「もしも」の時の破損や事故を防ぐ!テレビの転倒防止アイテムの選び方

倒れたテレビ

地震への備えが叫ばれている昨今、身近にあるテレビの転倒防止対策は、必須といっても過言ではありません。

また、日常生活の中でも子どもがテレビを倒してケガをしてしまうといったトラブルが起きる可能性もあります。

この記事では、テレビの転倒防止アイテムの選び方や、耐震効果、テレビボードや壁を傷つけないアイテムなどをご紹介します。

薄型テレビの転倒防止対策はなぜ必要?

耐震対策をしていない薄型の液晶テレビ
少し古い資料ですが、2012年3月15日の、独立行政法人国民生活センターの「薄型テレビの転倒防止対策の重要性」によると、アンケート実施2,000人のうち約7割の1,409人が、「テレビの転倒防止対策を知らない」「対策していない」と答えました。

対策の必要性を呼びかけられているため、最近は対策をしている人が増えていると思いますが、まだ対策を行っていないというご家庭もあるかもしれません。

テレビの転倒防止対策をしていないと、どんな事故が起きてしまうのでしょうか?
ここではまず、テレビの転倒防止対策の必要性についてご説明します。

対策してないことで起こりうる事故の可能性

テレビの転倒防止対策をしていないと、地震が起きたときに、テレビが倒れて壊れてしまうだけでなく、人の頭の上に落ちたり、テレビの下敷きになったりしてケガをしてしまう恐れがあります。

また、倒れたテレビが通路をふさぎ、逃げ遅れてしまう可能性もあるかもしれません。

実際、阪神淡路大震災のときには、家の中でケガをした人の約46%が、テレビや家具などの転倒や落下が原因だというデータがあります。

日常生活で起こる事故も

普段の生活でも、小さい子どもが無意識にテレビに体を預けてしまったり、ペットがぶつかったりと、地震の時以外でもテレビが倒れてしまうリスクは様々です。
特に小さい子どもの上にテレビが落ちたりすると、大ケガになるだけでなく、命を危険にさらしてしまう可能性さえあります。

そうした様々な事故が起きないようにするためにも、あらかじめテレビが転倒しないように対策を講じておくことが大切なのです。


※参考:総務省消防庁『地震による家具の転倒を防ぐには』検索日2021/4/7
※参考:独立行政法人国民生活センター報道発表資料『薄型テレビの転倒防止対策の重要性』検索日2021/4/7

突然の地震でも被害を最小限にできる

先ほどご紹介した、独立行政法人国民生活センターの「薄型テレビの転倒防止対策の重要性」によると、テレビの転倒防止対策を行っていないと、震度6弱相当の揺れで、テレビが前に倒れ、テレビボードから落ちてしまうという実験結果が出ました。

▼テレビの背面と壁をひもで固定した場合は…

震度6弱相当の揺れでテレビが後方に移動し倒れるものの、前側には倒れなかったという結果に。

▼テレビとテレビボードをネジで固定した場合は…

こちらも、震度6弱相当の揺れでは前側には倒れず。

▼テレビとテレビボードの間に粘着マットを敷いた場合は…

震度6強相当の揺れでテレビのスタンド部分が壊れるものの、テレビ自体は床に落ちなかったという実験結果が出ています。

テレビの背面と壁をひもで固定し、同じ条件で実験すると、震度6弱相当の揺れで、テレビが後方に移動し倒れるものの、前側には倒れなかったという結果に。

テレビとテレビボードをネジで固定した場合は、震度6強相当の揺れまで前側には倒れず、粘着マットに至っては、震度6強相当の揺れでテレビのスタンド部分が壊れるものの、テレビ自体は床に落ちなかったという実験結果が出ています。

地震の揺れ方、テレビボードの形や大きさなどによって、多少の差はありますが、転倒防止の対策を行っていれば、ある程度大きな地震が突然起きても、家の中の被害を最小限に抑えられるといえます。

子どものいたずら対策にも有効

テレビにイタズラする子ども
テレビが転倒して事故が起きる可能性があるのは、地震だけではありません。子どもが触れ、テレビが転倒してしまうこともあります。

2010年から2017年の間に消費者庁に寄せられた、テレビなど家具類の転倒による事故の情報は41件あり、そのうちの80%が、6歳以下の子どもの事故でした。

テレビ台の上に登って遊んだり、テレビを揺らしたりといったいたずらだけでなく、つかまり立ちができるようになった小さな子が、テレビに無意識に触ってしまい、テレビが倒れてしまうということもあります。

そういう意味でも、お子さんがいるご家庭などでは、テレビの転倒防止対策を行うことを、強くおすすめします。


※参考:消費者庁『家具やテレビの転倒に気を付けましょう!-下敷きになった子どもが死亡する事故も-』検索日2021/4/7

主な対策方法の効果について

テレビの転倒を防ぐためには、転倒防止アイテムを使うのがもっとも効果的な方法ですが、そうしたアイテムには、主に4つのタイプがあります。
ここでは、それら4つのタイプをご説明します。

粘着マットタイプ

粘着マットタイプのテレビの耐震グッズ
最も手軽に行える方法です。
テレビスタンドの底面に貼るだけで、転倒防止効果があります。

テレビやテレビボードを傷つけることなく、誰でも簡単に取り付けられるのが特徴。

以下の4つのポイントを考慮して選べば、テレビ転倒の危険性をかなり低くすることができます。

粘着マット選びのポイント
  • テレビのサイズ
  • テレビの重さ
  • 耐震性(どれくらいの地震に耐えられるか)
  • マットの耐用年数(どれくらいの期間使えるか)
粘着マットは転倒防止効果が高く、大きな揺れでも耐えられますが、テレビ自体のスタンドが壊れ、テレビが床に落下してしまう可能性があることは、認識しておいた方がよいかもしれません。

ベルトタイプ

ベルトタイプのテレビの耐震グッズ
テレビの背面と、壁やテレビボードを固定する転倒防止方法です。

テレビの背面を固定しているため、テレビが前に倒れる心配はあまりありません。

ベルトタイプは軽量で強度が高いポリプロピレン製のものが多く販売されていますが、しっかりと固定されていないと、転倒防止効果が減少してしまいます。
普段からしっかりと固定されているか、確認するようにしましょう。

また、ベルトタイプの転倒防止アイテムは、地震などで揺れたときに、テレビが後ろ側に動いてしまう可能性があるため、粘着マットタイプと合わせて使うとよいでしょう。


※参考:レックスタック LCC『ポリプロピレンの特徴とは?』検索日2021/4/7

ワイヤータイプ

ワイヤータイプ
ワイヤーのタイプで、テレビの背面と壁をネジで固定します。
DIYに慣れている方なら、ホームセンターなどで売られている普通のワイヤーを使って上手に固定されているという方もおられるかもしれません。
テレビの背面と壁をネジ止めするので、ベルトタイプと同様、テレビが前に倒れる心配は少ないものの、大きな揺れではワイヤーがたわみ、テレビが後ろに動いてしまう可能性があります。

テレビをしっかり動かないようにするには、粘着マットタイプと同時使うことをおすすめします。

ポールタイプ

ポールタイプのテレビの耐震グッズ
ベルトタイプと同様、テレビの背面とテレビボードを固定する転倒防止方法。

ネジなどでしっかり固定するので、テレビが前に転倒する心配はないといえます。

硬いポールを使用するので、テレビが後ろの方に動いてしまうというリスクも低くなります。

ネジ止めするタイプや、金具でテレビボードをはさんで固定するタイプがあり、普段からしっかり閉まっているか確認しておくと、いざというときに安心です。

転倒防止アイテム選びのポイントは?

耐震ジェル
それでは、どのような転倒防止アイテムを選べばよいのでしょうか?
迷ったときのアイテム選びのポイントを2つ紹介します。

設置方法の手軽さで転倒防止アイテムを選ぶ

転倒防止アイテムは、自分の住宅環境に合ったアイテムを選ぶことが重要ですが、賃貸住宅で壁に穴を開けられなかったり、工具がなくてしっかり取り付けられなかったりということもあると思います。

「取り付け自体が面倒で、結局何の対策もしなかった。」ということがないように、まずは、手軽に取り付けられるアイテムを選ぶことをおすすめします。

先ほどご紹介したものの中で最も手軽なのは、「粘着マットタイプ」の転倒防止アイテム。

テレビの底面に貼るだけなので、「どれにしたらよいか、わからない!」という人でも安心して使うことができます。

100均グッズでも効果ある?

手軽にテレビの転倒を防止するという面では、100均で売っているものも、選択肢の一つですよね。

ただ、100均で売られているアイテムには「震度7まで対応」や、「~65V対応」など色々表示されていますが、実際、耐震性に不安を覚える人もいるかもしれません。

そうした場合は、商品のパッケージに「耐震試験実施済」、「耐震実験実施済」などと表示されているかをチェックするとよいでしょう。

そうした表示があるものは、実際に耐震実験を行ったアイテムといえます。詳しい方法などが、ホームページなどに記載されていることもあるので、合わせて確認すると安心です。

壁やテレビボードを傷つけずに設置する方法とアイテムの種類

テレビの転倒防止対策が必要なのは理解しているものの、賃貸物件のため壁に穴を開けることができない、新しく購入したテレビボードを大切に使いたいなど、家や家具を傷つけたくない理由は様々ありますよね。

そうしたご家庭で活躍するのが、壁やテレビボードを傷つけずに使える転倒防止アイテムです。

主に粘着マットタイプやベルトタイプ、ポールタイプのアイテムは、壁やテレビボードを傷付けずに使うことができます

粘着マットタイプは、テレビの底面にマットを付けるだけで転倒防止の効果があり、ベルトタイプやポールタイプは、テレビボードや壁側に粘着テープを貼り付けたり、はさんで固定したりすれば、転倒防止効果が得られます。

まだ対策を行っていないご家庭では、このように簡単に取り付けられるアイテムから、対策していくのがよいでしょう。

おすすめの転倒防止アイテム5選

転倒防止アイテムについてご紹介してきましたが、実際どのアイテムがよいのか、ここでは、おすすめするアイテムを5つご紹介します。

液晶テレビ耐震ポール

32~64型のテレビに対応する、ポールタイプのテレビの転倒防止アイテムです。ネジ止めが不要な固定方法なので、テレビボードを傷つけることがありません。

テレビの背面にしっかりと固定させるので、テレビの前への転倒を防ぎます。

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不二ラテックス スーパー不動王テレビ用耐震シート

52インチの大型テレビ、耐荷重150キロにも対応する粘着マットタイプの転倒防止アイテムです。

震度7の大型地震でも転倒しないとされる強力タイプです。

耐震マット(超強力タイプ)

数ある耐震マットの中でも、下記のアイテムは4枚で耐荷重100キロにもなる強力な粘着マットタイプ。
水洗いできて何度でも使えるので、とても経済的なアイテムです。また、透明のマットなので、部屋を選ばず使えます。

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TV固定 地震対策ベルト

ベルトタイプの転倒防止アイテムで、テレビボードや壁にネジ止めして使います。
ベルトの長さを調節できるようになっているので、ゆるみのないようにしっかり取り付ければ、テレビの転倒を防ぐことができます。

Q-Beau 地震対策ベルト

テレビ用転倒防止ベルトストッパー

65V型の液晶テレビまで対応可能なベルトタイプの転倒防止アイテム。テレビの前への転倒を防ぎます。

テレビの背面はネジ止めするものの、反対側はマットタイプになっているので、テレビボードを傷つけることなく、設置することができます。

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まとめ

地震対策としてだけでなく、テレビの転倒で起こる子どものケガを防ぐためにも、テレビの転倒防止アイテムは必須ではないでしょうか。

まだ設置していないご家庭は、すぐに設置することをおすすめしますが、この記事がその手助けになればうれしいです。

 
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