howsie magazine

葉っぱ型のアクリルたわし

【初心者でもOK】100均グッズで簡単に作れるアクリルたわしの作り方&使い方

家事のコツ

アクリルたわし(エコたわし)は洗剤を使わずに汚れを落とせる優れもの。
食器洗いや掃除などにも使えます。

「アクリルたわしを作ってみたいけれども、編み物はちょっと苦手……」
という方もいるかもしれませんが、意外と簡単にできるため編み物初心者でも大丈夫!

そこで今回は、アクリルたわしの使い方と簡単な作り方について、詳しくご紹介します。

整理収納アドバイザー、住宅収納スペシャリスト、クリンネスト2級。「家事は素早くラクに!」をモットーに、家事が時短になるテクや片付けに関する記事を「ESSE-online」「収納マガジン」などで多数執筆。

アクリルたわしとは?

色々な形と色のアクリルたわし

アクリルたわしとは、アクリル100%の毛糸で編まれた「たわし」のこと。
洗剤を使わなくても汚れが落とせるので「エコたわし」とも呼ばれています。

アクリル繊維は、石油から取れる「アクリロニトリル」が主原料の合成繊維です。
丈夫で耐久性が高く、水をあまり吸収しないのが特徴。そのため、水回りのお掃除アイテムとしてとても重宝されています。

あまりに汚れのひどいものは洗剤を使わなければ落ちませんが、軽い汚れならアクリルたわしを水に含ませてこするだけでOK。

さまざまな場所の掃除に使えるのがアクリルたわしなのです。

アクリルたわしが人気の理由

アクリルたわしが人気なのは、どういった理由があるのでしょうか?
理由は3つあります。

【人気の理由1】洗剤不要で汚れが落ちる

アクリルたわしが人気な1つ目の理由は、水だけで汚れがキレイに落とせるからです。
洗剤を使わないので、環境にやさしいのが最大の魅力。洗剤による手荒れの心配もありません。

水垢(みずあか)や茶渋、石鹸カスや湯垢といったさまざまな汚れにも効果的なので、キッチンや浴室、洗面所など家の色々なところで使えます。

【人気の理由2】節約になる

2つ目の理由は、洗剤を使う量が減るため経済的である点。
アクリルの毛糸は100均で買えるほどリーズナブルであるにもかかわらず、丈夫で長持ちします。

【人気の理由3】簡単に手作り出来て楽しめる

可愛い色使いのアクリルたわし

3つ目の理由は、アクリルたわしの作り方や編み方がとても簡単で、毛糸の種類も豊富なので気軽に手作りできること。

編み方を変えることで、さまざまな形やデザインを楽しめます。
シンプルな色の毛糸を選べば、そのまま出しっぱなしにしておいても悪目立ちしません。

アクリルたわしの基本の使い方と使用場所

蛇口がピカピカになるアクリルたわし

アクリルたわしは基本的に水に含ませるか、あるいは乾いた状態でこすって汚れを落とします。
使いたい場所に吊るしておけば、思い立ったときにすぐに掃除ができてとても便利です。

こまめな掃除ができるようになれば、いつでもキレイを保て、気持ちよい毎日が過ごせるでしょう。

では、どういった場所でアクリルたわしを使ったらいいのでしょうか?
使い方を使用目的別にまとめました。

食器洗い

アクリルたわしでコップを洗う

よく使われているのが、食器洗いです。
アクリルたわしなら食器用洗剤は必要ありません。

水かぬるま湯を含ませてアクリルたわしでこすれば、あっという間に食器がキレイになります。
ひどい油汚れは、洗う前にキッチンペーパーで拭き取っておきましょう。

また、アクリルたわしは茶渋落としやガラスの曇りを取るのにも効果的です。

 【MEMO】
漆器および金、銀細工など繊細で柔らかな素材の食器の場合は傷がつく場合がありますので、なるべく使用しないようにしましょう。

フライパンや鍋を洗う

アクリルたわしは、フライパンや鍋などの調理道具を洗うのに最適です。
カレーや油などの汚れは、あらかじめ拭き取ってから、アクリルたわしでこすってくださいね。

鉄製の鍋やフライパンなど、洗剤で洗ってはいけない素材のものを洗う時にもおすすめです。

コンロ周りの掃除

コンロは油汚れが多いので、食器洗いやシンクの掃除などで使い古した「処分前のアクリルたわし」を使いましょう。
油汚れがひどい場所の掃除に使った後は、そのまま捨ててしまえばOKです。

シンクの掃除

アクリルたわしの毛先がシンクについた水垢をキレイにしてくれます。
ですから、キッチンのステンレスのシンクや洗面台のお手入れにも最適。

シンク洗いに便利なアクリルたわし

蛇口もピカピカになります。

お風呂の掃除

たっぷりと水を含ませたアクリルたわしで浴槽をこすると、水垢や湯垢がキレイに落とせます。
アクリルたわしが繊維の中に汚れをかき取ってくれるので、洗剤がなくても汚れはきれいに落ちます。

ただし、使用後はアクリルたわし自体は汚れるため、石けんなどでよく洗ってから干しておきましょう。

窓ガラスの掃除

アクリルたわしは窓拭きにも使えます。
水で濡らしたアクリルたわしで窓ガラスを拭いていきます。

窓ガラスに残った水分を乾いた雑巾で乾拭きすれば、あっという間にピカピカに。
乾拭きではなく、スクイジーで水気を切ってもOKです。

パソコンのホコリとり

パソコン周りは、静電気によるホコリが溜まりやすい場所。
ホコリに気づいたら、乾いたアクリルたわしで画面やパソコン周りをサッと拭きましょう。

アクリル繊維がホコリを絡めとってくれます。

アクリルたわしのお手入れ方法と使う時の注意点

アクリルたわしは丈夫で長持ちしますが、清潔に使い続けるためにはお手入れは欠かせません。
濡れたままにしておくと、雑菌が繁殖してとても不衛生だからです。

アクリルたわしのお手入れ方法と交換の目安

アクリルたわしを使い終わった後はしっかりと洗い、よく乾かしてください。
洗濯ネットに入れれば、洗濯機でも洗えます。

しっかりと除菌するためには、天日干しするのがおすすめ。
2個以上のアクリルたわしをローテンションして使うのがいいでしょう。

また、耐久性に優れているとはいえ、アクリルたわしは消耗品です。
使っているうちに劣化していきます。

「汚れが落ちない」と感じるようになったら、新しいものに取り替えてください。交換時期は半年が目安です。
半年経っていなくても、アクリルたわしがへたってきたら交換しましょう。

アクリルたわしを使う時の注意点

アクリルたわしが変質してしまう可能性があるため、漂白剤やアイロンの使用は避けてください。
熱いお湯に弱いため、水やぬるま湯を使いましょう。

また、調理直後の熱くなったコンロや熱の冷めていない鍋類の掃除に使うのも危険です。
必ず温度が下がってから使いましょう。

アクリルたわしの編み方・作り方

一番簡単に作れるアクリルたわし

アクリルたわしはさまざまな形があるため、編み方もたくさんあります。
最もよく見かけるのは、丸形と四角形の2種類。

丸いアクリルたわしは編み目を増やさなければならないため、初心者には少しわかりにくいかもしれません。
一方、四角形は増やし目がなく、編み方もくさり編み細編みができれば完成します。

ここでは、もっとも簡単にできる「四角形のアクリルたわし」の編み方を説明していきます。

アクリルたわし作りに必要な材料・道具

アクリルたわしづくりの材料

アクリルたわしを作るときに必要な材料と道具は以下のとおりです。

アクリルたわし作りに必要なもの

  • アクリル毛糸(色はお好みで)
  • かぎ針(8号くらい。毛糸の太さによる)
  • 毛糸とじ針(ゴム通しで代用可能)
  • ハサミ
アクリル100%の毛糸

必要な材料は「アクリル毛糸」のみ。必ずアクリル100%のものを選んでください。
ほかの繊維がまざった毛糸を使うと、汚れを落とす効果が十分に発揮できない可能性があります。

アクリル毛糸は100均や通販などでも簡単に手に入ります。1玉あれば十分です。
毛糸の量にもよりますが、100均のアクリル毛糸なら一玉で5個くらい作れます。

アクリルたわしにピッタリの毛糸

このように抗菌・防臭タイプのアクリル毛糸もあります。

かぎ針や毛糸とじ針も100均のハンドメイドコーナーにありますから、持っていなければアクリル毛糸と一緒に購入してしまいましょう。

アクリルたわし【編み方の手順】

ここでは、「四角形のアクリルたわし」の編み方を説明していきます。
今回は16目16段のアクリルたわしを作ることが前提です。

アクリルたわしの編み図

「作り目」を作る

編み物は、まず「作り目」を作るところから始めます。
鎖編みを始める前に作り目を作りましょう。

輪を作る

1.輪をつくる
写真のようにかぎ針に毛糸を引っかけて輪を作ります。

作り目

2.毛糸を引き出し、毛糸の端を引き締める中から毛糸を引き出し、毛糸の端を引き締めます。
引き締めた部分は作り目として、鎖編みの編み目としては数えません。

鎖編みと細編みをする

続いて、鎖編みと細編みをしていきましょう。

作り目

3.鎖編み
先ほどの作り目の輪の中から毛糸を引き出します。これが鎖編みです。

最初の鎖編みはゆるく編むのがポイント。
同じ工程を繰り返し、16目作っていきます。

立ち上がりを作る

4.立ち上がりを作る
16目を作り終えたら、立ち上がり用に1目鎖編みを作ります。

細編み

5.細編みをする
鎖編みの目を拾い、かぎ針に毛糸をかけて引き出します。

もう一度毛糸にかぎ針をかけて、一度に引き抜きます。

細編み2

細編みを繰り返し、16目作っていきます。

細編み10目

16目編んだ状態。
クルクルとしてしまいますが、編み進めていくうちに馴染んでくるので問題ありません。

立ち上がり目

6.立ち上がり目を作る
細編みで16目分編んだら、立ち上がり目として鎖編みを1目作ります。

立ち上がり目2

裏返したら、前段の目の2本にかぎ針を入れ、毛糸をかけて引き出し、もう一度毛糸にかぎ針をかけて、一度に引き抜きます。

細編みを16段

7.細編みを繰り返す
16段目まで細編みを繰り返して、編み進めます。
鎖編みを10目作り、前段の目2本にかぎ針を入れ、毛糸を引き出します。

ループを作る

これがループ(フックなどで収納できるように輪状になっている部分)になります。

カットする

8.カットする
5センチくらい残してハサミでカットします。

アクリルたわしの糸の始末

9.糸の始末をする
毛糸とじ針で糸の始末をして完成。

目数や段数は、自分の好みのサイズに合わせて変更してくださいね。

【番外編】かぎ針の収納方法

かぎ針は何本も持っていると、管理が大変になってきます。
ペンケースに入れたり、ジッパー袋に入れたりしていると使いたい号数を見つけるのが手間ですよね。

かぎ針の収納方法

上の画像のように仕切りのあるかぎ針ケースを自作すると、ひと目で場所がわかりサッと取り出せて便利です。
市販のかぎ針ケースもありますので、ぜひ活用してみてください。

アクリルたわしを手作りして、部屋中をキレイにしよう

アクリルたわしは、さまざまな場所の掃除に使える便利なアイテム。
市販のものもありますが、ご紹介した編み方で簡単に自作できます。

自分で作った自分好みのアクリルたわしなら、面倒なお掃除も楽しくなりそうですね。
部屋中をキレイにしたくなるかもしれません。

この機会にぜひ、ハンドメイドでアクリルたわしにチャレンジしてみてください。

関連記事