ノスタルジックな雰囲気がどこかホッとする、夏に欠かせないアイテムのひとつ「蚊取り線香」。
蚊を落としてくれるだけでなく、夏休みに過ごした祖父母の家や、実家を思い出させるような懐かしい香りが楽しめますよね。
実は最近、この蚊取り線香を入れる「蚊取り線香入れ」におしゃれな見た目のものが増えていると注目されています。
そこで今回は、リビングや和室洋室、アウトドアやガーデニングなど、シーンごとに使えるおすすめの蚊取り線香入れをご紹介します。
「自分だけのオリジナルが欲しい!」という方のために、100均の商品を使ったリメイク術も掲載していますので、気になる方はそちらをチェック。
おしゃれな虫除け対策で、快適な夏を過ごしてくださいね。
目次
蚊取り線香入れ(蚊遣り)の種類はさまざま
蚊取り線香入れは「蚊遣り」とも呼ばれますが、豚をモチーフにした昔ながらの蚊取り線香入れを思い浮かべる方が多いと思います。
しかし、現在販売されている「蚊取り線香入れ」には、洋室にも合うインテリア重視のものやアウトドアやキャンプにも使える機能性重視のものなど、さまざまなタイプがあります。
まずはどんな種類があるのか、「素材」と「機能性」に着目して特徴を見ていきましょう。
「自分だったらこんなタイプが使いやすいかな」と実際使うシーンを思い浮かべながら見ていくとイメージが掴みやすいですよ。
蚊取り線香入れの【素材】
蚊取り線香入れの雰囲気を大きく左右する「素材」は、それぞれに質感や特色が異なります。
まずは素材からどんなタイプなのか、特徴を見ていきましょう。
●陶器・セラミック製
陶器やセラミックなど、熱に強い素材を使った蚊取り線香入れです。
置き型で使うアイテムが主流。ベーシックな豚の線香入れはこのタイプです。
蒸気機関車(SL)を模した遊び心のあるものや・動物をモチーフをした可愛らしいものなど、インテリアのアクセントとしても目を引くデザインが多くあります。
シンプルな形なら北欧インテリアや洋室にもぴったりですよ。
●ガラス製
蚊取り線香入れには、ガラスを使った夏にぴったりのタイプもあります。
じゃぶじゃぶと水洗いでき、蚊取り線香の燃えカスや灰のお手入れが簡単。
蚊取り線香の中心に棒を通して器型の本体に引っかけるものや、お皿のような形が主流です。
前者は棒がズレやすいので、本体に棒を固定できる溝が付けられているものがおすすめ。
透明感のあるものなら、より涼し気な印象を演出できますよ。
●アルミ・スチール・アイアン製
軽くて丈夫な特性を生かした、落としたり倒れたりしても割れない蚊取り線香入れです。
ツヤがないマットな質感が主流で、モダン、アンティーク風などデザインも豊富。
お部屋の雰囲気に合わせて選べるのがうれしいですよね。
そのほか、南部鉄器などの重厚感のある素材を使った蚊取り線香入れも。
重さがある素材なら倒れにくくより安全に使えますよね。
お皿のような置き型なら、燃えカスの掃除もしやすくお手入れが楽にできます。
蚊取り線香入れの【機能性】
次に、持ち手付き・収納付きといった蚊取り線香入れの「機能性」についても見ていきましょう。
蚊取り線香入れは、その形状によって見た目だけでなく機能性が大きく異なります。
それぞれの特徴が分かればより便利に使えますよ。
●置き型タイプ
地面や床、家具の上などに直接置いて使うタイプの蚊取り線香入れです。
フタがないものならお手入れがしやすく、置いておくだけなので手軽に使える特徴があります。
さまざまなモチーフがあり、デザイン性が高いのもメリット。
インテリアのアクセントにもなります。
●ホルダー(吊り下げ)タイプ
蚊取り線香入れ本体に持ち手が付いたタイプもあります。
フックや紐に吊るして・使いたい場所に持ち運んで使えるのが特徴的。
蚊取り線香を中に入れてフタをすれば、本体の側面に開けられた空気穴から煙が広がり、広範囲をカバーできますよ。
アウトドアやガーデニングにぴったりです。
●ポットタイプ
ポットタイプの蚊取り線香入れは、アジアン雑貨などに多く、お香入れのようなおしゃれなデザインが主流です。
夏には蚊取り線香入れとして、シーズンオフはお香入れとしても使えますよ。
お部屋のインテリアにマッチするデザインを選ぶのが失敗しないコツです。
●収納もできるタイプ
使う前の蚊取り線香を、蚊取り線香入れの中に収納しておけるタイプです。
これなら蚊取り線香と蚊取り線香入れをひとまとめにできるので、シーズンオフの収納もばっちり。
収納場所からわざわざ蚊取り線香を出してきて、火をつけて……という手間を減らせるのもうれしいですよね。
珪藻土でできたものなど、蚊取り線香が湿気らないよう工夫されているものなら次のシーズンでもすぐに使えます。
蚊取り線香をそのまま置いておきたくないリビングや、ウッドデッキなどにおすすめですよ。
ほかにも、ペットや小さな子どもが火傷をしないよう安全性に配慮されたものもあります。
より安全に使いたいという方は、【安心・安全に使える蚊取り線香入れのおすすめアイテム】を参考にしてくださいね。
おしゃれな蚊取り線香入れのおすすめアイテム
蚊取り線香入れは使用時に出しっぱなしにしておくものなので、見た目にはこだわりたいですよね。
先ほどご紹介した、素材や機能性が異なるおしゃれな蚊取り線香入れのおすすめのアイテムを実際に見ていきましょう。
愛らしい表情を浮かべたブリキのカエル
室内・屋外で使える、ブリキを使った割れない蚊取り線香入れです。
愛らしい表情を浮かべた可愛いカエルのモチーフで、憂鬱な雨の日でも楽しい気分になりますね。
シックな色合い・アンティークな雰囲気で和室にも洋室にもマッチしますよ。
使わないときでも存在感があるので、ウッドデッキやガーデンのアクセントにもぴったり。
フタがないのでお掃除しやすいのも魅力です。
カエル好きな方、インテリア雑貨のように使いたい方、置き型をお探しの方におすすめです。
重厚感のある鉄製の手まり
和室や玄関でひときわ存在感を放つ鉄製の「手まり蚊やり」。
手まりをイメージした丸みのある形と花々を思わせる空気穴は、ノスタルジックな雰囲気をかもし出します。
丈夫で重厚感のある鉄鋳物なので、一度購入すれば何シーズンも長く使えるメリットがありますよ。
シーズンオフには、リラックスタイムにお香を焚いたり、キャンドルを入れても素敵な印象に。
フタは簡単に外せるので洗いやすいのも特徴です。
コード付きの電子式蚊取りでも使えるので寝室にもおすすめです。
スタイリッシュなモノトーンカラー

洗練された曲線が美しく、つるりとした陶器の質感とスタイリッシュなモノトーンカラーは和室・洋室どちらにもしっくりきます。
インテリアオブジェのような雰囲気で、北欧・モダン・ナチュラルなど、さまざまなインテリアに馴染みます。
蚊取り線香専用のスタンドとトレイの両方に対応しているのも特徴ですよ。
飽きがこないデザインで、長く使えるのも魅力です。
蚊取り線香をストックできる収納付き

パッと見ただけでは蚊取り線香入れに見えない見た目が特徴的です。
重厚な印象ですが、樹脂製なので軽くて持ち運びもしやすいです。
上の段で蚊取り線香を焚いて、下の段で蚊取り線香をストックして使います。
簡単に分解できるのでお手入れも楽ですよ。
安心・安全に使える蚊取り線香入れのおすすめアイテム
小さなお子さまやペットが居るご家庭で使うなら、見た目も大事ですが、安全性に配慮した蚊取り線香入れを選びましょう。
火が付いた蚊取り線香で、万が一火傷でもしたら大変ですよね。
そのためには、子どもやペットが触れない場所に置いたり、指が入らないよう小さな空気穴のものを選ぶことが大切です。
いくつかおすすめアイテムをご紹介しますので、蚊取り線香入れの「安全性」が気になる方はこちらもチェックしてみてくださいね。
長年使えるミニマルなブランドデザイン
「ミニマルスタンダード」をテーマにしたインテリアブランド「ideaco」の蚊取り線香入れです。
長年使っても色あせることのない普遍的なデザインは、さまざまな暮らしに溶け込みますよ。
フタの周りにぐるりと設置された空気穴は、小さなお子さまやペットが火傷する心配がありません。
フタをスライドすることで固定できるので、子どものいたずらにも安心ですよ。
本体・フタは丸洗いでき、衛生的に使えます。
可愛らしいゾウモチーフ
可愛いゾウモチーフが特徴的な蚊取り線香ホルダーです。
フタを外して中に蚊取り線香をセットするだけなので、使いたいときにサッと使えます。
ペットや小さな子どもの手の届かない所に吊るしておけ、周りの空気穴から煙が広範囲に広がるので、ガーデニングやBBQなどにもぴったり。
カラフルな色合いで、そこにあるのが一目で分かるのも安心ポイントです。
アジアン・エスニックスタイルのインテリアにはもちろん、子ども部屋にもなじみますよ。
アウトドアにも使えるバケツ型
ポップなカラーと可愛らしいバケツ型がアウトドアにぴったりの「蚊取りオバケツ」。
フタをしたまま使えるので、外でも灰が巻きあがらず、小さな子どもが居ても安心です。
フタを回せば、中の空気が遮断されて手を汚さず火が消せる安全仕様。
本体の下部は、使用前の蚊取り線香保存容器として使えるので、オフシーズンの収納にもぴったりです。
サビに強い亜鉛メッキ加工が施されているので、雨風にさらされる屋外での使用にもおすすめですよ。
遊び心のある麦わら帽子デザイン
麦わら帽子の形をした蚊取り線香入れもありますよ。
ずっしりとした磁器製なので蓋もズレにくく、安心して使用できます。
蓋をしたまま使用できるので、間違って火がついている蚊取り線香に触れる心配もありません。
見た目もユニークなので、どこに置いておいてもよく目立ちます。
屋外で使える蚊取り線香入れのおすすめアイテム
アウトドアやガーデニングなど、屋外で使うなら蚊取り線香の煙が広範囲に広がる吊り下げタイプがおすすめ。
また、コンパクトなサイズのケースや蚊取り線香を使えば、BBQの数時間・庭での作業時間だけなど使い切りができます。
屋外でもしっかり効果を発揮する太い線香がセットできるかも要チェックポイント。
使わない時は小さく折りたためるものだと、荷物を減らしたいキャンプに便利ですね。
ここからは実際に、おすすめアイテムを見ていきましょう。
移動に便利なコンパクト&ポケッタブル
衣服やバッグに付けて使用できる、フラップ付きポケッタブルの蚊取り線香入れです。
使い方は簡単、フタを開けて中にあるネットの間に蚊取線香をセットするだけ。
そのまま床に下せば置き型としても使えますよ。
キャンプの移動中は衣服に吊るして、BBQではタープなどの紐に通して、テントの中では置き型でなど、アウトドアの幅広いシーンで活躍しそう。
シンプルながら、カラーバリエーションがあるので、お好みの色を選べるのもポイントです。
お庭を上品に彩る鳥かごデザイン
鳥かごのような可愛らしいデザイン、アイアンの重厚感が目を引く蚊取り線香入れです。
上部のループに紐やフックを通して木の柵や塀に設置すれば、お庭の雰囲気がグッとアップしますよ。
蚊取り線香を中に吊るして使うので、広範囲に煙が広がり、外でもしっかりと虫よけしてくれます。
実用性とデザイン性のどちらも叶えたい方におすすめです。
夏の日差しに映える可愛い夏野菜モチーフ

夏野菜をモチーフにしたデザインは、明るい夏の日差しを浴びて可愛らしく輝きます。
軽いスチール製なので、持ち運びや吊るして使うのにぴったり。
作業中は吊るして、作業が終わったらそのまま屋内へ持ち運ぶなど、使い方の幅が広がりますよ。
側面にも空気穴が空いているので、火が消える心配もなく、煙が効果的に広がります。
焚火台のような見た目でコンパクト設計

最大の特徴は、使わないときには折りたたむとコンパクトになるところ。
組み立てても手のひらサイズなので、場所をとりません。
普通よりも厚みのある強力タイプの太い線香でもセットできるのもうれしいですね。
また、短くなってきた線香も挟んでセットできるので、最後までしっかり使いきれます。
100均の蚊取り線香入れもおしゃれ!
「できればコストを抑えたい」という方におすすめなのが、100均の蚊取り線香入れです。
最近では100均でもおしゃれなデザインの蚊取り線香入れが販売されていますよ。
よくあるベーシックなデザインも良いのですが「できればおしゃれな蚊取り線香入れが欲しい」という方のために、100均で買えるおすすめアイテムをいくつかご紹介しますね。
セリアで買える蚊取り線香入れ
まずはセリアで買えるものを3つご紹介します。
セリアの「蚊取り線香ケース」

カラーバリエーションがあるのでお好みを選べますよ。
セリアの「蚊取り線香スタンド」

セリアの「蚊取り線香立てクリップ」

ダイソーで買える蚊取り線香入れ
続いて、様々な便利グッズがあるダイソーの蚊取り線香入れです。
ダイソーの「蚊取り線香ケース 小」
軽いブリキでできた本体は、スモーキーカラーでおしゃれな印象です。
可愛らしい雰囲気の星やロゴデザインがポイント。線香立て部分は鉄でできているので丈夫ですよ。
蚊取り線香入れの代用品になる!100均で買えるアイテム
「コストも抑えたいし、インテリアにマッチするデザインも欲しい!」というこだわり派には、100均のアイテムを使って、オリジナルの蚊取り線香入れにリメイクする方法がおすすめですよ。
例えば、100均の蚊取り線香入れを、アクリル絵の具や黒板塗料でお好みの色に塗り替え、ヴィンテージ風のシールを貼れば男前デザインの出来あがり。
外側にリメイクシールを貼るだけでも、印象ががらりと変わります。
シートによって、インテリアに合うデザインに手軽にリメイクできるのがメリットです。
100均のブリキ缶に穴を開けてボルトを通せば、アウトドアやウッドデッキにも似合う蚊取り線香ホルダーに。
持ち手がついているものなら、吊るしても使えて便利ですよ。
オリジナルの蚊取り線香入れを作るポイント
代用品で蚊取り線香入れを作る上でのポイントは、
- 燃えない素材を選ぶこと
- インテリアに合うテイストの小物を選ぶこと
ぜひ、自分だけのオリジナルの蚊取り線香入れを作って楽しんでみてくださいね。
おわりに
蚊取り線香入れについて見てきましたが、気になるアイテムやリメイクアイデアはありましたか?
近年の蚊取り線香入れは、蚊を落としてくれるだけでなく、インテリアのアクセントとしても楽しめるおしゃれアイテムのひとつです。
室内なのか屋外なのか、置き型なのか吊り下げなのかなど、まずは使いたいシーンを想像してタイプを決めましょう。
コストが気になるなら100均、オリジナルが欲しいならリメイクなど、自分に合ったデザインでこの夏のおしゃれ、楽しんでくださいね。

