北欧風インテリアを目指そうとするときは、どうしても小物や色づかいにばかり目がいきがち。
「照明はつい後回しにしてしまう」という方も多いのではないでしょうか?
北欧風のお部屋にとって、照明は大事なポイントの一つ。
置き場所や選び方など、照明のちょっとしたコツを押さえれば、簡単に部屋の雰囲気を変えることができます。
ただ「灯りを活用したいと思うけれど、どう取り入れたらいいのか分からない」
・・・という声もよく聞きます。
この記事では、北欧で暮らす人々の照明使いを参考にしながら、灯りを楽しむポイントやおすすめアイテムをご紹介。
簡単に温もりある空間を演出する方法についてもまとめているので、ぜひチェックしてみてくださいね。
『北欧の灯り』の3つの特徴
冬が長く厳しい北欧では、家で過ごす時間が心地良いものになるよう、暮らしのなかに上手く灯りを取り入れています。
日本の照明のように「部屋全体を明るく照らす道具」としてではなく、雰囲気づくりのために活用しているところが大きな特徴です。
【1】複数の照明を組み合わせる
北欧では、複数の照明を組み合わせて使うのが一般的。
部屋全体をシーリングライト単体で照らすのではなく、柔らかい光の間接照明をいくつか取り入れて明るさを調節します。
【2】必要な場所だけ照らす
目的に応じて必要な場所だけ照らすのも、北欧らしい照明使いに仕上げるためのコツ。
室内が暗く感じる場合、目的に合わせてライトの種類や置き場所を選ぶと、快適に過ごすことができます。
【3】光と影のコントラストを楽しむ
北欧では、日が落ちて暗くなるスピードに合わせて、一つずつ照明を点灯していくという傾向があります。
メインとなる照明のライトを消してから、少しずつ他の照明で明るさを足すことで、光と影のグラデーションを楽しめます。
今すぐ真似できる照明使いの3つのアイデア
ここからは簡単かつ部屋の雰囲気がグッと素敵になる照明使いのアイデアを3つご紹介します。
照明器具の交換が難しい賃貸にお住まいの人にも出来るアイデアなので、ぜひ気軽にトライしてくださいね。
【アイデア1】暖色系の電球に変える
今ある照明器具の光を暖色系にするだけで、部屋の雰囲気が見違えるほど変わります。
青みがかった「昼光色(ちゅうこうしょく)」の電球を使っている人は、オレンジ寄りの「電球色」に変えてみてください。
温かみを感じる空間に仕上がります。
【アイデア2】間接照明をプラスする
いきなりメインとなるシーリングライトやペンダントライトを変更するのは、なかなかハードルが高いもの。
デスクライトやフロアランプといった間接照明なら、気軽に取り入れられます。
現在の照明にプラスするだけで部屋に奥行きが生まれ、北欧らしさがアップしますよ。
【アイデア3】キャンドルを取り入れる
新しく照明器具を購入せずにインテリアをブラッシュアップするなら、キャンドルを取り入れるのがおすすめ。
炎ならではの柔らかい光は、リラックス効果抜群です。


瓶に高さがありロウソクを入れにくい場合は、小さめのトングを使うと簡単です。
小さい子どもがいる家庭など、火を使うことに抵抗がある場合は、電池式のLEDキャンドルを取り入れても良いでしょう。
100円ショップなどでも手軽に購入できますよ。
本物さながらに揺らめくタイプもあるので、好みや予算に合わせてセレクトしてくださいね。
メイン照明におすすめのペンダントライト
コードやチェーンで天井から吊るして使う「ペンダントライト」。
デザインや種類が多く、インテリアの主役になるので、ダイニングやリビングでの使用に向いています。
ペンダントライトを北欧風に仕上げるポイント
お気に入りのペンダントライトを、北欧らしく仕上げるには具体的にどうすれば良いのでしょうか?
ここからは、実際に取り入れるときに押さえておきたいポイントを2つご紹介します。
【ポイント1】手元が明るくなるよう低めに吊るす
ペンダントライトは必要な場所に光が届くよう低めに設置すると北欧らしさがアップします。
「立ったり座ったりするときに邪魔になるのでは?」と思いますが、意外とぶつかりません。
反対に高い位置に吊るすと、暗いうえに眩しさを感じてしまうのです。
具体的な高さは天板から60~65cmが目安。
思い切って低めに垂らし、心地良い光を実感してみてくださいね。
【ポイント2】テーブルとのバランスを考えて配置する
ダイニングで使用する場合テーブルとのバランスを考えてレイアウトすると、まとまります。
単体ならテーブルの中央にくるよう配置するのがおすすめ。
照明の大きさはテーブルの長さの3分の1くらいが目安です。
2~3個並べるときは小さめの照明を選びテーブルの長さから、はみ出ないように吊るしましょう。
北欧風インテリアにおすすめのペンダントライト
ペンダントライトは種類が多く「迷って決められない」という人も多いはず。
「ナチュラル」「モダン」「カラフル」どの北欧風インテリアにも似合う、ペンダントライトを2つご紹介します。
単体で映えるWAVE(ウェーブ)
立体的な曲線が印象的なペンダントライト「WAVE」。
どの角度から見ても美しい光のグラデーションが、空間を彩ります。
存在感があるので点灯していないときも、オブジェのように目で見て楽しめますよ。
複数並べたいvanukas(ヴァヌカス) aina (アイナ)
フィンランド語で「プリン」を意味する「vanukas(ヴァヌカス)」。
ダイニングテーブルやキッチンカウンターの上に2~3個並べて吊るしたい、キュートなペンダントライトです。
色違いで、高低差をつけて設置しても良いですね。
間接照明に適した置き場所とおすすめアイテム
お部屋の雰囲気づくりに欠かせない間接照明は、同じ場所に集中させず分散させるのが、素敵に見せる秘訣です。
配置するときは照明同士に高低差をつけたり、間隔をとったりしましょう。
ここからは、間接照明に適した置き場所と、おすすめの照明アイテムを合わせてご紹介します。
【1】部屋のコーナー・壁におすすめのライト
部屋の隅や壁際に寄せてライトを設置すると、光と影のコントラストによりメリハリが生まれ、空間を広く見せることができます。
主照明と間接照明を組み合わせ、上下を照らしても立体感が出せますよ。
ソファの横や一人掛けのチェアなどの横にレイアウトして、自分だけの空間を演出しても良いですね。
背の高いフロアライトや床に直接置くタイプなど、種類によって空間の雰囲気が変わるので、好みに合わせて選びましょう。
フロアランプにはシェード型がおすすめ
シェード(笠)が付いているフロアランプは、淡い光が特徴。
寝室やリビングなど、リラックスしたい空間に最適です。
低めに設置すれば落ち着いた雰囲気になりますし、天井や壁面を照らすと部屋を広く見せられます。
木材や布、プラスチックなど素材のバリエーションが豊富なので、部屋のテイストに合わせてセレクトしてくださいね。
Poul Henningsen(ポールヘニングセン)フロアライト
デンマークの代表的なデザイナー「Poul Henningsen(ポールヘニングセン)」のフロアライトは、複数重なったシェードが特徴的。
上方にはフロストガラスを通した優しい灯り、下方には眩しさを感じさせない明るい光が届き、快適な使い心地です。
【2】テーブルの上におすすめのライト
間接照明をワークデスクやベッドサイドテーブル、チェストなど卓上に置き、読書灯として使っても良いでしょう。
置き場所がない場合は、ラフに積んだ雑誌や本の上に乗せるだけでも素敵です。
照明と一緒に並べる小物とのコーディネートも楽しんでくださいね。
テーブルランプがおすすめ
テーブルランプは一般的にシェードが付いており、背が低めなのが特徴です。
設置するときは左右どちらかの壁に寄せると、バランス良く仕上がります。
パソコンで作業するときなどは、テーブルランプ単体だと明るさが足りないので、シーリングライトやペンダントライトとセットで配置し、シーンに合わせて使い分けましょう。
テーブルランプ Fasla(ファスラ)
天然木と布を使用したテーブルランプは、リラックス空間を演出したいときにぴったり。
温もりを感じるデザインなので、北欧ナチュラルテイストのお部屋に似合います。
【3】ディスプレイコーナーにおすすめのライト
お気に入りのファブリックや雑貨を飾ったスペースに、間接照明をレイアウトするのもおすすめです。
照明自体もデザイン性の高いものを選び、雑貨感覚で取り入れてみてください。
目立たせたいアイテムに光を当て、生活感が出るものは照らさないよう意識しましょう。
目線をコントロールすることで、部屋をすっきりと見せられます。
スポット型のフロアランプがおすすめ
ディスプレイコーナーには、狭い範囲に集中して光を当てられる、スポット型のフロアランプが向いています。
角度を調整できるので、お気に入りのアイテムをしっかり照らせます。
AJフロアライト Arne Jacobsen(アルネ・ヤコブセン)
「AJフロアライト」はデンマークの建築家「Arne Jacobsen(アルネ・ヤコブセン)」の名作です。
直線と円を組み合わせたフォルムは、シンプルながらスタイリッシュ。
美しい佇まいはもちろんのこと、機能性も抜群です。
上下に角度を調整できるシェードが、明るさを必要とする場所をしっかり照らします。
照明を活用して北欧風インテリアを格上げしよう
照明を上手く活用すれば、模様替えをしなくても部屋の雰囲気をアップさせられます。
選ぶときのポイントは使用目的を明確にすること。
どの部屋で何をするときに使うのか、具体的にイメージしてから選びましょう。
せっかくなら照明使いにもこだわって、北欧風インテリアに磨きをかけてくださいね。
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