麦わらのナチュラルな風合いと、多面体のモチーフが印象的な「ヒンメリ」。
空間に取り入れるだけで、インテリアをセンスアップさせられるのが魅力です。
とはいえ「具体的にどう飾ったら良いのだろう」「天井や壁に穴を開けるのがネックで、なかなかトライできない」とお悩みの方も少なくないのでは?
ちょっとしたコツを押さえれば、初めて取り入れる人でも、素敵に飾ることができます。
この記事では、ヒンメリの魅力についてもふれながら、具体的な取り付け方や、おすすめアイテムをご紹介します。
目次
モビールの代表格『ヒンメリ』とは?
「ヒンメリ」は、フィンランドの伝統的なモビールです。
乾燥させた「わら」に糸を通して作った、立体的な幾何学模様はシンプルながらも存在感があります。
クリスマスの時期に見かける機会が多いのですが、もともとは豊作を祈願するためのものでした。
冬が長く厳しいフィンランドでは、12月下旬に「ヨウル」という冬至祭がおこなわれます。
その際に「太陽の象徴」とされる麦わらで、大きなヒンメリを作ると、次の年に穀物が豊かに実るといわれていました。
そのためヒンメリは「光のモビール」とも呼ばれています。
インテリアとして楽しむだけでなく、太陽に祈りを捧げる意味も込められているのです。
ヒンメリの主な素材とバリエーション
ヒンメリの主な素材は、麦わらと糸です。
華美な装飾がないため、素材がもつナチュラルな風合いを楽しめます。
基本的な形は、12本のわらで作る正八面体ですが、鏡やガラス、紙の装飾をほどこしたものや、タッセルがあしらわれているタイプも。
そのほかアイアンや真鍮で作られたものなど、さまざまなバリエーションがあります。
インテリアの雰囲気や、季節に合わせて、お気に入りを選びましょう。
ヒンメリを手作りで楽しむ
市販のヒンメリを購入するのはもちろん、手作りするのもおすすめです。
必要な材料がセットになった専用キットも販売されていますし、麦わらの代わりに100均などで買える紙ストローなどを使って作ることもできます。
気軽に好きな素材で楽しむ場合
ヒンメリは、紙ストローやプラスチックのストローなど、身近な素材で楽しむことができます。
ビーズやクリスタル、タッセルをプラスしたり、一面にだけトレーシングペーパーを貼り付けたりなど、アレンジも自由自在。

色や素材、合わせるパーツによって雰囲気が大きく変わるので、材料選びにもこだわってみてください。
子供と一緒に、手作りする時間を楽しんでも良いですね。
本格的に麦わらで作りたい場合
初めて麦わらを作った本格的なヒンメリを作るときは、必要な材料がセットになった専用キットがおすすめ。
麦わら・作り方(簡易的な作り方の説明書)・糸など必要なものがセットになっているので、すぐに手作りが楽しめます。
基本的には多角形の組み合わせで出来ているため、慣れてきたらオリジナルの好きな形のヒンメリを作ることもできますよ。

ヒンメリやモビールの吊るし方
「ヒンメリやモビールを取り入れてみたいけれど、どうやって飾れば良いのだろう」という人に向けて、ここからは具体的な吊るし方をご紹介します。
【ヒンメリの吊るし方1】テープで貼り付ける
基本的に、ヒンメリやモビールは軽いものが多いので、天井に貼り付ける方法が一番手軽です。
粘着テープやビニールテープを使ったり、マスキングテープとセロハンテープを組み合わせたりして設置しましょう。
ただし時間が経つと粘着力が弱まるため、落下する可能性や、定期的な貼り直しが必要になる場合もあります。
安全のため、落ちても問題のない軽量なヒンメリやモビールを選んでくださいね。
マスキングテープとセロハンテープを使った吊るし方
壁紙を傷つけないようにマスキングテープとセロハンテープを併用して吊るす方法です。
- 壁紙を保護し、はがれにくくするため、取り付けたい場所にマスキングテープを貼る。
- その上からモビールやヒンメリの紐を、セロハンテープで固定する。
【ヒンメリの吊るし方2】フックに引っ掛ける
モビールやヒンメリを、フックに掛ける方法もおすすめです。
この方法なら、釘や画鋲が刺さりにくい場所にも吊るせます。
また、穴を開けずに済むので、賃貸にお住いの方にもおすすめです。
粘着テープ式のフック
100均などでも購入できる粘着テープ式のフックを使って、壁や天井に貼り付ける方法です。
設置したい場所(壁紙や天井など)と同系色のものを選ぶと、目立たずキレイに仕上がります。
フックを買うときは、耐荷重のチェックを忘れないようにしましょう。
また、取り外しのときに壁紙がはがれないように注意が必要。
壁紙専用のきれいにはがせるタイプを選ぶか、特に記載がない場合はあらかじめ目立たない場所で試してから使用すると安心です。
▼おすすめのフック
ライティングレール+専用フック
「ライティングレール」に、専用のフックを取り付けて吊るしても良いでしょう。
照明のそばに配置するので立体的な影が生まれ、より幻想的な雰囲気を楽しめます。
レールに沿って左右に動かせるため、簡単に位置を変えられるのも嬉しいポイントです。
カーテンレールや突っ張り棒+S字フック

カーテンレールや突っ張り棒に吊るしたS字フックに、引っ掛けるだけのシンプルな方法です。

使用するものは100均で揃えられるので、手軽にトライできますよ。
鴨居フック・ドアフック

そのほかに「鴨居フック」や「ドアフック」を使うのも、おすすめです。
鴨居フックは、鴨居と呼ばれる和室の上部にある木の部分を挟んで使うアイテム。
通常は室内干しをするときに使います。
多少、生活感が出てしまうものの、簡単に取り付けられるのが魅力です。
すでに持っている方は、鴨居フックから試してみても良いですね。
服や帽子、バッグを掛けて使うドアフックも、ヒンメリやモビールを手軽に吊るせて便利です。
飾りたい場所に合った方法を選んでくださいね。
【ヒンメリの吊るし方3】ピンを打って掛ける
「画びょう程度の小さい穴なら、空けても大丈夫」という場合は、虫ピンや石膏ボード用のピンを使うのも方法の一つ。
裁縫の仮留めや美術品の展示などにも用いられる虫ピンなら、飾るときに画びょうよりも小さな穴で済みます。
壁の木の部分に少し斜めに打ち込み、ヒンメリやモビールの紐を引っ掛ければ完成。
少し重さのあるものを飾る場合は、石膏ボード用のピンがおすすめです。
異なる方向から数本差して固定するため、安定感があります。
吊るすだけじゃない!ヒンメリの飾り方アイデア
吊るして飾るイメージが強いヒンメリですが、インテリアとして楽しむ方法は他にも色々とあります。
「賃貸に住んでいるため壁や天井に、できるだけ穴を開けたくない」という人も、気軽にヒンメリを楽しみましょう。
ここからは、吊るす以外の飾り方のアイデアを、3つご紹介します。
【飾り方アイデア1】好みのアイテムにかぶせる
花瓶やグリーン、キャンドル、ランプなどにヒンメリをかぶせれば、簡単にオシャレなオブジェが完成します。
ダイニングテーブルやデスク、シェルフなどに置くだけで、お部屋をセンスアップできます。
【飾り方アイデア2】オーナメントとして楽しむ
クリスマスツリーや流木に掛け、オーナメントとして楽しむのもおすすめです。
小ぶりなヒンメリをランダムに飾ると、センス良く仕上がります。
【飾り方アイデア3】スタンドを使用する
スタンドにヒンメリを吊るしても良いでしょう。
専用のアイテムや、ヒンメリとセットになったタイプも販売されています。
サイドテーブルやデスクに置いて、気軽に楽しみましょう。
▼おすすめのヒンメリ
参考
置くヒンメリ スタンド付きcreema
おすすめのオシャレなヒンメリ・モビール5選
ヒンメリやモビールは種類が豊富なため「どれにしようか、なかなか決められない」という声も多いはず。
ここからは、インテリアをオシャレに演出する、おすすめアイテムを5つご紹介します。
一つはもっておきたい基本のヒンメリ
どんなデザインにしようか悩んだら、シンプルなヒンメリを選ぶのがおすすめです。
天然の「わら」がもつ、温もりあるナチュラルな風合いは、どんなお部屋にも馴染みます。
手軽に楽しめる白樺のモビール
こちらは、リトアニアの工房で手作りされた「Kito(キト)」の白樺モビール。
異なるサイズが4個セットになっているので、好みに合わせて自由に組み替えられるのが魅力です。
下記のセットはフック付きのため、買ってすぐに飾ることができます。
はがしても天井や壁に跡が残らないので、模様替えを楽しみたい人にもおすすめです。
モダンインテリアに似合うモビール
ステンレス素材のモビールは、モダンなインテリアがお好みの方に、ぴったり。
シルバーとゴールドのスタイリッシュなデザインと、モノトーンを基調とした部屋の組み合わせは、相性抜群です。
どこか宇宙を感じる雰囲気が、アートかつモダンな空間を演出します。
ほっこり可愛い羊のモビール
抽象的な羊のモビールは、程よい可愛らしさが魅力的。
空気の流れによって、ゆっくりと回る姿は、見ているだけで癒されます。
モノトーンカラーなので主張しすぎず、どんな空間にもマッチ。
子供部屋はもちろん、リビングや寝室、玄関など、気分に合わせて飾る場所を変えても良いですね。
クリスマスモチーフのモビール
ツリーモチーフのモビールは、飾るだけでクリスマスムード満点。
置き場所をとらないので、ツリーを飾るスペースがない方にも向いています。
高い位置に取り付ければ、小さい子供やペットがいたずらをする心配もないので、気軽に季節感をプラスできます。
お気に入りのヒンメリで空間を彩って
今回は、ヒンメリの特徴や飾り方、おすすめアイテムをご紹介しました。
ほんの少し工夫すれば、吊るすのが難しい場合でも気軽に取り入れられます。
クリスマスシーズンはもちろん一年中楽しめるので、お気に入りのデザインを飾ってみてくださいね。

