家具の固定で転倒リスクを回避!穴開け不要な固定方法とおすすめの耐震グッズ

家具の耐震グッズ

地震の災害が多くなっている昨今、家にいれば絶対に安心というわけではなくなってきています。

家の中においては、家具固定による地震対策は必須といっても過言ではありません。

この記事では、家具固定グッズの特徴や、穴開け不要で賃貸物件でも使えるものなど、おすすめのアイテムをご紹介します。

家具固定の重要性について

東京消防庁によると、過去20年間に起きた大型地震でケガをした人のうち、30~50%がテレビを含む家具類の転倒、落下、移動によるとの結果が出ています。

また、家具を固定していないと、倒れた家具や、家具の中から落下したものに引火し火事になったり、倒れた家具が出入り口をふさぎ、脱出できずに逃げ遅れてしまったりということがあります。

また、小さな子どもが家具につかまり立ちした際に、固定されていないと、家具が体の上に倒れ、大ケガをしてしまうということも。

地震だけでなく、身近なところにも危険があるので、家具を固定することはとても重要です。

家具を固定しないときのリスク
  • 家具が体の上に倒れ、ケガをする。
  • 倒れた家具や家具の中身が火に引火し、火事になる。
  • 倒れた家具が導線をふさぎ、脱出できない。

【参考資料】
東京消防庁『家具転倒対策はどうして必要?地震時の危険』検索日2021/5/6

家具固定グッズの6つの種類とそれぞれの特徴・違い

家具固定グッズには、主に6つの種類があります。

東京消防庁が各種家具固定グッズの耐震効果を測定したのですが、その結果も踏まえ、それぞれの特徴などをご紹介します。

家具固定グッズを選ぶ際には、各種アイテムの特徴や、商品のパッケージに記載されている想定耐震性(どれくらいの震度に耐えられるか)や測定結果などを、総合的に判断して選ぶと安心です。


【参考資料】
東京消防庁『家具類の転倒・落下・移動防止対策ハンドブック-室内の地震対策-』(検索日2021/5/7)
東京都生活文化局消費生活部『商品テスト結果「家具転倒防止器具の性能」』(検索日2021/5/7)
名古屋大学 地震工学・防災グループ『家具転倒防止対策のための振動実験・シミュレーターウェブの作成』(検索日2021/5/7)

【家具固定グッズ1】L字金具

L字金具
L字金具の取り付けは、もっとも、耐震効果があるといわれる家具固定方法です。

家具と、その後ろの壁とをしっかりネジ止めし、家具を固定します。

家具の大きさにもよりますが、家具の天面、側面2~4か所ほど固定すると、家具が前に倒れるリスク小さくなります。

しっかりと固定するためには、工具を使い、壁側に取り付けたネジを、壁の内側にある間柱にしっかり止める必要があります。

家具、壁共に、工具を使って複数取り付けなければならないので、簡単に取り付けるというわけにはいかず、穴開けも必要なので、賃貸物件には向いていないかもしれません。

最近では、粘着シールやのりで固定させるタイプもありますが、粘着性が少ないものもあるので、注意が必要です。

【家具固定グッズ2】プレート式

金属製の棒の両端にネジ止め可能なプレートが付いた家具固定グッズです。

家具のサイズや壁の位置によってプレートの角度を調整できるので、壁の間柱の部分にしっかりとネジ止めすれば、L字金具と同様高い転倒防止効果が得られます。

家具の側面と壁もしっかり固定すると、さらに転倒リスクが低くなります。

取り付けには工具が必要で、家具と壁に穴を開けてしまうので、賃貸物件で手軽に行うというわけにはいかないかもしれません。

【家具固定グッズ3】ベルト式・チェーン式・ワイヤー式

L字金具、プレート式と同じように、家具と壁をネジ止めして固定します。

しっかりネジ止めすることで、家具の前方への転倒を防ぎます。

ベルトやチェーン、ワイヤーやネジに緩みがあると、地震などで揺れた際に、家具が動いたり、転倒したりするリスクがあります。

転倒防止効果は、L字金具やプレート式に比べて、少し低いという実験結果が出ています。

グッズ自体に強度がないと、揺れの力と家具の重みで破損し、家具が転倒してしまう可能性があります。購入する際は、耐震実験を行ったものを選びましょう。

壁に穴を開けずに手軽に取り付けられるアイテムもありますが、工具を使い固定するアイテムが大半なので、穴開け不可の物件で使うのは、難しいかもしれません。

【家具固定グッズ4】ポール式(突っ張り棒)

突っ張りタイプの耐震グッズ
家具の天面と天井の間に設置する、固定用のプレートと突っ張り棒が一体になったアイテムで、もっとも手軽で、ポピュラーな転倒防止アイテムといえます。

工具やネジ止めが不要で、家具や壁を傷付けることなく家具を固定できるのが最大の魅力です。

本体のプレート部分を天井と家具の天面に合わせ、突っ張り棒の長さを調節するだけでとても簡単に取り付けられますが、天井と家具の間のスペースが広すぎると、転倒防止効果が落ちてしまいます

また、家具と天井の強度が十分でないと、地震の下からの突き上げに耐えられず、天井が破損したり、器具自体が折れたりして、家具が倒れてしまう可能性があります。

賃貸物件でも手軽に転倒防止対策ができますが、単体で使うより、他の転倒防止アイテムと一緒に使うとよいでしょう。

ポール式は色や種類が多いのも特徴なので、「転倒防止アイテムがあると、オシャレなインテリアを楽しめない!」という方は、壁紙の色や、家具の色に合わせて選ぶと、インテリアになじみますよ。

【家具固定グッズ5】ストッパー式

家具の前面の下に、はさみこませる転倒防止アイテムで、家具が前に倒れるのを防ぎます。

吸着性に優れた素材を使われることが多く、家具の底面と床をしっかりと固定します。

家具の長さに合わせてカットし下に敷くだけなので、工具も必要ありません。
設置は簡単ですが、家具と床の間に指をはさむ可能性があるので、設置作業は2人で行いましょうね。

もっとも手軽にできる転倒防止対策といえますが、地震の揺れが大きい場合は、揺れと家具の重みに耐えられず、家具が前に倒れてしまう可能性が大きいです。

ストッパー式単体では、転倒防止効果が小さいので、他の家具固定グッズの補助的に使うことをおすすめします。

【家具固定グッズ6】粘着マット式

ストッパー式と同様、家具の下に敷くタイプの転倒防止アイテム。

工具が不要で、家具の角4か所の下に敷くだけと、とても手軽な家具固定グッズです。

粘着マットはとても粘着性が高いものが多く、一度設置すると移動するのが難しいので、設置後、無理に家具を移動しようとすると、床材の表面をはがしてしまう可能性があります。

このタイプは、テレビや家電製品などの家具固定グッズとしても使われていますが、単体では、家具の転倒防止効果は十分ではありません。

ストッパー式と同じように、大きな地震では、家具が前に倒れてしまうリスクが高いので、他の転倒防止アイテムと併用するようにしましょう。
倒れたテレビ「もしも」の時の破損や事故を防ぐ!テレビの転倒防止アイテムの選び方

賃貸物件で発揮する家具固定グッズの組み合わせ

高い転倒防止効果が得られるのは、取り付けにくく、家具や壁に穴を開けなければならないタイプである一方、手軽に設置できるものは転倒防止効果が低いので、「賃貸物件では、家具の転倒防止はできないの!?」と思う方もたくさんいらっしゃるかもしれません。

そうした方におすすめの方法が、手軽に設置できる複数の種類の家具固定グッズを同時に使うものです。

ポール式(突っ張り棒)の転倒防止アイテムと、ストッパー式やマット式を同時に使うのがおすすめです。

工具も使わず簡単に取り付けられますが、L字金具やプレート式と同じくらいの転倒防止効果が得られるという実験結果が出ています。

賃貸物件だけでなく、家具や家を傷付けたくないという方はいらっしゃると思います。そうした方々もぜひこの方法を試してみてください。

家具固定グッズの効果が一目でわかる一覧表

ここでは、これまでご紹介してきた6種類の家具固定グッズと、手軽に組み合わせて使うグッズの地震対策効果に関する一覧表をご紹介します。

家具固定グッズを単体で使う場合、効果が高いほど取り付けが難しく、効果が低いほど取り付けが簡単で手軽なグッズです。

いずれにしても、転倒防止効果が高い家具の固定方法を選ぶことをおすすめします。

NO 家具固定アイテム 転倒防止効果 賃貸物件での使いやすさ 備考
1 L字金具 × 基本的に穴あけ必要
2 プレート式 × 基本的に穴あけ必要
3 ポール式+ストッパー式 穴あけ不要
4 ポール式+粘着マット式 穴あけ不要
5 ベルト式・チェーン式・ワイヤー式 × 基本的に穴あけ必要
6 ポール式 穴あけ不要
7 ストッパー式 穴あけ不要
8 粘着マット式 穴あけ不要

【参考資料】
東京消防庁『※地震動に対する対策器具の効果』検索日2021/5/9

忘れがちな扉・窓の耐震対策

ここでは、家具固定と同時に行いたい、忘れがちな地震対策を2つご紹介します。

家具の転倒防止アイテムと同時に使うと、万が一のときに被害を最小化することができるので、合わせて設置することをおすすめします。

扉開放防止グッズ

小さなお子さんが食器棚などの扉を開けないように取り付けているご家庭もあるかもしれませんが、このアイテムは、地震対策としても有効です。

地震などの揺れが大きい場合、家具の前面の扉が開き、中に入っているものが外に飛び出してくる可能性があります。こうした中身の飛び出しを防ぐことができるのが、扉開放防止グッズです。

家具の中で破損しても、それを外に飛び出すのを抑えることで、被害を小さくすることができます。

ガラス飛散防止フィルム

鏡の飛散フィルム
前面がガラスになっている家具は、地震の揺れで、中に入っている食器などがガラスを突き破り、外に飛び出してくる可能性があります。そうしたことを防ぐために、飛散防止フィルムを表面に貼るようにしましょう。

万が一家具が転倒してしまった場合でも、飛散防止フィルムを貼っていれば、ガラスの飛び散るのを防ぐことができます。

姿見など鏡に貼っておくのも有効です。
【地震対策】倒れても割れない鏡のおすすめアイテムと鏡の地震対策方法

おすすめの家具固定グッズ7選

これまで家具の転倒防止アイテムについてご紹介してきましたが、おすすめするグッズを7つご紹介します。

アイディールブレーン ガムロックBB

耐震効果が高いL型のアイテム。ネジを使わず固定するので、家具や壁を傷付けません。取り付け、取り外しが簡単なのも魅力。

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アイリスオーヤマ 転倒防止L字金具 JTK-L2

家具と壁をネジ止めするL字金具です。壁の位置に合わせ金具を調整することができます。
しっかり固定すれば、高い効果を得得られます。

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ノムラテック 家具たおれ防止金具 たおれんゾーV

家具に対してV型に固定するワイヤータイプの転倒防止アイテムです。
ワイヤーが最大1メートルまで伸びます。

ノムラテック 家具たおれ防止金具 たおれんゾーV

アイリスオーヤマ 家具転倒防止伸縮棒

天井と家具の取り付け範囲が約50~80cmと大きいことが特徴の、ポール式(突っ張り棒)の家具固定グッズ。

震度7相当まで耐えられることが実証されていますが、ストッパー式や粘着マット式のアイテムと併用するとより高い効果が得られます。

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平安伸銅工業 突っ張り耐震ポール

取り付けが簡単なポール式の転倒防止アイテム。工具も不要で、穴開けなしで設置できるので、賃貸物件にピッタリです。

サイズ展開もあるため、スペースの広さに合わせて選ぶことができます。

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ミツギロン たおれんゾウ

家具の下に敷くだけでとても簡単なストッパー式の転倒防止アイテム。大きな地震には、他のグッズと合わせて使うことをおすすめします。

SOSOYOKI 耐震マット 超強力タイプ

テレビの転倒防止にも使える粘着ジェル式の家具固定アイテム。
ポール式のアイテムと併用すると、強力な転倒防止効果を得られます。

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まとめ

冒頭でもご紹介しましたが、家におけるケガの約50%が、家具などの転倒によるものです。
これは、家の中にも思わぬ危険が潜んでいるということを示しています。

地震のときにケガを防ぐというだけなく、迅速に非難するためにも必要なアイテムなので、まだ設置していない方は、なるべく早く家具の地震対策を行うことをおすすめします。
 
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