポンジと比べると、泡の立ち方も泡切れの仕方も劣っている印象。

抜群の吸水性で、ふきん役もこなすスポンジ

このスポンジの魅力は、セルロース製ならではの使い方ができるところなんです。

その一つが、水滴の拭き取り!

実は、セルローススポンジは吸水性がバツグンで、なんと、スポンジの重さの20~30倍の水分を吸い取ることができるのだとか。

セルローススポンジがよく使われるのはヨーロッパなんですが、ヨーロッパの家庭では、セルローススポンジをふきん代わりに使うそうです。

水はねも、サッときれい!
セルロース使用イメージ2

セルローススポンジならではの使い方

食器洗い用としても優秀です。

さわるとすぐにわかるんですが、ウレタンフォームよりも指ざわりが滑らか!
食器にキズをつけにくいといわれています。

ガラス製品など、キズが気になる繊細な食器を洗うなら、セルローススポンジがオススメ!
セルロース表面

マイクロファイバースポンジの特徴は?

こちらは、マイクロファイバーのスポンジ。
オーサムストアスポンジ集合マイクロファイバーといえば、ふきんやメガネ拭きなどによく利用されている繊維で、やわらかな手触りが特徴です。

さっそく泡立ち方をチェックすると……
結果は、100ml。
泡が少なめなのは、このスポンジのサイズのせいかも?
実験結果マイクロファイバー実験に使ったのは、雑貨店「AWESOME STORE(オーサムストアー)」で、5個セットで販売されているスポンジ。

ほかのスポンジと比べると薄めで、サイズそのものも小さめです。
まめいたサイズ
洗いにくくないのかな?
と、お皿を洗ってみましたが、厚みがないことで手にフィット!
素手で洗う感覚でなかなかイイ。
マイクロファイバー使用

同じマイクロファイバーを使ったキッチンスポンジで、ふっくらしたタイプもありました。

ウレタンフォームのスポンジをマイクロファイバー製のネットで包んだ、ネットスポンジのひとつです。
まめいた単品
商品パッケージに、気になる言葉が……
「驚くほど水だけで落ちる」?
まめいたパッケージ実は、マイクロファイバー繊維にはたくさんのギザギザ、エッジがあるんです。

フンワリしたさわり心地からはちょっと想像がつかないのですが、そのエッジを利用して、汚れをかきとるのだとか。
極細繊維イメージ
ならば、実験!

というわけで、コーヒーで汚したカップを洗剤をつけずに拭いてみました!
まめいたテスト3一緒に実験するのは、おさかなスポンジ。
魚のデザインがかわいい貼り合わせスポンジです。

水で濡らしたスポンジでカップの内側を拭いてみると……
まめいたテスト2拭き上がりが、たしかに違う!
まめいたテスト4マイクロファイバーのスポンジは、コーヒーの汚れをしっかりとってくれました。

ただ、かきとった汚れはマイクロファイバー繊維についています。
洗剤なしで洗う場合は、スポンジのお手入れが大切になりそうですね。
まめいたテスト1

ウレタンフォームの素材で勝負!

こちらは、ウレタンフォームのスポンジで、不織布がついていないタイプ。
TK ロックナイロンセット「TK ロックナイロン・角・小判セット(アズマ工業株式会社)」という商品で、2個セットで販売されています。

泡の立ち方をチェックすると……
結果は、なんと500ml!
今回の実験で集めた14個のスポンジの中でも最高ランク!
不織布が貼られていないので、ネットスポンジのようにやわらかく握れるところもいいですね。

まとめ

これまでの結果をまとめてみました。

泡立ち、手ざわり、デザイン…スポンジに求めるものは?

 

こうしてみると、キッチンスポンジもいろいろありますね!
キッチンスポンジまとめ

洗うだけじゃない!キッチンの和みアイテム

今回は、主にキッチンスポンジの泡立ち方について調べましたが、ほかにも気になることってありますよね。

たとえば、デザイン!

ひと月程度で買い換えるスポンジは、キッチンのイメージチェンジにもってこいのアイテム。

キッチンをホッと和ませてくれるかわいいスポンジ、おしゃれなスポンジを選ぶという方も多いはず。
デザインスポンジ泡立ち方や手ざわり、デザイン……。

ふだん何気なく使っているアイテムとはいえ、心のどこかではスポンジに求めているものがあるはずです。

ぜひ、自分にぴったりのスポンジを選んでくださいね!