お子さまがおしっこやうんちの出る感覚を覚えて、トイレに興味を持ち始めたら「トイレトレーニング(通称トイトレ)」の開始です。
いつも履いていたおむつと上手にさよならして、成長のステップを気持ちよく登らせてあげたいものですよね。
トイレは、小さなお子さまにとって自分ひとりで便座に座れないだけでなく、座っても足が床に届かない不安定でちょっと怖い場所。
そんな場所でおしっこやうんちなんてすっきりできるわけがありません。
「自分で座れない」「床に足が付かない」「うんちのときに踏ん張れない」…そんな悩みを解決するのが、今回ご紹介するトイレトレーニング用の踏み台です。
買った後で失敗しない選び方や著者のおすすめアイテムを載せていますので、トイレトレーニングをスタートさせる前の参考にしてくださいね。
目次
トイレトレーニングに必要なグッズは?
そもそも、トイレトレーニングに必要なグッズって何があるのでしょうか。
主なグッズをまとめてみました。
トイトレグッズ【1】おまる
おまるは、腰がすわり始める、比較的早い年齢から使用することができます。
リビングなど普段くつろいでいる場所に置いておけるので、お子さまがトイレに行きたいタイミングでさっと使用できるのが大きなメリットです。
大人用便座ではうまく踏ん張れないお子さまやトイレを怖がるお子さまにはぴったりのグッズですよね。
一方で、お部屋に置いておくのは抵抗がある等の声もあります。
トイトレグッズ【2】補助便座
大人用便座の上に乗せて使う補助便座は、おまるに比べて後処理が少なく、パパ・ママの負担が少ないのが特徴です。
トイレの空間に慣れることができ、排泄後の手洗いまで一連の動作が行えるので、トイレトレーニングにはうってつけ。
使用時は便座に乗せるだけでいいので「早くしないと出ちゃう!」なんてときにも便利ですよね。
排泄物がそのままトイレに流せるのもうれしい特徴です。
トイトレグッズ【3】踏み台
背丈が小さなお子さまでも便座に座ってしっかり踏ん張ることができる、トイレトレーニングにぴったりのグッズです。
トイレトレーニング開始後すぐは補助便座と合わせて、完了後は大人用便座に座りやすくするための踏み台として使用できますよ。
また、トイレ以外に使えるものもあるので、お子さまの成長とともに用途を変えられます。
トイトレグッズ【4】トレーニングパンツ
おしっこやうんちをした後に「ぬれた」感覚を覚えるためのグッズです。
防水素材をはさんだ布タイプや、ぬれた感じが分かりやすいように工夫された紙タイプがあります。
ぬれた感覚が分かれば「出たよ」から「そろそろ出そう」に徐々に変わっていきますよ。
トイレトレーニングに踏み台を使うメリット
トイレトレーニングにはさまざまなグッズや方法がありますが、今回は中でも一番長く使う「踏み台」をご紹介していきます。
お子さまの成長に合わせて進むトイレトレーニングですが、個人差があるとはいえ、その開始から完了まではある程度の期間で終わります。
どんなに早く上手にトレーニングできたとしても、大人のトイレに見合う体格に成長するのはまだまだ先の話。
子ども用トイレがあるご家庭なら良いですが、自宅に設置しているところはなかなかありませんよね。
そのため、大きな大人用便座に悪戦苦闘しながら座り、一人でなんとかトイレをすませなければなりません。
そこで必要になってくるのが「踏み台」です。まずは、トイレトレーニングにおける「踏み台」を設置することのメリットを見ていきましょう。
(2)足をつけてしっかりと踏ん張れるようになる
(3)排泄物をそのまま流すことができる
踏み台があれば、大人用の便座でも一人で座れるようになりますし、便器をまたぐハードルもぐっと下がります。
トイレの度に抱っこして座らせなければならないのは重労働ですし、狭いトイレの中ではとても大変。
これらの悩みも踏み台を置くことでクリアになりますよ。
また「トイレトレーニングを始めてから便秘になった」というお子さまが意外と多いのは、うんちをするときにしっかりと踏ん張れないことがひとつの要因です。
踏み台があれば、足がぶらぶらしないので、しっかりと踏ん張れますよ。
踏み台を設置していれば、そのまま補助便座や便座に座ることになるので排泄後は流すだけでOKです。
おまるだと一度排泄物を処理する必要がありますが、これだとパパ・ママの負担も軽減されますよね。
用を足したら水を流して手を洗う、といった一連の動きが一人でできるようになるので、トイレトレーニングがスムーズに行えるのもメリットです。
トイレトレーニング用踏み台を選ぶときのポイント
お子さまのトイレを応援するのにぴったりの踏み台ですが、使わないときは折りたためるものや天然木を使ったおしゃれなもの、滑り止めが付いた安全性に配慮したものなど、さまざまなサイズや種類があります。
自宅のトイレに合ったものを選ばないと、大人が用を足すときに邪魔になったり、来客時にわざわざ片づけなければならなかったり…。
また、お子さまが一人で使えるものでなければ、せっかく上手にトイレに行けるようになっても大人の介助が必要になる場合もあるでしょう。
買ってから「こんなはずじゃなかった!」とならないよう、トイレトレーニングで使える踏み台選びのポイントをご紹介していきますので参考にしてくださいね。
踏み台選びで注目すべきポイントは以下の5つです。
(2)大人のトイレを邪魔しないこと
(3)しっかりと踏ん張れる高さがあること
(4)衛生的で長持ち
(5)自宅のトイレに合うデザイン
ポイント【1】お子さまが乗っても安全かつ使いやすい
まずはじめに確認しておきたいのが踏み台の安全性です。
お子さまが乗ってもぐらつかないよう、ある程度しっかりとした重みがあるもの、滑り止めが付いているものなど、安全性に配慮してある踏み台を選びましょう。
また、折りたたみ式であれば、お子さまでもさっと取り出してすぐに使えるもの、置き型式であれば足を置きやすいものなど、使いやすさも大切なポイントです。
ポイント【2】大人のトイレを邪魔しないこと
大人が用を足すときに邪魔になるような大きさや形では、急いでいるときや来客時などに片づけなくてはならず、とてもストレスがかかります。
いくらトイレトレーニングをしている間だけだからといっても、家族みんなが快適に使えるトイレでなくてはなりませんよね。
ポイント【3】しっかりと踏ん張れる高さがあること
用を足すときにしっかりと踏ん張れることが、踏み台を設置するメリットだとお話ししましたね。
トイレトレーニング用の踏み台の高さには、一般的に「17cm」「21cm」「30cm前後」と、大きく分けて3サイズあります。
- 単純に高さを補うだけなら低めのものでOK
- 補助便座を使わずに足がつくものをお探しなら21cm
- 和式のように踏んばってするスタイルには30cm以上
自宅のトイレの高さを測り、トイレトレーニングの進み具合やお子さまのスタイルを考慮して、事前に欲しいサイズを見極めておきましょう。
ポイント【4】衛生的で長持ち
はじめから上手に用を足せるお子さまが居るはずもなく、トイレトレーニング中は踏み台におしっこがかかってしまうこともしばしば。
失敗してしまったときに踏み台の上で着替えさせることもあるかもしれません。
そんなときでも、サッと拭くだけできれいになったり、お風呂場などで流せたりすれば、パパ・ママの負担を減らせますよ。
また、衛生面を保って長く使えれば、トレーニング卒業後に他用途でも活躍します。
ポイント【5】自宅のトイレに合うデザイン
便器と同じ白色でシンプルなものなら目立ちにくく、カラフルでポップなものなら可愛らしい空間になるなど、踏み台のデザインでトイレ内のイメージはガラッと変わります。
トイレは誰もがリラックスして過ごしたい場所なので、自宅のインテリアに合ったデザインを選びましょう。
「子どもがなかなかトイレに行ってくれない」という方は、お子さまが喜ぶポップで明るいインテリアにすると行きやすくなりますよ。
また、シューズラックや観葉植物を置く棚として使えるようなものもありますので、卒業後の用途に合わせてデザインを決めるのも良いでしょう。
トイレトレーニング用踏み台のおすすめアイテム
ここからは、先述した「選ぶときのポイント」を基準に、実際にアイテムを見ていきましょう。
数ある中から著者が選んだおすすめは下記の6つです。
- 総合的にバランスが取れたオールラウンダー
- しっかり踏ん張れるシンプルタイプ
- ステップ・踏み台・補助便座がセットになった本格派
- 持ち運びが簡単なコンパクトタイプ
- 卒業後に棚として使える2段式
- デザイン性抜群なtower
それぞれ詳しくおすすめポイントをご紹介していきますので、踏み台選びに迷ったら参考にしてみてくださいね。
(1)総合的にバランスが取れたオールラウンダー
天然木の優しい風合いと側面のニコちゃんマークが可愛らしい踏み台です。
前面にくぼみがあり、大人が用を足すときに邪魔にならないよう配慮されています。
設置したままでOKなので、トイレの度に出したり片づけたりという手間を省けますよ。
どうしても気になる場合は折り畳むこともできるので、来客時や持ち運びの際に便利です。
折り畳み時のロックや、すべての角を丸く加工するなど、安全性にこだわっている点もポイントです。フタをすればトイレ以外でも使用可能。
開口部が29cmと36.5cmの2サイズあるので、自宅のトイレにぴったりと収まるのもうれしいですよね。
デザイン性と機能性、どちらも欲しいという方はこちらがおすすめ。
トイレを怖がって行くのを嫌がる、お子さまが喜ぶインテリアに変えたい、といった悩みをお持ちの方にも適しています。
(2)しっかり踏ん張れるシンプルタイプ
和式スタイルでしっかりと踏ん張りたいお子さまにぴったりのアイテムです。
最大の特徴は、踏ん張るのに適したほどよい角度。
「洋式トイレだとなかなか出ない」という悩みに寄り添ったトイレトレーニングのための踏み台です。
トイレと同じ色味やシンプルなデザインは、設置しても圧迫感を与えずさまざまなインテリアになじみます。
安心して使える滑り止め付きもうれしいポイント。折り畳めるので収納もOKです。
(3)ステップ・踏み台・補助便座がセットになった本格派
人間工学によって設計された多機能型タイプです。
ステップには滑り止め、補助便座にはクッション、転倒防止のハンドルなど、快適性と安全性を追求した工夫が随所に施されています。
大きめながら畳むとすっきりスリムになるので、使わないときはデッドスペースに収納できますよ。
また、簡単に取り外しができるので洗いやすく、抗菌加工が施されているので長く清潔を保てるのもポイントです。
踏み台は高さ調節ができる階段設計なので、成長に合わせて使えます。
本格的なトイレトレーニング用アイテムをお探しの方はこちらがおすすめです。
(4)持ち運びが簡単なコンパクトタイプ
折り畳んでコンパクトに収納したいという方にはこちらがぴったりです。
折り畳めばわずか4.5cmになるので、狭いトイレのデッドスペースを活かせますよ。
また、軽量ながら100kgの重さに耐える丈夫さがあり、足の底面には滑り止め、天板にはノンストップ機能も付いています。
水玉のポップなデザインはお子さまの興味を引くポイントです。
(5)卒業後に棚として使える2段式
卒業後も長く使いたいという方は、こちらの棚として使える2段式ステップがおすすめです。
天然木の温もりあるデザインと美しい木目は、シューズラックやスツールとしても大活躍。高さを変えられるので用途によって幅を選べますよ。
塗料や接着剤などは、ベビーベッドと同じ基準を満たした材料を使用しているので、小さなお子さまでも安全に使うことができます。
アイデア次第で幅広く使える汎用性の高さがポイントです。
参考
2段ステップ ホワイトアカチャンホンポネット通販
(6)デザイン性抜群なtower
モノトーン雑貨でおなじみのtowerの踏み台は、トイレ以外でも使いやすいシンプルでスタイリッシュなデザインです。
天板は幅40cmのワイドタイプで安定感があります。木製ですが、重さ約1.85kgで、お子さまでも運びやすい形状なのがポイント。
耐荷重は100kgなので大人が乗っても安心。卒業後は高いところのものを取るための普通の踏み台として家中どこでも使えます。
トイレトレーニングを成功させるコツ
お子さまがトイレに興味を持ち始め「おしっこでぬれた」「うんち出た」から「そろそろ出そう」という感覚を覚えてくると本格的にトイレトレーニングの開始です。
もちろんすぐに卒業とはならず、成功した日があれば、今日は失敗だったということを繰り返しながら少しづつ一人でできるようになっていきます。
卒業するまでの長い期間、本人はもちろんパパ・ママも付き合うことになるので、飽きてしまったり、ストレスが溜まったりしないよう、成功のコツをつかんでおきましょう。
「とにかく褒める」が最大のポイント
お子さまが楽しめるようにトイレトレーニングを進めるコツは「とにかく褒める」こと。
成功したら大げさなくらい褒めてやる気を引き出しましょう。
大好きなパパやママに褒めてもらえれば、それだけでなんでもできるような気になるもの。成功の喜びを思いっきり笑顔で伝えてくださいね。
一方で、失敗したときは「叱らない」ことが重要です。
小さなお子さまにとっても失敗はバツが悪く、怒られないかなど不安な気持ちになるもの。
叱ってしまうと、せっかくのやる気を削いでしまうしまうことにもなりかねません。
なかなか思うように進まなくても「次は頑張ろうね」など、やさしく声をかけてあげてくださいね。
ゆったりとした気持ちで焦らず進めていきましょう。
便利アイテムを上手に活用して、楽しみながら無理なく進めていくことが大切ですよ。
おわりに
トイレトレーニング用のグッズは、お子さまの成長に合わせて選ぶことで卒業までの課程を楽しくスムーズに行うことができる便利アイテムです。
中でも踏み台は、卒業後も続けて使う場合が多く、長く付き合っていくいわば内助の功。
納得いくのものを置くには、事前にサイズを測ったり、お子さまのトレーニング状況に合ったものを選んだりと、準備をしっかりと行ってくださいね。
お子さまはもちろん、パパ・ママにとっても自由で快適なおむつなしの生活。
成功に向けて楽しくトイトトレーニングを進めてください。

