ディスプレイにも収納にも使い勝手の良いオープンラック。
なんてお悩みはないでしょうか。
オープンラックは扉がないため、飾っているものの素材や形、収納物の種類に雰囲気が左右されてしまいます。
しかし、飾り方のコツさえ掴めば、自分の好きなものをディスプレイしながらもオシャレな雰囲気を作れるのです。
今回は、オープンラックをオシャレに見せるポイントをご紹介。
本棚・収納棚・飾り棚など、オープンラックの用途別に詳しく解説します。
目次
オープンラックの特徴と種類
オープンラックをオシャレに見せるために、まずは特徴と種類を知りましょう。
すべてのオープンラックに共通することは、扉のついていない、ただただシンプルなデザインの棚であるということ。
シンプルであるがゆえに、中に飾ったアイテムを引き立てるのです。
素材は主に木材、アイアンやステンレス、アルミなどの鉄製、プラスチック。
中には、枠組みが鉄製で棚板だけ木材、ガラスなど、異素材を組み合わせたタイプもあります。
オープンラックが他のラックと違う点
オープンラックは、デザインによっては背面と側面を支えるプレートもありません。
これが、他のラックと大きく違う点と言えます。
棚の奥行きに制限がなく、ある程度の大きさのものまで入るため、高い収納力があります。
さらに、視線が奥に抜けるので圧迫感が少なく、お部屋を広く見せることが可能です。
また、背面・側面を支えるプレートがなくとも自立するよう、棚板の高さは基本的に固定されています。
可動式の場合でも、わずかに高さ調整ができる程度だと考えましょう。

オープンラックのデザインの種類
オープンラックの種類は、そのデザインで大きく3種類に分けられます。
仕切りがないデザインのオープンラック

最もシンプルなデザインのオープンラックです。
仕切りがないため、収納力がもっとも高いのが特徴です。
細かい仕切り付きのオープンラック

1つ1つの枠の中に、さまざまなアイテムを小分けにして収納しておくことが可能です。
枠ごとにアイテムを分類して入れて置くことで、見た目がスッキリします。
壁面タイプのオープンラック

壁面が必要になるため設置箇所は限られますが、その分高さを有効活用できるのが大きなメリットです。
例えば、テレビボードの上やキッチンの冷蔵庫上など、空いているスペースを有効活用することができます。
オープンラックをオシャレに見せるポイント
オープンラックをオシャレに見せるポイントは、ズバリ『統一感』と『余白』の2点です。
オープンラック内に入れるものを統一する
オープンラックがなんとなくごちゃごちゃして見えると感じる時は、本や雑貨などが入り乱れてディスプレイされていないでしょうか。
統一感を持たせるため、1つの棚に入れるものは1種類に絞るのがベスト。
本なら本、雑貨なら雑貨、収納なら収納、とハッキリ分類してディスプレイすることを心がけるとスッキリと整います。
仕切りが付いているオープンラックも同様に、1つの枠ごとに本・雑貨・収納と分類し、同じアイテムで揃えてみると統一感が出せますよ。
余白(ゆとり)を持たせて見栄えを意識
「せっかく大きな収納家具なのに、余白をあけるなんてもったいない!」
と思われるかもしれませんが、余白がある方がスッキリとオシャレな雰囲気になるのです。
それでもたくさんまとめて飾りたい方は、棚の段によって入れるアイテムを変えてディスプレイしてみましょう。
例えば、4段の仕切りがないオープンラックの場合は、
- 1段目(一番下)…あまり目立たせたくない収納類
- 2段目…本類
- 3・4段目(一番上)…集めているインテリア雑貨やお花など
ゆとりを持ってディスプレイしてみると、窮屈な見た目からオシャレな印象に変わりますよ。
すでにオープンラックをお持ちの方は、『統一感』と『余白』を念頭に置き、もう一度ディスプレイしてみましょう!
なお、中に入れるものによって、飾り方のポイントや向いているオープンラックのデザインも違ってきます。
詳しくは次の項目以降でご紹介していきます。
オープンラックを本棚として使うポイントとおすすめのラック
オープンラックを本棚の代わりに使っている、使いたいと思っている人は多いでしょう。
本といっても、文庫本から大きな画集、雑誌、小説、漫画、参考書…サイズもジャンルもさまざま。
統一感を出すためには、以下のポイントを意識してみてください。
- 同じ種類・サイズの本を集める
- (背表紙の)近い色で揃える
ただ統一感を出すために本を分けると、冊数が足りず1つの枠内に隙間が生まれてしまうことも。
その余白がオシャレに見える秘訣なのですが、どうしても本をきちんと並べたい時はブックエンドを用いたり、あえて本を横置きしたりするのがおすすめ。
普通に本を入れた時よりも、より「飾っている」という印象が高まります。
また、隣り合う枠の中は、できるだけ対比を意識してみましょう。
例えば、文庫本の隣の枠には、大きめの本を入れてサイズを対比させるなど…。
統一感は枠の中で取れて入れば問題ないので、隣り合う枠の本が違うものでもゴチャゴチャした印象にはなりません。
むしろ、意図して対比させることで余白が生まれ、よりオシャレに見えるのです。
枠が余っているときは、何も入れずに枠自体を余白に使ってもGOOD!
お気に入りの本があるなら、その1冊の表紙を見せるためだけに使っても素敵ですね。
本棚として使いやすいオープンラックのデザインとおすすめアイテム
オープンラックを本棚として活用したいときは、一段が複数の枠に区切られているデザインのものがオススメです。
オープンラックは背面のプレートがないため、本の底面のみで自立させることになります。
これではバランスが悪く、パタパタと本が横倒しになってしまうので、どうしても見栄えが悪くなりがちに。
細かい仕切りが付いているオープンラックなら、少ない冊数でも1つの枠を埋められて、本をスッキリ整頓させられるのです。
シンプルデザインのオープンラック「シェルボワ」

狭いお部屋や廊下など、設置場所の選択肢も多いです。
枠の中には本を、棚の上にはインテリア小物をディスプレイすると良いですね。
本棚として使いやすい背面付きオープンラック

棚板の高さを6cm間隔で調整可能なので、サイズの大きい本も飾れます。
コード穴もあるのでwi-hiルーターなども置きやすいのが嬉しいポイント!
オープンラックを飾り棚として使うポイントとおすすめのラック
オープンラックを飾り棚(ディスプレイラック)として使うときのポイントは、まずお部屋とラックそのものの雰囲気を合わせることを意識しましょう。
ウッド系の家具を多く取り入れているお部屋なら、同じ材木のものを。
インダストリアルや無骨な雰囲気のお部屋なら、オープンラックもスチールなどの金属製のもの、もしくは木材と金属の組み合わさったタイプを選びます。
ここでも、統一感と余白を忘れずに。
例えば、洋書と花瓶など別のアイテムを2つ以上組み合わせて飾るのは難易度が高く、下手するとごちゃごちゃしてしまいます。
まずはシンプルに、洋書ならば洋書のみで数冊、余白を開けて花瓶を置く、という具合がちょうどよいです。
おしゃれな食器棚として、集めているお皿やマグカップ類を飾ることもありますよね。
そういうときも、一箇所にギュッと集めて、それ以外のアイテムは余白を開けて並べると見栄えがよくなります。
もしくは、マグカップ1つ1つを余白を開けて等間隔にディスプレイしてもGOOD。
慣れてくると余白の感覚やアイテムの組み合わせ方のコツが掴めてくるので、そこから自分なりのアレンジに挑戦してみましょう。
飾り棚として使いやすいオープンラックのデザインとおすすめアイテム
飾り棚として使うなら、仕切りのないタイプを採用するとかなり自由なディスプレイを楽しめます。
気分や季節に応じてディスプレイするものを変えるなど、模様替えもしやすくなりますよ。
仕切りタイプのオープンラックの自由度はやや下がりますが、1つの枠に1つのアイテムといった具合に、与えられた枠に入れるものを考えるだけで、容易にオシャレな印象になります。
大きなものも飾れるスチールフレームのオープンラック

レトロな雰囲気でどんなお部屋にも合わせやすいです。
1段1段が高く、例えば大きめの絵画や高さのあるインテリア雑貨、ドライフラワーを刺した花瓶など、自由な飾り方ができます。
アースカラーのオープンラック

高い位置ほど棚板の奥行きが狭まっているため、圧迫感も減り、アイテムの飾り方にもこだわりを出せそうです。
カラー展開が豊富なのも嬉しいところ!
自分好みに拡張できるオープンラック

パーツを組み合わせることで後から枠を追加することができ、自由な大きさに組み上げられるのが魅力的です。
オープンラックを収納ラックとして使うポイントとおすすめのラック
ディスプレイラックというより、リビングに置くキャビネットや、キッチン付近に置いてパントリーなど、収納ラックとして使いたいときもあるかと思います。
収納するものによっては生活感が出てしまうので、生活感を隠したいならカゴやボックスなどを活用しましょう。
棚にピッタリサイズのカゴやボックスに収納してからオープンラックに入れれば、生活感を隠せます。
同じカゴやボックスを連続して並べてみることで統一感も出せるので、ぜひ活用しましょう。
収納ラックとして使いやすいオープンラックのデザインとおすすめアイテム
オープンラックを収納ラックとして使うときは、細かい仕切りのないタイプを選びましょう。
収納として使うとき、サイズが合わないという状況がもっともマズいですよね。
仕切りがなければ横幅を気にする必要がなくなるため、収納するものを選ばずピッタリ収めることができます。
高さにも余裕があればなお良いですね。
オープンラックは、飾ったアイテムを引き立たせるため、なるべくシンプルなデザインをオススメしています。
ただし、収納ラックとして使う場合は、そこまで強調させる必要はないでしょう。
オープンラック自体をデザイン性の高いものにすれば、収納するものとの調和が取れてお部屋の雰囲気を崩しません。
デザイン性抜群のオープンラック「KALEIDO」

脚はマットブラックのアイアンで作られており、古材と鉄の無骨なイメージがオシャレですね。
天然木の木目を活かしたオープンラック「MOND」

一段の高さも高く、収納も出し入れも簡単です。なんといっても、下段に引き出しがあるのが魅力。
どうしても生活感を隠せないものは中に入れておけば、見せる・隠すを両方楽しめます。
おわりに
オープンラックは『統一感』と『余白』の2つのポイントを押さえるだけでこなれた雰囲気を醸し出せます。
本棚として、飾り棚として、収納ラックとしても幅広く活躍するアイテムを使いこなして、オシャレなお部屋を作りを楽しみましょう!

