手を濡らすことなくお米が研げるという、米とぎグッズ。
でも、かき混ぜるだけなんて、何だか、ずぼらな気がするし、ちゃんと研げるの?
使ったことがないと、ちょっと疑ってしまうのも正直なところです。
手研ぎのようにお米が研げる?
こちらは、かき混ぜるだけでお米が研げるという米とぎ棒。
なるほど、棒が手の代わりにお米を研いでくれるというわけですね。
実験の動機になった一言
米とぎ棒のパッケージには、「手研ぎ並の…」なんて、気になるワードが…
確かに、手で研いだ時と同じように、お米が研げないと、便利なグッズとはいえませんね。
米とぎグッズは、手研ぎのようにお米が研げるの?
ということで、実際に米とぎグッズでお米を研いでみて、手で研いだ場合と比べてみることにします!
米とぎグッズ vs. 手研ぎ
実験に使う米とぎグッズはこちらの3種類。
すべて、かき混ぜてお米を研ぐタイプのものです。
①米とぎ棒(和平フレイズ株式会社)
②米研ぎ名人(アーネスト株式会社)
③計量カップ付 米とぎ棒(株式会社大創産業)
※(カッコ)の中はメーカー名、以下省略。
そして、3種類の米とぎグッズに対するのは、この手。
さてさて、どうなるのか?
まずは、実験の手順をご紹介します。
早く知りたい方は動画をチェック ↓ ↓
Let’s Try !
2. 5回かき混ぜ、水を捨てます。
最初に入れた水には、糠や汚れがたくさん含まれています。
ざるで水切りをして、水を捨てます。
3. もう一度、1Lの水を入れ、30回かき混ぜます。
「1、2、3…」と数えながら、グルグルとかき混ぜます。
4. とぎ汁のにごり具合を比べます。
米とぎグッズで研いだお米のとぎ汁の濁り具合が、手研ぎと同じくらいなら、手研ぎ並にお米が研げているといえますね。
実験スタート
かき混ぜた時の感覚が違う!
まずは、菱形の網目が特徴の①米とぎ棒からいってみます。
この菱形の網目は、水の流れを不規則な乱流にするので、まんべんなくお米が研げるのだとか。
グルグルとかき混ぜてみると、網目をお米が通りぬけていくようです。
力もいらず、「本当に研げてるの?」と心配になるほど。
このとても軽い使用感はなぜ?
①米とぎ棒の先端部分を観察してみると、こんなふうに開いていました。
網目がつながっていなくて開いているので、お米が行き止まるということがないんです。
だから、水の流れが止まることなく、スムーズにかき混ぜられるんですね。
軽くかき混ぜるだけで、手研ぎと同じように、お米が研げていたらいうことなしです。
研いでる!手応えバッチリのダブルブラシ
次は、ブラシが2つ付いている②米研ぎ名人。
持ち手が、握りやすそうな、少し平たい形をしていますね。
こちらも「1、2、3…」と数えながら、グルグルとかき混ぜていきます。
すると、「お米を研いでる!」というザクザクっとした感じが手に伝わってきました。
先ほどの①米とぎ棒と同じようにかき混ぜているのに、あまりにも違う感覚にビックリ!
この手応えは、手研ぎ並に研げていそうと期待がふくらみます。
この2つのブラシは、それぞれが2方向に向いているという特殊な構造をしています。
それに加えて、ブラシの突起は、何と全部で158個もあるんです!
たくさんの突起が、お米との接触部分を増やすので、手研ぎのようにムラなくお米が研げるんだそう。
いかにも強力そうなブラシですが、素材はお米に優しい柔らかいシリコンゴム製。
お米が挟まりやすいのは、少々難があるかもしれませんが…。
小さな米とぎ棒は2合が限界
3番目は、100円ショップの③計量カップ付 米とぎ棒。
0.5合計れる計量カップ付です。
長さは15cmくらいと、一番小さな米とぎグッズ。
お米を研ぐ部分は、6本のツメのようなものがついています。
サイズが小さいので、お米との距離が近く、楽にかき混ぜることが出来ました。
何といっても100円ショップの米とぎグッズ。
そのコストパフォーマンスはとても気になります。
ただ、心配なのは、やはりサイズが小さいこと。
実験で研いだお米は2合だったので、スムーズにかき混ぜられましたが、目一杯という感じがしました。
3合のお米だと、同じようにはかき混ぜられないかもしれませんね。
手研ぎのように研げる米とぎグッズ
同じ手順で、最後に手でお米を研ぎ、実験は終了。
気になる結果は?
お米のとぎ汁を、4本の試験管に、それぞれ入れて比べてみます。
どの試験管のとぎ汁のにごり具合は同じ…!?
パッと見た感じでは違いがわかりません。
アップにして見てみます。一番左が手研ぎのとぎ汁。
そして順番に、3種類の米とぎグッズのとぎ汁です。
やっぱり、とぎ汁のにごり具合に違いはありません。
実は、米とぎグッズのかき混ぜる感覚が、それぞれで違ったので、とぎ汁のにごり具合にも違いが出るのでは?と予想していたのですが…
結果は、どの米とぎグッズを使っても、手を濡らさず手研ぎのように研げるということが明らかに!
それなら安心。便利なお役立ちグッズといえますね。
かき混ぜタイプの米とぎグッズ
何で選ぶ?
さて、かき混ぜるだけで手研ぎのようにお米が研げることが分かった3種類の米とぎグッズ。
実験結果をふまえ、それぞれの特徴や違いを表にまとめました。
参考までにおおよその価格も入れてあります。
力を入れずに軽くかき混ぜたいなら、①米とぎ棒、お米を研いでる!という手応えをがほしい方は、②米研ぎ名人というように、お好みの使用感で選ぶのもいいですね。
また、一人暮らしの方や少人数家庭で、毎日炊くお米は2合ぐらいという場合は、③計量カップ付 米とぎ棒というように、お米の合数で選ぶのもありかもしれません。
同じシリーズの記事はこちら
米とぎグッズ比較