これまで、ふきんの吸水力を比較してきましたが、乾きやすさも気になるところです。
早く乾いたほうが、菌の発生が少なく、ふきんが清潔に保てます。
できれば、外で天日干しが理想ですが、普段は、こんなふきん掛けに掛けておくという方も多いのでは?
すぐに干せるふきん掛けは、とても便利なアイテム。
でも、どうしても、部屋干しだと、生乾きになりがちです。
ならば、部屋干しでも速く乾くふきんが知りたい!
ということで、7種類のふきんで実験します。
①ビストロ先生 綿ガーゼふきん(サンベルム株式会社)
②かや織りふきん(レック株式会社)
③白雪ふきん(垣谷繊維)
④落ちワタふきん(株式会社良品計画)
⑤激落ち マイクロファイバー(レック株式会社)
⑥不織布ふきん(レック株式会社)
⑦スポンジクロス アイビー(南海通商株式会社)
※(カッコ)の中はメーカー名、取り扱い先、以下省略。
Let’s Try !
早く乾く布巾が知りたい!
1. 乾いているふきんの重さを測ります。
2. ふきんに20mlの水を吸水させます。
3. ふきんを干します。
4. 1時間ごとにふきんの重さを測ります。
ふきんの重さをはかり、はじめに測った乾いているふきんの重さと比べます。吸わせた20mlの水が、どれだけ残っているのかをみればわかりますね。
実験スタート時の気温は26.8度、湿度は59%。さて、どうなる?
ふきんによって乾く時間の差は3時間も!
結果をグラフにまとめました。
グラフの縦軸がふきんに残っている水の量を表しています。
吸わせた20mlの水が、時間を追うごとに少なくなっていきます。
0mlになったら完全に乾いたということ。
一番早く乾いたふきんは⑥不織布ふきん。
1時間後、ふきんに残っている水の量はたったの1ml!
これは、ほぼ乾いているといってもいいくらい。脅威の速さです。
2時間後の測定時には、もちろん完全に乾いていました。
つづいて早く乾いたのは、④落ちワタふきん。
1時間後、ふきんに残っている水の量は10mlで、3時間後には完全に乾いていました。
反対に、乾くのが遅かったふきんは、②かや織りふきん、③白雪ふきん、⑦スポンジクロス アイビー。完全に乾いたのは、何と5時間後でした。
ふきんによって、乾く時間の差が3時間もあるなんて…
乾きやすさも、こんなに違いがあると、ふきんを選ぶ時に無視はできませんね。
吸水力と乾きやすさ、どちらを重視する?
乾きやすさの結果が出たところで、前回の吸水力の実験の結果も合わせて表にまとめました。
吸水性と乾きやすさ共に優秀だったのは、①ビストロ先生 綿ガーゼふきん。
拭き心地も安定感があり、バランスのいい台ふきんと言えそう。
また、⑥不織布ふきんも、吸収力と乾きやすさ共に優れたふきん。
7つのふきんの中で、価格が一番安く、基本は使い捨てですが、そのお手軽さに注目です。
ふきんは、全体的に比較的安価なので、色々試してみるのもありかもしれませんね。
ふきんによって違うお手入れ方法
ところで、毎日のふきんのお手入れはどうしていますか?
乾きやすさと同じく、ふきんの清潔を保つためには、とても大事なこと。
こちらは、洗濯機で何度も洗って、漂白もガンガンしてきたふきん。
ボロボロですね。雑巾として最後のお勤めへ。
そもそも、ふきんって、洗濯機OK?
漂白剤で漂白もしてるけど、大丈夫なのかな?
洗濯機?、漂白剤は◯
こちらは、①ビストロ先生 綿ガーゼふきん。
パッケージを見てみます。
「手洗い」でと書かれているので、「洗濯機?」ということですね。
そして、酵素系漂白剤が使用できると書かれています。
①ビストロ先生 綿ガーゼふきんは、素材が綿100%。
天然素材のものは漂白剤が使えることが多いようです。
漂白剤は、除菌効果もあるので、ふきんのお手入れには、定期的に使いたいもの。
でも、酵素系と塩素系の2種類あるので、どちらが使えるのかチェックをお忘れなく。
洗濯機◯、漂白剤は?
1週間使用した⑤激落ち マイクロファイバーです。
このふきんは、「洗濯機◯」なので、洗濯機で洗ったのですが、ふきんについた落ちない汚れが気になります。
こちらは新品。
新品みたいにとは言いませんが、漂白して真っ白なふきんにしたい…
でも、実は、漂白剤は?。
⑤激落ち マイクロファイバーは、ポリエステルとナイロンの合成繊維。
合成繊維だから漂白剤が使えないということではないのですが、マイクロファイバーは、とても細かい繊維なので、変質のおそれがあるそうです。
お手入れ方法をまとめてチェック!
2つのふきんを比べてみても、結構な違いがありましたね。
その他、5つのふきんについても調べたので、あわせて見てみましょう。
洗濯機◯なふきんでも、「他の洗濯物と一緒に洗うのは、衛生的にちょっと心配…」ということも。
また、漂白剤?でも、「ふきんは消耗品だから、傷んでも気にしない」という考え方もあると思います。
お手入れ方法は、とらわれ過ぎず、清潔であれば、自分のスタイルでいいのかも。
いかがでしたか?
素材や、大きさ、厚みもさまざまなふきんの特徴をみてきました。
「台ふきんならコレ!」という1枚が見つかれば、うれしいです。
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